グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年9月28日

LBマーシャルのフルバック起用について

ヘンダーソンがケガしたために、一時的にLBトランス・マーシャルがリリーフしたのはわかる。しかし新たにFBトニー・フィッシャーと契約し、FB兼任のダヴェンポートもいる。ましてやLB陣は層が薄く、先発MLBニッカーソンも期待ハズレと酷評されている。なぜそうまでして、期待の若手ラインバッカーをフルバックにコンバートしなければいけないのか? 背番号まで41番に変更して。

このコンバートが長期的なものなのか、メディアに問い詰められたシャーマンHCの答えは今ひとつはっきりしない。「現在のチームの必要に迫られてのものだ」と言ってはいるが、彼を今でも、将来の先発LBとして期待しているのか、と聞かれると、「それはこれから見守っていかなければわからない」と言葉を濁している。ペリーニLBコーチの方はきっぱりと、「このFB起用は一時的なものだ。背番号を変えたのは、いちいち審判に"eligible receiver"の報告をする必要をなくすためだ」と説明している。シャーマンHCとは明らかに温度差がある。

確かに、ライオンズ戦でのブロッキングFBとしてのリリーフは良かったようだ。シャーマンHCも「彼はごく自然にFBをこなしてくれた。大事な所できっちりブロックを決めてくれた」と評価する。しかしそれ以上に大きいのは、マーシャルを将来の先発MLBに、という首脳陣の確信が揺らいでいるからだろう。ニッカーソンの加入までは1stユニットで練習していたにも関わらず、プレシーズンでの動きには不満が残った。「フィジカル能力は高く、決まった場所に突っ込んでいくようなプレーでは強いが、嗅覚に欠け、判断が遅く、ためらいがちにしか動けない」という不評が定着しつつある。だからこの機会に、LBとしては半分見切りをつけ、FBとしての可能性を探ってみよう、というシャーマンHCの考えなのかもしれない。

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