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2003年2月28日

QBクレイグ・ノールをNFLヨーロッパ派遣

パッカーズは、昨年のドラフト5巡指名、QBクレイグ・ノールをNFLヨーロッパに派遣することになった。彼に実戦で経験を積ませ、能力を見極めるのが目的だと思われる。ベヴェルQBコーチは「彼は、ドリルをこなすうちに大きく進歩してきている。ゲームでどう対処するか見なければならない」と説明する。これでパッカーズからのヨーロッパ派遣は14人目。センターに挑戦するビル・フェラリオと並んで注目だ。

FA解禁日迫る

東部時間の2月28日午前零時から、NFLは実質的な新年度と言ってもいい。この日から新しいサラリーキャップ($75.007ミリオンということになったらしい)が適用される。そのため、どのチームも限度額以内に抑えようと、高給取りを解雇したり、契約を見直したり、懸命の努力を続けている。すでに多くの大物が解雇された(リストはこちら)。

2003年2月27日

制限つきFAたちへのオファー

2月28日に制限つきFA(以下RFA)となるのは、2000年のドラフト組だ。と言っても、全員がRFAになるわけではない。「3年目を終了し、契約が切れた選手」というのが条件なので、ふつう4年・5年契約を結んでいるような1巡・2巡指名の選手はRFAにはならない。また、OTタウシャーのように、すでに契約延長を済ませている選手も同様。RFA選手の、移籍までの手続きは、下記の通り。

  1. 2月27日までに、旧所属チームは、下記の3段階のいずれかのオファー("Qualifying Offer"と呼ばれる)を各選手にしておかなければならない。オファーされなかった選手は、全く制限のないフリーエージェント(UFA)となる。
  2. 2月28日から4月18日まで、各RFA選手は他チームと交渉ができる。
  3. 他チームとの契約にサインした選手に対し、旧所属チームは、同等の契約をオファーすることによって、移籍を阻止できる。 4月18日から25日まで。
  4. 旧所属チームがそのような契約をオファーせずに移籍を許す場合、1.で済ませてあった3段階のオファーしだいで、補償として、ドラフト指名権の譲渡を受ける。これでようやく移籍が成立。
Qualifying Offer
Class 概要
特上 $1.8ミリオンのオファー。このオファーをされた選手を他チームが獲得するには、(選手へのサラリーとは別に)ドラフト1巡と3巡の指名権を譲渡しなければならない。
特上 $1.35ミリオンのオファー。このオファーをされた選手を獲得するには、ドラフト1巡指名権を譲渡しなければならない。
$619,000のオファー。このオファーをされた選手を獲得するには、その選手がドラフトされたのと同じ巡の指名権を譲渡しなければならない。ほとんどの選手がこのランクのオファー。また、ドラフト外入団だった場合、なんの補償も要らない。

DEバジャ=ビアミラには$1.35ミリオンのオファー

今パッカーズがしなければならないのは、各選手への"Qualifying Offer"だ。

DEカビーア・バジャ=ビアミラに対し、パッカーズは上記の(B)のオファーをしたことが明らかになった。2年間で25サックを記録したバジャ=ビアミラは、リーグ有数のパスラッシャーとしての評価を確立しつつあり、1巡指名権を犠牲にしてでも、獲得に乗り出すチームがないとも限らない。(A)のオファーなら、より確実に引き留められたはずだが、そこまでの余裕はなかった、ということだろう。今後は、長期契約を目指して交渉を続けていくことになりそうだ。

次に問題なのは、先発LBナイル・ディッグスだが、彼はパッカーズから(C)の最低額オファーをされたようだ。確かに、(A)や(B)のオファーをされるような選手ではないが、彼は4巡指名選手だったため、4巡指名権と引き換えなら獲得に乗り出すチームはあるかもしれない。パッカーズにとっては、(B)と(C)の中間のクラスがあればちょうどよかったのだが。

今のところ、明らかになっているのは上記の2人だけだが、それ以外の選手たちはすんなり(C)クラスで再契約できるだろう。豊作だった2000年ドラフト組の現状については下記の表の通り。

2000年ドラフト組とその他のRFA
round Player 現状 契約
1巡 TEババ・フランクス 先発TE。2年連続プロボウル 5年契約だったため、UFAとなるのは2年後
2巡 OTチャド・クリフトン 先発LT 4年契約だったため、来年UFAに。
3巡 DTスティーヴ・ウォーレン 控えDT いつのまにか、'03年いっぱいの契約延長をしていたらしい。来年UFAに。
4巡 LBナイル・ディッグス 先発LB。ストロングサイド RFA。(C)クラスのオファー
5巡 DEカビーア・バジャ=ビアミラ プレミア・パスラッシャーへ RFA。(B)クラスのオファー
7巡 OTマーク・タウシャー 先発RT 昨年11月に6年契約延長。
       
(4巡) Pジョシュ・ビドウェル パンター。中堅クラス RFA。99年の4巡指名だが、病気で'00年を全欠したため
(3巡) WRカーステン・ベイリー 5番手WR RFA。'99年シアトルの3巡指名
(6巡) Sマット・ボウエン 控えセーフティ RFA。'00年ラムズの6巡指名

2003年2月26日

WR/KRジャーメイン・ルイスに興味?

WR兼リターナーのジャーメイン・ルイスは、先日テキサンズを解雇されたばかりだが、リターナーを探すパッカーズにとってはピッタリの人材かもしれない。WRルイスは現在28歳。レイヴンズでは第3WR兼リターナーとして活躍し、'00年シーズンのスーパーボウル制覇に大きく貢献。昨年、エキスパンション・ドラフトでテキサンズに指名された。先発WRとしての期待は大きかったが、ルーキーのWRギャフニーに敗れ、パスキャッチはわずか2回41yds。肋骨や足首のケガもあって、リターナーとしてもキャリア最低の成績に終わった。

昨季は不振だったとはいえ、パントリターンの平均7.8ydsという数字は、パッカーズの平均4.2ydsよりもはるかにマシで、リターナーとしての評価はまだまだ高い。解雇されたのは、控えWRとしてはサラリーが高すぎたからだ。ルイスの代理人は、「まだパッカーズとは話をしていないが、スカウティング・コンバインが終わったら、話し合うことになるだろう」と語っている。

2003年2月25日

スカウティング・コンバイン

18日から1週間にわたって、NFLのスカウティング・コンバインがインディアナポリスで開催された。330名ほどのドラフト候補生が招待され、極めて綿密な健康診断、身体検査、体力測定、そして各チーム首脳との面接。ドラフト候補生たちは少しでも自分の価値を上げようと奮闘し、各チーム首脳は、これから巨額の投資をする相手がどのような人間か、ケガの状態はどうか、事細かにチェックする。

コンバインの運営について、今年から変更になったのは以下の2点。まずは期間が5日間から7日間に延長されたこと。もうひとつは、面接のやり方だ。これまでは、各チームが好きな選手を勝手に呼び出して面接を行っていたが、これではどうしても混乱は避けられない。深夜に呼び出されて面接を行った選手でも、翌朝6時に起こされてワークアウトに参加せねばならず、そのような理由で「ベストの体調で臨めないから」 と体力測定の方はパスする選手も多かった。

そのような混乱を少しでも減らすため、今年からは、各チームが予め、最大60名までの「面接希望リスト」をリーグに提出し、それをリーグ側がまとめて、各選手の面接予定を立てるシステムになった。これで各チームのスカウトも、選手を探してホテルじゅうを走り回らずに済むようになった、というわけだ。とはいっても、有力選手が(条件を整えやすい)自分の大学でのワークアウトを選択することが多い、という傾向には変わりはないようだ。

2003年2月24日

WRテリー・グレンをトレードに?

