グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年8月17日

DTラリー・スミスと契約か

DTダン・ウィルキンソン(元WAS)との契約は近い、と見られていたが、最新情報ではライオンズが契約の目前まで来ているようだ。JS Onlineによると、ウィルキンソンの代理人はライオンズとの交渉に集中しており、早ければ今週中にも契約はまとまりそうだ、とのこと。パッカーズにとってのネックはやはりサラリーキャップで、ここに来て金額をアップしたライオンズの提示額とは、かなりの差があるのは間違いない。ただ、ウィルキンソンは"怠け者"だとの定評もあり、キャリアを通じての"underachiever"。無理してまで獲るつもりはない、とパッカーズ側は見ているのかも。

それでもギルバート・ブラウンを失った今、大型のノーズタックルがどうしても必要なことは、プレシーズンゲームの内容からも明らかだ。ウィルキンソン獲得失敗の場合に備え、パッカーズは元ジャガーズのDTラリー・スミスとの交渉を進めている(Press-Gazette紙より)。彼の代理人は、「すでに契約書は私の目の前にある」とまで語っている。

実はこのラリー・スミスも、ウィルキンソンに輪をかけて?評判の悪い選手。フロリダ州立大から1999年のドラフト2巡でジャガーズ入りしたが、4年間で先発はわずか7試合。一昨年にはシーズン中にチームメイトを殴って、コフリンHCから出場停止処分にされている。今年のトレーニングキャンプにはコンディショニング不足で到着してデル・リオ新HCの怒りを買い、しかも暑さで体調を崩して病院に。最後は練習に30分も遅刻して、ついにジャガーズから放り出されるハメになってしまった。

今の時期、FA市場に出ている選手となると、残念ながらこのような選手ばかり。それでもDT不足に悩むチームは多く、少しくらい評判が悪い選手でも、背に腹はかえられない。そのような事情を見越してか、ブロンコスのシャナハンHCが「DTライオネル・ダルトンをトレードに出す」と明言して注目されている。DTダルトンはロッカールームでも人気のある選手のようだが、ノーズタックルを任せるにはサイズ不足だとパッカーズは考えている。しかもサラリーが高いため、仮にトレード条件(ドラフト4巡指名権あたり?)が折り合ったとしても、サラリーキャップ的に無理のようだ。

いっぽう、上腕二頭筋を断裂したDTギルバート・ブラウンの近況。Wisconsin State Journal 紙によると、彼はなんとか今季プレーしようとリハビリを始めており、シャーマンHCに対し「インジャリー・リザーブ(今季は出場不可)に入れないでくれ」と働きかけているとのこと。ドナテルDCは、「シャーマンHCと、チームドクターと、本人が決めることだ。ギルバートがヘッドコーチを説得できるかは分からないが、彼が心底プレーしたがっているのは確かだ」と認めている。Sシャーパーは、「ギルバートは、片腕でもすごい選手だと思う。(筋断裂を抱えたままプレーすることは)結局は、どれだけ痛みに耐えられるかにかかっている。もちろんパワーも落ちる。でも、もし今季プレーすると決断したのなら、彼は真の戦士だよ」

カテゴリ : Contract/Personnel