グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年1月10日

シャーマンHC/GMがシーズン総括

毎年恒例、マイク・シャーマンHC/GMがシーズンを総括する記者会見を行った。

「いずれは変わっていくのだろうが、今回の敗戦に落胆する気持ちはまだ変わってはいない。我々はもっといいプレーができることを期待していた。オフェンス・ディフェンス・スペシャルチーム全てで打ち負かされた。何故あんなことになったのか、いまだに当惑しているし、それは今後オフシーズンの間も続くだろう。確かにケガで出場できない選手や、途中退場する選手もいた。しかし健康なはずの選手たちが、何故よいプレーができなかったのかを説明することはできない」

「シーズンとはレースのようなもので、実際にマラソンだ。その例えで言えば、我々は良いレースをしたと思う。でも良いフィニッシュができなかった。そこが一番大事なのに。たくさんの試合を勝てたことも、個人的には何の慰めにもなっていない。9勝7敗でもプレーオフに勝ち残っている方がいい」

「毎シーズンの最後に自問自答するのは、『我々は進歩したか?』ということだ。去年よりも良いチームになったか? 我々は'99シーズン後にここに来て、ある程度の成功を収めた。毎年良くなっているか? そう信じている。今は去年よりも良いチームだと信じている。土曜日にはそのようなプレーはできなかったけれど、我々はより良いチームになっている」

「多くの困難にも関わらずたくさんの試合に勝てたことは、チームの進歩を反映していると思う。スターターが延べ63試合も欠場し、バックアップたちも延べ30試合ほど欠場した。乗り越えるのは大変な量のケガ人だったが、選手たちは困難を乗り越えてくれた。選手やコーチたちがケガを言い訳にせず、練習やミーティングや試合への準備をしてくれた態度を、私は誇りに思っている。現実には多くのケガに見舞われたが、決して言い訳にはしなかった。この3年間、選手たちはそのような態度を身につけてきたし、成功するにはそれが重要なのだ。この点で我々は進歩したと思っている」

そして、 延べ24試合先発出場したルーキーたちがよくやったこと、総入れ替えとなったWR陣が期待を裏切らなかったこと、今季から先発に昇格したWRドライバー、DTハント、そしてシーズン途中からDEバジャ=ビアミラなど、若い選手たち良いプレーをしたことを讃えた。また、ケガ人が続出した時や連敗した時、ベテランたちのリーダーシップがチームを支えてくれたことや、チームのケミストリーを誇りに思っている、と付け加えた。「その部分がしっかりしていれば、多くのことを成し遂げられると私は信じている。今シーズンいろいろなことを乗り越えられたのは、そのおかげだろう。私にとってケミストリーは常に優先事項であり、今後も、誰をグリーンベイに迎えるかを決める時、重要視するだろう」

「さてこれからは、来季のために準備をする時だ。すでに私はそのプロセスを始めている。ドクターに会ったり、サラリーキャップなど、将来のことを話し合っている。チームの将来は非常に明るいし、私は興奮している。大変な努力にも関わらず、シーズンの最後にあのような結果になったことには失望しているが、今後の展望には興奮している。私にはしかるべき計画がある。チームには足りない部分があり、私はそれに対処する必要がある。来季の開幕までには、解決されているはずだ」

後継QBの育成について

引き続き、記者会見から。「ファーヴの後継QBについては、すでに計画を始めている。彼の引退についての発言のせいではない。私がGMを兼任するようになった時、最初に考えたことなのだ。もし去年のドラフトで、しかるべきQBがいると感じていたら、もっとアグレッシブに上位指名したはずだ」とシャーマンHC/GM。今年のドラフトで1巡指名することもあり得ると言う。「そんなに上位で指名する余裕があるか? 指名の時点で、もしふさわしい選手がいれば、1巡でも指名するだろう。正直言うと、去年やっていたかもしれないのだ。もし良いQBが手に入るなら、思い切ってそうするだろう」

レビューを要求しなかったことについて

ファルコンズ戦のパントリターンの際のターンオーバーで、レビューを要求しなかったミスについて。試合直後にシャーマンHCは「審判にレビューできないと言われた」とコメントした。「その時審判と話し合ったのは、フェアキャッチ・インターフェアランスではないか、ということだった(それならレビュー不可だ)。フィールドで、ボールが相手選手に当たったのは見えなかった。メトカーフに当たったように思えた。私が考えていたのは、フェアキャッチを妨げられた、ということだけだった」

テレビでは相手に当たった(ように見える)映像が流れたが、少なくとも場内のビジョンや、ブースでチェックしているアシスタントには、その映像が見えなかったようだ。手遅れになるまでは。「テレビ録画では、確かに相手選手に当たったことが見える。しかしその情報が、次のプレーまでには伝わらなかったのだ」とシャーマンHC。「結果的には、私はフラッグを投げるべきだったろう」

カテゴリ : Coach/Front Office