グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年12月11日

試合終了時の乱闘について

ヴァイキングス戦の最後の乱闘について、どうやら、両チームの選手にたくさんの罰金が科せられることになりそうだ。Press-Gazette紙の調査によると、ここ数年、出場停止処分を受けたのは、選手が審判を小突いた事件だけであり、それ以外は罰金どまり。今回も出場停止の心配はなさそうだ。今週中にNFL側から発表がある予定。

トラブルの発端になったのは、最後から2つめのプレー。残り11秒、パスをキャッチしたミネソタのWRウォルシュがニーダウンし、ダウンを審判に告げた(もちろん、急いでタイムアウトを取って最後のヘイルメリーに望みを賭けるためだ)。しかし、審判は笛を吹かなかった。ルール上、QBでなくともダウンを宣言すれば審判はプレーを止めなければならない。それを審判が怠ったためにパッカーズのSエドワーズがウォルシュをハードヒットしてしまい、ヴァイキングスのサイドラインが激怒した状態で、最後のプレーに入ることになってしまった。

この不手際については、NFL側が「審判がプレーを止めるべきだった」と認めており、シャーマンHCも、「エドワーズはファンブルフォースを狙ってヒットしたのであり、これ自体は問題ないはず」と語っている。ヴァイキングスのコーチたちも、「これについてはパッカーズよりも審判に腹を立てている」と認めているようだ。

しかし乱闘については、言い訳のしようがない。ヴァイキングスの選手はもちろん、それに反応したパッカーズのDTハントらも、プレーが終わる前にサイドラインからフィールドに飛び出しており、処分は避けられそうにない。パッカーズの選手たちの言い分は、「相手が背後から飛びかかってきたり、よってたかって袋叩きにあった」というものだが、ヴァイキングスの選手たちの言い分は、「INTリターンの最中に、パッカーズの選手があちこちで俺たちをヒットした」というもの。サップとクリフトンの事件があっただけに両者とも神経質になっているようだ。

もみくちゃにされたSアンダーソンは、上記のプレーでWRウォルシュをヒットしたエドワーズと混同されて、被害者になったらしい。また、ファーヴはDTホヴァンに対して中指を立てたことが目撃されているし、退場していくホヴァンに対して、ファンが物を投げつけたことはビデオ映像にも残っている。あまりにも多くの小競り合いがあちこちで起きていて、誰にどれぐらいの処分を科したらいいのか、NFL側も頭を抱えているようだ。

シャーマンHCは月曜日にヴァイキングスのタイスHCと電話で話し合い、月曜日の記者会見では両者とも遺憾の意を表明した。「試合には60分の制限がある。その時間内であれば、挑戦を受けて立つことに何の問題もないが、試合が終わった後はお互い分かれて、また次回に戦えばいい」とタイスHC。シャーマンHCは、INTのあとに無駄なリターンをして、ファンブルや負傷のリスクを冒したシャーパーにお叱りの言葉。

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