リハビリ中のRTマーク・タウシャーが、6年(2008年まで)の契約延長に正式にサインした。この契約の意味合いについては昨日お伝えした通り。明らかになったこの契約の総額は約$16.5ミリオン。しかし契約ボーナスはわずか$1.5ミリオンで、ロースターボーナスが多くなっており、それによってケガでプレーできない場合のリスクを減らしているようだ。
ベースサラリー | ロースターボーナス | ||||
2003年 | $ 375,000 | ||||
2004年 | $ 455,000 | $ 2,250,000 | |||
2005年 | $ 2,000,000 | ||||
2006年 | $ 2,250,000 | $ 500,000 | |||
2007年 | $ 3,000,000 | $ 425,000 | |||
2008年 | $ 3,500,000 | $ 250,000 |
ユニークなのは、タウシャー自身が交渉を行ったこと。途中まで交渉を進めてきた代理人を、最近になってタウシャーは交渉から外し(解雇はしていない)、彼の家族と親しい弁護士(NFL選手の代理人となる資格は持っていない)の助言を受けながら、自ら交渉をまとめた。「思うにタウシャーは、フットボールを辞めた後も僕と一緒に仕事ができるね。ひょっとしたら僕の仕事を取られてしまうかも」と笑うのはパッカーズの交渉担当、アンドリュー・ブラント。ブラントによると、RTタウシャーとWRドライバーの2人との契約が立て続けにまとまったのは単なる偶然だ、とのこと。しかしチームが非常に重要視する2人の契約ボーナスが、わずか合計5.5ミリオンで済んだことを喜んでいる。
「とても満足しているし、将来に渡ってチームの一員でいられることに興奮している。(ケガに関して)疑問があるのは当然だよ。たいていのチームなら、僕となど交渉もしてくれなかっただろう。パッカーズは、リスクを冒して僕と契約してくれた。僕はそのことをとても感謝しているし、だからフリーエージェントにならないことを選んだんだ」とタウシャーは喜びを語る。「ドラフト7巡だった彼は、おそらく現在最もサラリーの安い先発OLだろう。今回の契約は、ある面で、これまで彼がしてくれたことへの評価でもある。また選手たちに対し、我々が自分の選手たちをどのように扱うかを示すことは大事なことだと思う」とシャーマンHC。
開幕第2週でヒザの腱を断裂してしまい、インジャリー・リザーブに入っているRTマーク・タウシャーが、6年の契約延長に大筋で合意した、と代理人が語った。まだNFL3年目でありながら、パッカーズOLでは最高のラインマン、という評価をすでに確立し、知名度は低いながらもリーグ有数の右タックル、という地位を確立しつつあった矢先の大ケガ。これによって、すでに始まっていた契約延長交渉が大きな影響を受けたことは想像に難くない。
詳細はまだ明らかになっていないが、総額は$17ミリオンと言われ、この数字はケガをする前に予想されていた金額と大きくは変わらない。しかし一番大事な契約ボーナスはわずか$1.5ミリオンしかなく、パッカーズ側はこの契約ボーナスを抑えることによって、ケガが長引いて苦しんだ場合のリスクを減らした、と言えるだろう。つまり、解雇してもキャップへの打撃が少なくて済む。
ともあれ、大ケガからリハビリ中の選手が長期契約を手にするのはかなり異例のこと。チーム側がいかに彼を信頼しているかがよくわかる。「彼は、年をとった、くたびれたベテランではない。まだ25歳で、キャリアを始めたばかりだ。将来は明るい。彼は必ず帰ってきて、チームの大きな一部になってくれるだろう」とシャーマンHC。そのほかにも、彼の熱心なリハビリへの態度が文句なしであること、一般にスキルポジションの選手と比べ、OL選手のヒザの大ケガはあまり後々まで影響が残らないこと、などをチーム側は考えたようだ。
WRドナルド・ドライバーの契約延長についてお伝えするのはこれが3回目だが、これが正式版。最新情報によると、契約総額はわずか$11ミリオンであることが明らかになった。契約ボーナスは$4ミリオンで、毎年のサラリーは以下のとおり。
2003年 | $ | 530,000 | + | $1,000,000 ロースターボーナス | |||
2004年 | $ | 570,000 | |||||
2005年 | $ | 1,200,000 | + | $250,000 ロースターボーナス | |||
2006年 | $ | 1,360,000 | + | $250,000 ロースターボーナス | |||
2007年 | $ | 1,840,000 |
サラリーキャップ額は、最も多い年でも$2.5ミリオンほどにすぎない。仮に彼が今年(1200ydsペース)ほどの数字を稼げなくても、先発WRをこの程度の金額で確保できるのは、かなりのバーゲン価格と言っていいだろう。また、これほどリーズナブルなサラリーだと、毎年恒例の「ベテランが高給のために解雇される」というような事態も起こりにくい。
過去に例のないほど、多くのケガ人に悩まされている今年のパッカーズ。LTクリフトンを失うことになれば、誰が見ても緊急事態だ。「以前に言ったように、今日もこう言おう。逆境はチームをバラバラにもするし、結束させもする。我々の場合、これまで逆境はチームを結束させてきた」とマイク・シャーマンHC。
WRドナルド・ドライバーが新たに結んだ契約は、契約ボーナス$4ミリオンを含む総額約$14ミリオンの5年契約、ということらしい。シーズン中に契約を結んだため、今年を含め6年間に分けて契約ボーナスを計上する(毎年$666,666ずつ)ことができる。高騰しつつある彼の市場価値(来春FAとなった場合)を考えると、この金額はかなり安いのではないか、という見方が多いようだ。
「それはやはり忠誠心だよ」とドライバーは説明する。「ファンや、コーチたち、仲間の選手。今より良い状況なんて考えられない。だから決断は簡単だった。シャーマンHCは今年の春に、僕にこう言ってくれたんだ。『おい、他所を見るのはやめるんだ。君はどこにも行きはしない。君をチームに留めるためなら、私はどんなことでもするつもりだ』って。それに僕の妻も、『ねえ、私は新しい友達を探さなきゃいけないなんていや。私はグリーンベイを、ファン達を、コーチたちや、他の奥さんたちを愛してる』って言うんだ」
今年の春にドライバーがチーフスの3年$3ミリオンのオファーを断った時、彼の兄マーヴィンは驚かなかった。今回の契約の知らせを一番初めに電話で聞いたのもマーヴィンだ。「僕が思うに、他チームへ行けばもっと高額の契約が手に入ったはずだ。でもグリーンベイにはNFL最高のQB、ブレット・ファーヴがいる。アイツはブレット・ファーヴにすごく忠実なんだ」
今年大ブレーク中であり、来春にはFAとなる予定のWRドナルド・ドライバーが、5年の契約延長(2007年まで)にサインした。金額についてはまだ明らかになっていないが、今年ブラウンズのエースWRケヴィン・ジョンソンが結んだ、「契約ボーナス$3.5ミリオンを含む$14ミリオンの5年契約」に近いものを求めていたと見られている。実質的にはQBファーヴのメインターゲットとして、パスキャッチ53回870yds、7TD。
