すでに10人か11人のドラフト外ルーキーたちと契約に合意しているが、ペーパーワークが済むまでは正式発表しない方針のようだ。ユタ州立大のQBホセ・フエンテス、セント・クラウド大のTEマット・ヒューブナー、コネチカット大のFBトミー・コリンズなどと合意したことが明らかになっている。
'60年代パッカーズの名ガード、ジェリー・クレイマーの息子LBジョーダン・クレイマー(父と同じアイダホ大) が注目されていたが、彼はパッカーズの誘いを断り、チャージャーズと契約した。
ミニキャンプが目前に迫り、今年の構想に入っている選手、入っていない選手、処分保留の選手など、チームの方針が次第に明らかになってきた。
月曜日、解雇が発表された。しかしこれはサラリーキャップ上の理由によるもので、チームとしてはすぐに再契約する予定。今年のサラリーが法外な$2ミリオンになってしまっているため、いったん解雇してから、リーグ最低額の$755,000 で契約しなおすのが目的だ。プロ・スカウト部長のレジー・マッケンジーは、「彼はミニキャンプに参加の予定だ。明日には間に合わないかもしれないが、ミニキャンプ中には契約できるだろう」
いま39歳のウィンタースは、OL陣にケガ人が続出した昨季は12試合に出場したが、さすがに衰えは隠せない。チームは最近、G/Cルーガマー、G/Cブラントと契約し、フェラリオもセンターを修行中だ。安いサラリーを受け入れたとしても、ウィンタースが開幕ロースターに残るには、この若い3人と競争しなければならない。
今回のミニキャンプには呼ばれておらず、来季の構想からは外れてしまったらしい。「おそらく、ドットソンとは再契約しないだろう」と語るのはプロ・スカウト部長のレジー・マッケンジー。「今のところ、それがチームのプランだ。彼自身はここでプレーしたいと思っているだろう。しかしこれまで、彼とは全く接触していない」とのこと。長年、パッカーズの右タックルをプレーしてきた彼は、昨年もタウシャーに代わって13試合でプレーしたが、腰とヒザに大きな爆弾をかかえており、どうにもアテにしづらい。
RTタウシャーとLTクリフトンが大ケガからリハビリ中の今オフは、ケヴィン・バリーが右タックル、ジェリー・ウィズニーが左タックルを担当している。ドラフト6巡で指名されたOTカーティンは左右どちらも経験があるが、さしあたっては右タックル。ドットソンと再契約しないということは、彼ら3人の若手でデプスは十分と踏んでいるからか、タウシャーとクリフトンのリハビリが順調ということなのか。それともその両方か。
今回のミニキャンプには呼ばれていないが、チームとしては再契約の方針。6月のミニキャンプまでには再契約するつもりのようだ。プロ・スカウト部長のレジー・マッケンジーは、「他のFAたちも見てみる必要があるし、新加入の選手たちも見てみなければ。ギルバートとはずっと話し合っている。彼はプレーするなら、パッカーズでプレーしたいだろう。6月のミニキャンプには、戻ってくると確信している」と説明している。
ギルバート・ブラウンと最低額で1年契約を結ぶのは、これで3年連続。DTジャーメイン・ヘイリー(MIA)獲得が不発に終わったことで、DTブラウンと再契約する可能性は高くなったと言える。しかし、ドラフト5巡で同タイプのDTジェームズ・リーも獲得しており、今年のブラウンの地位は安泰ではない。ケガばかりで十分に動けないようなら、開幕ロースターに残れない可能性もかなりある。
近々再契約してミニキャンプに参加させる方針。パッカーズはドラフト外でユタ州立大のホセ・フエンテスを獲得しており、(ヨーロッパ派遣中のノールを除き)ミニキャンプには5人のQBが参加することになる。
現在NFLヨーロッパでプレーしているQBクレイグ・ノールの成績が良く(QBレーティング1位)、現地のコーチたちも彼を 「リーグトップのQBだ」 と絶賛しているらしい。もしノールがパッカーズの2番手QBに昇格するようなら、大ベテランのピダーソンの居場所はない。また、そうでない場合でも、また別のQBを獲得する可能性もある。毎年のことだが、ファーヴの控えでいるのは楽な仕事でも、その座を確保するのは楽ではない。
代理人によると、すでに1年契約をオファーされており、サインする予定。もちろん最低額だろう。ドラフトでTEが指名されなかったが、ドラフト外で獲得したマット・ヒューブナー(St. Cloud) はなかなか評価が高い選手のようだ。今年もデイヴィスとマーティンの2人がフランクスの控えになるのかどうか。
FBトニー・カーター、OGジェフ・ブラックシア、KRエリック・メトカーフの3人とは再契約しない予定。
土曜日の夕方に指名を受けて、早くも日曜日の朝8時にグリーンベイ空港に降り立つ。ランボーフィールドを含めたチーム施設の見学、そして記者会見(トップページ写真)。1巡指名選手として即先発を期待されることについて、「プレッシャーのことは心配してない。フィールドに出て、ハードにプレーする。心をこめてプレーすれば、それ以外のことはなんとかなる、そう考えている」 とバーネット。
まだ決まったわけではないが、大学時代もあまり経験のないミドルLBを、とりあえずプレーすることになった。オレゴン州立大では、特定のスキームではインサイドLBをプレーすることもあったが。 「新しいポジションだけど、似たポジションだ。なにも、WRやRBをやるってわけじゃない」
40ヤード走のタイム(4.64秒)はそれほどではないが、コンバインで記録した、20ヤードのシャトルラン(4.07秒)は全LB中最速。225ポンドのベンチプレス32回も、全LB中最多だった。極めて練習熱心で、work ethicは申し分ない。彼の精神面にも球団首脳は惚れ込んだらしい。
1stダウンと2ndダウンだけで引っ込むようなLBなら、1巡指名はしなかった、とシャーマンHC。バーネットのパスカバレッジ能力を高く買っている。昨年は、LBディッグスだけを残すダイム隊形を使うことが多かったが、それも変わるかもしれない。「これまでは、ウチは早目からダイム隊形(4-1-6)を使うことが多かったが、彼のカバー能力があれば、もっとニッケル隊形(4-2-5)を使うかもしれない」とシャーマンHC。
指名順位が3巡まで落ちたのは、ハムストリングを痛めて、40ヤード走を走れなかったことが大きかったらしい。「確かに、3巡の半ばで指名されたことは驚いた。しかし、何事にも理由があって起きるのだと、神は仰っている。だから、僕が3巡で指名されたことも、神がそう考えられたことに違いない」とピーターソン。
彼は高校でも大学でも全米チャンピオンになっていて、「NFLでチャンピオンになれば、"trifecta" を達成できる」と、馬券の三連単に例えた。そうなるのも神の思し召しだと考えているらしい。「素晴らしい伝統のあるオハイオ州立大を出て、さらに素晴らしい伝統のあるグリーンベイでプレーできるなんて最高だ」
チームとしてはいまのところ、DTとパワーDEでの兼用を考えている様子。
学業に問題があったのか、最初の2年はジュニア・カレッジ。その最後の試合でヒザの前十字靭帯を断裂してしまったため、オレゴン州立大での1年目はトレーニング不足からオーバーウェイト。大学4年時でさえも、先発させてもらえず、ローテーション起用されるに留まった(ただしディフェンスの全スナップのうち60%でプレーしている)。これまでは常に、怠け者のファット・ガイ、という評価がつきまとった。
5巡指名を目前にして、OTを獲るかDTリーを獲るかという選択になった時、シャーマンHC本人がDTリーに電話をかけた。過去の怠け癖を決して繰り返さず、しっかり体を作ることを本人に確認してから、指名に踏み切ったのだという。「私は彼に、『君はもっと徹底して体を絞る必要がある。約束してもいい。君には、これまで経験しなかったほどしっかり体を作らせるからな』 と言ったんだ」とシャーマンHC。リーの返答も十分満足いくものだった。
リー自身、 かつては怠け癖があり、ウェイトルームよりもテレビゲームばかりしていたことを認めている。しかもオレゴン州立大に編入した時には、ヒザの大ケガでトレーニング不足だった。「みんなが僕を見るたび、『お前は太っている。遅い。もっと走らなきゃ』 ばかり言われるのには飽き飽きしている」とリーは語り、今ではwork ethicも向上し、ハードに筋トレに励んでいると主張している。
ドラフトで指名されるかどうか確信のなかったリーは、パッカーズに指名されて大喜びだった。指名直後の記者会見では、 "Oh my gosh," を何度も何度も繰り返し、過呼吸になりかねないほどだった。