この数週間、「彼を残すべきか?」という議論の的になってきたWRテリー・グレンだが、ついに具体的な噂が浮上してきてしまった。Press-Gazette紙によると、「パッカーズはグレンのトレードを望んでいて、すでにグレンの代理人に、他チームとの交渉を許した」というのだ。現在はスカウティング・コンバインのために各球団首脳がインディアナポリスに集結しており、トレード交渉を進めるのに理想的なタイミング。しかし昨年と違い、今のところ彼に興味を示すチームはいないらしい。

グレンの残留のネックとなっているのは、$2ミリオンのキャップ額(50万ドルのロースターボーナスと、1.5ミリオンのベースサラリー)。ロースターボーナスは2月28日に発生するため、それを避けたいなら、2月27日までにトレード、または解雇しなければならない。逆に、それが過ぎてしまえば残留の可能性は高くなる。

トレード画策の噂が本当だとすると、パッカーズ側は、ドライバーとファーガソンとウォーカーの3人で十分やっていける、と判断したことになる。そして、グレンに$2ミリオンの価値を認めていないということ。ケガの多さに加え、もし先発の座を奪われることになったら、この1年間は抑えてきた精神面の不安定さが、また顔を出さないとも限らない・・・ということだろうか。

2003年2月23日

DTハントのトランジション指名について

パッカーズがDTクリディアス・ハントをトランジション指名したことについて、各チームの(匿名希望のコメントが多い)人事担当者は、やはり驚いているようだ。「能力は高いが、プレーが不安定だ。証拠はないが、時おり手を抜くような気がする」と語るコーチもいた。あるスカウトは、「おそらく、パッカーズは、ハントが今後もっとよくなる、と確信しているのだろう。我々が外から見るよりも、よくわかっているだろうし」と言う。

すでに二回も薬物違反を犯しているハントは、精神面でも疑問は残る。大金を手にすることで慢心してしまわないか、と懸念するスカウトもいた。「人物面から言えば、私ならDEホリデイを取るね。しかしパッカーズ側は、ホリデイのケガの多さを考慮したのだろう。DTハントは、5段階評価で言えば"4-プラス"の選手。私なら、"5"でない選手にそんな金を払いたくない」と語るのは、あるNFCチームの人事部長。

Notebook: LBウェインはサラリーカットに難色

元パッカーズの名選手が死去

1939年から1944年にわたってパッカーズで活躍した、Harry Jacunski 氏が87歳で死去。ジャクンスキ氏は、エンドとして、偉大なドン・ハトソンの逆サイドでプレー。二度のNFL優勝に貢献し、1991年にはパッカーズの殿堂入りを果たしている。

彼は他にもパッカーズとの重要な縁があって、フォーダム大時代に、ヴィンス・ロンバルディのチームメイトだったのだ。ロンバルディは、今でもフォーダム大では語り草となっている、"Seven Blocks of Granite" の一員であり、このジャクンスキ氏はそのラインの控えだったらしい。

プロ引退後は、イェール大で16年にわたってコーチを務め、 フレッシュマン・チームのヘッドコーチとして、新入生たちの指導にあたった。カルヴィン・ヒル(元DALの名RB)やディック・ジャウロン(現CHIのHC)は、そのころの彼の教え子でもある。

2003年2月22日

DTハントをトランジション・プレーヤーに指名

2月20日の期限ぎりぎりで、パッカーズはDTクリディアス・ハントをトランジション・プレーヤー(用語集を参考のこと)に指名した。トランジション指名するということは、そのポジションのNFL上位10名の平均額を、1年契約でオファーする、ということになり、今年のDTの場合は$4.689ミリオン。この全額がサラリーキャップにヒットしてしまうため、今年のパッカーズは、フランチャイズ・プレーヤーやトランジション・プレーヤーを指名する余裕はないと見られていた。

あまりにも意外な動きだったために、チーム側の意図はどういうことなのか、記者たちも解釈に苦しんでいるようだが、関係者のコメントから、おおよそわかっていることもいくつかある。

2003年2月21日

ロン・ウルフがQB評価の手助け

GMを引退して2年近く、"consultant"という肩書きでパッカーズに籍を残しているロン・ウルフ。これまではそれらしい仕事はしてこなかった彼だが、先週はグリーンベイに滞在し、QBのドラフト候補生たちのビデオを5日間にわたって見まくって評価を行ったようだ。ご存知の通り、シャーマンHC/GMは「ファーヴの後継QB探しが今オフの最重要課題のひとつ」と公言しており、ドラフト1巡でのQB指名を予想している専門家も多い。

今回のグリーンベイ滞在の目的に関して、QBたちを評価することが目的だった、とウルフ本人が率直に認めた。「私は、その一部を担ったに過ぎない。シャーマンHCから、そうするよう依頼されたのだ」とウルフ。シャーマンHC自身はこれについてコメントしていないが、ハーラン社長は「彼に頼るのは賢いやり方だと思うね。これまでのQB選びの実績を見ればわかる」と話している。ウルフ自身は、かつて「QBを選ぶのが一番難しい」と話したことがあるが、これまでにタイ・デトマー、ブルネル、ハッセルベック、アーロン・ブルックスをドラフト下位から発掘した実績がある。

どうやらQB評価以外は今回の任務ではなかったようで、ドラフト全体、そしてパッカーズの現状については、気楽に話してくれている。「まずなによりも、ラインバッカーが必要だ。爆発的な力を持った、真のディファレンス・メーカーがね。そしてコーナーバック。あとはそれからだ。オフェンスについては、十分な戦力が揃っていると思うが、ディフェンスは立て直しが必要だ」

2003年2月20日

LBネイト・ウェインにサラリーカットを要求か

メディアによって数字がまちまちなので困ってしまうが、パッカーズは2003年のサラリーキャップ制限を現時点ではわずかに下回っている、というところのようだ。下回っているとはいえ、多くのFA予定選手を引き留めるためには、今のままでは余裕が少なすぎる。そのやりくりの一環として、パッカーズはLBネイト・ウェインのサラリーをなんとか減らそうと、代理人と話し合いを始めたらしい。

LBウェインは'01年の1月に4年契約を結んでおり、その3年目となる今年のキャップ額は$2.8ミリオンとなる予定。昨シーズンの前半は、手術後のヒザが治りきらないために振るわず、ヒザが回復した後も不安定なプレー振りで、結局は期待はずれのシーズンだった。そんな彼だけに、チーム側としてもサラリーカットを要求したくなるのも無理はない。

しかし、チーム側も強気に出られない事情がある。ただでさえLBニッカーソンの代わりの先発ミドルLBを探さなければならないチーム状況では、ウェインがサラリーカットを飲まなかったからといって、解雇するわけにもいかないからだ。だから、チーム側が求めているのが単なるサラリーカットなのか、それとも、今年のキャップ額を減らすために契約を見直す(来季以降に苦しくなるが)、ということなのか、今のところは不明だ。代理人は「解雇、などということは話し合っていない。そうではなく、『キャップ・フレンドリーにしよう』ということだ」と説明している。

