グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年6月16日

CB/Sジャコビー・シェパード

今年のパッカーズのDB陣で、最も注目を集めている一人がジャコビー・シェパード。昨シーズンの終わり際に契約した若い選手だ。シャーパーやアンダーソンのケガでセーフティ不足となった4月のミニキャンプで、大型CBの彼をテスト的にセーフティに入れたところ、予想以上に良い動きを見せた。6月のミニキャンプでもそのままセーフティを続けており、もしこのままFA補強がなければ、4番手としてロースターに残りそうな勢いだ。

「今は主にセーフティをやらせているが、いつでもCBに戻せると我々はわかっている。今は全く経験のないポジションに取り組んでいて、毎日が勉強だ」と説明するのはスロウィックDBコーチ。「彼はデカくて、速く、アスレチックで、ボールハンドリングのスキルもある。とても優れた本能を持ってる。まったくもってアスリートだね」

元はといえば、2000年のラムズのドラフト2巡指名。1年目は15試合に出場(1試合先発)したものの、次第にマーツHCからの信頼を失い、2年目は7試合出場しただけで昨年春にはトレードに出されてしまった。ケガの手当てを怠ったり、ミーティングへの遅刻を繰り返した彼自身に問題があったのだ。「基本的には、僕とヘッドコーチの間の誤解が元だったと思う。僕は性格が悪いんじゃない。まだ若く未熟で、たくさんの過ちを犯してしまった」とシェパードは振り返る。

「マイク・マーツはすごい人だよ。でも、厳しい人でもある。そう多くのチャンスはくれないんだ。なのに僕は2巡指名選手がすべきじゃない類の過ちを犯し、チームは僕に見切りをつけたわけだ」とシェパード。7巡指名権と交換でテキサンズにトレードされたが、開幕ロースターに残れずに解雇。そしてプレーオフの直前、今年の元旦にグリーンベイにやってきた。パッカーズはプレーオフに使おうと考えたのではなく、彼の将来性を買って、貴重なロースター枠を使ったのだ。

「もっと大人になるべきだった」 と認めるシェパードには、セントルイスでの失敗を繰り返すまい、という心構えは出来ている。20歳でプロ入りした彼は、まだ23歳。やり直す時間はある。「人生のどこかで、ああしたことは起きるものだ。でもあのような出来事が、僕の若い時に起きたのは良かったと思う。そこから学んで前に進むことができるからね。チャンスはそう多くないのだから、失敗を糧にして前に進まなければ。今はこのチャンスをモノにしようと頑張っているところだ」

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