グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年10月 6日

ラインバッカー問題

ベアーズの豪華なLB陣と違い、先発組のレベルも、層の厚さも心もとないパッカーズのLBたち。ラン守備がNFL27位なのも、パス守備でしょっちゅうビッグプレーを許すのも、多くはLB陣のスピード不足が原因と言われている。「いずれわかる。もっと良くならなければいけないのは確かだ。しかし心配はしていない。問題はなくなるはずだ」とペリーニLBコーチ。

開幕から1ヶ月がたち、明らかになってきたのはベテランMLBハーディ・ニッカーソンの衰え。彼のスピード不足は、多くのスカウトたちが指摘するところだ。あるAFCチームの人事担当者によると、「ニッカーソンはイーグルスにくれてやるべきだった。しかし(PHIと契約した)カークランドだって、大して良くはない。私が思うに、ミドルLBが遅いと、ディフェンス全体が遅く見えるものだ」とのこと。

ウィークサイドLBのネイト・ウェインは、昨年、ケガで欠場するまでは、プロボウル級のプレーを続けていた。今年は全試合に出場しているものの、期待を大きく裏切るプレー内容となっている。ギャップを詰めることを怠って、ランでビッグゲインを許すことも多い。まだヒザの状態が100%ではないのか、動きに思い切りが見られない。「このところ、日に日に良くなっている。ヒザの状態に、彼も自信が持てるようになってきている」とペリーニLBコーチ。

上記の2人と比べれば、よくやっているのがストロングサイドLBのナイル・ディッグスだ。ミスタックルがほとんどなかったルーキー年の活躍と比べると、プロ2年目の昨季は、細かいケガに悩まされて力を出し切れなかったが、今季は好調。先日は名TEウェスリー・ウォールズを封じ込めるのにも成功している。

もしニッカーソンの不振が今後も続くとすれば、若手との交代も考えなければならないが、LBトランス・マーシャルが伸び悩んでいることが、チームにとっては頭が痛い。ニッカーソンは1年契約のため、(悪く言えば)あとくされなく来春にはサヨナラできる。さらに、もし本気でマーシャルをFBに転向させるとすれば、来春にはドラフトとFAの両方で、LBの補強が必要になるだろう。

カテゴリ : Player