苦労人のドライバーは記者会見で涙を流し、何度も言葉を詰まらせた (記者会見の音声はこちら)。「言葉が出てこないよ・・・。僕はハードに頑張ってきた。ドラフト7巡でここに来て、家族みんなの面倒を見ることができるようになるなんて思わなかった。今はその機会を手に入れた」。話すうちにいよいよ涙が溢れ、言葉にならない。「僕はグリーンベイを離れたいなんて思ったことはない。常に、ここに残りたいと話してきた。これで、パッカーとして引退する機会が手に入った。なんて言ったらいいかわからない」とドライバー。「肩の荷が下りたような気もするよ。今日、おばあちゃんに話をした時、『もう働かなくていいんだよ』と言えることが驚きだった。こうすることが、長い間の目標だったから」 (「ドライバー物語」は10月5日の記事参照)
そばに立つシャーマンHCは、ドライバーの価値はフィールド内に留まらないと言う。「彼は素晴らしい選手であるだけでなく、人間としても素晴らしい。彼はいろいろな面で、多くのものをチームにもたらしてくれた。今後5年間、そしてできれば引退まで、チームにいてくれると発表できるのは大変誇らしいことだ」とシャーマンHC。ドライバーはWR陣の中で最年長のテリー・グレンをリーダーとして立ててきたが、実際はドライバーがまとめ役であり、優れたリーダーシップを発揮しつつある。彼のハードワーカーぶりが周囲に良い影響を与えていることは、多くの証言からも明らかだ。
「フラストレーションを感じてる。あそこでプレーする時は、どんなゲームになるかはわかっている。でも言い訳はできない。僕はもっと良いプレーができるはずだ。ミネソタでももっと良いプレーができるはずだ。でもタンパやミネソタに行くと、結局いつも同じ事になってしまう。その話はもううんざりだよ。他のみんなも同じだ」とQBブレット・ファーヴ。
4つのインターセプトは全て後半。第2Q、慎重になりすぎたためかわずか28ydsに抑えこまれた状況を打開しようと、アグレッシブになったとたんのターンオーバーだった。シャーマンHCは「私のせいだ。ターンオーバーを最小限にする、というゲームプランを離れて、後半は忍耐を失ってしまった」と語る。
最初の2つのINTは、どちらもWRテリー・グレンに投げた時のもの。最初のINTは、WRの判断でルートを選ぶプレーだったのだが、ファーヴの判断とグレンの判断が食い違ってしまったミスコミュニケーションによるもの。次のINTは、スラントパターンを読んだCBバーバーがグレンの前に体を割り込ませ、グレンが競り負けてINTを許してしまった。「オープンになるために、もっといい仕事ができたはずだと思う。CBバーバーはとてもいいプレーをした」とWRグレン。
3つめと4つめのINTは、WRドライバーへ投げた時のものだが、この2つはファーヴの投げ損ないや、相手ディフェンスを読み損なった判断ミスだといっていいだろう。
下記のようなDTサップのヒットで、ヒップを強打して四肢に痺れが出たLTチャド・クリフトン。ずいぶん長いことフィールドに横たわった彼は、そのまま病院に送られ、一夜を過ごした。月曜朝のシャーマンHCの説明によると、骨盤の回りの靭帯を損傷しており、その部分に大きな血の固まりもできているらしい。これは深刻なケガで、今季は絶望かもしれないとのこと。どの程度欠場するかについてはさらなる検査が必要で、彼はこのまま水曜日か木曜日まではタンパの病院に留まることになりそうだ。
試合終了直後、ちょっとした騒ぎが起こった。マイク・シャーマンHCがDTウォーレン・サップに詰め寄って何かを話しかけ、それに対してサップが激昂したのだ。原因ははっきりしている。第3Qの残り7分13秒、QBファーヴのパスがCBケリーにインターセプトされ、31ydsリターンする最中に、DTサップがパッカーズのLTクリフトンに強力なブロック。フラッグは飛ばなかったが、ボールからははるかに離れた場所での出来事だった。
倒れ方が悪かったのか、LTクリフトンはヒップを強打して、そのまま試合に戻ることはできず、病院送りになってしまった(今季絶望の可能性も)。四肢が痺れて、ドクターたちに囲まれてかなり長いことフィールドに横たわっていたクリフトンを尻目に、大騒ぎして喜んでいるサップに、シャーマンHCは我慢がならなかったようだ。「足や指が痺れて横たわっている選手がいるというのに、あのような騒ぎはNFL選手として適切でないと思ったのだ」
もちろんあのサップがそのよう非難されて黙っているはずがない。「彼(シャーマンHC)は、僕がもう子供や良心のない25歳でなくてラッキーだね。あれはインターセプトのあったプレーで、相手(クリフトン)はCBケリーにタックルしようとしていた。どこに問題がある? 後ろからヒットしたわけでもないし、腰から下にもやってない。フラッグだってなかっただろう?」とサップはまくしたてる。しかし下の写真を見れば、300ポンド以上のクリフトンが、CBをタックルにいける場所になどいなかったことは明らかだが。
「たぶん私は過剰反応したのだろう。しかし私の見た限り、あれは汚いプレーだったし、それで喜んでいることが、私は嫌だった」とシャーマンHC。シャーマンHCがサップの所に行く直前に、シャーマンHCと握手した元パッカーズのWRチャールズ・リーは、証人のひとりだ。「シャーマンHCはサップに『君はクリフトンに汚いプレー(cheap shot)をした』と言ったのが聞こえた。言いたいことがあるなら、彼はリーグに訴えるべきなんだ。たぶん少しいらついていたんだと思うよ」
(右上隅が問題のサップとクリフトン。右下がINTリターンしてくるCBケリー)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (8-3) | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 |
Buccaneers (9-2) | 0 | 3 | 11 | 7 | 21 |
フロリダ州タンパの天気は晴れ。気温は21℃。最初の攻撃で敵陣に攻め込みながらパントに終わったパッカーズだが、LBディッグスのインターセプトでチャンスをつかみ、WRドライバーへのTDパスで7点を先制。第2Qには一転して、両者ともなかなか1stダウンが奪えず、パントの蹴り合いに。前半終了間際にバッカニアーズが3点を返してハーフタイムへ。第3Qは完全にバッカニアーズペース。グラマティカの51ydsFGで1点差にした直後、CBケリーのインターセプト。ジュレヴィシャスのTDパスキャッチでついに逆転。そこからはQBファーヴが大乱調。さらに3つのインターセプトを重ね完全な自滅の形。
<第1Q> パッカーズの攻撃はGB陣27から。RBグリーンへの11ydsパスのあと、WRドライバーのリバースランで16ydsゲインしてTB陣44へ。しかしTEフランクスへの8ydsパスのあと、1stダウンは奪えずパント。バッカニアーズは、TEディルガーとWRマカーデルへのパスで1stダウンの後、RBピットマンの19ydsランでGB陣48。RBオルストットへのパスとランでGB陣33。しかしそこでQBロブ・ジョンソンのパスをLBディッグスがインターセプト、相手反則もあって一気にTB陣30へ。TEフランクスへのパス、FBヘンダーソンへのパスが通ってTB陣7での1stダウンゴール。RBグリーンへのパスの後、WRドライバーの4ydsTDパスキャッチで7点先制。TB陣29からのバッカニアーズは、WRジュレヴィシャスへの9ydsパス、オルストットの4ydsランで1stダウン。QBロブ・ジョンソンの3ydsスクランブル、ピットマンの5ydsランのあと、WRウィリアムズへの16ydsパスが通ってGB陣34へ。しかしそこでCBマッケンジーとDEバジャ=ビアミラの連続サックが決まり、パントへ。パッカーズはGB陣8から。RBグリーンのラン2回で1stダウンを更新して第2Qへ。