パッカーズはドラフト6巡指名権に7巡指名権を足して、この5巡指名権をイーグルスから手に入れた。スカウティング・コンバインに招待されなかったことが、彼が5巡まで落ちてきた理由らしい。チームとしては彼をミドルLBとして考えている。
もしレギュラーシーズンでプレーしたら、球団史上最高身長となる206cm。
いかにも未完の大器、というタイプ。にもかかわらず、彼がアーリーエントリーしたのには理由がある。昨秋、彼は大学のドラッグ・テストの際、髪のサンプルをチームメイトのものとすりかえて提出したのだ。そのために大学側から出場停止を喰らい、大事なボウルゲームに出場できなかった。これでノートルダムに居づらくなるとともに、ドラフトでの評価も下がることになった。能力的には、彼を6巡で指名されたのはラッキーだった。
本人は、「検査の1週間前のパーティで、マリファナを吸っているヤツがいた。その煙が髪の毛に残っているんじゃないかと心配で、すりかえてしまった」と明かしている。 チーム側は、その点についても、大学側の関係者に十分に調査をし、彼は決してそのようなタイプの人間ではないとの確信を得て指名に踏み切った。「彼があそこまで残っているなんて、信じられなかった。思わず息をのんだよ」とベクトルOLコーチ。
上体のパワー不足は、チーム首脳も認めている。昨シーズン中に肩の関節を痛めて、十分な筋トレができなかったせいもあるらしい。225ポンドのベンチプレスで18回しか上げられなかったのは、OLとしてはかなり不満が残る。「欠点があるとしたら、その部分だ」とベクトルOLコーチ。
来年のドラフト6巡指名権と交換に、この指名権を獲った。40ヤード走で4.23秒(4.18秒という説も)という驚異的なスピード。今年のドラフトでは最速らしい。大学3年時にはリターン・スペシャリスト、4年の時もハムストリングを痛めて欠場するまではリターナーだった。
彼もジュニア・カレッジ経由であり、CBとしてはまだまだ未完成。CBとしての将来性と、リターナーとしての可能性を買っての指名。パッカーズのコーチがルイヴィル大を訪れて彼をテストした時、レイダーズの代表も次に控えていた。シャーマンHCはOAKに先を越されることを恐れ、トレードアップしたらしい。「典型的な"アル・デイヴィス指名"じゃないかと思ってね」
ルイヴィル大のコーチによると、彼はルイヴィルの"read-and-react"スキームには合っておらず、本来はバンプ&ランや、WRと密着して走る方が得意とのこと。つまりパッカーズの方が向いている、ということらしい。
これもリターナー。サウスフロリダ大では、大学記録となる29回432yds(平均14.9yds)のパントリターンを記録。キックオフリターンでも、15回平均26.8yds、1TD。7巡指名のリターナー候補としては申し分のない実績。
ただし、開幕ロースターに残るには、リターナーとして認められるだけでなく、第5WR、悪くても第6WRの座を確保しなければならない。最近パッカーズに加わった、WR/KRガリ・スコットなどライバルは多い。
身長183cm、スモールカレッジ出身、同じ7巡指名、性格の良さなど、シャーマンHCは彼をWRドナルド・ドライバーに例えている。40ヤード走4.43秒というスピードはまずまず優秀。4年時はパスキャッチ79回1062yds。彼もまたリターナーの候補のようで、「シャーマンHCに、『ロースターに残るには、スペシャルチームでのプレーも重要な要素になる』 と言われた」 とWRフォード自身が明かしている。
テネシーにあるカーソン - ニューマン大からは11年ぶりのドラフト指名。40ヤード走4.4秒というのは、LBとしては非常に速い。少なくとも8チームが彼に興味を示したというが、本人は最後までドラフトされるかわからなかった。「彼は非常に速いラインバッカーだ。まだ粗削りだが、いっしょにやってみる価値はある」とシャーマンHC。
下表のリンクは、パッカーズ公式サイトによる各選手のプロフィール。
2003 Packers Draft Picks | ||||||
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Round | Pick | Overall | Pos. | Player | College | 備考 |
1巡 | 29 | 29 | LB | Nick Barnett | Oregon State | LBトップ指名 |
CBアル・ハリスのトレードでイーグルスへ譲渡 | ||||||
3巡 | 15 | 79 | DT/DE | Kenny Peterson | Ohio State | 4巡指名権を使ってトレードアップ |
CBアル・ハリスのトレードでイーグルスから得た指名権だが、3巡でのトレードアップのために使った | ||||||
昨年のWRグレンのトレードでペイトリオッツへ | ||||||
5巡 | 12 | 147 | DT | James Lee | Oregon State | 6巡指名権を使ってトレードアップ |
5巡 | 31 | 166 | LB | Hunter Hillenmeyer | Vanderbilt | 6巡+7巡でゲット |
Sマット・ボウエンのRFA移籍でレッドスキンズから得た指名権だが、5巡166位を獲るのに使った | ||||||
5巡で147位にアップするのに使った | ||||||
6巡 | 39 | 212 | OT | Brennan Curtin | Notre Dame | Compensatory |
5巡166位を獲るのに使った | ||||||
7巡 | 31 | 245 | DB | Chris Johnson | Louisville | 来年の6巡と交換 |
7巡 | 39 | 253 | WR/KR | DeAndrew Rubin | South Florida | Compensatory |
7巡 | 42 | 256 | WR | Carl Ford | Toledo | Compensatory |
7巡 | 43 | 257 | OLB | Steve Josue | Carson Newman | Compensatory |
OT ブレナン・カーティン Brennan Curtin | ||||
ドラフト6巡(212位) | 206cm | 144kg | Notre Dame | 1980年 6月 30日生 |
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LBとDTが続いたパッカーズの指名だが、6巡でようやくOTを指名。ノートルダム大のブレナン・カーティンは身長206cmの白人OT。 一昨年は右タックルで2試合先発、左タックルで4試合先発。昨年は右タックルで完全なスターターに。もう一年大学に残れたのにプロ入りすることを惜しむ声が多い。まだ粗削りで経験不足。筋力もテクニックも向上の余地あり。スケールは大きい。 背が高いうえに手が長い。これだけ身長があれば、まだ体重は増やせる。十分なクイックネスがあり、ボディバランスも良い。横の動きもよく、パスプロテクションもまずまず。左右両サイドのOTができる。IQのわりにフットボール頭が良い。 上体のパワーや瞬発力にやや欠ける。身長が高すぎるのかも。手の長さは活かせるとしても、ランブロックで相手を圧倒できない。パンチが弱い。 |
LB ハンター・ヒレンマイヤー Hunter Hillenmeyer | ||||
ドラフト5巡(166位) | 193cm | 110kg | Vanderbilt | 1980年 10月 28日生 |
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6巡185位指名権と7巡244位指名権を譲渡して、イーグルスから5巡166位指名権をゲット。ヴァンダービルト大のLBハンター・ヒレンマイヤーを指名した。これで6巡指名権は一つだけになった。 OLBに分類するサイトとILBに分類するサイトがある。'99年から全試合に出場。3年目からウィークサイドで先発に。4年時には3-4のインサイドLBとストロングサイドLBをプレー。全米2位?の168タックルを記録。 素晴らしいサイズ。ハードワーカーで、基本がしっかりしている。スピードは並だが、嗅覚に優れ、常にボールの近くにいる。相手の動きを読み、全体に指示を与える、ディフェンスのQB役として優秀。ブリッツが得意。非常に頭がよく、アカデミック・オールアメリカン。 まっすぐ走るのは良いが、やや柔軟性に欠ける。前方への動きは良いが、パスカバレッジに下がるのは得意ではない。サイドラインからサイドラインまでカバーするようなアスリートではない。教室での頭の良さが、必ずしもフィールドで活かされない。 |
