グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年12月10日

ファーヴ26回目の逆転勝利

氷点下11℃。同地区のライバル。全米中継のサンデーナイトゲーム。第4Qで2点リードされ、残り時間は4分32秒。「これ以上の状況はありえない。これこそ完璧な、ブレット・ファーヴ・ストーリーだよ」と語るのは今日も私服で見学のDEジョー・ジョンソンだ。「我々が逆転のドライブを決めることは、これっぽっちも疑わなかった。彼はこれを何度も何度もやってきたんだ。僕は彼に全幅の信頼を置いている。その信頼は彼自身が勝ち取ったものだ」

「キャリア最高の試合の一つだと思うね。タフな試合だった。あまりこのようなことが多くないことを願うよ」と、大仕事を終えたQBファーヴ。第3Qまで、パッカーズのオフェンスは噛み合わなかった。3rdダウン1を何回も失敗し、レッドゾーンに入ってもタッチダウンが奪えない。しかしファーヴは、負けることを拒んだ。それがチーム全体に伝わるのだ。残り5分、点差は2点。ヴァイキングスの攻撃はGB陣43での3rdダウン15。RBベネットへのスクリーンパスをLBディッグスがナイスタックルで止め、おあつらえむきのチャンスがやってきた。

「点を取るのが最優先だった。TDなら言うことはないけど、FGでもいい。僕はハドルで言ったんだ。ドライブを続けようって」とQBファーヴ。最初の3rdダウンはWRウォーカーへの16ydsパスを通してクリア。そして次の3rdダウン2、ダブルカバーされていたWRドライバーへロングパスで勝負。これまで取ってくれなかったパスインターフェアの反則をついに審判が取ってくれて、一気に敵陣25へ。FGレンジだが、気温は低く、地面は固く滑りやすい。「テレビを見てる人たちは、きっとFGの話をしてただろう。でも何の保証もないんだ。向かい風だし、キックが決まる保証はないのだから、TDを狙わなきゃいけない」

フィッシャーのランは3ydsのロスとなり、WRウォーカーへのパスは6ydsどまりで3rdダウン7。右にロールアウトしたファーヴは、ポンプフェイクをしながらスクランブルに出た。かつてのファーヴのスピードはない。しかしサイドラインに頭から飛び込んで、見事に1stダウン。「僕のランのためにデザインされたプレーじゃないよ。左からプレッシャーをかけてきたから、逆を突いたんだ」とファーヴは笑う。そして次のプレー、左サイドに開いた大きなホールに飛び込んだRBフィッシャーが、14ydsのTDラン。ランボーフィールドは歓喜に包まれた。

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