グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年8月19日

DTラリー・スミスと契約

日曜日にグリーンベイを訪れたDTラリー・スミス(元JAX)は、そのままパッカーズと契約を結んだ。詳細は不明だが、ベテラン最低額の$530,000と見られている。もちろん、パッカーズにとっての急務だったノーズタックルの穴をふさぐことが目的だ。いっぽう、ダン・ウィルキンソン(元WAS)の獲得競争からはパッカーズはすでに撤退しており、噂どおりライオンズがウィルキンソンと4年契約した。

ラリー・スミスはフロリダ州立大出身の28歳。高いアスレチック能力を買われ、1999年のドラフト2巡でジャガーズ入りしたが、なかなかスターターの座はつかめず、ローテーション起用されるに留まった。昨年はようやく先発に昇格し、なかなか良いプレーを見せていたが、足首のケガのために、シーズン中にスターターの座を失ってしまった。

彼はむしろトラブルメーカーとして知られている。コフリン元HCの時代から遅刻が多く、チームメイトとの喧嘩も4回を数える。1999年シーズンのAFC決勝のハーフタイムではファンブルロストしたリターナーと喧嘩を起こし、2001年にもチームメイトをぶん殴って出場停止処分を受けている。デル・リオ新HCに代わった今年の夏も、オーバーウェイトでキャンプに参加したことが響き、キャンプ初日に暑さで体調を崩して病院送りになっている。そして先週、30分の遅刻がとどめとなり、ついに解雇されてしまった。

契約を済ませた日曜日の午後、DTラリー・スミスはチーム練習には参加させず、ポジションドリルだけにとどめた。フロリダの暑さと比べ、「ここの気候は素晴らしいね。これなら一日中でも走れそうな気がするよ」とラリー・スミスは上機嫌。ジャクソンヴィルでのさまざまなトラブルについての質問には答えず、「もう過去のことだ。今はグリーンベイにいる。前に進むことに集中したい。これは新たなスタートだと思っている」

確かに問題児であるが、ギルバート・ブラウンを失ったパッカーズにとって、リスクは承知の上。プレシーズンは残り2試合、彼がチームに貢献できないと判断したら、カットすればよいだけのことだ。もちろん補強はこれで完了ではなく、今後もトレードを含めてノーズタックル獲得の方策を探ることになるだろう。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player