2選手と契約、NFLヨーロッパへ

いったい何人ヨーロッパ送りにすれば気が済むのかわからないが、今回契約した2人を入れると合計13人がNFLヨーロッパに派遣されることになった。

LBエヴェリック・ラウルズは23歳。185cm、113kg。テキサス大で3年間スターターを務めたが、昨春のドラフトで指名されず、一年間フットボールから離れていた。

KR/WRケニャッタ・モーガンは25歳。173cm、75kg。モンタナ州立大出身の小柄なリターン・スペシャリスト。'99年から4年間アリーナ・リーグで活躍している選手。

2003年2月19日

WRテリー・グレンは残留へ

WRテリー・グレンは、今春に$50万ドルのロースターボーナスを受け取る契約になっているため、「放出されるのでは」という噂が一部に出ていたが、どうやら来季もパッカーズでプレーすることになりそうだ。「もし彼にロースターボーナスを払わないようなことになったら、私は驚くね」と明言したのはマーク・ヘイトリー副GM。来季は$2ミリオンとなるキャップ額に見合う価値はある、と判断したのだろう。

'02年シーズンのWRグレンは、欠場はわずか1試合とはいえ、脳震盪の後遺症に悩まされるなど、コンタクトへの弱さをたびたび露呈し、サイズも小さいため「そもそもウェストコースト・オフェンス向きではない」という意見も多い。しかしファーガソンとウォーカーのどちらかが先発としてやっていける保証はなく、グレンが抜ければ層の厚さも心もとない。また、もし若手が先発に昇格したとしても、グレンのディープへのスピードやキャッチ力などは、3番手WRとしてやはり魅力的だ。

若手2人が左タックルに挑戦

クリフトンとタウシャーが大ケガからのリハビリ中ということで、今年のミニキャンプは若手ラインマンにとっては経験を積むチャンスでもある。右タックルの控えにはアール・ドットソンがいるが、左タックル不足が深刻だ。クリフトンの復帰が遅れることも考え、ケヴィン・バリーとジェリー・ウィズニーの2人を、今オフは左タックルとして試すことになった。

もともと、クリフトンの抜けたシーズン終盤、バリーは左タックルの控えとなるべく練習していた。「バリーには、左タックルがこなせるフットワークと、アスレチック能力があると思っている。昨年終盤も、彼は練習でとてもよくやっていた。しかしバリーを右タックルから左タックルへ移そうとしたところで、RTドットソンが故障してしまったんだ」とヘイトリー副GMは残念がっている。

もう一人のジェリー・ウィズニー Jerry Wisne は、12月9日に契約したノートルダム大出身の26歳。ヘイトリー副GMがベアーズGMだった'99年に、ベアーズのドラフト5巡で指名した選手でもある。

2003年2月18日

タイトエンド陣の課題

TEババ・フランクスが2年連続のプロボウル出場を果たし、ここだけ見ればパッカーズのタイトエンド陣には問題がないように見えるかもしれない。しかし決してそんなことはない。

54キャッチを記録したフランクスだが、1キャッチ平均はわずか8.2yds。シーズン最長でも20yds。上位TEの中では非常に低い数字だ。「多くの場合、ポゼッション・タイプのパスしか彼には投げなかった。ランアフターキャッチのチャンスが最初から無いようなパスばかりだったんだ」と弁護するのはジャゴジンスキーTEコーチ。それはその通りだとしても、フランクスにはダウンフィールドへの脅威となるようなスピードが欠けているのは明らかだ。

最近流行の「カバー2」ディフェンスを攻略するには、タイトエンドがフィールドをストレッチするのが効果的、と言われるだけに、フランクスにスピードが望めないとすれば、2番手TEがその役割を果たすべきだった。しかしこれこそが最大の問題点。2番手TEを務めたデヴィッド・マーティンとタイロン・デイヴィスの2人を合わせても、17キャッチ140ydsでしかなく、あまりにも頼りにならなかった。

2年目のTEマーティンは、(1年目もそうだったが)キャンプの時の評判は素晴らしく、「スピードとキャッチ力で、フランクスを脅かすかも」 と言われることもあった。しかしシーズンに入ると全くの期待外れで、パスキャッチ8回33yds(平均4.1yds)という大不振。「ぬるま湯に浸かってしまい、ヤル気に欠ける」という批判が増え、シーズン後半には2番手TEの座も失った。マーティンに代わって2番手に昇格したTEタイロン・デイヴィスも、たいして変わり映えはしなかった。

「我々がマーティンに期待したようなシーズンではなかったね。しかし彼をあきらめるつもりはない。彼は非常に大きな才能を持っていると、今でも思っている。彼は、もう一度やり直して、我々が思っているような才能を、見せてくれなければならない。それを引き出すのが私の仕事だ」とジャゴジンスキーTEコーチ。

改善が必要なタイトエンド陣だが、それは外部からの補強ではなく、チーム内部からのものになるだろうと、ジャゴジンスキーTEコーチは考えている。「FAになる選手のリストを見ても、めぼしいTEはいないね。今オフの補強がどうなるかはわからないが、たぶん今いる3人で、そのままキャンプ入りすることになるんじゃないかな。ドラフト下位で指名するかもしれないけど、今のところ、他のポジションと比べて優先度は低いからね」。3年目となるマーティンが、来季こそは一皮むけてくれることに期待しているようだ。

2003年2月17日

キッカーの気持ち

コルツのキッカー、マイク・ヴァンダージャットが、QBマニングやダンジーHCのことを、「温厚すぎ、情熱的でなさすぎる」 と批判し、彼らのリーダーシップに疑問を投げかけて大きな話題となった。その後、QBマニングはプロボウル生放送中のインタビューで"idiot kicker"と繰り返すなど、すったもんだのあげく、両者は話し合って「和解」したことになっている。

このようなことが起こると嫌になる、と語るのはパッカーズのキッカー、ライアン・ロングウェルだ。ただでさえ、キッカーやパンターは、チームメイトから一段低く見られることが多いからだ。「僕は常に、『チームメイトの視界から消えたら、心からも消える』 と考えてる。だから僕とPビドウェルは、ウェイトルームや練習フィールドで、みんなと同じようにトレーニングするんだ。それによって敬意を勝ち取っている。10分ほど蹴って、ハイさよなら、ってわけじゃないんだ。僕らのようなポジションは違って見られがちなだけに、今回のような事件が起こると、この職業そのものが悪い目で見られないかと、嫌になるよ」

ロングウェルは、QBマニングの反撃は正当なものだと思っている。「僕自身、自分の仕事については本当にハードにやっている。それでも試合中、彼らが3時間にわたってやり続ける仕事の10分の1にも及ばないよ。ヘッドコーチやクォーターバックなら尚更だ。フィールド上での彼らの批判ができるような立場にはない、と僕は思ってる。フィールドの外でトラブルを起こすような選手がいたら、それは別の話だけど」

'00年の最終戦、練習に遅刻して出場停止処分を受けたWRフリーマンのことを、ロングウェルは厳しく批判したことがある。「あの時に僕が言ったのは、『我々が勝つには、フリーマンがちゃんと出席して、プレーすることが必要だ』 ということだ。(今回のヴァンダージャットのように)相手のハートや、試合に対する情熱を疑問視したわけじゃない」

