グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年8月15日

WRアントニオ・チャットマン: Two-family man

正リターナーの座をほぼ確実にしたWRアントニオ・チャットマンにとって残念なのは、一緒に喜んでくれるはずの一番の親友に、その報告ができないことだ。しかし、親友のキーオン・ハミックは、天国から自分を見守ってくれているのだと、チャットマンは信じて疑わない。ロサンゼルスで一緒に育ち、高校ではQBとして共に活躍したハミックが、不運なオートバイ事故でこの世を去ったのは、昨年12月のことだ。

「今でも彼の死から立ち直れずにいるんだ。もう話ができない。電話して、僕がグリーンベイでどんなによくやっているか、話せないのが本当につらいよ」とチャットマン。そう、彼は本当によくやっているのだ。スピードとクイックネスだけでなく、安定したキャッチ力、ミスの少ない判断力を首脳陣は高く評価している。「まだ競争は続いている。しかし、チャットマンが大きくリードしたのは確かだ」とボナメイゴSTコーチも認めている。

シンシナティ大を卒業した2年前の夏、49ersのキャンプでは正当なチャンスがもらえなかったとチャットマンは思っている。練習で素晴らしい動きを見せても、プレシーズンゲームでは一度もリターンさせてもらえず、けっきょく開幕前に解雇。それから2年間、彼はアリーナ・リーグで驚異的な数字を残し、再びNFLのスカウトの目に留まった。$10,000ドルの契約ボーナスでグリーンベイと契約した彼は、リターナー不足のパッカーズキャンプでたっぷりとチャンスをもらえることになったのだ。

公称175cmのチャットマンの肩には重い責任がかかっている。フィアンセのミニーシャとはこの秋に結婚の予定で、すでに1歳の娘がいる。それだけでなく、親友キーオン・ハミックの未亡人と3歳の息子まで、彼は養っているのだ。アリーナリーグでの給料の一部も彼女たちに仕送りしていたし、パッカーズからの契約ボーナスも同じようにした。「別に重荷だとは思わないよ。だって、もし僕が死んでいたら、彼も同じようにしただろうからね。僕らには兄弟以上のつながりがあったんだ」

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