DT ジェームズ・リー James Lee | ||||
ドラフト5巡(147位) | 193cm | 148kg | Oregon State | 1980年 3月 12日生 |
昨日、4巡指名権をビルズにトレードしたため、2日目最初の指名はドラフト5巡。今日はさらに、シアトルに6巡指名権を譲渡して5巡165位から5巡147位にアップ。DTジェイムズ・リーを指名した。毎年のように行われる、シーホークスとのトレードだ。1巡指名のLBバーネットに続き、オレゴン州立大。 体重327ポンドで40ヤード走を4.88秒で走る。荒削りだが潜在能力は高い。パス守備よりもランに強い。スカウティング・コンバインで、40ヤード走をはじめとするドリルで優秀な数字を記録して注目を集めた。 2年間ジュニア・カレッジに行っていたため、トップレベルでの経験が少ない。恵まれた身体能力だけに頼っていて、まだ技術的に未熟な点が多い。上半身をもっと鍛え、手の使い方を磨く必要がある。 |
DT/DE ケニー・ピーターソン Kenny Peterson | ||||
ドラフト3巡(79位) | 191cm | 135kg | Ohio State | 1978年 11月 21日生 |
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2巡指名のなかったパッカーズだが、3巡なかばでDT/DEピーターソンが残っているのを見て、ビルズに4巡指名権を譲渡し、3巡94位から3巡79位にトレードアップ。ドラフト前には、1巡の下位で指名されると見られていたピーターソンをここで指名できたのはラッキーだった。DTに分類するサイトとDEに分類するサイトがあるが、大学4年時にはほとんどの試合でDTとして先発している。 詳しい選手紹介は、こちらから→ NFL.com / ESPN / CNNSI / FOX 大学3年までは、わずか2試合にしか先発したことがなかったが、大学4年時に、バルクアップしてDEからDTに移ってからは急成長。シーズン後半、特にフィエスタ・ボウルとシニア・ボウルで大幅に株を上げた。ただ、スターター経験が1年しかないのは、上積みが期待できるのと同時に、不安材料でもある。 身体能力に恵まれ、瞬発力とクイックネスを活かしたパスラッシュを得意とする。ダブルチームを割ってQBに迫ることも。前傾を保ち、足元が崩れることが少ない。ボディコントロールが良く、素早く体の方向が変えられる。タフで常に全力を出し切る、プレーが安定しているタイプ。注意深く、ボールへの嗅覚もしっかりしている。 悪く言えば中途半端なタイプ。DEとしてはややスピードが足りず、DTとしてはややサイズが足りない(1巡のLBバーネットと同様、もう少しは楽に体重が増やせる骨格だと見られている)。1ギャップでペネトレートするのが得意だが、ポイントオブアタックで相手ブロッカーを受け止めるような、ランストッパータイプではない。 |
OLB ニック・バーネット Nick Barnett | ||||
ドラフト1巡(29位) | 187cm | 107kg | Oregon State | 1981年 5月 27日生 |
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LB不作の年とはいえ、パッカーズの1巡29位指名の時点で、LBは一人も指名されていなかった。つまりパッカーズが最も評価しているLBを指名すればいい。そこでパッカーズが選んだのは、OLBボス・ベイリーでもなく、MLB E.J. ヘンダーソンでもなかった。多くの専門家が2巡上位指名を予想していた、LBニック・バーネットが指名されたことに、驚きの声が上がった。 詳しい選手紹介は、こちらから→ NFL.com / ESPN / CNNSI / FOX やや軽量で、スピードがあり、セーフティもできるぐらいのタイプらしい。実際に大学一年目は控えセーフティ(兼スペシャルチーマー)だった。プロでは、バルクを増すつもりであることを表明している。2年時はウィークサイド、3、4年時はストロングサイドをプレーした。 クイックネスがあり、ボディバランスが良く、素早く方向を変えてボールに追いつく能力がある。パスカバレッジにも優れたエブリダウン・プレーヤー。判断力に優れ、嗅覚がある。リーダーシップがあり、チームメイトを叱咤して引っ張る。頭脳、メンタル面は申し分ない。大きなケガをしたことがない。 サイズがないため、ブロッカーの波に飲まれやすい。人ごみの中よりもオープンフィールドで動き回る方が得意。ブロックをかわす、振り払う能力を磨く必要がある。やはりバルクを増す必要あり。しかし、クイックネスを犠牲にすることなく、バルクを増やせると見られている。 |
チーフスとのトレードで、CB/KRデレック・コームズ Derek Combs を獲得。トレード条件は "conditional future draft pick"とされているので、例えば 「今年何試合出場すればドラフト6巡」 とか 「開幕ロースターに残れなければゼロ」 とか、リスクの低い条件と思われる。パッカーズは彼をリターナー候補の一人と考えているようだ。
CBコームズはオハイオ州立大出身の24歳。2001年のドラフト7巡でRBとしてレイダーズ入り。開幕ロースターに残れず解雇され、数チームのプラクティス・スクワッドで過ごしたあと、昨春はレイダーズからNFLヨーロッパに派遣され、そこで初めてDBをプレーする。NFLに戻った昨年は10月にレイダーズから解雇されるまで、スペシャルチームで4試合に出場。その後チーフスと契約していた。
2003 Packers Draft Picks | |||
---|---|---|---|
Round | Pick | Overall | いきさつ |
1巡 | 29 | 29 | |
CBアル・ハリスのトレードでイーグルスへ譲渡 | |||
3巡 | 30 | 94 | |
4巡 | 30 | 127 | CBアル・ハリスのトレードでイーグルスから |
昨年のWRグレンのトレードでペイトリオッツへ | |||
5巡 | 30 | 165 | |
6巡 | 12 | 185 | Sマット・ボウエンのRFA移籍でレッドスキンズから |
6巡 | 30 | 203 | |
6巡 | 39 | 212 | Compensatory Pick(トレード不可) |
7巡 | 30 | 244 | |
7巡 | 39 | 253 | Compensatory Pick(トレード不可) |
7巡 | 42 | 256 | Compensatory Pick(トレード不可) |
7巡 | 43 | 257 | Compensatory Pick(トレード不可) |
昨日の噂どおり、パッカーズは元ラムズのQBエリック・クラウチを獲得した。パッカーズがQBとしての彼をどの程度評価しているのかは不明で、やはりKR/PRとして期待しているのでは、という見方も強い。しかしとりあえず、来週火曜日からのミニキャンプで、そのパス能力を披露することになる。「QBファーヴはオフの間あまり投げていないから、大きな負担をかけたくない」とロスリーOCは語っており、またパッカーズはQBノールをヨーロッパに派遣している。残るQBは若いQBクストクしかおらず、ミニキャンプのためだけでも、QBが足りないのだ。
クラウチの代理人は、「彼はQBとして成長するには時間が必要だ。だから、今すぐに出場機会が得られて、チームに貢献できるなら、本人もそれ(リターナー起用)に興味を示すはずだ」と微妙な言い回しをしている。 クラウチは、WR/KRとしてしか見てもらえないからラムズを去った、というのは周知の事実であり、今もそれは変わっていないはず。しかしサラリーは非常に安く、ロースターに残れなければパッカーズはそれを負担する必要さえない。ロスリーOCは、「彼はパス主体のオフェンスでプレーした経験がない。我々のオフェンスで彼がどうなるか、興味深い」と語っている。
