グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年7月19日

ロースター展望 S編

ロースター枠は4人。誰がストロング・セーフティで誰がフリー・セーフティになるかは流動的で、パッカーズのスキームではあまりはっきり区別していないようだ。シャーパーは不動のスターターだが、その相棒が問題。昨年中盤に大活躍したアンダーソンだが、シーズン終盤には評価を落とした。しかし、彼と先発を争うエドワーズは相変わらず頼りない。4番手は今のところジャコビー・シェパードか。

昨年、代役出場を無難にこなしたマット・ボウエンをRFAで失い、控えの層は薄くなった。何人かのベテランFAに触手を伸ばしたが、けっきょく誰も獲得せず。シェパードやジューやウェストブルックなど、セーフティで使えそうなCBが多いため、あまり危機感はないのかも。

ダレン・シャーパー

パッカーズ守備では数少ないスター選手。バトラーなきあと、リーダーとしての自覚もしっかりしてきた。本当はストロング・セーフティとしてプレーしたいようだが、CB並のカバー能力があり、やはりフリー・セーフティとして使うのが無難か。彼をどのように使うかは、相棒が誰になるかにもよる。

マーカス・アンダーソン

昨年のドラフト3巡。いまのところSSのスターターだが、キャンプではエドワーズと先発を争う。昨年、シーズン半ばにスターターに定着し、ビッグプレーを連発したが、シーズン終盤にはやや失速気味。「最初に活躍できたのは単なるラッキー」と見る向きもある。しかし、まだ未熟とはいえ、エドワーズに欠けている嗅覚を持っているのは確か。

アントワン・エドワーズ

1999年のドラフト1巡指名も、いまだにスターターに定着できず。同期のCBマッケンジーには大きく水を開けられてしまった。けっきょくのところ中途半端なタイプなのが命取りで、CBとしてはスピードが足りず、セーフティとしてはあまりにソフトで、タックルがへぼい。あまりにケガが多いためにタックルを恐れているのでは、という厳しい見方もある。契約最終年だが、契約延長の話は全く聞かない。

ジャコビー・シェパード

2000年ラムズのドラフト2巡指名だったが、ナメた行動を繰り返しているうちに、放出されてしまったらしい。昨季終了間際に契約した(出場はなし)のは、彼のポテンシャルの高さを評価したから。188cmの大型CBだったが、この春のミニキャンプからはセーフティに挑戦している。なかなか評判がよく、このまま行けば4番手セーフティ兼CBとして開幕ロースター入りしそう。

ジェレミー・ユナートル

WRビル・シュレーダーと同じく、地元ウィスコンシン大ラクロス校の出身。昨年春にドラフト外でパッカーズ入りするが開幕前にカットされ、シーズン後に再び契約し、NFLヨーロッパでプレー。フランクフルト・ギャラクシーで優勝に貢献した。

ボビー・ジャクソン

イリノイ大から、昨年春にドラフト外でジェッツに入るがすぐにカット。今年になってパッカーズと契約し、NFLヨーロッパに派遣されてスコティッシュ・クレイモアズでプレーした。

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