今回のようなトラブルがなくても、キッカーというのはつらい商売。「僕がいつも言ってるのは『キッカーは、決めた時には称賛が大きすぎ、外した時には非難が大きすぎる』ってことなんだ。でも、称賛を受けるなら、外した時の非難も甘んじて受けなければ」 とロングウェルは覚悟を語る。シーズン最終戦で決勝FGを失敗したKエイカーズ(PHI)が、試合後に記者たちを寄せ付けなかったことに、彼はやや批判的なようだ。

ロングウェルがルーキーだった'97年、フィラデルフィアで逆転の短いFGを失敗した時のことは今も忘れられない。「まるで国じゅうのレポーターが質問を浴びせかけてくるように思えたよ。あの時のように、物事がうまくいかなかった時には、じっと立って、非難を受け止めた方がいい。大声でまくし立てたり、怒鳴ったりしても何の役にも立たない。僕はあの時、45分もそうやって立ち尽くしていた。その後、チームメイトたちが寄ってきて、僕がそうしたことを尊敬する、と言ってくれたんだ」 とロングウェルは振り返る。

ロングウェルは、自分のことをフットボール・プレーヤーだと思っているが、それでも時にはチームメイトにからかわれることもあると言う。「キッカーが冗談のネタにされるのは、ロッカールームにはつきものだ。それでも日曜日になれば、僕が自分の仕事にベストを尽くすとチームメイトは分かってくれてる。大事なのはそこだよ」

2003年2月16日

オフの過ごし方

シーズンが終わるとともに、暖かい地方に生活の基盤を移す選手が多いなか、ルーキーのDEキャンプマンはグリーンベイに残ってトレーニングを続けている。「今も雪は降ってる。たぶん0度(摂氏-18℃)ぐらいだろう。楽じゃないけど、他の連中ほど僕は気にならないんだ」とアイオワ出身のキャンプマンは語る。彼の他にグリーンベイに残っているのは、OTクリフトン、OTタウシャー、OGリヴェラをはじめとした手術&リハビリ組。それ以外では、LBウェインやWRドライバーぐらいだ。

「残っている選手は少ない。でも、落ち着いた雰囲気ってのもいいよね。必要なものは全てここに揃っている。すごいトレーニング施設がある。スタッフもいてくれる。ビデオルームで研究もできる。僕がいたいのはここなんだ」 とキャンプマン。しかし静かな時間が過ごせるのも、あと1ヶ月半ほどだ。3月24日からは、チームのオフシーズン・プログラムが始まり、若手を中心とした30人から35人の選手たちが再び集まって、14週間にわたってワークアウトを行うことになっている。

しかしそれ以外のベテラン選手たちは、2回のミニキャンプを除いては「放し飼い」だ。各自の判断で、オフシーズンのトレーニング、コンディショニングを行うことになっている。ただし、彼らがどのように過ごしているか確認するため、トレーニング部門のコーチたちが、選手たちの家を訪問しては、ケガの回復具合や体重のコントロールなどをチェックしていくのだとか。

最近、グリーンベイ周辺に家を買ったDEキャンプマン夫妻。いい教会も見つかり、ボランティアを通じて地域社会との関係も深まっている。すべて順調なのだ。それでも、チームメイトたちが楽しんでいる、暖かい気候が羨ましくないわけではない。「僕も、1週間ぐらいは暖かいところで休暇を過ごせばいい、とみんなが言うんだ。いい考えだと思うよ」

LTクリフトンはヒザも手術

11月24日のバッカニアーズ戦で骨盤に大ケガを負い、リハビリを続けているLTチャド・クリフトン。リハビリの過程で右ヒザに違和感を感じ、MRI検査を受けたところやはり問題があることがわかり、遊離軟骨を取り除く手術を1月31日に受けた。

骨盤の方の回復は順調で、 もう痛みもないようだ。ウェイトを挙げたりなど、スタッフとともにワークアウトを行っているが、ショックの大きいランニングなどをさせるまでにはまだ時間がかかりそうだ。「うまいこと回復している。全てがほんとうにポジティブだ」とベクトルOLコーチ。

2003年2月15日

今年は大物FAは無理?

昨オフはDEジョー・ジョンソンの獲得やWR陣の大改造など、積極的に動いたパッカーズだったが、サラリーキャップの都合で、今年はそうもいかないようだ。「今年のウチはFA市場で、あまり積極的にはいけないだろうね。まず自分の選手たちと再契約を進めなければいけないから」とシャーマンHCも認めている。「もし再契約がうまくいかないようなら、FA市場でアクティブに動くことは計画しているけどね。まずは自分の選手たちを確保することだ」

オフェンス陣の主力はほとんど契約済みだが、問題はディフェンス陣。4人の先発DLのうちの3人、DEヴォニー・ホリデイ、DTクリディアス・ハント、DTギルバート・ブラウンの契約が切れるのだ。そして、今年はCBタイロン・ウィリアムズのキャップ額が$8.2ミリオンにも跳ね上がる。「契約に関して、クリエイティブな仕事が必要になるだろう。無理だと言うつもりはないが、やり遂げるには非常にクリエイティブでなければだめだろう。今は必死でトライしているところだ」とシャーマンHC。

DEヴォニー・ホリデイ

昨オフにもさんざん契約延長交渉をしたが、結局折り合わないうちにシーズンへ。しかし二度もケガをしてしまい、やや無理をして10試合に出場したもののプレーの質は落ち、不本意なシーズンを送った。このように、ケガの多いのが彼の難点で、プロ5年間のうち、全試合出場は2回しかない。スピードラッシャーではなく、パワーを生かしたラン守備が得意なため、サック数(5年で32サック)が地味なのも、市場価値を下げてしまうかも。本人は残留を希望しているが、やはり希望する金額が問題。

DTクリディアス・ハント

サンタナ・ドットソンの控えから先発に昇格し、初めてDTに専念。5.5サックを挙げて、潜在能力の高さを立証した。ホリデイとハントのどちらを優先して契約すべきか、議論も多い。問題点は、すでに二度の薬物違反を犯しており、次に違反すると1年間の出場停止になってしまうこと。4試合の出場停止になった'01年、シャーマンHCがどれほど親身になって手助けしたかを、恩義に感じていてくれるといいのだが。

DTギルバート・ブラウン

元気で出場さえしてくれれば、今でもランストッパーとしての能力は高く、彼がいるといないのではラン守備の出来が大きく違う。しかし問題は健康面。現役復帰してから2年続けて、大事なシーズン終盤にケガで欠場が続いた。来季は彼をどれだけアテにできるのか。サラリーに関しては、昨年もベテラン最低年俸であったし、再契約すること自体には問題はなさそう。それよりも彼の負担を減らす(または彼に代わる)ランストッパーを獲得することが、チームにとっての課題だ。

CBタイロン・ウィリアムズ

今春に$4ミリオンのロースターボーナスを受け取る契約になっているため、契約見直し交渉が続いている。しかし(高額の)長期契約を望んでいる本人はあまり譲歩する気はないらしく、解雇される可能性が高くなってきた。昨年、CBマッケンジーが契約延長した時に、「僕ならそんな金額でサインしないな」と言ったこともある。

CBトッド・マクブライド

1999年のドラフト外入団ながら、この3年間ほどはニッケルバック、3番手CBとしてまずまず実績を残してきた。10試合の先発経験もある。本人は先発できるチャンスを求めているが、チーム側はそこまで評価していない。再契約の可能性は低そう。