昨日の記者会見の中でシャーマンHCは、「現在ハンニバル・ネイヴィーズはダフナー新LBコーチとともに、ストロングサイドLBに取り組んでいる」と語った。3月に彼と契約した直後は、「ネイヴィーズはミドルLBの先発に」と説明していたが、今回の動きが恒久的なものなのか、まだ試験段階なのか、よくわからない。シャーマンHCは、LBディッグスはウィークサイドやミドルに移る可能性もある、と説明している。
パンサーズでは主にウィークサイドを守ってきたLBネイヴィーズは、3つのポジション全てをこなせる器用さも魅力のひとつだった。ストロングサイドはLBディッグスが3年間先発を務めてきたため、ネイヴィーズはミドルかウィークサイドのどちらかを担当するものと見られていた。
元ハイズマン賞QBのエリック・クラウチにパッカーズが興味を示しているらしい。クラウチは昨年のドラフト3巡でネブラスカ大からラムズに入団。しかしキャンプではWR/KRしかやらせてもらえず、QB以外をやるつもりはなかった本人は開幕前に引退を発表し、契約ボーナスも返還していた。
昨シーズン中、ESPNの独占インタビューで「QB以外はやらない。やらせてくれる所でプレーする」といった趣旨の発言をしており、本人の希望は今も変わっていない。ラムズは先週、彼を解雇して保有権を放棄しており、彼は今ウェイバーにかけられている状態だ。獲得に乗り出すチームが一つならすんなり行き先が決まるが、もし複数なら、その中で最も勝率の低かったチームが獲得する。ウェイバー期限の水曜日が過ぎると、彼は全くのフリーエージェントとなる。
クラウチの代理人は、パッカーズとも短い話し合いをした、と語っている。もしNFLから声がかからなければ、CFLのトロント・アルゴノーツでプレーすることになっている。
マイク・シャーマンHCがドラフト前恒例の記者会見。やはりドラフト戦略について具体的な話はしてくれないが、QB指名の問題と関連して、QBファーヴの将来について、興味深い発言があった。昨季終了直後と比べ、ファーヴが来年以降も現役続行してくれる、という希望が強くなっている印象だ。
シャーマンHCはこの春、ミシシッピ州ハティスバーグのファーヴの自宅を訪れ、じっくりと話し合う機会を作ったようだ。「我々は彼の自宅を訪問し、かなりの時間話し合った。彼自身、フィールドに戻ること、そして今年プレーすることを非常に楽しみにしていた」 と、ファーヴの気力に衰えがないことを強調。
来年以降についても、「もし彼がシーズン終了後も、今のように感じていてくれたら、ずっとプレーし続けてくれるだろう。いい気分でいる限り。そしていま彼は、いい気分でいる。疲れ果ててもいないし、打ちのめされてもいない。シーズンを楽しみにしているんだ」 とシャーマンHCは語り、来年以降の現役続行にも手ごたえを感じていることをアピールした。「ブレットはフットボールを楽しんでいる。もう楽しめない、というような徴候はまったく見られない。だから、ごく近い将来、このチームが大きく変わるとは考えていない」
ファーヴの引退が必ずしも目前に迫ってはいない、という主張と関連して、噂されるQB上位指名についても、以前と比べると、やや消極的なニュアンス。ファーヴの引退が近いからQBを上位指名するのではなく、仮にQBを指名したとしても、それはその時点で残っている最高の選手を(ポジションに関わらず)選んだ結果なのだ、ということらしい。「GMとしては、残っている最高の選手を獲りたい。ヘッドコーチとしては、いま必要なポジションの補強がしたい。しかし私は、(ポジションに関わらず)最高の選手を獲らなければならない。なぜなら、そうしておいた方が、のちのち後悔しないからだ。目先の必要に迫られて(価値の低い)選手を指名するよりも、ずっとチームの役に立ってくれる」
1巡29位で、望むような選手が残っていなかったら、トレードダウンを考えるか? 「29位にトレードアップしようと思うチームがある、と考えるのは少しずうずうしいと思う。よほど良いQBとか、特定の選手が残っていない限り、そのような申し出はないだろう。29位ではそのような選手は消えてしまっていると思う」 とシャーマンHCは説明する。 また、今年のドラフトでのQBたちについては、"good, not great" と評している。
例年よりも1週間遅いドラフトとなったこともあって、今年のパッカーズ首脳は、ドラフトの準備(膨大な選手のランク表の作成)を先週の水曜日に終えた。「去年のドラフトのあと、次回はこうしようと決めていたのだ。直前の週は少し息抜きをしたり、別のシナリオを検討したりしたい」とシャーマンHC。「ロン・ウルフ元GMは、直前の木曜日か金曜日までかけてランク表を作り上げていた。それはそれで利点がある。直前であれこれいじって裏目に出る心配がないからね」。 しかし今年は、空いた時間を使って、下位指名候補に至るまで、再チェックや、より詳しい経歴の調査に充てているという。
日本のプロ野球のドラフト会議のような、会場でチーム首脳たちが丸テーブルを囲んでいる、という風景は、NFLのドラフト会議では見られません。ドラフト会議の行われるマディソンスクエア・ガーデンに送り込まれるのは、連絡を担当する代表者だけ。いわば使いっ走りです。GMやヘッドコーチなどチーム首脳は、通称 "War Room" と呼ばれる部屋を球団本部に設置して、そこにこもって指示を出すのです。
ドラフト会場に詰める連絡将校は、War Roomと回線を繋ぎっぱなしにして、ドラフトの進行状況を報告し、自チームの指名順が来たら本部の指示を聞いて、指名選手をリーグ本部に提出します。言うまでもなく、 "War Room"とは、戦争における作戦司令部に例えているわけです。チーム首脳たちはリラックスした服装で、途中でサンドイッチでもパクつきながら、この部屋で長いドラフトを戦うことになります。
War Roomの壁には、長い時間をかけて作り上げた、選手評価のランキング表がびっしりと貼り付けられ、指名された選手の札は剥がされていきます。また、トレード交渉をする場合のために、各チームの現役選手の評価リストも用意されるそうです。もちろん、いくつものTVモニターとコンピューターがあります。電話がいくつも設置され、他チームとのトレード交渉をしたり、指名した選手に最初の挨拶をしたりします。交渉担当は、さっそく指名選手の代理人へ連絡を取ったりもするでしょう。
下の写真は、昨年のパッカーズのWar Roomの様子。後ろの壁に選手の名前が貼り付けられているのが見えます。
左はカレッジスカウト部長の ジョン・ドーシー |
右はマーク・ヘイトリー副GM 中央奥はシャーマンHCの長男マシューか |
他チームの制限付きフリーエージェント(RFA)と契約できる期間は、4月18日で終了。レッドスキンズのWRコールズ(NYJ)獲得をピークに、かつてないほどの活況を呈した今年のRFA市場だが、パッカーズもそれに巻き込まれるようにして、活発に動いた。また、DEバジャ=ビアミラとLBディグスという若手の中心選手がRFAだったため、彼らとの契約延長に巨額の投資をしなければならなかった。
パッカーズからRFAになった4選手のうち、DEバジャ=ビアミラとLBディッグスは再契約、Sボウエンはレッドスキンズへ移籍。Pビドウェルには他チームからの誘いがなかったため、あとはパッカーズからの$605,000 のオファーにサインするしかない。
パッカーズのRFA関連の動きをまとめた表を見てみると、バジャ=ビアミラとディッグスを引き留めるだけで精一杯で、それ以外の動きはどれも不発に終わっている。なお、もっとも熱心だったLBスピアマン獲得に失敗したあと、UFAのLBハンニバル・ネイヴィーズ(CAR)と契約している。
2003 Packers Restricted Free Agents | ||
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Player | Team | 概要 |
LBナイル・ディッグス | GB→GB | DETからのオファーシートにサインするが、GBがマッチして阻止。$10.4ミリオンの4年契約 |
DEカビーア・バジャ=ビアミラ | GB→GB | $37ミリオンの6年契約 |
Pジョシュ・ビドウェル | GB→GB? | $605,000 のオファーにサインするしかない |
Sマット・ボウエン | GB→WAS | $6ミリオンの4年契約で移籍 GBはWASから6巡指名権を受け取る |
LBアーメジス・スピアマン | CIN→CIN | GBからのオファーシートにサインするが、CINがマッチして移籍ならず |
