グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年3月12日

LBネイト・ウェインを解雇!

LBネイト・ウェインのサラリーカット交渉は結局まとまらず、ついにウェインは解雇されてしまった。3月9日に$75万ドルのロースターボーナスが支払われることになっていたため、パッカーズとしてはその直前で、つらい決断をしなければならなかったようだ。ウェインは今年、ベースサラリーとロースターボーナスを合わせて$2.25ミリオンを受け取ることになっていたが、ヒザのケガを繰り返している彼に、チーム側はそこまでの価値を認めなかったということになる。

この解雇により、パッカーズはサラリーキャップ総額を$1.4ミリオン圧縮することができた。また、Sダレン・シャーパーの契約見直しを済ませたため、JS Onlineによると、パッカーズのサラリーキャップには、現在$5.5ミリオンほどの空きがあるとのこと。(必ずしもあてにならないが)

このように、やや無理をしてキャップに空きを作ったのは、DEバジャ=ビアミラの確保のためだった、という見方が有力だ。イーグルスは、DEヒュー・ダグラスを失った場合に備え、すでにバジャ=ビアミラの代理人と接触しているらしい。RFA(用語集参照)のバジャ=ビアミラがイーグルスからの高額オファーにサインした場合、引き留めるにはこちらも同等のオファーをしなければならない。ウェインの代理人も、「パッカーズは、バジャ=ビアミラを失うことを恐れたためにキャップの余裕が必要になった」と語っている。

解雇されたウェインは、こういうこともあり得ると覚悟はしていたものの、やはりショックだったようだ。「ネイトはショックを受け、動揺し、傷ついている。彼は引退までここでプレーするつもりだったのに」と代理人はまくしたてる。しかしまた、「もしパッカーズが、いずれ別のLBと契約して彼を解雇するつもりなら、なぜサラリーカットを受け入れなくちゃいけない?」とも語っており、『どうせ解雇されるなら、パッカーズを突っぱねて、いまFA市場に出よう』という意図があったようにも受け取れる。ウェインは火曜日にもフィラデルフィアを訪問の予定。

ミドルLBのハーディ・ニッカーソンのチーム離脱は確実、そしてウィークサイドLBのウェインが解雇されたことで、残る先発LBはストロングサイドのディッグスだけになってしまった。しかし今年のFA市場ではLBが多く出回っており、特にアウトサイドLBは質量ともに豊富。ケガがちのウェインに$2.25ミリオン払うよりも安い値段で、そこそこのアウトサイドLBなら手に入るだろう、という見込みがパッカーズにはあるようだ。ただ、2つのLBのスポットを埋めるには、FAとドラフトの両方を活用する必要がありそうだ。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player