2003年2月13日

プレシーズンの対戦相手決まる

今年のプレシーズンゲームの対戦相手と、おおよその日程が決まった。8月4日の"ホールオブフェイム・ゲーム"でチーフスと対戦することだけはすでに決定していたが、それ以外の4試合も決まった、とわけだ。しかし、下記の表でおわかりのように、どの週にどの相手、ということまでしかまだ決まっていない。

ランボーフィールド工事のため、プレシーズンの最初の3試合はアウェーで行われる。そしてパンサーズとの試合が、 新ランボーフィールドのこけら落としということになる。'96シーズンのNFC決勝で対戦して以来、レギュラーシーズンでも6季連続で対戦してきたパンサーズとパッカーズだが、プレシーズンでの対戦はこれがはじめて。それとは逆に、ブラウンズとは、旧ブラウンズ時代から度々プレシーズンゲームを行っており、今回が20回目の対戦となる。

2003 Preseason Schedule
Date Opponent TV
8/4(Mon.) Kansas City Chiefs at Canton, Ohio ABC
8/ 7 - 11 at Atlanta Falcons  
8/14 - 18 at Cleveland Browns  
8/21 - 25 Carolina Panthers  
8/28 - 30 Tennessee Titans  

2003年2月12日

アシスタントOLコーチと契約

パット・ルーエルがビルズのOLコーチとなったために空席となっていたアシスタントOLコーチに、アイオワ大のジョー・フィルビンが就任することになった。前任者と同様、主に若手ラインマンの指導にあたることになる。「お互いにとって利益が一致したんだ。本当のことを言うと、こちらから電話をかけ直すことさえしなかった。相手はパッカーズのヘッドコーチだし、忙しいのはわかっているしね」と、フィルビーは、即OKだったことを明かしている。これでパッカーズのコーチ陣はひととおり穴が埋まったことになる。

フィルビンは'99年から4年間アイオワ大のOLコーチを務め、OL3人が昨季の"オール・ビッグ10カンファレンス"に選出されるという好成績を残した。その3人とも、元タイトエンドから優秀なラインマンに育てたものだそうだ。なかでも、ガードのスタインバックはドラフト1巡指名が予想され、センターのネルソンも上位指名が予想されている。「彼はアイオワ大で素晴らしい仕事をした。全米でも屈指のOL陣を作り上げたのだ。優れた教師であり、ベクトルOLコーチの大きな助けになるだろう」とシャーマンHC。

フィルビンは現在41歳。 Washington & Jefferson Collegeでタイトエンドをプレーしたあと、テュレーン大でアシスタントとしてコーチのキャリアを始めた。その時にOLコーチだったのがマイク・シャーマン。その後二人は別れ、フィルビーは、オハイオ大など6つの大学のOLコーチやOCを経て、'99年からアイオワ大に。ハーバード大では、後のプロボウラー、Cマット・バーク(MIN)を指導したこともある。

2003年2月11日

RTマーク・タウシャーの近況

開幕第2週に、左ヒザの外側側副靭帯(MCL)の断裂および前十字靭帯(ACL)の75%断裂、という大ケガを負ってしまい、シーズンエンドになってしまったRTマーク・タウシャー。リハビリ生活も5ヶ月近くになるが、今のところ順調な回復を続けているようだ。「僕はもう少しペースを上げたいと思ってるところだ。ドクターたちはやっぱり慎重なんだけどね。今月か来月にはランニングを始めて、状態を見ることになるだろう」

「(4月と6月の)ミニキャンプ参加は無理だ。それはわかっている。予定表みたいなものを設定したら無理が出かねないから、それはしたくないが、7月のトレーニングキャンプには間に合わせたいと思ってる。開幕戦に出場する、というのが目標。プレシーズンゲームが5試合に増えた関係でトレーニングキャンプが早まったから、それに間に合うかはわからない。あくまでも、開幕戦が目標だね」とタウシャーは語る。

「一年もプレーできないようなことになったから、ちょっと離れて物事を見ることができた。プレーしてない分、考える時間があるんだ。今は(おそらく大学院の)授業に出ているところ。これは最後までやりとげたいんだ。10年か12年後にキャリアを終える時が来たら、教師の仕事をしたいと思っている」 とタウシャー。外から見守っていたNFLのシーズンについては、「プレーオフの途中から、『今年はタンパベイの年になるんじゃないか』という予感がした。正直言って彼らの相手を応援していたけど」

2003年2月10日

オフシーズンの流れ ドラフト編

2月18日?24日

ドラフトコンバイン@インディアナポリス。300人以上ものドラフト候補生が招待されて、各種目の体力測定から、健康診断、そして実際の練習を、各チーム首脳の前で披露します。完全に欠席するのも自由、部分的にテストを受けないのも自由のようです。40ヤード走のタイムは非常に注目されるため、多くの選手がみっちりとトレーニングを積んで、このテストに臨みます。また、インテリジェンスや人格面もチェックするため、各チームともそれぞれ注目選手との面接を行います。心配な選手は、先生について面接のレッスンを受けておくこともあるようです。

各チーム首脳の集まるこの機会は、トレード交渉の絶好の機会でもあります。昨年はシャーマンHC/GMが、コンバインの会場からテリー・グレンの自宅まで面会に行った、ということもありました。

"pro day"

ドラフト候補生を複数抱えるような有力大学は、コンバインとは別に、"pro day"という日を設け、各チームのスカウトや首脳をキャンパスに集めて、自分のところの選手たちのワークアウトを披露します。一番注目される40ヤード走などは、わざとコンバインでは走らず、コンディションを整えたこの"pro day"で勝負をかける選手も多いようです。

?4月25日

各チームとも、これまでに集めた資料を元に、ドラフト戦略の最終決定段階に入ります。GMなど人事担当者はビデオルームにこもり、ビデオ担当者が編集した、数え切れないほどの選手のビデオを夜遅くまで見なければなりません。会議に次ぐ会議で、選手たちのランクづけをして、それを大きく壁に貼り付けていきます。また、指名順位をトレードアップする交渉が、ドラフト前にまとまることもあります。一昨年のパッカーズは、QBハッセルベックをトレードに出して、1巡10位指名権にアップしました。

4月26日?27日

ドラフト会議@ニューヨーク。土曜日にドラフト3巡まで。日曜日には4巡以降。運命の日ですが、各チームにとっては、前日までのランク作りが正念場で、ドラフト当日はその結果を見せるだけ、という見方もできます。どうしても欲しい選手を積極的にトレードアップして狙いに行くチームもあれば、逆に欲しい選手がもっと下でも指名できそうなら、トレードダウンをして低い指名権を増やすこともあります。そのようなGMどうしが数分間に電話をかけまくるので、特に1巡は、スリリングな展開が見られます。昨年速報サイトを見ていた管理人は 「さて1巡20位でホルムグレンは誰を指名するかな」と思った瞬間、28位だったパッカーズが、20位にトレードアップしてWRウォーカーを指名。驚きました。

ドラフト外ルーキー

ドラフトが終了した瞬間から、ドラフト外ルーキー(実際はルーキー・フリーエージェントと呼ばれる)たちとの契約が始まります。ドラフト下位で指名されるかと期待して、テレビ画面を見続けていた選手は肩を落とし、気分が変わる間もなく、各チームからの電話を受けます。おそらく、「指名されなかったらウチに来ないか」とあらかじめ誘いがかかっているのではないでしょうか。全くの自由競争ですから、いかに無名校、無名選手まで網羅してチェックしていたか、スカウトたちの地道な仕事の成果が表れるところ。ドラフト外とはいえ、他チームとの競合になるような選手には、いくらかの契約ボーナスが支払われることもあります。

