グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年8月10日

トレーニングキャンプ中間報告

キャンプもなかばを過ぎ、期待はずれのベテラン、使えそうなルーキー、ポジション争いのゆくえなど、いろいろなことがしだいにはっきりしてきた。ここで一通りのまとめを。

◆ QB ◆ 控えの序列はピダーソン、ノール、アキリ・スミスの順で変わらず。今年もピダーソンに2番手を任せることはほぼ確実な雰囲気だ。3番手争いは、今後のプレシーズンゲームしだい。

◆ RB/FB ◆ RBグリーン、ダヴェンポート、FBヘンダーソン、FBルーチーまではほぼ確実。あと一人がRBラマー・スミスになるか、RBフィッシャーになるか。どちらもケガで低調な争いとなったことだけが残念。

◆ WR ◆ このところケガ人(大きなケガはないが)が増え、実り多いキャンプとは言えない。ファーガソンとウォーカーの2番手争いはファーガソンがかなり優勢だったが、ケガで一休みしている間にウォーカーが必死で追い上げている。ドライバー、ファーガソン、ウォーカー、ベイリー、そしてルーキーのフォードまでの5人まではロースター入り確実。チャットマンかルービンか、正リターナーになった選手が6番手WRとしてロースター入りしそう。

◆ TE ◆ 2番手候補のマーティンがケガでプレーできず、期待はずれのユニットだったが、大ベテランのウォールズ獲得で状況は一変。攻撃のオプションが増えるとともに、マーティンの成長を待つ余裕ができた。ついにタイロン・デイヴィスとおさらばできそうだ。

◆ OL ◆ 大ケガからの復帰を目指すRTタウシャーとLTクリフトンが極めて順調なことが、今年のパッカーズキャンプの中での最高のニュース。2人が開幕に先発出場できることは確実となった。この吉報と比べれは少々のトラブルは我慢できる。RTバリーの出来は期待はずれだが、OL全体では、昨年よりデプスが充実しているのではないか。ルーキーの長身OTカーティンが左タックルとしてやっていけそうなことも、将来に向けて明るいニュース。

◆ DL ◆ ギルバート・ブラウンと再契約したのはよいが、若手の控えNTたちがケガ人ばかりで頭が痛い。現状では、新加入のスティーブ・マーティンが2番手NT。DTハントもまずまずだが、DEジョー・ジョンソンは「もう並の選手。プロボウラーだった頃のプレーを期待すべきではない」という見方が一般的になってきた。DEバジャ=ビアミラの状態は文句なし。DEレイノルズは相変わらずお荷物。3巡指名ルーキーのDTケニー・ピーターソンは、可もなし不可もなし。

◆ LB ◆ いちばん心配されたユニットだったが、その心配はDL陣の方に移ってきた。1巡指名ルーキーのバーネットが、期待に違わぬ活躍。キャンプ開始当時と同じ、WLBディッグス、MLBバーネット、SLBネイヴィーズの3人で開幕を迎えることになりそうだ。ただ、この3人をプッシュする控えのレベルが低いのは確か。どの3人がロースター入りするかまだ流動的だが、レノン、ウィルキンズ、ヒレンマイヤーが有力か。マーシャルは4試合出場停止なので、処分が明けたときにロースターに入れるかどうか判断すればよい。7巡指名ルーキーのジョシューはプラクティス・スクワッドが有力。

◆ DB ◆ LB陣と同様、ケガ人が少なく、充実したキャンプを送っている。新加入のCBハリスはかなり好評で、昨年までのタイロン・ウィリアムズより少しアップグレードしたと言えるかも。7巡指名ルーキーのCBクリス・ジョンソンは3、4番手をうかがう勢い。アンダーソンとエドワーズの先発争いは、依然としてアンダーソンがリード。CBウェストブルックがセーフティに挑戦して好結果を出しているので、課題だったセーフティ陣のデプスも心配はなくなってきた。DB陣の層の厚さはパッカーズ守備の大きな強みだ。

◆ スペシャルチーム ◆ KロングウェルとPビドウェルは全く心配なし。問題のリターナーは、アリーナリーグ出身のWRアントニオ・チャットマンが最有力で、2番手がWRカール・フォード。ケガで出遅れたWRルービンの巻き返しなるか。

カテゴリ : Camp, Notebook