グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年12月24日

DEヴォニー・ホリデイの大爆発

ビルズのハイパワーオフェンスを零点に抑え、1プレー平均2.8ydsは1998年のジャイアンツ戦以来の好成績。今季最高のパフォーマンスを見せたディフェンス陣を引っ張ったのはもちろんDEヴォニー・ホリデイ。チーム記録となる5サックは、どれもチームのピンチを救う絶好のタイミングで飛び出した。しかしそのチャンスはDB陣のカバーが良かったために生まれたのだとホリデイは言う。「5つのうち3つは、"カバレージ・サック"だと思うよ。僕はちょうどいいタイミングでそこにいただけだ」。しかしあまりブリッツを入れず、ほとんどが4メンラッシュでこれだけのパスラッシュをかけられたことは価値がある。

悲しみをこらえながらのプレーでもあった。17歳の又従兄弟マーカスが土曜夜のバスケットボールの試合で先天的な心疾患のために倒れ、そのまま亡くなったからだ。その知らせを聞いたのは土曜の夜のこと。「天使が上から見守っていてくれた、と思わないわけにはいかないよ。今日は彼が力を貸してくれたんだ」とホリデイ。ホリデイが卒業した高校に通っていたその少年は、「僕の一族では、バスケかフットボールで将来のスーパースターになる、と言われていたほどのアスリートだった」とのこと。ホリデイは、ノースカロライナ大にいたころ、自分を"Uncle Vonnie"と慕うたくさんの従弟たちをレンタルのバンに詰め込み、大学を案内したことなどを思い出しながらプレーしたのだと言う。5つめのサックで勝利を決めた彼は、サイドラインに引き上げるとタオルをかぶり、涙を流した。

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