グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年9月10日

サラリーキャップ調整

今年のパッカーズは、わずか$3万ドルしかサラリーキャップに余裕を持たずにシーズン入りした。本来なら、$1ミリオンか$2ミリオンは余裕を持ちたいところだ。今回のように急きょFA補強が必要になることもあるし、来春FAとなる選手との契約延長をシーズン中に済ますにも、キャップの余裕が必要になる。今回パッカーズはWRとの契約が必要になったため、Sシャーパーの契約を見直すことによって、キャップの空きをひねり出した。

具体的には、Sシャーパーの今季の$3.1ミリオンのサラリーのうち$2ミリオンを"guarantee"した。こうして"guarantee"したサラリーは契約ボーナスと同じ扱いとなり、残りの契約年数の均等割りでキャップに計上すればよい。つまり、トータルでSシャーパーに支払う金額は変わらないが、今年のキャップ計上分を将来に先送りしたわけだ。こうしてSシャーパーの契約を見直すのは今年2回目。これで、現在のパッカーズのサラリーキャップには$1.525ミリオンの余裕ができた。

本来ならQBファーヴの高額契約をいじるのが最も効率がいいはずだが、やりすぎるとQBファーヴが引退した時に一気にサラリーキャップにしわ寄せが来て、かつてのカウボーイズや49ersと同じ轍を踏むことになる。それを避けるため、できる限りQBファーヴの契約はいじりたくない、というのがパッカーズ首脳の方針なのだ。その点、Sシャーパーなら、引退したり、能力が落ちて解雇したくなるようなことはだいぶ先の話だ。

カテゴリ : Contract/Personnel