グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年6月29日

ロースター展望 QB編

ロースター枠は通常3人。若手QBたちがよほどレベルの高い争いをしてくれれば4人残すこともありうるが、そこまでレベルは高くない。また、QBクラウチがリターナーとしてよほど素晴らしければ、彼を含めた4人になる可能性はあるが、そこまでは期待するのは酷だろう。

ブレット・ファーヴ

昨季終了時点では、「あと1年か2年」という見方が強かったが、最近のコメントでは「最低でもあと2年はやる」という感じになってきた。ミニキャンプでもモーティベーションの低下は見られず、全てにおいてこれまで通りのファーヴ。ただ、彼の引退関連の報道が多いことで、「グリーンベイもそろそろ落ち目」と見られてFAの獲得交渉に支障が出ている印象もある。チームの士気にも影響が出かねないので、引退関連のコメントはそろそろシャットアウトしてほしい。

ダグ・ピダーソン

どこといって取柄はないが、ウェストコーストオフェンスを知り尽くしている、という点では信頼のおける35歳のベテラン。昨季はレッドスキンズ戦でファーヴ負傷退場のあとを受けて無難にリリーフ登板、逃げ切り勝ちに貢献した。ライバルがノールとクラウチだけならほぼ安泰だったが、アキリ・スミスの加入で事態は複雑に。大ベテランを3番手で残してもあまり意味はないので、ノールを退けて2番手を確保することが残留の条件。解雇となれば、そのまま引退の可能性も。

クレイグ・ノール

昨年のドラフト5巡。NFLヨーロッパでは十分な活躍で期待に応え、控えQBの中では最も開幕ロースター入りの可能性が高い。キャンプではピダーソンを追い落として2番手となれるかがテーマ。彼が2番手になれば、アキリが3番手として残る可能性も大きくなる。ピダーソンとノールはルイジアナ州のスモール・カレッジ出身という所が共通している。

アキリ・スミス

言わずと知れた元ドラフト3位指名。肩も足も申し分ないが、問題は首から上の部分。記者によって評価が大きく異なり、「CINでは力を出せなかったが、ポテンシャルは高い」という見方と、「CINでも十分な指導を受けていた。ダメなものはダメ」という見方だ。キャンプではピダーソンかノールを引きずり降ろさなければ開幕ロースター入りはない。キャンプ開始までにパッカーズのオフェンスをどれだけ消化できるかが最初の関門。学習能力がいきなり問われている。

エリック・クラウチ

話題の元ハイズマン男。懸念されていたほど肩が弱くない、ということだけは証明したが、それ以外はまだまだ。フットワーク、パスの正確性、オフェンスの理解など課題が多く、ミニキャンプでは被インターセプトが非常に多かった。アキリ・スミスの加入のため、トレーニングキャンプでのプレー機会も大幅に減るだろう。開幕ロースター入りは極めて困難になったが、残る希望はリターナーとして認められること。プラクティス・スクワッドで開幕を迎える、というのが現実的か。

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