ミニキャンプ

ドラフト直後のミニキャンプが、ルーキーと先輩たちとの顔合わせの場となります。また、ミニキャンプが終わったあと、ルーキーたちは町に残り、コーチとミーティングを重ねたり、トレーニングをする期間を設けることが多いようです。7月のキャンプでベテランに混じってスムーズにプレーできるよう、コーチとマンツーマンで短期集中講座。朝から晩までプレーブックの勉強です。

契約

6月のミニキャンプが終わると、7月半ば過ぎにトレーニングキャンプが始まるまでに、チームとしてはルーキー全員との契約を済ませなければなりません。一般に、下位指名選手から順に、他チームの相場を見ながら契約を進めていくことが多いようです。キャンプ開始までに契約を結んでいないということは、キャンプを"ホールドアウト"するということ。契約がもめてキャンプ合流が遅れるほど、開幕戦から即戦力として使える見込みは低くなってしまいます。

2003年2月 9日

オフシーズンの流れ

フリーエージェント人事を中心にした、オフシーズンのおおまかな流れを、管理人の理解している範囲で紹介することにします。なお、契約関係の用語についてはこの場では省きますので、用語集でどうぞ。

?2月20日

フランチャイズ・プレーヤートランジション・プレーヤーを指名する場合、この日までに決定。

?2月27日

翌28日から、実質的な新年度となるので、03年度のサラリーキャップが超過しているチームは、この日までにやりくりを済まさなければなりません。そのためにすることは、ベテランの解雇と、高給取りと交渉して今季のキャップ額が下がるように工夫した契約を結びなおすこと。フロントの交渉担当は寝る間もない日々が続きます。今年のサラリーキャップ総額は、昨年より$4ミリオンほど増えて、$75ミリオン前後になるようです。また、FAになっては困る主力選手については、なんとかこの日までに契約延長を結ぼうと、交渉が続きます。今年のパッカーズの場合、やはりDEホリデイですね。

また、制限つきフリーエージェント(RFA)についても、特上・上・並の3段階のうちどのオファーをして引き留めるか、この日までに決めなければなりません。

2月28日?

FA解禁・トレード解禁。多くのフリーエージェント選手が野に放たれます。残留の意思のある選手はもちろん引き続き交渉が続くことでしょう。一般に、大物選手から先に売れていき、この日からドラフトまでが、フリーエージェント期間の"第一期"と言えるかもしれません。トレードについては、NFLでは選手とドラフト権とのトレードがほとんどなので、ドラフトまでがやはり一つのヤマ。

4月18日

RFA選手が他チームと交渉する期限日。今年のパッカーズの場合、DEバジャ=ビアミラにどれくらいの誘いがかかるかが注目。

4月25日

18日までに他チームからのオファーシートにサインしたRFA選手に対し、旧所属チームは、同等かそれ以上の金額をオファーすることによって引き留めることができます。この日はその期限日。

4月26・27日

ドラフト会議@ニューヨーク。ドラフト中も、指名順位を上げるためのトレードが活発に行われます。

ドラフトが終わると、6月1日までは、いわばフリーエージェントの"第二期"。大物FAはすでに売り切れ、比較的安いベテランを買い求めるチームが増えるでしょう。今年のパッカーズも、このあたりで中堅どころを探すことになるかも。

● パッカーズの今オフ最初のミニキャンプは、ドラフト直後に、3日間ほどにわたって行われます。

6月1日

大型契約を結んでいた高額選手が、この日を過ぎたところで解雇されることが多いです。その理由については用語集を参考にしてください。昨年はWRフリーマンがそうでしたし、今年はQBグリーシーがそうなるという噂。ここからはフリーエージェントの"第三期"。この時期まで売れ残っている選手の立場は弱く、買い手市場となることが多いです。

● 今オフ2回目のミニキャンプは6月前半、10日間ほどにわたって行われます。といってもぎっしり練習がつまっているのではなく、休みの日があったりレクリエーションの日が設けられたり。

● トレーニングキャンプは7月の第3週からの予定。

2003年2月 8日

OGビル・フェラリオをNFLヨーロッパに派遣

OGビル・フェラリオが、NFLヨーロッパに派遣されることになった。フェラリオは'01年のドラフト4巡で指名され、今年で3年目。これまでは先発OGの座を争うことさえできず、9人目、10人目のOLとしてかろうじてロースターに残ってきた。しかし、昨夏のキャンプでは初めてセンターとして練習し、それについての評価はなかなか良かった。今回のヨーロッパ行きもガードとしてではなく、「センターとしての経験を積ませたい。可能性を見極めたい」という意図のようだ。

「これは彼にとって素晴らしい機会だ。全て順調なら、センターとしておよそ700スナップほどプレーできるだろう。グリーンベイではそのようなチャンスを与えることはできないが、これで'03シーズン前に経験を積ますことができる」とベクトルOLコーチ。先発ガードとして物足りなくても、センターとして使えるようになれば、3つのポジションをこなせる重宝な控えOLということになる。逆に、もしセンターとして芽が出なければ、来季の開幕ロースターに入れない可能性もある。

当初パッカーズからは7人の選手が派遣されることになっていたが、先日はSボビー・ジャクソンの参加が発表され、そして今回のフェラリオが加わったことで、パッカーズからは総勢9名がヨーロッパに派遣されることに。9人という数は、ベアーズの13人、チーフスの10人に次ぐ大所帯らしい。

スティーヴ・マリウッチHCの故郷

今回デトロイトのヘッドコーチに就任したスティーヴ・マリウッチは、ミシガン州のIron Mountain という人口8000人の町の出身。デトロイトはミシガンだから里帰りということになる。ところが、地図を見ればわかるように、この町はデトロイトからなんと480マイル(772km)も離れていて、グリーンベイの方がはるかに近いのだ。町の住人も圧倒的にパッカーズファンで占められていて、あちこちにパッカーズの旗やステッカーが見られる。「俺はスティーヴのことは大好きだよ。でもまだライオンズファンじゃないね」と住民の一人は語る。「パッカーズが16勝0敗なら、むこうが14勝2敗だっていいけど」

この小さな町で育った、仲の良いイタリア系の少年2人 ? スティーヴ・マリウッチがNFLでヘッドコーチとなり、トム・イゾーがバスケットボールでミシガン州立大の名ヘッドコーチとなったことは、ここの人々の大きな誇りだ。2人の名前が町じゅうの看板に使われているし、2人で里帰りしてはゴルフ大会やチャリティ・オークションを開くなどしている。マリウッチに小学校で社会科を教えたボブ・オリヴァンティ氏は、この自慢の生徒とは今も友人だ。「彼は成功してもホームタウンを大事にしている。彼がミシガンに戻ってきてくれて、我々はとても嬉しい」と語る。

