グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年10月 3日

イリノイ州シャンペイン

NFL最古の対戦カードであるパッカーズ対ベアーズ。1921年以来163試合目となる試合数も、もちろん最多だ。パッカーズと同じく、ベアーズも新スタジアムを建設中で、どちらも来年オープン予定。ただし違う点は、パッカーズがランボーフィールドを使用し続けながら少しずつ工事をしているのに対し、ベアーズは今シーズン、別のスタジアムを使用していることだ。それはシカゴの南260キロ、車で2時間半走ったところにあるイリノイ州シャンペインにある、イリノイ大メモリアル・スタジアムだ。

メモリアル・スタジアムの収容人数は71,000人。また、デトロイトのフォード・フィールドやパッカーズの室内練習場に敷かれている"FieldTurf"に似た、脚に優しいタイプの人工芝"Astroplay"が敷かれている。シカゴからかなりの距離があるため、ベアーズの選手たちは、試合前日にシャンペインに宿泊しなければならないらしい。

実はパッカーズも、新ランボーフィールドの建設計画を立てるに当たっては、「建設中はマディソン市にあるウィスコンシン大のキャンプ・ランドール・スタジアムを借りたらどうか」という話があった。しかしハーラン社長が断ったらしい。理由は3つ。全試合をアウェーで戦うことになり、チームにとって不利なこと。遠いマディソン市まで多くのファンに来てもらわなければならないこと。そして小さなグリーンベイの地元経済にとって、観光客の減少が痛手になること。もちろんこの決断によって、工事の進行は困難になるわけだが、シャーマンHCはホームを離れずに済むことに感謝している。「私だって、ウィスコンシン大バジャーズの大ファンだが、パッカーズはグリーンベイでプレーするべきだ」

確かにベアーズの選手たちはシカゴを離れることで不利を被っているのだが、パッカーズ戦だけはそう感じないかもしれない。というのもこの10年間、QBファーヴはシカゴのソルジャー・フィールドでの対戦成績がなんと9勝1敗。ベアーズにとって天敵と言っていい。「いっそソルジャー・フィールドじゃない方がチャンスがあるかも」という、強気だか弱気だかわからないことを考えている記者やファンもいるようだ。

カテゴリ : Lambeau Field, Team/Organization