<第2Q> パッカーズは攻撃が続かず結局パント。TB陣31からのバッカニアーズも3&アウト。GB陣13からのパッカーズは、サックなどがあってやはり3&アウト。バッカニアーズはパントリターンでラテラルパスを敢行するが不発。TB陣25からの攻撃も3&アウト。パッカーズの攻撃はGB陣36から。RBグリーンの4ydsランのあと、パスを2回続けて失敗し、パント。バッカニアーズの攻撃はTB陣6から。WRジュレヴィシャスへのパスとQBブラッド・ジョンソンのスクランブルで久々の1stダウン。しかしそこで1stダウンが奪えず、パント。パッカーズはGB陣10から。RBグリーンのランはノーゲイン、WRグレンへの8ydsパス成功で3rdダウン2。グリーンの3ydsランでようやく1stダウン。2ミニッツ。RBフィッシャーのラン2回で5yds、グリーンのランはノーゲインに終わり、パント。残り23秒、バッカニアーズの攻撃はTB陣41から。WRジョンソンへの39ydsパスがいきなり決まり、GB陣20へ。残り11秒でTBは最後のタイムアウト。TDパス失敗の後、38ydsのFGが決まってハーフタイムへ。
<第3Q> バッカニアーズの攻撃はTB陣36から。3rdダウン7で、CBマクブライドがラフィングザパサーを取られてGB陣46へ。しかしそこから攻撃が続かず、パント。パッカーズはGB陣6から。RBグリーンのラン2回で6yds。3rdダウン4からパス失敗でパント。バッカニアーズの攻撃はTB陣40から。RBピットマンへの23ydsパスで一気にTB陣37へ。TEディルガーへの9ydsパスとRBオルストットの3ydsランでGB陣25。3rdダウン8から、インテンショナル・グラウンディングの反則で4thダウン18。しかしKグラマティカが51ydsのFGを見事に決めて1点差に。パッカーズの攻撃はGB陣26から。いきなりCBケリーにインターセプトを喰らってGB陣18へ。バッカニアーズは、オルストットの6ydsラン、6ydsランでGB陣6へ。WRジュレヴィシャスのパスキャッチはアウトオブバウンズと判定されるが、レビューで覆ってタッチダウン。2ポイントも決まって7点差に。パッカーズの攻撃はGB陣26から。フィッシャーとヘンダーソンへのパスで1stダウン。RBグリーンの3ydsランのあと、QBファーヴの17ydsスクランブルでTB陣41へ。WRグレンへの13ydsパスでTB陣28。しかしRBグリーンの8ydsランのあと、CBバーバーにインターセプトされてチャンスが潰える。バッカニアーズの攻撃はTB陣30から。
<第4Q> バッカニアーズは3rdダウン1から、TEダドリーがパス落球して1stダウンが奪えず、パント。GB陣21。ホールディングの反則などで結局パント。バッカニアーズはTB陣21から。WRジョンソンへの9ydsパス、オルストットの2ydsランで1stダウン。しかしその後は3回連続パス失敗。パッカーズはゴードンの17ydsリターンで、GB陣40からの攻撃。しかしいきなりFSジャクソンにインターセプトされてGB陣2までリターンされる。オルストットのランはノーゲイン、ピットマンの1ydsロスのあと、TEディルガーにTDパスが通って14点差。残り7分17秒、パッカーズはGB陣27から。サックされたあと、WRドライバーへの14ydsパス、グリーンへの20ydsパスでTB陣45へ。フランクスへの6ydsパス、フィッシャーの2ydsランのあと、フランクスへのパスが通らず、4thダウン2のギャンブル。WRウォーカーへの7ydsパスでギャンブル成功。WRドライバーへの14ydsパスでTB陣16まで迫るが、そこでCBケリーにまたもやインターセプトされてしまい、ここで勝負あり。残り2分55秒。バッカニアーズはラン3回、2ミニッツを過ぎたところでパント。パッカーズの攻撃はGB陣45から。グレンへの10ydsパス、30ydsパスでTB陣20。最後はファーヴがサックされて試合終了。
パッカーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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バッカニアーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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NFLでは普通、罰金とはQBやレシーバーに悪質なヒットを浴びせたディフェンスの選手に科せられるものだが、さすがにブレット・ファーヴは並のQBとは違う。ヴァイキングス戦の第2Q、インターセプトされた直後、カッとなったファーヴは、リターンしてくるSジャック・ブリューワーをアウトオブバウンズでヒット。NFLはQBファーヴに$5,000ドルの罰金を言い渡した。
この処分に不満なファーブは不服申し立てをする予定だ。「僕はヘルメットでヒットしたわけじゃない。飛び込んだだけだ。すでにタックルされているとは知らなかった。アウトオブバウンズだったか? そう、彼はアウトオブバウンズだった。でも決して意図的なものじゃない」
特に荒れたこの試合の第2Q。ヴァイキングスのDTクリス・ホーヴァンは、ファーヴに対するタウンティングのかどで同じく$5,000ドルの罰金を言い渡されている。
ヴァイキングス戦で眼窩を骨折したRB/FBナジェ・ダヴェンポート。火曜日に手術を受け、そのままインジャリー・リザーブに入ることになった。これで彼のルーキーシーズンは終了。大学4年時の終盤に負った足の大ケガに始まり、ドラフト前の不祥事により7月には逮捕され、その他にもハムストリングやヒザや足首など、様々なケガに悩まされた散々な1年だった。
下記ダヴェンポートのインジャリー・リザーブ入りで、RBが2人しかいなくなってしまったパッカーズ。空いたロースター枠をどのように使うのか注目が集まったが、最有力候補と言われた元タイタンズのRBスキップ・ヒックスとは契約せず、元シーホークスのジェイ・グラハムと契約した。
RBジェイ・グラハムは27歳。1997年のドラフト3巡でレイヴンズに入り、13試合に出場(うち3試合に先発)してラン81回299yds、2TD。2年目は足首のケガでほとんどを棒に振り、3年目は主にスペシャルチーム。'00年はフットボールから離れていたが、昨年はシーホークスと契約し、11試合に出場してラン12回43yds。今年は開幕ロースターに残れず、9月はじめに解雇されていた。