LBダニ・ジョーンズ | NYG | GBは獲得を目論むが、オファーシートへのサインには至らず |
DTジャーメイン・ヘイリー | MIA→WAS? | GBを訪問するが、結局WASからのオファーシートにサイン |
名GMとしての評価が高いロン・ウルフ元GMだが、ドラフト1巡指名に関しては、苦い思い出の方が多い。メリーランド州アナポリスで引退生活を送るロン・ウルフ自身が、10年間のドラフト1巡指名を振り返った。
グリーンベイで3年間、不本意なシーズンを送ったあげく解雇。
「オフェンス側はWRデズモンド・ハワードを、ディフェンス側はCBバックリーを、私個人はまた別の選手、OTボブ・ウィットフィールド(現ATL)が欲しかった。結果的には、私の思った通りにするべきだった。この場合は私が正しかったわけだ。CBトロイ・ヴィンセント(PHI)を獲ることは全く考えていなかった。WRハワードとCBバックリーが消えたら、OTウィットフィールドを獲る予定だった」 「このバックリー指名の反省から、『グリーンベイでは小さいDBはダメだ』という教訓を得た。冬のグリーンベイで小さいDBがやっていくのは厳しすぎる。結果的には、その教訓のおかげで勝つことができた」
堅実なスターターとして'96年の優勝に貢献し、翌年チーフスにトレード。'02年8月、交通事故死。
「その時点で、チームの最も大きなニーズを満たしてくれた。彼のタフネスもまた、あの時のチームに最も必要なものだった」
3年間不本意なシーズンを送ったあと、'96年にユージーン・ロビンソンに取って代わられる。
「いろいろと上手くいかなかったのは、主にチーム側があれこれといじりすぎて、彼にできもしないことを求めたからだ。馬鹿げたことだった。彼はNFLで長くプレーしたが、良い指名ではなかった」
20位からトレードアップして16位で指名。先発のガードとしてスーパーボウル制覇に貢献。しかしルーキー年と'96年のヒザの大ケガがなければ、もっと高いレベルで、もっと長く活躍できたはず。
「彼はプロボウルに近い選手になれたはずだ。安定していて、タフな選手だった。2回もヒザを壊してしまったことは、我々にとって大きな痛手だった」
NFLトップクラスのCBに成長したが、'97年の開幕戦でヒザの前十字靭帯を断裂。翌年復帰するがかつての力は取り戻せず、'99年のキャンプで解雇。
「これは面白いケースだった。彼は、スタッフの中でも非常に人気があったが、私自身は本当に指名したくなかった。22位から32位にトレードダウンしたが、まだ彼が残っているじゃないか。『これは神が私に、彼を指名しろと言っているのだ』と自分に言い聞かせて指名したよ。1年目からすぐに活躍してくれた。ヒザを壊す前は、素晴らしい選手だった」
引退するOTケン・ルトガースの後釜として指名。しかしパワーもテクニックも不足しており、わずか2年しかもたなかった。ウルフ時代では最悪の指名かもしれない。
「自分が実際よりも賢いと、私が勘違いしてしまったケースだ。我々はDEトニー・ブラッケンズ(現JAX)の方を高く評価していたのに、マイケルズに飛びついてしまった。ブラッケンズを獲るべきだった。全く愚かだった」
左タックルで3年間先発し、'00年には左ガードへコンバート。翌年フリーエージェントでブラウンズへ移り、再び左タックルとして先発している。
「この時は、彼に的を絞っていた。チームに必要なポジションで、彼ならパーフェクトだと思っていた。何年か、とてもよくやってくれた」
ルーキー年からレジー・ホワイトの逆サイドで活躍し、 ケガも多かったが5年間スターターを務めてきた。つい最近チーフスへ移籍。
「本当を言うと、Sショーン・ウィリアムズ(NYG)が欲しくて、29位から19位にトレードアップしたのだ。しかし、もっと高く評価していたホリデイが幸運にも残っていた。これは容易な判断だった」
4年間、1巡指名らしい働きは全くしていない。バトラーの後釜となることを期待された昨年だったが、結局はルーキーのアンダーソンに敗れた。
「この指名はギャンブルだったが、いまのところ、いい結果は出ていない。ずっとケガばかりしているからだ。あらゆる能力に恵まれている選手だが、おそらく首脳陣はその話を聞き飽きていることだろう」
TEマーク・チュムラの不祥事を受けて、即戦力の先発TEが必要だった。ルーキー年はやや期待はずれだったが、その後2年連続でプロボウル選出。
「TEフランクスとLBキース・バラック(TEN)とに意見が分かれていた。難しい選択だった。1巡指名は一つしかないし、必要なTEを獲らなければならなかった。彼は、いい選手であることを証明してくれている」
QBハッセルベックを放出して10位にトレードアップして指名。2年間、全くと言っていいほどチームに貢献しておらず、サラリーキャップの問題さえなければ、昨シーズン中に解雇されてもおかしくなかった。この夏のプレー次第では、開幕ロースターに残れない可能性も。
「ケガがあり、その点では不運だった。彼に飛びついたのは私の失敗だし、決してしてはならないことだった。LBダン・モーガン(CAR)の方を高く評価しており、そのとおりにモーガンを指名すべきだった。モーガンもまたケガのためにあまり活躍できていないが、レイノルズを指名したのは確かに間違いだった」
LBジュニア・セアウ(SD)をトレードで獲得したドルフィンズでは、ウィークサイドLBのデリック・ロジャースが余ることになる。ドルフィンズとしても、ただ解雇したのでは面白くないので、パッカーズとのトレード交渉を進めているらしい。ドラフトの下位指名権が交換条件になると見られている。
トレードが成立した場合、パッカーズは、LBロジャースがドルフィンズと結んでいた契約を受け継ぎ、$1.1ミリオンのサラリーを支払うことになる。ただし、トレードが成立しなくても、ドルフィンズは6月1日以降に彼を解雇する可能性は高く、パッカーズはそれをゆっくり待つ手もある。
デリック・ロジャースは、高校時代はフットボールをしていなかった変り種。空軍のメディカル・テクニシャンとして4年間働き、そのうち2年間は沖縄にいた。その後ジュニア・カレッジで2年間フットボールをプレーし、アリゾナ州立大へ転入。そこで1年だけプレーして、'97年のドラフト3巡でドルフィンズに入団した時はすでに26歳。一年目からスターターの座をつかみ、それ以来先発のウィークサイドLBとして6年間プレーしてきた。ルーキーの年以来、ケガで欠場したのは'01年の2試合(肩の脱臼)のみ。
ロジャースは昨年7月、暴力事件を起こしている。マイアミのレストランで、妻と、一緒にいた男性に対して殴る蹴るの暴行。そして今年1月、ロジャースは加重暴行罪を認め、3年間の保護観察処分を受け入れている。それを受けてリーグ側は、1試合の出場停止処分を下すのではないかと見られている。
3月にパッカーズから解雇されたLBネイト・ウェイン(PHI)が、パッカーズは彼に$75万ドルのロースターボーナスを払う義務があると、NFL側に苦情申し立て。3月12日、13日の記事を参照してもらえばおわかりのように、解雇された直後からウェイン側はそう主張していた。契約の文言の解釈がこのトラブルの原因で、「新年度に入って10日過ぎたら支払い義務が生ずる」なのか「10日目になったら支払い義務が生ずる」なのか、といったことらしい。現時点では、このボーナス分はパッカーズのサラリーキャップに加算されていないが、もし彼の主張が通れば、パッカーズは経済的損失だけでなく、サラリーキャップにも打撃を受けることになる。
ドラフトまで2週間を切り、各サイトのMock Draftも熱気を増してきた。TSN(さすが有料)に至っては、なんと7巡までの予想を出している。パッカーズのディフェンスの補強が上手くいっていないという印象があるせいか、QBを1巡指名するという予想が少し減ってきた印象。かといって、CBやWRを予想するのは、あまりにもパッカーズの現状をわかっていないような。
なお、選手の紹介ページは全てNFL.comから。目次はこちら。
2006 Packers Mock Drafts | |||
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Site | Player | Pos. | College |
ESPN (Mel Kiper) | E.J. Henderson | ILB | Maryland |
CBS SportsLine (Pete Prisco) | Sammy Davis | CB | Texas A&M |
