グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年1月13日

手に負えないファンに制裁?

今シーズンのランボーフィールドで、地元警察が逮捕したのは計83人、退場を命じられたのは241人。これまでよりも3割から4割ほど増えている。ファンの質が悪くなったわけではなく、警備の基準が厳しくなってきたのだ。チームの警備責任者、ジェリー・パリン氏は、「ほとんどの逮捕が、酒の飲みすぎと関係している」と語る。体中に18本ものボトルを巻きつけて入場しようとしたファンは、これまでは酒を没収されるだけで済んだが、今年は入場を拒否された。

ナイトゲームになると、ファンの振る舞いは悪化する。マンデーナイトのドルフィンズ戦では、酔っ払ったファンたちがトイレのシンクで小便をしているのを見つかって、大量に逮捕された。「早い時間からパーティで飲んで、ゲームに来るときは酔っ払っているからね」と説明するのは警察署長のアル・ティンマーマン氏。「場内の売店でも、泥酔したファンにはアルコールを売らないように言っている。パッカーズの試合を、一部のファンの不品行に邪魔されないようなファミリー・イベントにしておきたいのだ」

これまでは、不品行を重ねるファンに対しては手紙を送って警告することが、ある程度の効果を上げていた。しかし今オフ、パッカーズは、不品行を重ねるファンに対してはシーズンチケットホルダーの権利を剥奪することも含めて、対策を見直すことになっている。ただし、シーズンチケットホルダーたちは、試合によってはチケットを他人に売ることも多く、「売った相手がトラブルを起こしたからって、権利を取り上げられてはたまらない」という意見もある。

今年の夏に完成する新ランボーフィールドでは、 監視カメラを増やすことなども検討されている。ティンマーマン署長によると、毎年、パッカーズ、NFL本部、地元消防署、保険業者などと、球場警備の方針について話し合いを持つのだという。「まあ、ファンというものはいつだって何かしら問題を起こすものだ。リーグ側はグリーンベイの状態について満足しているようだし、他のフランチャイズの手本にしてくれている」

カテゴリ : Lambeau Field