グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年4月23日

シャーマンHCがドラフト前の記者会見

マイク・シャーマンHCがドラフト前恒例の記者会見。やはりドラフト戦略について具体的な話はしてくれないが、QB指名の問題と関連して、QBファーヴの将来について、興味深い発言があった。昨季終了直後と比べ、ファーヴが来年以降も現役続行してくれる、という希望が強くなっている印象だ。

QBファーヴについて

シャーマンHCはこの春、ミシシッピ州ハティスバーグのファーヴの自宅を訪れ、じっくりと話し合う機会を作ったようだ。「我々は彼の自宅を訪問し、かなりの時間話し合った。彼自身、フィールドに戻ること、そして今年プレーすることを非常に楽しみにしていた」 と、ファーヴの気力に衰えがないことを強調。

来年以降についても、「もし彼がシーズン終了後も、今のように感じていてくれたら、ずっとプレーし続けてくれるだろう。いい気分でいる限り。そしていま彼は、いい気分でいる。疲れ果ててもいないし、打ちのめされてもいない。シーズンを楽しみにしているんだ」 とシャーマンHCは語り、来年以降の現役続行にも手ごたえを感じていることをアピールした。「ブレットはフットボールを楽しんでいる。もう楽しめない、というような徴候はまったく見られない。だから、ごく近い将来、このチームが大きく変わるとは考えていない」

ドラフト指名の方針について

ファーヴの引退が必ずしも目前に迫ってはいない、という主張と関連して、噂されるQB上位指名についても、以前と比べると、やや消極的なニュアンス。ファーヴの引退が近いからQBを上位指名するのではなく、仮にQBを指名したとしても、それはその時点で残っている最高の選手を(ポジションに関わらず)選んだ結果なのだ、ということらしい。「GMとしては、残っている最高の選手を獲りたい。ヘッドコーチとしては、いま必要なポジションの補強がしたい。しかし私は、(ポジションに関わらず)最高の選手を獲らなければならない。なぜなら、そうしておいた方が、のちのち後悔しないからだ。目先の必要に迫られて(価値の低い)選手を指名するよりも、ずっとチームの役に立ってくれる」

1巡29位で、望むような選手が残っていなかったら、トレードダウンを考えるか? 「29位にトレードアップしようと思うチームがある、と考えるのは少しずうずうしいと思う。よほど良いQBとか、特定の選手が残っていない限り、そのような申し出はないだろう。29位ではそのような選手は消えてしまっていると思う」 とシャーマンHCは説明する。 また、今年のドラフトでのQBたちについては、"good, not great" と評している。

例年よりも1週間遅いドラフトとなったこともあって、今年のパッカーズ首脳は、ドラフトの準備(膨大な選手のランク表の作成)を先週の水曜日に終えた。「去年のドラフトのあと、次回はこうしようと決めていたのだ。直前の週は少し息抜きをしたり、別のシナリオを検討したりしたい」とシャーマンHC。「ロン・ウルフ元GMは、直前の木曜日か金曜日までかけてランク表を作り上げていた。それはそれで利点がある。直前であれこれいじって裏目に出る心配がないからね」。 しかし今年は、空いた時間を使って、下位指名候補に至るまで、再チェックや、より詳しい経歴の調査に充てているという。

カテゴリ : Coach/Front Office