マリウッチの父、レイは今もここに住んでいて、このところは取材や友人からの電話の応対に忙しい。息子スティーヴが子供の頃、グリーンベイまでパッカーズを応援しに2人で出かけたことを今でも憶えているという。息子がサンフランシスコに移るとともに、父レイも応援の対象を49ersに変えた。息子の仕事での精神的重圧を心配し、49ersを辞めた後は1年間休むことを望んでいたそうだ。「素晴らしいことだと思うよ。それでも、あいつがどれだけ大変かを考えると複雑な気持ちだ」と父は語る。子供たちの学校のことがあるため、マリウッチは家族をカリフォルニアに残して単身赴任となるからだ。「デトロイトなら故郷に近い。長い間、家族・親戚の集まりに出られないことはつらかっただろう。成功を収めてほしいと願っているし、またフットボールは別にしても、あいつはジェントルマンで、完璧な人間だよ」

2003年2月 7日

RGマルコ・リヴェラが関節鏡手術

感激のプロボウル初出場を終えたRGマルコ・リヴェラは、グリーンベイに帰って早々、シーズン中から悪かったヒザの関節鏡手術を受けた。プロボウルが終わるまで手術を遅らせていたのだ。ごく簡単な手術で、通常、4週間から6週間で回復するとのこと。何事もなければ、4月末のミニキャンプには十分間に合うはずだ。

RGマルコ・リヴェラのプロボウル日記 3

2月5日(水)

さて、プロボウルでのプレーが終わった。エキサイティングなゲームだったよ。NFCにとって、勝利を引き寄せることができなかったのは残念だけど、あの場所にいられた経験自体が素晴らしかった。自分がオールスターゲームでプレーした、と言えるなんてすごいことだ。

ラインアップすると、向こうにはDTリチャード・セイモア(NE)、DEゲーリー・ウォーカー(HOU)、DEジェイソン・テイラー(MIA)とかが並んでる。こんなやつら相手にどうやって進むんだ?って思ってしまうよ。プロボウルでのプレーはソフトだと思われているが、決してそうじゃない。とてもコンペティティブなんだ。試合中、あちこちで小競り合いが起きてる。オールスターであろうとなかろうと、僕たちにとって、勝ちたい気持ちに変わりはない。

素晴らしいハワイでの1週間が終わり、家に帰る時が来た。帰りのフライトもそう悪くなかったし、子供たちと無事再会できてよかった。こんな旅は、どの選手もキャリアの間に一度は経験すべきだと思う。自分がその一部になれたことは大きな栄誉だ。

今、僕はグリーンベイの自宅に戻り、ハワイでのいろいろな体験を振り返っているところ。戦艦ミズーリのデッキや、パールハーバー記念館に行ったこと。ノースショアのビッグウェーブ。ロッカールームで、他のプロボウラーたちと笑いあって楽しい時を過ごしたこと。そしてあの試合。

それらのことも全て過ぎ去り、今は体を健康にする時だ。今日、僕はこれから関節鏡手術を受けることになっている。術後数日間は体を動かせないけど、それからは来季に向けて集中していこうと思う。僕らオフェンスライン陣について言えば、LTクリフトンとRTタウシャーが戻ってくることが必要だ。そうすればスーパーボウルも狙えるだろう。

僕を応援し、このプロボウル日記を見にきてくれたファンの皆さんに感謝している。来年もまた、同じようにできたらと思う。

2003年2月 6日

ダレル・ベヴェルがQBコーチに昇格

パッカーズは'00年のシャーマン政権発足以来、QBコーチを置かず、ロスリーOCがQBコーチも兼任してきた。しかし、これまで"offensive assistant/quality control coach"という長い肩書きで、若いQBノールの指導に当たってきたダレル・ベヴェルを正式にQBコーチに昇格させることになった。33歳と若いベヴェルは、最初は「コーチ見習い」に近い存在だったが、3年間の実績が認められた、ということだろう。

地元ウィスコンシン大で4年間先発QBを務めたベヴェルは、'94年には同大を32年ぶりのカンファレンス優勝に導き、ローズボウルでも勝利。チーム史上最多の通算29勝を挙げ、いまだに19ものチーム記録を保持している。卒業とともにコーチ修業を始めた彼だが、地元ではいまだに有名人と言っていい存在。'96年から4年間で、3つの大学のアシスタントコーチを務めたあと、'00年にグリーンベイからお声がかかった。「もしいきなり(QBコーチとして)ファーヴをコーチすることになってたら怖かっただろうね。僕はこのオフェンスを学ぶ必要があったし、シャーマンHCがしたいことを学ぶ必要もあった」とベヴェルは振り返る。

昨年はオークランドのキャラハン新HCからQBコーチとして誘いがあったが、ベヴェルはそのオファーを断ったのだと言う。「3年前、シャーマンHCはリスクを冒して私を引っ張ってくれた。お返しに少しでも忠誠心を見せたかったのだ。私がここへ来た時にシャーマンHCは、私に関する将来のプランを語ってくれて、私は彼を信頼した。全て上手くいって、いま私は自分の望む位置にいる」とベヴェル。シャーマンHCも「3年前のプランでは、彼の能力に確信が持てるようになったら昇進させる、ということだった。その通りになった。彼はオフェンス全体とQBに関して優れた実績を残した」と認めている。

これまで、ファーヴのQBコーチを務めたマリウッチ、モーニンウェグ、アンディ・リード、マイク・マッカーシー(現セインツOC)たちは当時全て30代で、また全員がNFLでのプレー経験がなかった。どれも今回のベヴェルに当てはまることであり、彼も前任者たちのように出世街道を歩むことができるかどうか。

また、これまで"defensive quality-control assistant"という肩書きで、主にコンピューター関係を担当してきたブラッド・ミラーも、アシスタントDLコーチに昇進することになった。

2003年2月 5日

Sシャーパーの途中退場は「念のため」

プロボウルに先発出場したものの、途中退場して心配されたSダレン・シャーパー。幸いたいしたことはないようで、念のために後半を休んだだけだということがわかった。「これ以上のリスクを冒したくなかっただけなんだ。第1Qのライスへのパスの時、まずバックペダルして、それから深いパスを追って背走した時に、ヒザに少し痛みを感じた。ロッカールームに退がってチェックしたが、問題はなかった」とシャーパーは説明している。

ヒザを痛めてシーズン最後の2試合を欠場したシャーパー。プロボウル終了後、「ヒザのケガを悪化させた」という報道があったことに驚いているという。「僕は数週間グリーンベイでリハビリをして、十分治ったと感じたんだ。もし危険を冒していると感じてたら、決してプロボウルには出なかった。グリーンベイでは100%の状態で走れていた。だから、フィールドで少しプレーしてみることは、4月のミニキャンプのためにもちょうどいいと思ったんだ」とシャーパー。これから数週間休み、 それから例年通りのトレーニングメニューに戻すとのこと。

RBグリーンが出頭を命じられる

RBアーマン・グリーンが単独の交通事故を起こし、それを警察に報告しなかったかどで出頭を命じられた。事故が起きたのは雪の降っていた1月28日。グリーベイからハイウェイ43号線を南へ向かっていた時、シェボイガン市のあたりで彼の車はスピンし、フェンスを越えてしまった。問題は、事故を警察に報告しなかったことと、ハイウェイの付属物に「当て逃げ」してしまったことらしい。「これがアーマン・グリーンの車だとわかったのは、彼のナンバープレートがフェンスのそばに落ちていたからだ」と警部補は説明している。最大で$450ドルの罰金と、1年間の免許停止になる可能性があるとのこと。