CBS SportsLine (Dennis Dodd) | Rex Grossman | QB | Florida |
CBS SportsLine (Jay Glazer) | Bryant Johnson | WR | Penn State |
CNNSI (B. Duane Cross) | E.J. Henderson | ILB | Maryland |
FOX (Brian DeLuca) | Rex Grossman | QB | Florida |
Red Zone | Kyle Boller | QB | California |
KFFL (ALL PRO SCOUTING) | Kyle Boller | QB | California |
The Sporting News (1st round) | E.J. Henderson | ILB | Maryland |
The Sporting News (3rd round) | Eddie Moore | OLB/S | Tennessee |
The Sporting News (4th round) | Eric Manning | DT | Oregon St. |
The Sporting News (5th round) | Antonio Garay | DE | Boston Coll. |
The Sporting News (6th round) | Tony Romo | QB | Eastern Ill. |
The Sporting News (6th round) | Vishante Shiancoe | TE | Morgan St. |
The Sporting News (6th round) | Earnest Graham | RB | Florida |
The Sporting News (7th round) | Keenan Howry | WR | Oregon |
The Sporting News (7th round) | Charles Drake | S | Michigan |
The Sporting News (7th round) | Kevin Breedlove | G | Georgia |
The Sporting News (7th round) | Antoineo Harris | RB | Illinois |
G/Cビル・フェラリオがNFLヨーロッパ行きを直前で取りやめた"個人的理由"とは、やはり戦争だった。「僕の理解では、もし戦争が始まったら、NFLヨーロッパはフロリダで行われるだろう、ということだった。それが一番安全だと思っていた。戦争が始まっても予定通り、という決定がされて、僕はパッカーズ側に、『戦争をしている時に国を離れたくない』という考えを伝えたんだ」とフェラリオは説明する。
パッカーズ側はそのことで彼を非難しなかった、とフェラリオは言うが、首脳陣が残念に思っているのは確かだろう。パッカーズはNFLヨーロッパを活用して彼にセンターとしての経験を積ませ、能力を確かめようとしていたからだ。「彼には向こうでプレーさせたかったけどね。しかし、彼の判断も理解できる。彼自身で決めたことだし、我々はそのことで批判するつもりはない」とベクトルOLコーチ。
偶然なのかどうか、フェラリオがヨーロッパ行きを取りやめた直後、パッカーズは2人の若手ラインマンを獲得した。デヴィッド・ブラント(WASからトレード)と、グレイ・ルーガマー(元NE)だ。どちらも、センターとガードの両方をこなし、少ないが先発の経験もある。ヨーロッパで経験を積む機会を放棄したフェラリオの立場は、ますます弱くなってしまった。
先発のセンターとガードは、Cフラナガン、LGウォール、RGリヴェラの3人で今年はほぼ不動だろう。通常、OLは9人体制でロースターを組むから、控えOLは合計4人。左右の先発両タックルが大ケガから復帰することを考えると、控え選手を選ぶにはタックルを優先する必要がある(予想されるのは、ドラフト指名ルーキー、OTケヴィン・バリー、OTアール・ドットソンのうち2人)。とすると、フェラリオ、ブラント、ルーガマー、そして大ベテランのウィンタースの4人のうち、2人が開幕前にチームを去ることになる。
それでも、自分の選択を後悔していないとフェラリオは言う。 「フロリダのキャンプ中にテレビをつけると、11のチャンネルのうち、9つはずっと戦争の話題だった。ヨーロッパの都市での反戦、反米デモを映し出していた。そんな時に何百人ものアメリカの青年を送り込んでフットボールをさせるなんて、賢いことだとは思えなかった。僕と妻にとってもね。だから、グリーンベイに戻って、自分のケツをひっぱたいて、キャンプでいいところを見せようと、そう思ったんだ。今後何が起ころうと、あの判断を後悔するようなことはないよ」
パッカーズは、元イーグルスのWR/KRガリ・スコットと契約した。スコットはミシガン州立大出身の24歳。2000年のドラフト4巡でイーグルスに入団。しかし一年目はハムストリングのケガのため出場せず。二年目の'01年も足首のケガに苦しんで、わずか3試合出場、パスキャッチ2回に終わった。昨年も足首の状態が悪く、結局キャンプ中に解雇。その後足首の手術を受け、そのまま昨年はフットボールから離れていた。
ミシガン州立大では3年間スターターを務め、134パスレセプションはチーム史上3位。パントリターン通算1088ydsはチーム史上1位の記録。'00年のドラフトでは、パッカーズもスコットをリターナーとして狙っていたが、先にイーグルスに獲られてしまったために、5巡でジョーイ・ジェイミソンを指名。このジェイミソンはキャンプが始まる前に解雇され、リターナー補強は大失敗。しかたなくトレードでロッサムを獲得した、という経緯があった。
また、WR/KRショーン・ミルズ、LBエヴェリック・ラウルズの解雇も発表された。2人ともNFLヨーロッパのキャンプ(フロリダ)に参加していたが、ケガのために開幕ロースターに残ることができなかった。
パッカーズの交渉担当アンドリュー・ブラントは、ドルフィンズから制限付きFAとなっているDTジャーメイン・ヘイリーの代理人と話し合いを続けている。しかしまだ交渉はヒートアップしていない様子。DTヘイリーには、レッドスキンズやペイトリオッツも興味を示しているらしい。ペイトリオッツは同じくRFAのDTウッダードへのオファーをシーホークスにマッチされてしまったため、DTヘイリーを熱心に狙ってくるかも。
長きにわたってベアーズの実質的オーナーであったエド・マキャスキー Edward W. McCaskey が死去。83歳だった。エド・マキャスキーは、ベアーズ創設者のジョージ・ハラスの娘、ヴァージニアと1943年に結婚。1967年から義父を助けてベアーズの副社長兼財務責任者に。1983年にジョージ・ハラスが没すると、名目上のオーナーは娘のヴァージニアとなるが、その夫のマキャスキーがチェアマンとして実質的な支配権を握ることになった。
名RBゲイル・セイヤーズとRBブライアン・ピッコロ(のちガンで夭逝)の2人を、チームで初めて人種の壁を越えてルームメイトにしたのも、副社長時代の彼がハラスに進言してのことだったという。ピッコロがガンとの闘いの末、亡くなるときもマキャスキーは親身になって家族を支え、のちの "ブライアン・ピッコロ・ガン研究基金"の設立にも彼の尽力が大きかったとのこと。
彼は古き良きオーナーの典型としてチーム内外で人望が厚く、優れたリーダーシップを発揮して、父親のようにしてチームを支えてきた。ただ、実際の球団運営を任された息子のマイケルは、成功したとはとても言い難く、ベアーズの長期低迷の原因を作ってしまった。1999年、ついにマイケルはチェアマンとなって実権をテッド・フィリップス社長に譲り、エド自身も名誉チェアマンに退いていた。
エド・マキャスキーとヴァージニア・ハラス・マキャスキーは、つい2ヶ月前に結婚60周年を迎えたばかり。ヴァージニアは健在であるため、エドの死によってすぐにオーナーシップが揺らぐことはないが、「息子たちはベアーズを売却したがるのでは」という噂も一部にはある。
若いころ歌手志望だったエドは、フィラデルフィアの高校を出た後、あるバンドに入れてもらう約束をするが、バンドは別の歌手を雇ってしまう。憤慨したエドに、マネージャーは「心配するな、あいつはそう長く続かない」と慰めるが、その歌手とは若き日のフランク・シナトラだった。