パッカーズは、今月6日に契約したばかりのDE/DTジャレッド・トミッチを解雇した。DEホリデイとDTハントが負傷欠場していたこの2試合で計40スナップほどプレーしたが、プレー内容が芳しくなかったこと、そしてDTハントが次から復帰確実となったことが解雇の理由と思われる。トミッチの解雇によって空いたロースター枠を使って、足りなくなったRB陣を補強するのかと思われたが、そうではなかった。
入れ代わりに契約したのは、かつてパッカーズでプレーしていたDEキース・マッケンジー。彼は'96年のドラフト6巡でパッカーズに入り、いきなりスーパーボウル・リングを手に入れた。'98年、'99年には2年続けて8サックを記録し、'00年春にフリーエージェントとなってブラウンズと契約した。 しかし'01年のシーズン中盤に足首の大ケガを負ってしまいそのままシーズンエンド。この春にベアーズと契約したものの、10月半ばになってカットされてしまっていた。DTを兼任できるパワータイプのトミッチと比べると、マッケンジーはパスラッシュ・スペシャリストという色合いが強い。
余談だが、彼のチーム復帰によって、パッカーズ内の「マッケンジー姓」は合計4人になった。おなじみエースCBのマイク・マッケンジー、今回のDEキース・マッケンジー、プロ人事部長のレジー・マッケンジー、そしてチームドクターのパトリック・マッケンジー。
プラクティス・スクワッドからOTジェイ・ハンフリーを解雇した。また、先週ベアーズをカットされたばかりのベテランTEフレッド・バクスターを呼んでワークアウトを行っている。他にもRBロバート・アーノウド、DBチャンドラー・スミス、OGカイル・スミスのワークアウトを行っている。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (8-2) | 0 | 7 | 7 | 7 | 21 |
Vikings (3-7) | 14 | 0 | 7 | 10 | 31 |
ノーハドルでポンポンとパスを通すカルペッパーにあっという間に14点をリードされる間に、パッカーズは一度も1stダウンを奪うことさえ出来ない悪夢のような立ち上がり。RBグリーンのランが読まれて何度もロスタックルされるのが響いている。二度のTDドライブのあとは3回続けてパントに追い込んだものの、パッカーズ攻撃は敵陣にさえ入れない。第2Qの半ば過ぎからは両者とも大きな反則の多い荒れた展開に。ファーヴが二度目のインターセプトを犯した直後、SアンダーソンがINTで奪い返し、前半終了間際にようやくRBグリーンのランでTDを返して7点差。
後半も最初はヴァイキングスのペース。カルペッパーのTDランで差を広げられたあと、パッカーズは再び相手反則に助けられて、TEフランクスへのTDパスで7点差。自陣深くでファーヴが三度目のINTを喫するが、今度もSアンダーソンがファンブルリカバーでチームを救う。両者パントのあと、WRドライバーへの84ydsTDパスが決まってついに同点。しかし直後のキックオフリターンで大きくゲインされ、簡単にFGで勝ち越される。その後のパッカーズはオフェンスが全く振るわず。その間にRBベネットの62ydsランを許してしまい、残り2分を切ったところで7点を追加されて万事休す。ヴァイキングスの反則がないドライブでは、パッカーズ攻撃はまるで進まなかった。
<第1Q> ヴァイキングスの攻撃はMIN陣21から。WRキャンベルのリバースによる11ydsゲインに始まり、TEチェンバレンへの20ydsパス、おなじく18ydsパス、そしてLBディッグスによるホールディングの反則のあと、WRモスへの29ydsTDパスが決まってあっという間に7点先制。パッカーズは対照的に、3rdダウン1からのRBグリーンのランを止められて、3&アウト。次のヴァイキングスは、パスインターフェアとWRモスへの23ydsパス、カルペッパーのスクランブルでGB陣18へ。WRベイツへのTDパスが決まって14-0。パッカーズはまたも3&アウト。ヴァイキングスはGB陣に攻め込んだところで、DEバジャ=ビアミラのサック。パントへ。パッカーズは第1Qの終わり際にWRドライバーへのパスでようやく初めての1stダウン。
<第2Q> パッカーズはOTドットソンの連続フォルススタートなどで、結局パント。MIN陣10からのヴァイキングスは、モスへの41ydsパスでGB陣39へ攻め込むが、結局パントへ。パッカーズはGB陣14から、ドライバーへの20ydsパス、グリーンへの9ydsパスでGB陣43へ。しかしドライバーへのパスがMIN陣46でインターセプトされる。しかしヴァイキングスの攻撃は反則が響いてパントどまり。パッカーズはWRグレンへの19ydsスクリーンの際に、ラフィングザパサーの反則で初めてMIN陣へ。TEフランクスへの12ydsパスと15ydsフェイスマスクでMIN陣25へ。しかし3rdダウン8から、グレンへのパスをインターセプトされ、さらにファーヴがアンネセサリーラフネスを取られてGB陣43へ。しかし次のプレーでSアンダーソンがお返しのインターセプト。GB陣37からのパッカーズ攻撃は、グレンの16ydsパスキャッチとフェイスマスク反則でMIN陣32。ラフィングザパサーの反則をもらってMIN陣17へ。2ミニッツ明け、MIN陣5での1stダウンゴールから、グリーンのラン2回でタッチダウン。残り43秒、MIN陣37からのヴァイキングスは、ヘイルメリーパスがSシャーパーのインターセプトに終わる。
<第3Q> パッカーズはウォーカーの44ydsリターンでGB陣47からの攻撃だが、1stダウンが奪えず。MIN陣19からのヴァイキングスは、WRキャンベルへの11ydsパスのあと、CBウィリアムズがパスインターフェア(28yds)を取られてGB陣41へ。3rdダウン11から、WRベイツへの22ydsパスが通ってGB陣20。RBベネットの13ydsランでGB陣7へ。カルペッパーの6ydsランのあと、もう一度カルペッパーが走って1ydsTDラン。パッカーズはGB陣28から。RBグリーンがドローで34yds走ってMIN陣38へ。4rdダウン1からギャンブルを敢行し、TEデイヴィスへのパスが24ydsゲインしてMIN陣5へ。ドライバーへのTDパスはイリーガルシフトの反則で取り消しに。MIN陣3での3rdダウンはパス失敗に終わるが、ラフィングザパサーをもらって1stダウン。TEフランクスへのTDパスが通って再び7点差に。ヴァイキングスのMIN陣17から攻撃は、カルペッパーの16ydsスクランブルのあと、3rdダウンinchesでDTウォーカーがRBウィリアムズを止めてパントへ。パッカーズの攻撃はGB陣4から。LBビーカートにインターセプトされてGB陣5へ。しかしGB陣1での3rdダウン、カルペッパーがファンブルしてGB陣2でSアンダーソンがリカバー。しかしパッカーズはGB陣7での3rdダウン5、フランクスへのパスが通らずパント。GB陣49からのヴァイキングスは、RBベネットの8ydsランでGB陣41へ進んで第4Qへ。
