グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年3月19日

WRドナルド・ドライバーが心境を語る

テリー・グレンが去ったことで、名実ともにWR陣のリーダー格となったドナルド・ドライバー。トレードで去るグレンが捨て台詞のように、「グリーンベイでは正当なチャンスがもらえなかった」 と語ったが、それだけは同意できないようだ。「誰もがフィールドに出てプレーするチャンスがあったと、僕は思う。テリー・グレンにもちゃんとプレー機会があり、素晴らしい仕事をしたと思うよ」

「ここは、一人の選手を中心にして回るようなチームじゃない。チームは53人でできているんだ。もし彼がそう思っているなら、気の毒に思う。でもこのチームは一人の選手を中心にしたチームじゃないし、テリーもそれを理解する必要があった」 とドライバー。

チームがグレンを放出して、若いファーガソンとウォーカーにチャンスを与えることを選んだことについて、「シャーマンHCは、常に『チーム全体のためにベストの決断をする』と言ってる。彼は、僕ら3人なら良いトリオだと感じているのだと思う。だから、ファーガソンとウォーカーを競争させて、どちらかに僕の逆サイドの先発をさせると決めたのだろう」 とドライバーは説明する。「テリー・グレンが抜けたことは痛いけど、若い連中が成長してその穴を埋めなきゃいけない。彼らなら可能だと思うよ」

昨年は、フリーマン、シュレーダー、ブラッドフォードの3人が抜けたため、自然とドライバーがリーダーシップを発揮することになった。毎週のようにWR陣を家に招き、結束を固めようと努力した。人付き合いの苦手なグレンは応じないことも多かったようだが。「それでも、テリーはちゃんと溶け込んでいたよ。テリーを批判することなんてできない。彼がリーダーシップをもたらしてくれたんだから」 といまだにグレンを擁護している。

シーズンが進むにつれ、誰もが認めるエースレシーバーに成長した。特に、肩をひどく痛めながら出場したプレーオフのファルコンズ戦で、彼のガッツは多くのチームメイトやファンの胸を打った。「僕がリーダーだと、みんなが認めてくれたのは、ケガをしながらあの試合でプレーしたせいだと思う。試合中、僕が肩を悪化させてプレーできなくなった時、QBファーヴが 『お前がこれ以上プレーできなくても関係ない。お前は自分のできる全てを捧げてくれた。お前は最高だ』 と言ってくれたんだ。あんなこと言ってくれるなんて、本当に脱帽するよ。彼は世界最高のQBの一人で、彼と一緒にプレーできるだけで最高に嬉しい。その彼が僕のことをそんなに認めてくれるなんてね」

シーズン終盤になって、彼は総額$11ミリオンの5年契約にサイン。彼の活躍からすれば、かなりのディスカウントだと評価する人は多い。もしその時サインせずに、シーズン後にFAとなることを選んでいたら、もっと大金を手にすることができたのでは? 「僕はとても幸せだ。妻とも話し合うんだけど、僕はあの時サインして、全てを終わらすことができて本当に良かった。他の選手のように、今もただじっと座って、声がかかるのを待つことになったかもしれないんだから」

この土曜日も彼はイベント会場で、(建物の外まで)長蛇の列をなしたファンのために、長時間にわたってサインをした。45分も並んだファンは、ドライバーの親しみやすい笑顔に迎えられ、ジョークまで言ってもらい、サインをもらって、一緒に写真に収まった。「僕を知ってるだろ? これが大好きなんだ。僕にできることは、外に出かけて、ファンたちにサインをしてハッピーになってもらうこと。世界で最も素晴らしいことの一つだよ」

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