グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年9月 6日

DTリーとWRフォードは来年に向けて

喜びのドラフト指名を受けてから4ヶ月、彼ら2人のルーキーシーズンは、思わぬ形で終わりを告げた。5巡指名のDTジェームズ・リーは、腰からヒップにかけての原因不明の痛みが治まらず、インジャリー・リザーブへ。7巡指名のWRカール・フォードはプレシーズン最終戦でヒザの内側側副靭帯(MCL)を断裂し、同じくインジャリー・リザーブに入ることになってしまった。

キャンプ初日の練習を途中退場したDTジェームズ・リーは、そのまま一度もチーム練習に参加できないままキャンプを終えた。さいわい、最近は痛みも治まった。外部の専門家の診断を仰いだところ、神経の圧迫によって、腰から左脚への痛みが起きているのだと判明し、注射などの治療が効いてきたためだ。「ちょっと遅すぎたけどね」と寂しそうに笑うDTリー。「だってルーキーだからね、こんなことは予想もしてなかったよ。チームに加わって、いきなりIR入りなんて。ほんとに落ち込んだけど、なんとか頑張ってきた」

食生活を改善して懸命に減量に取り組んだことは、シャーマンHCから高い評価を受けた。「いったんきちんと絞り込んでから、良いウェイトをつけていく」というのが、当初からの育成方針なのだ。肉類はガマンし、15ポンド落として315ポンドに。「それでも、サラダやフルーツはかなり食べるけどね」とDTリー。来季へ向けて、一日4、5時間のトレーニングを続けている。「遠回りをしたことになるけど、少なくとも僕は(解雇されずに)ここにいる。自分は必要とされている、という気持ちになるよ」

DTリーと比べて、悔しい気持ちがより強いのはWRカール・フォードだろう。キャンプでは新人離れしたプレーを見せ、4番手WRの座をうかがう勢いだった。しかしプレシーズン最終戦で右ヒザを痛め、「手術は不要だが、100%に戻るには3ヶ月かかる」というチーム側の判断で、インジャリー・リザーブ入りとなってしまった。「何試合か欠場して、また復帰できると思ってた。それなのに、今季はこれで終わり、と言われてしまった」と残念そうなWRフォード。「でもこれはチーム側にとって必要な決断であり、それを責めるつもりはない」

「このことが逆にプラスに働けばいいと願っている。来年はより強く、より大きくなって戻ってこられると思う。今はそのことに集中してトレーニングしている」と前向きなWRフォード。それでも、仲間の試合をジャージ姿で観戦するのがつらいことに変わりはない。「12歳でフットボールを始めて、シーズンを棒に振るのはこれが初めてなんだ。試合のある日曜日は本当につらくなると思う」

カテゴリ : Player