<第4Q> ベネットの4ydsランで、GB陣37での1stダウン。しかしLBウェインのサックのあと連続パス失敗でパント。GB陣16からのパッカーズは、3rdダウン10から、ドライバーへの84ydsTDパスが決まってついに同点。しかしヴァイキングスはナイスリターンとフェイスマスクの反則でGB陣33から。3rdダウン2から、モスへの7ydsパスでGB陣18へ。なんとかそこで止めるが、32ydsのFGが決まって再びヴァイキングスがリード。GB陣36からのパッカーズは、3&アウト。MIN陣21からのヴァイキングスも3&アウト。残り5分14秒、パッカーズはGB陣39からの攻撃だったが、パスが通らずにパント。MIN陣20からのヴァイキングスは、カルペッパーのランで1stダウンを更新したあと、RBベネットの62ydsランが飛び出してGB陣4へ。RBウィリアムズの1ydsランでGB陣3へ進んで、2ミニッツ。RBウィリアムズのTDランで10点差。残り1分56秒、GB陣23からのパッカーズは、グレンへの17ydsパス、ドライバーへの9ydsパス、グレンへの9ydsパスでMIN陣37まで進むが、そこでパスを4回連続で失敗して万事休す。
パッカーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヴァイキングス | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ひと月前にインジャリー・リザーブ(今季の出場は不可能)に入れられたCBバウ・ジューが、キャンプ中から長引く鼠蹊部とヘルニアの手術を受けた。「もう痛みがないってことが嬉しいね。問題がないようなふりをする必要もなくなった。6年生でフットボールを始めて以来、『痛みを我慢してプレーするものだ』と教えられてきた。でも痛みがあるのが当たり前になるようでは、ちょっと遅すぎたと思うよ。できれば、5年か6年後に振り返ってみて、この手術が何でもなかったと思えるといいな」
2ヶ月ほどで治るとのことなので、来季の出場に関しては問題はなさそうだ。しかし、来季には「CBタイロン・ウィリアムズをカットし、成長したジューを先発に昇格させる」という構想は、ジューの足踏みで大幅な変更を余儀なくされるだろう。CBウィリアムズは来季のサラリーキャップ額がなんと$8.2ミリオン。これをチーム側がすんなり払うことはありえない。CBウィリアムズがサラリーカットを受け入れるか、それとも(今年のフリーマンのように)拒否して解雇されることを選ぶか。その場合、病み上がりのジューに先発が務まるのか。CBマッケンジーの逆サイドが誰になるかが、来オフの一つの焦点だ。
生粋のパスラッシャーとして、シーズン開幕当初はパスシチュエーションのみでのプレーに限られていたDEカビーア・バジャ=ビアミラ。しかしDEジョー・ジョンソンがシーズン絶望となり、DEホリデイまで長期戦線離脱を強いられてしまったため、バジャ=ビアミラはこの4試合、先発出場している。軽量でラン守備が苦手、それに巨漢ラインマン相手にフル出場では、試合終盤にはバテてしまうのではないかと不安視する向きも多かった。しかし今のところ、その心配は杞憂に終わっている。
「数字なんて関係ないんだ。僕の体重や身長がいくつかなんて。そんなもの信用するべきじゃないと示すために僕はいるんだ」とバジャ=ビアミラ。ベンチから出場した4試合ではわずか5タックル、3サック。先発したこの4試合では19タックル、5サック。チームのラン守備は平均134.5ydsとやや悪化しているが、ラッシングTDはこの4試合で1回しか許していない。バジャ=ビアミラはラン守備でも進歩を見せ、全ての面で向上している。「彼は技巧的な選手としてどんどん良くなっている。フットボールへの理解も進んでいる。体重の軽い彼のような選手は、いろいろな武器を身に着けなければならないんだ」とドナテルDC。
プレーオフまで含めれば、シーズンはまだ先が長い。今のように先発出場していて、最後には消耗しきってしまわないのか。ドナテルDCは、「彼が3rdダウンに最高の状態で出られるようにしておきたい。彼が最も真価を発揮する時だからね。我々はDL全体をローテーションさせて、彼のプレー数が最適になるようにしている。必要なら彼は50スナップでもプレーできるだろう。しかし全員が元気なら、彼の負担は減らしたいね」と語る。バジャ=ビアミラ本人は全く心配していないが。
今週のヴァイキングス戦では、ゴールデンルーキーのLTブライアント・マッキニーとの初めての対戦となる。ホールドアウト明けでまだ1試合にしか出場していないとはいえ、巨大(身長203cm)なマッキニーとの体重差は100ポンド(45kg)近い。「彼のサイズは全く心配していないよ。彼は僕のプレーを想定して練習するだろうし、僕は彼のプレーを想定して準備する。チームの勝利に貢献するために、いいプレーを心がけるだけだ。彼のデカさを見てビビったりはしないよ。(旧約聖書の)ダヴィデがゴリアテと戦った時も、相手の大きさのことなど考えたりはしなかった」
QBブレット・ファーヴは10月10日のレッドスキンズ戦で左ヒザの靭帯を痛めて以来、ニー・ブレースを着けて2試合をプレーした。試合でヒザを悪化させるようなこともなく順調な回復ぶりだが、少なくとももう一試合はそのままで行くことになりそうだ。「もしニー・ブレースを外せたら最高なんだけど。でも次は人工芝だし、まだ少し違和感は残っているし、着けておいた方がいいだろうね。ライオンズ戦の直後に言ったように、着けていてもプレーへの影響はないよ」とQBファーヴ。ライオンズ戦では前半だけでなんと295yds(キャリア最多)を投げている。
「先週の彼はブレースを着けても非常に良いプレーができていた。ブレースにも慣れて、以前よりも制限を感じなくなっている。もはやそれは問題ではないと思う」とシャーマンHC。しかし水曜日の練習ではファーヴを休ませ、木曜日から練習開始の予定。ヒザをケガして以来、このパターンが3週間続いている。「水曜まで休んで木曜の練習に出ると、腕の調子がいいんだよね。特に体調に問題がない時でも。1日よぶんに休むと、まるで22歳に戻ったような感じになる。1日の違いって大きいな」とファーヴ。
今年はいったいどれだけケガ人が出るのか。胸筋断裂の大ケガから復帰したばかりのDEヴォニー・ホリデイが、ヒザの半月板に損傷があることがわかり、関節鏡手術をすることになった。「2週から5週の欠場」ということだが、1ヶ月は出られないと覚悟した方がいいかもしれない。ホリデイ自身、ヒザのケガに気がつかず、ヒザが大きく腫れ上がっていることに気がついたのは試合の翌朝。
「もちろん失望している。でも彼は落ち込んではいない。できる限り早く復帰する、と彼は私に言ってくれた。本当は彼は手術を受けたくはなかったのだが、我々はこれが最善の策だと信じて、彼を説得したのだ」とシャーマンHC。この類いのケガは、無理してプレーできなくもないらしい。しかしそれではプレーの質が落ちるし、大事なシーズン終盤、そしてプレーオフに万全の状態で臨むことをパッカーズは優先させた形だ。
「大きな手術ではない。単なる関節鏡手術だ。ホリデイは治りが早いし、彼自身は1試合休んでその次から出るつもりでいる。2週で復帰する選手もいるし、4週かかる選手も、6週かかる選手もいる。そして、彼は治りが早い」とシャーマンHC。唯一の救いは、この休養のおかげで、治りきっていない胸筋断裂を十分休ませる時間ができた、ということか。しかし今回のケガのために、来春のフリーエージェント市場での価値はさらに下がってしまうことになり、ホリデイが焦るのも当然のことだ。