夢破れたエドはペンシルバニア大に進学し、そこでヴァージニアと出会う。娘が男とデートをしていることを知ったジョージ・ハラスは、NFLでの友人を2人、エドの調査によこした。調べに来たその2人とは、スティーラーズの現オーナー、アート・ルーニーと、後のNFLコミッショナー、バート・ベル(PHIとPITのHCも)だった、というエピソードも残っている。
1942年のNFL決勝のレッドスキンズ戦、エドとヴァージニアの2人は、父ジョージ・ハラスに結婚の許可をもらうため、スタジアムに来ていた。エドは、このファミリーにとってフットボールがどれほど大事なものか、この時思い知らされたという。敗戦が確定的になるとヴァージニアは泣き出し、エドが「どうしたんだ。ただのフットボールの試合じゃないか」と言うと、「もしベアーズが負けたら、父は決して結婚を許してくれないってことがわからないの?」とヴァージニアは言ったという。じっさいその通りの結果になり、2人は駆け落ち同然にして結婚しなければならなかった。
エドは第二次大戦に一兵卒として入隊してフランスで戦い、青銅星章をもらって、除隊する時には大尉に昇進していた。 アイルランド系であることを誇りにし、優れたユーモアの持ち主で、歌と、サラブレッドと、何よりもシカゴ・ベアーズを愛した人であったという。
昨日から言われていた通り、パッカーズは、元コルツのDEチューキー・ウォコーリーと契約した。総額$2.055ミリオンの2年契約。うち契約ボーナスは $50万ドルで、今年のベースサラリーは $53万ドル。プロフィールは昨日書いたところなので省略。左右のDEどちらでもできるが、やはりスピードでのパスラッシュよりも、パワーを活かしたラン守備の方が得意。ドナテルDCは、彼をジョー・ジョンソンの控えとして、パワー・エンド(LE)として使うつもりだ、と語っている。
代理人によると、ジャイアンツとセインツも彼に興味を示していたが、プレー機会を考え、昨年からラブコールを送っていたパッカーズを選んだ、とのこと。昨年ケガが治ってからもプレー機会が少なかったことを、代理人は「誰にとっても謎だ。彼のチームメイトでさえも、なぜ彼があれほど使ってもらえなかったのか」と疑問を投げかけている。「しかし、それも過去のことだ。少なくとも、そのおかげで体を休ませることができた」
偶然にも、Nwokorie とDEバジャ=ビアミラは同じナイジェリア系。バジャ=ビアミラの場合、両親はナイジェリア出身だが、本人はLA生まれのLA育ち。しかしウォコーリーの方は、生まれはアラバマだが、子供の頃 9年間もナイジェリアで過ごしている。
パッカーズは、元NEのC/Gグレイ・ルーガマーと契約したと発表した。契約年数も金額もまだ不明。ルーガマーはアリゾナ州立大出身の26歳。'99年のドラフト3巡指名でドルフィンズ入りしたが、ほとんど出番がないまま、翌'00年の開幕前に解雇。その後スティーラーズのプラクティス・スクワッドで11週間過ごしたあと、ペイトリオッツと契約。過去2シーズンは控えセンター兼ガード。先発は3試合。劇的な決勝FGでスーパーボウルに勝利した瞬間も、スペシャルチームの一員としてフィールドに立っていた。
先週のG/Cデヴィッド・ブラントの獲得、そして今回ルーガマーと契約したことで、CウィンタースとG/Cフェラリオの立場は非常に危うくなったと言える。ルーガマーもブラントも、フェラリオよりも両ポジションでの実績があり、引退間際のウィンタースよりも若くて可能性がある。ウィンタースとフェラリオの少なくともどちらか一方、下手をすると両方ともチームを去ることになるかもしれない。
なお、ルーガマーの代理人は元パッカーズのガード、リッチ・モーランが務めている。モーランは1985年から1993年まで先発の左ガードとしてパッカーズで活躍した人物。彼が負傷欠場した際に、若き日のフランク・ウィンタースが代わりにLGとしてプレーしたりしている。
パッカーズは、コルツのDEチューキー・ウォコーリー Chukie Nwokorie と契約する見通しであることが明らかになった。代理人によると、両者は2年契約でほぼ合意しており、細かい点の詰めが済めば火曜日中にもサインする、とのこと。DEホリデイとDT/DEライオンを失って左DE("パワー・エンド")が手薄になっていたパッカーズだが、ジョー・ジョンソン、バジャ=ビアミラ、キャンプマン、そしてこのNwokorie とDEの数は揃うことになる。
Chukie Nwokorie はパデュー大出身の27歳。'99年のドラフト外でコルツに入団。'01年にチャンスをつかみ、全試合出場(5試合先発)。5サック、71タックルの活躍を見せる。制限付きFAとなった昨年、彼に注目したパッカーズはグリーンベイを訪問させたり、トレードを画策したこともあったらしい。しかし、期待された翌'02年は、腰の椎間板を痛めてしまい、わずか3試合の出場に留まった。
NFLヨーロッパが開幕し、パッカーズの選手4人が所属するスコティッシュ・クレイモアズは、なんと62-31でベルリン・サンダーに快勝(GameBook)。先発したQBクレイグ・ノールも快調な滑り出しを見せた。昨年のドラフト5巡指名のQBノールは、10/14、192yds、1TD、0INT、レーティングは137.5。ラッシングで6TDを挙げたRBたちに話題はさらわれてしまったが、速いテンポで正確なパスを投げ分け、安定したクォーターバッキングを見せた。
クレイモアズでは開幕前から、HCが「先発はノールだが、QBスタフォード(ペイトリオッツ)にも毎試合プレー機会を与える」という方針を明らかにしており、この日も第1・第3Qはノールが担当し、スタフォードは第2・第4Qを担当。ノールがINTなしだったのに対し、スタフォードは2INTを喫し、前半にリードを許す原因となった。
この試合でのクレイモアズの62得点はNFLヨーロッパ史上最多得点。両軍合計93得点もNFLヨーロッパ記録とのこと。また、LB河口正史、LB石田力哉、LB山田晋三、WR井本圭宣の4選手が所属するアムステルダム・アドミラルズも17-15でライン・ファイアーに競り勝っている。(GameBook)
JS Onlineによると、DEカビーア・バジャ=ビアミラの契約は、$11ミリオンの契約ボーナスを含む、総額$37.3ミリオンの7年契約。4年目からサラリーが跳ね上がる、典型的なバックロード型のため、「実質的には3年契約で、4年目あたりで契約の見直しをするだろう」という見方が強い。ベースサラリーのうち、最初の3年間は"Guaranteed Money"(たとえ解雇されても支払いが保証される)なので計算がややこしいが、今年のキャップ額は$2.22ミリオン、'04年が$2.92ミリオン、'05年が$3.57ミリオンになるらしい。
Kabeer Gbaja-Biamila Contract | |||
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Year | ベースサラリー | "Guaranteed" | ロースターボーナス |
2003年 | $ 650,000 | $ 650,000 | |
2004年 | $ 675,000 | $ 675,000 | $ 675,000 |
2005年 | $ 1,000,000 | $ 925,000 | $ 1,000,000 |
2006年 | $ 3,850,000 | ||
2007年 | $ 5,000,000 | ||
2008年 | $ 6,150,000 | ||
2009年 | $ 7,300,000 |
DEバジャ=ビアミラとLBディッグスの契約について、「RFAとして、もう1ランク上のオファーをしておけばすんなり引き留められたものを、目先の金をケチったばかりに結局高くついた」 と否定的な意見が最初は多かった。しかしこのところ、「RFAとして1年契約で引き留めたとしても、どちらにせよ契約延長は必要だったし、2人ともそれに値する選手だ。払い過ぎのリスクはあるけれど、今年大活躍したら、来年はさらに値段が高騰したかもしれない。結局2人とも流出は避けられたのだし、冷静に考えれば、パッカーズのディフェンスはそうひどくなっていない」 というような肯定的なコラムがいくつも出てきた。
交渉担当アンドリュー・ブラントによると、現在のパッカーズのサラリーキャップの空きは約$3ミリオン。また2人と契約するに当たって、誰か他の選手の契約を組み直したというようなことはない、とのこと。
2003年シーズンのレギュラーシーズン日程が下表の通り発表された。
