グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年2月15日

今年は大物FAは無理?

昨オフはDEジョー・ジョンソンの獲得やWR陣の大改造など、積極的に動いたパッカーズだったが、サラリーキャップの都合で、今年はそうもいかないようだ。「今年のウチはFA市場で、あまり積極的にはいけないだろうね。まず自分の選手たちと再契約を進めなければいけないから」とシャーマンHCも認めている。「もし再契約がうまくいかないようなら、FA市場でアクティブに動くことは計画しているけどね。まずは自分の選手たちを確保することだ」

オフェンス陣の主力はほとんど契約済みだが、問題はディフェンス陣。4人の先発DLのうちの3人、DEヴォニー・ホリデイ、DTクリディアス・ハント、DTギルバート・ブラウンの契約が切れるのだ。そして、今年はCBタイロン・ウィリアムズのキャップ額が$8.2ミリオンにも跳ね上がる。「契約に関して、クリエイティブな仕事が必要になるだろう。無理だと言うつもりはないが、やり遂げるには非常にクリエイティブでなければだめだろう。今は必死でトライしているところだ」とシャーマンHC。

DEヴォニー・ホリデイ

昨オフにもさんざん契約延長交渉をしたが、結局折り合わないうちにシーズンへ。しかし二度もケガをしてしまい、やや無理をして10試合に出場したもののプレーの質は落ち、不本意なシーズンを送った。このように、ケガの多いのが彼の難点で、プロ5年間のうち、全試合出場は2回しかない。スピードラッシャーではなく、パワーを生かしたラン守備が得意なため、サック数(5年で32サック)が地味なのも、市場価値を下げてしまうかも。本人は残留を希望しているが、やはり希望する金額が問題。

DTクリディアス・ハント

サンタナ・ドットソンの控えから先発に昇格し、初めてDTに専念。5.5サックを挙げて、潜在能力の高さを立証した。ホリデイとハントのどちらを優先して契約すべきか、議論も多い。問題点は、すでに二度の薬物違反を犯しており、次に違反すると1年間の出場停止になってしまうこと。4試合の出場停止になった'01年、シャーマンHCがどれほど親身になって手助けしたかを、恩義に感じていてくれるといいのだが。

DTギルバート・ブラウン

元気で出場さえしてくれれば、今でもランストッパーとしての能力は高く、彼がいるといないのではラン守備の出来が大きく違う。しかし問題は健康面。現役復帰してから2年続けて、大事なシーズン終盤にケガで欠場が続いた。来季は彼をどれだけアテにできるのか。サラリーに関しては、昨年もベテラン最低年俸であったし、再契約すること自体には問題はなさそう。それよりも彼の負担を減らす(または彼に代わる)ランストッパーを獲得することが、チームにとっての課題だ。

CBタイロン・ウィリアムズ

今春に$4ミリオンのロースターボーナスを受け取る契約になっているため、契約見直し交渉が続いている。しかし(高額の)長期契約を望んでいる本人はあまり譲歩する気はないらしく、解雇される可能性が高くなってきた。昨年、CBマッケンジーが契約延長した時に、「僕ならそんな金額でサインしないな」と言ったこともある。

CBトッド・マクブライド

1999年のドラフト外入団ながら、この3年間ほどはニッケルバック、3番手CBとしてまずまず実績を残してきた。10試合の先発経験もある。本人は先発できるチャンスを求めているが、チーム側はそこまで評価していない。再契約の可能性は低そう。

カテゴリ : Contract/Personnel