グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年1月26日

ロン・ウルフと今年のスーパーボウル

現在のパッカーズを作った張本人であるロン・ウルフ元GM。彼は若い頃、レイダーズのオーナー、アル・デイヴィスの下で経験を積んだことはよく知られている。ウルフが24歳だった1963年、スカウトとしてレイダーズに呼ばれ、デイヴィスのそばでずっと過ごしてきた。'79年には新設チームのバッカニアーズの初代GMとして招かれたが、2年で解雇。再びレイダーズに戻り、'90年までスカウト部門のトップを務めた。

スカウティングなど、知識の多くをデイヴィスから得たことは間違いないが、レイダーズを離れてからは、ウルフなりにアレンジしてチームを運営してきた。また、彼のスタイルは師匠とはかなり違い、非常にオープンで率直なタイプ。記者たちとは電話でも毎日のように話していた。ただし、チームのために必要とあらば、真意を巧みに隠すことにも長けていたが。「彼と同じように組織を動かすことは僕はしなかった。しかし、これまでに私が学んだことの多くは、彼から学んだことだ」とウルフ。

しかし、ウルフがレイダーズを去ってからは、2人の関係はどちらかというと疎遠で、年に1回か2回しか話をしていないという。'99年にケン・ヘロック(元OAK)を副社長に招いた時、2人の関係が険悪になった、という説もある。しかしウルフは、「私は彼に対して最大限の敬意を払っている。いつでも電話で話ができるし、彼もそう思っているだろう。それが友人ということなら、我々は友人だ」と微妙な説明をしている。

もう一方のスーパーボウル出場チーム、バッカニアーズも、ウルフにとっては古巣。初代GMとしてチームを率いたものの、成績不振(2勝26敗)のため2年で解雇されてしまった。しかしその2年後には、タンパベイはNFC決勝に出場している。「(自分が辞めた時)間違いなく、正しい軌道に乗っていた。しかしどういうわけか、良い選手を放出したり、不運に見舞われたりして、その後の不振につながっていった。自分が解雇された後で良かったよ」

「レイダーズで合計25年も働いてきたから、レイダーズに傾きそうになるよ。でもジョン・グルーデンHCは非常にいいオフェンスをしているし、きっと人々が思っているより良いだろう。きっと面白い試合になる。私はNFCの人間だ。しかし互いにライバルとして毎年2試合ずつ戦ってきただけに、タンパベイを応援するのは本当に難しいね」

カテゴリ : Coach/Front Office