2003 Regular Season Schedule | ||||||
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Date | Opponent | Time | TV | |||
9/7 | MINNESOTA | 12:00 | FOX | |||
9/14 | DETROIT | 12:00 | FOX | |||
9/21 | @ | Arizona | 3:05 p.m. | FOX | ||
9/29 | @ | Chicago | Monday Night Football | 8 p.m. | ABC | |
10/5 | SEATTLE | 12:00 | FOX | |||
10/12 | KANSAS CITY | 12:00 | CBS | |||
10/19 | @ | St. Louis | 12:00 | FOX | ||
- Open date - | ||||||
11/2 | @ | Minnesota | Sunday Night Game | 7:30 p.m. | ESPN | |
11/10 | PHILADELPHIA | Monday Night Football | 8 p.m. | ABC | ||
11/16 | @ | Tampa Bay | 3:15 p.m. | FOX | ||
11/23 | SAN FRANCISCO | 12:00 | FOX | |||
11/27 | @ | Detroit | Thanksgiving Day | 11:30 a.m. | FOX | |
12/7 | CHICAGO | 12:00 | FOX | |||
12/14 | @ | San Diego | 3:15 p.m. | FOX | ||
12/22 | @ | Oakland | Monday Night Football | 8 p.m. | ABC | |
12/28 | DENVER | 3:15 p.m. | CBS | |||
時間は全てグリーンベイ時間(東部標準時よりも1時間遅い) |
パッカーズのプレシーズンゲームの日程が正式に決まった。 オハイオ州カントンでのホール・オブ・フェーム・ゲームに選ばれたため、例年より1試合多い5試合となっている。
2003 Packers Preseason Game | |
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Date | Opponents |
8月4日(月) | Kansas City Chiefs @ Canton |
8月9日(土) | @ Atlanta Falcons |
8月15日(金) | @ Cleveland Browns |
8月23日(土) | Carolina Panthers |
8月28日(木) | Tennessee Titans |
長期契約交渉を続けてきたパッカーズとDEカビーア・バジャ=ビアミラがようやく合意に達した。詳細は明らかになっていないが、総額$37ミリオンの7年契約らしい。イーグルスからの求愛を、「$14ミリオンの契約ボーナス要求」で(実質的に)はねつけたバジャ=ビアミラの忠誠心に、パッカーズ側が応えた形だ。まだ25歳と若く成長途上で、すでにリーグ有数のパスラッシャーである彼を長期にわたって確保できたことは、チームにとって非常に大きい。
「長い話し合いと祈りの末に、ポジティブな結果が得られたことがとても嬉しい。長いキャリアをグリーンベイ・パッカーズで、僕とっての最初のチームで過ごせることを、神に感謝している。再びチームに戻れることに興奮しているし、パッカーズがスーパーボウルに行く手助けがしたいと思っている。神の恵みによって。」 と、相変わらず信心深さ全開のコメント。
DEカビーア・バジャ=ビアミラはサンディエゴ州立大出身の25歳。'00年のドラフト5巡でパッカーズ入り。しかし開幕ロースターに残れず、シーズン半ばまでプラクティス・スクワッドで過ごし、結局1年目は1.5サックに終わる。翌'01年のキャンプで頭角を表し、2番手REの座を確保。開幕からサックを量産して話題の人となった。'01年シーズンは13.5サックを記録し、'02年も12サック。通算27サックはパッカーズ史上7位。来季は、チーム史上初の3年連続2ケタサックに挑戦する。
先週からの噂どおり、パッカーズは、レッドスキンズのG/Cデヴィッド・ブラントをトレードで獲得したことを発表した。代わりにレッドスキンズに譲渡したのは、2004年のドラフト7巡指名権(条件つき)。おそらく、「開幕ロースターに残ったら」とか「今年何試合かに出場したら」という条件で、そうでない場合は何も譲渡する必要なし、というような条件と思われる。
G/Cブラントは、25歳。身長193cm、体重142kg。ミシガン大で3年間スターターを務めた。2001年、ドラフト外ながらレッドスキンズに入団し、開幕ロースター入りを果たす。開幕戦に右ガードで先発するなど、13試合に出場。しかし期待された2年目の昨季、トレーニングキャンプの前になって、「もうプレーしたくない」と引退してしまい、そのまま昨季はプレーせず。今年になってキャリアを再開する気になったらしい。(このあたりの事情は、今のところどのメディアでも詳しい説明がされていないので、よくわからない)
タイプとしては、「スピードやクイックネスにはあまり恵まれていないが、タフでハードノーズな選手」とのこと。 レッドスキンズでは主にガードをプレーしていたようだが、センターとしての能力や経験については不明。彼を獲得することによって、サラリーの高いCウィンタース、伸び悩むG/Cフェラリオあたりと競争させようという意図ではないかと思われる。
パッカーズが興味を示していた元ラムズのDT、Jeff Zgonina (ポーランド系の姓で"スカニーナ"と読むらしい)は、結局ドルフィンズと契約した。32歳と年齢は高めだが遅咲きのタイプで、昨年も全試合に出場しており、FA市場でそれなりの人気を集めていた。ギルバート・ブラウンと同じラン・スタッファーだ。
ギルバート・ブラウンについては、今年もベテラン最低額での契約が可能と言われているが、パッカーズはまだどうするか決めていないようだ。シャーマンHC/GMは先週のアリゾナでのオーナー会議の際に、DTブラウンについては「まだ決まっていない」と語っている。問題はパッカーズ側なのかブラウンの側なのか、と聞かれると、「おそらく両方だ」とのこと。
ドラフトまで1ヶ月を切り、各サイトでは各チームの指名を予想する"Mock Draft"が花盛り。いまのところ、大手サイトによるパッカーズの1巡(29位)指名予想は下表の通り。今年のQBたちの中で3番手・4番手と目される、レックス・グロスマン(フロリダ大)、カイル・ボラー(カリフォルニア大)のどちらかが、パッカーズの時に残っていれば指名するべき、指名するだろう、という意見が多い。ESPNのメル・カイパーなどは、「1巡29位で、どれほど優れたディフェンス選手が指名できたとしても、それだけではパッカーズは優勝できないだろう。だからファーヴの後継QBを獲るべき」 とまで親切にも言ってくれている。
2003 Packers Mock Drafts | |||
---|---|---|---|
Site | Player | Pos. | College |
ESPN(Mel Kiper) | Rex Grossman | QB | Florida |
The Sporting News | Rex Grossman | QB | Florida |
CNNSI | Rien Long | DT | Washington St. |
FOX | Rex Grossman | QB | Florida |
ESPNのパスカレリの記事によると、ライオンズからLBナイル・ディッグスへのオファーシートは、元々のパッカーズからの契約延長オファーとほぼ同じ額だったらしい。あるパッカーズ首脳は、「正直に言うと、ライオンズからのオファーシートの内容に大喜びした。基本的に我々の望んでいた契約だからだ」 と語ったという。 つまり、契約延長交渉の手間が省けたということ。ディッグスが本当にグリーンベイを出たがっていたとすれば、黙って一年待てば来年UFAになれたものを、ライオンズからのオファーシートにサインしたばっかりに、パッカーズとの4年契約を結ぶハメになってしまったわけだ。