上記のホリデイのケガ、そしてDTハントもヒザを痛めて欠場の可能性があるため、パッカーズはDEジャレッド・トミッチと契約した。彼は昨シーズンの途中でパッカーズと契約し、今夏も最終ロースターカットまではパッカーズの一員だった。「彼は良い選手だとわかっているから、解雇したくはなかったのだ。再び彼をチームに迎えられて嬉しい」とシャーマンHC。実際、最終ロースターカットの直前には、彼をトレードに出せないかと画策したようだ。
パッカーズのスキームをよくわかっているトミッチはほぼ即戦力。ホリデイの代わりに先発するのは、これまで同様、ルーキーのDEキャンプマン。トミッチはその2番手としてローテーション起用されることになるが、もしDTハントも出られないようなら、トミッチはDTでもプレー可能だ。幸いこの2週間というもの、パッカーズの53人ロースターには一つ空きがあったので、誰もカットする必要はなかった。
トミッチの他にも、ベアーズからカットされているDEキース・マッケンジー(彼も元パッカーズ)との契約をパッカーズは検討しているようだ。
あわせてプラクティス・スクワッド選手の入れ替えも行われた。OTミッチ・ホワイトをカットし、OTジェイ・ハンフリーと契約している。
ケガ人が続出し、綱渡り的なやりくりを強いられてきたパッカーズのオフェンシブライン陣。タウシャーは今シーズンアウトとなってしまったものの、クリフトンの復帰でようやく一息つくことができる。RGリヴェラがケガをした時にはフラナガンが右ガードに、LTクリフトンが倒れたらフラナガンを左タックルに、とCフラナガンの器用さを目一杯生かして急場をしのいだ。しかしそれも控えセンターにフランク・ウィンタースがいてくれたおかげだ。
「昨オフの最も大きな契約は、ウィンタースとの再契約だったと言えるかもしれないね。もし彼がいなかったら、そしてもし彼があのようなレベルでプレーできなかったら、我々は今ごろどうなっていたことか」とシャーマンHC。ライオンズ戦からは久しぶりにベンチに戻ることになるが、実力が実証済みのベテランが控えにいることは、非常に心強いことだ。
ドルフィンズ戦では、第2Qの途中から出場して、そのまま最後までプレーしたLTチャド・クリフトン。「彼は非常に良いプレーをした。フィジカル的には素晴らしかった」とベクトルOLコーチ。唯一のミスはブリッツに入ったSマギャラハンを見逃してサックを許したこと。しかしDEジェイソン・テイラーに対しては、フラナガンと合わせ、左サイドではサックを許さなかった。(唯一のサックは右サイドのドットソンが相手)
次のライオンズ戦では、このままクリフトンが先発に復帰する見込みだ。フラナガンがセンターに戻り、Cウィンタースは再びベンチへ。「全ての決定はシャーマンHCがすることだが、クリフトンは準備OKだと私は思っている」とベクトルOLコーチも認めている。
今週はほとんどのメディアのPower Rankingでパッカーズが1位に支持されている。チャージャーズが敗れ、1敗チームが他にいなくなってしまったために、1位に押し出された形だ。「誰もが僕のところに来て、それを言わせようとするんだ」とシャーパー。"それ"とは『俺たちがNO.1だ』というような宣言だ。「僕は言わないよ。そんなこと言おうものなら、シャーマンHCに首を締められちまう」。QBファーヴも「チーム全体の自信が大きくなっているのを感じるよ。我々が成し遂げたことは誇りに思うべきだろう。でも7勝1敗は8勝8敗にだってなり得るんだ」と語る。
これまでにパッカーズが7勝1敗のスタートを切ったのは、'66年と'96年の2回。どちらもスーパーボウルを制している。「その比較はシーズンが終わるまで待とうじゃないか。今の僕らは、非常に才能豊富なチームで、フィールドに出てプレーしたがってるハングリーな若い選手の集団。それは言えるよ」とベテランFBヘンダーソン。「僕ら選手たちに、一度に1試合ずつしっかり戦わせるように、コーチたちは素晴らしい仕事をしてる。選手たちを自信過剰にさせるようなコーチがいてはチームのために良くないんだ。幸いウチのコーチたちはそんな風にはしていない」
「大事なのはどのようにシーズンを終えるかだ。いま僕らはすごく良い位置にいる。そのような位置を勝ち取ったのは僕ら自身だ。これを最後まで仕上げてしまわないといけない。今週はタフなデトロイトとの試合だ。彼らチームはこの数週間、一つにまとまりつつある」 と語るのはDEホリデイ。シャーマンHCは「選手たちにも言ったことだが、ここグリーンベイでは、我々は勝ち星の数では評価されない。優勝するかどうかで評価されるのだ。確かに昨年はたくさん勝ったけれど、何を成し遂げただろう?」
多くの選手がケガからの復帰を果たす中、ドルフィンズ戦での唯一のケガ人といえるのはDTクリディアス・ハント。ドナテルDCによると、ハントが何試合か欠場することへの準備をしている、とのこと。しかし、今週のライオンズ戦への出場の可能性も否定はしていない。「今週ニー・ブレースを着けて出場する、という所から、何週間か欠場する、のどこかになるだろうね。問題はヒザの痛みがどれくらいあるかだ」
大差がついた第4Qのなかば、QBブレット・ファーヴは"MVP!MVP!MVP!"の大合唱に送られてベンチに下がった。下がってからもヒザの手入れをするわけでなく、ごく普通に観戦している。「そう悪くないよ。ちょっとこわばっているけどね。なんとかやりおおせた」とQBファーヴ。シャーマンHCは「かなり良い状態で試合を終えられたと思う。前半の終わりごろには少し足をひきずっていたが、それはニー・ブレースの影響が大きい。試合前の状態と比べて、悪くなっているようには見えない」と説明している。
彼にしてはさして良い出来の試合ではなかったかもしれないが、大きな判断ミスもなく、無事にオフェンスを指揮した。ラン中心の保守的なゲームプランが予想されたが、試合開始からショートパスを立て続けに通してリズムを作り、そのおかげでRBグリーンのランもコンスタントに出ていた。最初のドライブで喫した、唯一のインターセプトは確かにファーヴのミスだが、相手Sサーテインのアクロバティックなキャッチを誉めるべきだろう。
二度のサックを浴びたが、そのたびにスタンドが静まり返る。LBグリーンウッドに追いかけられた時、ボールを投げ捨てずにスティッフアームで逃れようとしたのは余分だった。サイドラインのおかげで引きずり倒されずに済んだが。「あのような時はボールを投げ捨てると、シャーマンHCに約束してたんだけどね。時として本能には逆らえない時もあるさ」とQBファーヴ。ブラインドサイドからブリッツに入ったSマギャラハンにサックされたのは不可抗力だった。再び場内が凍りついたが、ファーヴはすぐに飛び起きた。「ぎりぎりまで気がつかなかった。でもあれはたいしたことなかった。大丈夫だよ。小さい選手にヒットされる分にはね」
ラン・パスキャッチ合わせて143ydsの大活躍でオフェンスを引っ張ったアーマン・グリーン。相手ディフェンダーを引きずるようにタフなヤードを稼ぎ続けた。「彼はあれを毎週やるんだからすごいよ。彼は常に前向きに倒れる。時々ぼくらはそれが当たり前のように思ってしまいがちだけど、彼は素晴らしいゲームをしたよ」とCフラナガン。RGリヴェラも「彼は常に肩を下げて、自力で2、3ヤード稼ごうとするんだ。彼はハードに走る。僕らがわずかな割れ目さえ作ってやれば、彼は何かを起こしてくれる」と誉め称えている。