2003年2月 4日

ダフナー新LBコーチの記者会見

先週行われた新LBコーチ、マーク・ダフナーの就任記者会見。パッカーズの現在のLB陣について聞かれたダフナーは、「N・ディッグスのプレーは気に入っている」と評価。しかし、N・ウェインについては、「ビデオを全て見終わっていないんだ。ウェインのことは大学時代から知っている。その後も見続けてきたし、良いプレーも見てきた」と微妙な表現に。H・ニッカーソンについては「彼は素晴らしいキャリアを築いてきたし、一緒に仕事ができることは光栄だ」と、プレー内容への言及は避けた形。

昨季のパッカーズのラン守備は、NFL30位の一回平均4.8yds(ただし1試合平均ではNFL21位)。このラン守備を立て直すのがダフナーの大きな課題となる。「どのコーチも、その数字を下げようとしている。それは間違いない。しかしこのチームは、NFL最多のターンオーバーを奪ってきた。それが成功のカギでもあった。だから、もちろんラッシング一回あたりの平均を下げることにも注力するが、同時に、ターンオーバーを奪う能力は保ちたいと思う。それこそが試合を分けるポイントだからだ」

パッカーズのLB陣で平均以上とみなされているのは、ストロングサイドを守るディッグスだけ。ウィークサイドのウェインはプレーが不安定で、試合によって出来不出来の差が激しく、またケガの多い選手でもある。完全に力の衰えたニッカーソンは、幸い一年契約だったこともあり、チームを離れるのは確実。というわけで、パッカーズはFA市場やドラフトの上位指名でLBを補強することが確実視されている。

彼はベンガルズ時代にタケオ・スパイクスの指導をしてきたわけだが、そのスパイクスは今年フリーエージェントになる。しかしダフナーによると、ベンガルズはスパイクスをフランチャイズ・プレーヤーに指名することによって引きとめるだろう、とのこと。またパッカーズ内では、今年3年目となるトランス・マーシャルが伸び悩んでいる。「多くの人々と同じように、彼の大学時代のプレーには強い印象を受けた。高い能力を持った選手だと思う」

ダフナーは、シャーマンHCのホーリークロス大時代からの友人である。そのことが就任の決め手になったのではないかという批判を気にしてか、ダフナーは、2人の友情はお互いの仕事への尊敬に基づいたものであると強調した。「シャーマンHCがホーリークロス大を離れた'88年以後は、長いこと一緒に仕事をしていない。話をするのも年に一度ぐらいで、お互いの家族のことを聞いたりする程度。我々の道のりは大きく離れていた」とヘッドコーチの立場に配慮した説明をした。

2003年2月 3日

ボブ・ハーラン社長はあと4年続投の決意

1989年の就任以来、大きな功績を残してきたボブ・ハーラン社長兼CEO。現在66歳の彼にとって、今年夏の新ランボーフィールド完成は大きな節目になるが、2007年まで社長の座に留まるつもりであることを明らかにした。「健康状態さえ許せば、球団規則で定める70歳まで続けたいと思っている」とハーラン社長。これまでの実績から言って、本人がやりたいと言えば反対する者はいない。

彼がアシスタントGMとしてグリーンベイにやってきたのは1971年のこと。'88年に上級副社長となり、翌'89年に社長となった。'91年にロン・ウルフをGMとして招き、名門復活の基礎を作ったことが第一の功績。そして今回のランボーフィールド大改装にあたっては、州政府や議会との折衝や、住民投票など、市民球団だけに大変な労苦が伴った。その他にも、'94年にミルウォーキーでのホームゲームを廃してグリーンベイ一本にしたこと、'97年の新株の発行、室内練習場"Don Hutson Center"の建設など、パッカーズが近代的なフランチャイズに脱皮するのに大きな役割を果たした。

彼が退任する場合、 理事会が新しい社長を選任することになるが、ハーラン社長の強く推薦する人物がそのまま選ばれる可能性が高い。上級副社長であり、新ランボーフィールド建設の実際の指揮を執っているジョン・ジョーンズが、後継者となることが予想されている。

2003年2月 2日

RGマルコ・リヴェラのプロボウル日記 2

1月31日(金)

手続きをしくじってヘリコプターには乗り損ねたけど、相変わらずハワイを満喫してる。昨日はパールハーバーを訪れた。いろいろな話を話を聞くのが本当に面白かった。それ以外には、妻と僕はビーチで過ごす時間が多い。昨日なんか、ビーチで眠りこけたもんだから、肌がベーコンみたいにカリカリに焼けてしまった。貴重な教訓だ。ハワイのビーチで眠ってはならない。代償は高くつく。

それでも、ここにもっと長くいられたら、と思うよ。もう1ヶ月ここでのんきに暮らせたらなあ。今のところ、グリーンベイのことは全く恋しくない。それは保証する。でもまあ、残してきた子供たちは恋しいし、家に帰って彼らに会いたいとは思う。もし彼らがここにいてくれたら、もう1週ここで過ごすところなんだけど。

プロボウルの練習は順調に行ってる。新しいオフェンスにも順応できてるし、どの選手もとてもいい感じだ。オールスターだから当然だけど。君たちが思うのと違って、みんなの息は合ってる。ハードにやってるし、凡ミスは見当たらない。最初はお互いに手探り状態だったけど、今は一つにまとまって、AFCを倒そうとしているところだ。最初にここに来た時、 うまくプレーできるか不安もあった。でも1週間やってみたら、(慣れないオフェンスを)覚える時間は十分だった。

実際、今回の旅で一番よかったのは、他の選手たちと一緒にいられることだ。プロボウラーに囲まれて、バスで練習から帰るなんて最高だよ。誰もがジョークを言っては笑い転げてる。49ersのOGロン・ストーンが一番面白いね。次から次へとジョークが出てくるんだ。楽しいやつ! みんながジョークを言ってない時は、お互いに物語を話しているんだ。シーズン中のビッグプレーのことが多い。

僕がよく聞かれるのは、ブレット・ファーヴについてだね。そして「なんでファーヴがここにこないんだ?」ってこと。まるでブレットのスポークスマンになった気分だ。ブレットは足首が悪いんだ、と説明しても、あまり信じてくれてないみたい。ともかく、他のプロボウラーと過ごせるのは、ありがたい経験だと思う。彼らとは長いこと敵として戦ってきたから、一緒にディナーに行ったり、奥さんたちと会ったりすることは、素晴らしいことだ。

さてそろそろ試合が近づいてきた。NFCが勝つように、みんな応援してほしい。グリーンベイに帰る火曜日に、最後の報告をするつもりだ。

2003年2月 1日

ランボーフィールドで会議やパーティはいかが

今回のランボーフィールド大改装の目玉のひとつが、多目的のアトリウム。この夏からは一般のファンも、試合のない日には有料でアトリウムを使用することができることになる。企業の会議に使うもよし、結婚式に使うもよし、私的なパーティに使うのもよし。最大で1000人以上を収容できるスペースから、小グループ向けの30席ほどのスペースもある。広さと時期(シーズン中は高い)に応じて、(食事抜きの場合の)価格は$5000から$150まで。

もちろん一般的な会議場を借りるのに比べれば費用はかかるが、今年からはPacker Hall of Fameも併設されることもあって、魅力は大きい。特に地元企業にとっては全米から人を集めるのに役立つだろう。早くも予約担当者は電話での応対に忙しいようだ。これまでに1000件ほどの問い合わせがあり、すでに70件も予約が入ったとのこと。