タッチダウンに結びついた二回のスクリーンプレーは、どちらもブリッツを読んだ見事なプレーコールだった。第2Qの18ydsスクリーンパスは、連続の反則で3rdダウン18と下がった所を救った。また、第3Qの23ydsTDは、グリーンがいったんLBザック・トーマスのブリッツをピックアップしてからパスをキャッチし、3人のブロッカーに守られてエンドゾーンへ飛び込んだ。「あの2つのスクリーンが痛かった」とドルフィンズのLBトーマスやウォンシュテッドHCも語っている。
開幕3試合で合計100点を失ったあと、5試合の平均失点は12.8。爆発的なオフェンスが展開できなくても、失点を最小限に抑えて勝つ形が出来つつある。「確かにシーズンのはじめは不安定だった。でも今はディフェンス全員がまとまってプレーできている」とDEバジャ=ビアミラ。集中力の高さ、LBウェインの復調、若手控え選手の奮闘など、いろいろな要素はあるが、やはり最大の要因はターンオーバー。ボールへの集まりの速さがファンブルリカバーを量産させている。
現在テイクアウェイは27でリーグ1位(INT3位、ファンブルリカバー1位)。ボールを失ったギブアウェイを差し引いたターンオーバー・レシオは+15でダントツの1位なのだ。「我々は常にそれを考えながらやっているのだ。大事なのは、ターンオーバーを奪うことが練習の大きな部分を占めている、ということだ」とドナテルDC。「この熱狂的な勢いを維持したいんだ。練習でもそれを続けようとしているし、それを試合に持ち込んでいるんだ」とSシャーパー。
試合を決定づけるINTリターンTDを挙げたSシャーパー。自陣14での3rdダウン3、TEペリーへのパスを見事に読んでパスコースに飛び出し、あとはQBルーカスを振り切って89ydsの独走TD。「彼らはそのプレーをその前にもやっていたから、今度は逃さなかった。QBがそこを見ているのが見えて、彼はそこへ投げてきたから、僕は飛び出したんだ」とSシャーパー。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Dolphins (5-3) | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |
Packers (7-1) | 0 | 14 | 10 | 0 | 24 |
天気は晴れ。キックオフ時の気温は-1℃。心配されたQBファーヴだったが、165試合連続先発。
<第1Q> GB陣30からパッカーズの攻撃。TEフランクスへのパスを立て続けに通してMIA陣7まで攻め込むが、WRウォーカーへのパスをエンドゾーン内でインターセプトされてしまいタッチバック。MIAの攻撃は、3rdダウン7からRBエドワーズの19ydsランとRBウィリアムズの10ydsランで一気にGB陣48へ。しかしそこでFBコンラッドがファンブルしたボールをLBウェインがリカバー。RBグリーンの13ydsランでMIA陣41へ。しかし3rdダウン8からWRグレンがキャッチミスで1stダウンならずパント。MIA陣12からのドルフィンズは、ランとショートパスで3つ1stダウンを更新してMIA陣45へ。MIAのフェイスマスクの反則などで3rdダウン9として第2Qへ。
<第2Q> WRクリス・カーターがファンブルしたボールをCBマクブライドがリカバーしてまたもパッカーズの攻撃に。GB陣48から。WRドライバーへの27ydsパスが通って一気にMIA陣25へ。サックとホールディングとフォルススタートで3rdダウン18となるが、RBグリーンへのパスが18ydsのゲインして1stダウン。エンドゾーン内でFBダヴェンポートがパスインターフェアをもらう。パス失敗のあと、RBグリーンが1ydsのTDラン。MIA陣34からのドルフィンズは、TEクラークへの16ydsパスで50ヤード地点へ進むが、しかしそこから1stダウンを更新できず。GB陣5でダウンするナイスパント。RBグリーンのラン3回でGB陣24へ。ダヴェンポートの4ydsランのあと、3番手RBフィッシャーが28ydsのランで一気にMIA陣44へ。フォルススタート2回で3rdダウン15、QBファーヴがサックされて、結局パント。前半残り2分47秒、MIA陣12からのドルフィンズ。DEホリデイにヒットされたQBルーカスが肘?を痛めて退場し、QBローゼンフェルズが登場。1stダウンは奪えず、パントもあまり飛ばず。残り1分46秒、MIA陣44からのチャンス。WRグレンへの11ydsパスとRBグリーンへのパスなどでMIA陣23へ。RBグリーンがスクリーンパスから23yds走り切ってタッチダウン。好リターンでMIA陣44からの攻撃となったドルフィンズだが、QBローゼンフェルズがパスを通せずにパント。前半終了。
<第3Q> 今度も好リターンを許し、MIA陣41からのドルフィンズ。QBルーカスが復帰。3rdダウン11から、QBルーカスがサックを受けてファンブルしたボールをドルフィンズが押さえたとの(レビューの結果)判定。パント。GB陣33からのパッカーズ。WRドライバーへの29ydsパスの際にフェイスマスクの反則15ydsもあってMIA陣17へ。しかしそこから1stダウンは奪えず、27ydsのFGを決めて3点追加。MIA陣20からのドルフィンズは、RBリッキー・ウィリアムズのランとFBコンラッドへのパスなどでMIA陣48へ。WRカーターへのパスを、LBウェインがインターセプトを決め、GB陣42でのチャンス。しかしパッカーズは3&アウトでパント。MIA陣10からのドルフィンズは、WRカーターへの12ydsパスとRBウィリアムズへの10ydsパスでMIA陣32。3rdダウン11から、CBウィリアムズがパスインターフェアを取られてGB陣43へ。FBコンラッドへの8ydsパスとQBのスクランブルでGB陣31へ。TEマクマイケルへのパスとQBドローでGB陣15へ。第3Q最後のプレーで、Sシャーパーが89ydsのインターセプトリターンTD。24点リードで最終Qへ。
<第4Q> MIA陣30からのドルフィンズは3&アウトでパント。リターン時の反則があって、GB陣12からのパッカーズの攻撃も3&アウトでパント。MIA陣48からのドルフィンズは、オフサイドの反則やWRカーターへのパス、QBドローで3つ1stダウンを更新してGB陣24。DTハントのサックなどでそれ以上進めず、46ydsのFGを決めて3点を挙げ、21点差。残り8分15秒、GB陣34からのパッカーズ。QBファーヴを休ませてQBピダーソンが登場。ピダーソンがサックされて結局パント。MIA陣31からのドルフィンズ。RBエドワーズの12ydsランでMIA陣49へ。しかし2ndダウン4から3回連続してパスが通らず、ギャンブル失敗。パッカーズは無理せず3&アウトでパント。残り3分24秒からのドルフィンズ。WRウォードへのパス2回とRBエドワーズへの13ydsパスで50yds地点へ。WRチェンバースへの13ydsパスとQBスクランブルでGB陣27へ。2ミニッツ明け、WRチェンバースへの12ydsパス2回でGB陣1へ。QBルーカスのスニークでようやくタッチダウン。残り1分31秒でオンサイドキックはドルフィンズが押さえてもう一度攻撃。最後のドライブは、しかしQBルーカスが3回サックされて試合終了。
パッカーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ドルフィンズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第3週ライオンズ戦で胸筋を断裂して以来欠場中のDEヴォニー・ホリデイ。木曜日には初めてフルパッド練習に参加。ハーネスを着けた状態での感触を確かめた。結果は上々で、ドルフィンズ戦には出場の方向だ。「いい感じだった。ハーネスに少し違和感があるけど、フィールドに出ていいプレーが出来ると思う。今日は僕にとって大きな一日だった。今日の練習のビデオを見て、コーチたちが『彼はいける』と思ってくれるといいね」とホリデイ。
ドルフィンズ戦に出られたとしても、彼の役割はまだ限定的なものだろうとホリデイ自身も認めている。 「マイアミは非常にフィジカルなチームだ。リッキー・ウィリアムズの加入で、彼らは縦へのランプレーをしている。僕がプレーするなら、リッキー・ウィリアムズのような選手を止めるために効果的なプレーをしなければ」
QBブレット・ファーヴは、今日から7on7のドリルに一部参加し、順調な回復ぶり。大部分のスナップはQBピダーソンが受けたが、QBファーヴも昨日よりは多くの練習量をこなした。相変わらず練習が記者たちに公開されていないので、ロッカールームに引き上げてきた選手たちの口から聞く他はないのだが、ファーヴの動きは良かったらしい。ニーブレースを着けてはいるものの、それは比較的軽いもので、動きの妨げにはなっていないようだ。「彼のプレーは良かったと僕は思う。出場することに何の疑いもないと思うね」とQBピダーソン。
28キャッチ401ydsという数字は、WRテリー・グレンにしては十分な数字とは言えない。しかし彼は「チームが勝ってさえいれば全然問題ない」と同じセリフを繰り返す。自分でも吹き出してしまうほどに。「結局6勝1敗っていうチーム成績の話に戻っちゃうんだよね。でもこれは動かしようがない。もしチームが勝っていれば、僕の数字が悪くても、それでいい。本当に気にしていないんだ。僕はスーパーボウルに勝つためにここにいるんで、個人記録のためじゃない。そりゃあ数字がいいに越したことはないけど、これはチームスポーツで、僕はスーパーボウルに勝ちたいんだ。もし毎試合勝つのに1キャッチが必要なら、僕はそうするよ」
「僕はここに来てまだ1年目。『何故オレの所にもっとボールが来ない?』なんて言わないよ。今年僕がしたいことをするチャンスをくれたのはパッカーズだ。それはスーパーボウルに勝つこと。それ以上のことは求めない。僕がまだニューイングランドにいたら、スタッツで自分を判断していただろうね。でも今は、僕は言わばキャリアをここで再出発させたんだ。殿堂入りするクォーターバックと、新しいスタートを切るチャンスを手に入れたんだ」
ベアーズ戦でドライバーと2人合わせて274ydsの大活躍を見せて以後、2試合で2人合わせて121yds。明らかにマークはきつくなっている。多くのチームがドライバーとグレンへの長いパスを警戒し、セーフティを2人ともディープゾーンに下げるケースが増えている。そのおかげで、RBアーマン・グリーンは2試合で55回224yds。パスの脅威がランオフェンスを助けている。「自分がパスをキャッチしようとしまいと、僕がこのオフェンスの重要な一部だということはわかっている。自分の役割には満足してるよ」とグレン。ドライバーも「アーマンがあんなに走れるなら、僕らにはボールは必要ないよ」と語る。
次のドルフィンズ戦はパッカーズのWR陣にとって大きな試練だ。ヒザのケガによってファーヴの動きが制限されるだけではない。ドルフィンズには優秀なDBがずらりと揃い、しかもフィジカルなCBたちはバンプ&ランを得意としている。いっぽう、ドライバーもグレンも比較的軽量で、フィジカルなタイプとはとても言えない。「こちらも相手と同じように、できる限りフィジカルに行くとなると、ドッグファイトになるだろうね。彼らのバンプ&ランに対してもプレーできるということを、僕らは示さなければならない」とドライバー。
ランボーフィールドの大規模改修は、予定を上回るスピードで工事が進み、すでに全体の工程の80%が終了している。「たぶん予定より15%ほど進んでいると思う」とプロジェクト・ディレクター。財政面でも、はじめから偶発的な事故に備えて余分な予算が組んであるため、約$295ミリオンの予定額に十分収まりそうだ。もちろん来夏の完成は問題ない。「このプロジェクトで一番難しい部分は、今シーズンの開幕に備える部分だった。今やっている工事は、それよりずっとたやすいものだ」
すでに東サイドと西サイドは完成し、南エンドゾーン側の工事も終わりに近づいている。最近始まった北エンドゾーンの側のボックス席の工事が進べば、最後のホームゲームの頃には、スタジアムの全体像が姿を現わすことになる。そこから先は、内装など細かい部分だ。また、アウェーチーム用のロッカールームの工事は、1月には終了するかもしれないとのことだが、「どこかでホームフィールド・アドヴァンテージは確保しないとね」とプロジェクト・ディレクターは笑っている。
連休が火曜日で終わり、水曜日からは通常どおりの練習が始まった。しかしドルフィンズ戦はマンデーナイトゲームのため、準備期間が1日余分にある。注目のQBブレット・ファーヴは、予定通りまだチーム練習には参加していない。しかしニーブレースをつけて軽いランニングをしただけでなく、何度かドロップバックをして、短いパスを投げるという試運転をした。「準備はOK、さあ行くぞ・・・なんてね」とファーヴはジョーク。「今日はまだ小さな一歩。やればもっとできたかもしれないけど、実際どうなるかわからないからね。信じてくれないかもしれないが、僕はちゃんとドクターの指示を聞いて、ゆっくりとやってるんだ」
「彼がいれば勝つ確率が高いのは確かだが、他にも勝たなければいけない試合が今後はある。無理をさせてそんなリスクを負うつもりはない。でももし彼の準備ができて、チームの勝利に貢献できるなら、出場させるつもりだ。もちろん彼は100%の状態でなくても十分効果的なプレーができる。1試合のために彼やチームの将来を危険にさらすつもりはないが、そのような問題にはならないと思っている」とシャーマンHC。水曜日時点でのInjury Listではファーヴを"Questionable"にリストしているが、実際は"Probable"と言ってもよさそうだ。
ファーヴがケガで途中退場したことが今までに3回あるが、直後の試合には全て勝っている。'94年の@MIN戦で臀部を痛めた彼は、直後のDET戦で3TDを挙げて38-30で勝利。翌'95年にも、直前の@MIN戦で足首を痛めて全く練習できなかったにも関わらず、次のCHI戦ではキャリアハイの5TD、336yds、レーティング147.2の大活躍でウォンシュテッド率いるベアーズを粉砕してしまった。'00年の@TBで足を痛めて退場した直後のIND戦でも、301ydsを投げて接戦を勝利している。