グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年9月 3日

ドラフト外ルーキー3人が開幕ロースター入り

ドラフト外ルーキーが開幕ロースター入りを果たしたのは、昨年はゼロ。一昨年はRBグッドマン1人だけだった。しかし今年はかなりの豊作で、下記の3人がロースター入りを果たした。「我々が幸運だったとは思わない。人事部門のスタッフがしっかりと仕事をした結果だからだ。今年のドラフトでは7巡指名権がなかったが、その分アグレッシブにタレントを集めることが出来たと思う」とシャーマンHCはスカウトたちを称えている。

OTケヴィン・バリー

8月20日の記事参照。地元ウィスコンシン州ラシーン市出身。ミニキャンプのころから非常に評価が高かった。トレーニングキャンプ前半は2週間もケガで参加できなかったにも関わらず、練習に復帰してからは高いポテンシャルを見せ続け、ドラフト6巡のホウトンとは比べものにならなかった。今年のパッカーズは控えOTの層が薄く、もし彼がいなければトレードかFAでベテランを獲得することになっただろう。「彼はフィジカル的にはアール・ドットソンによく似ている。ここまで来るだけでも長い道のりだったが、彼は今後もよくなる一方だろう」とシャーマンHC。

RBトニー・フィッシャー

ノートルダム大出身。2年時は全試合に先発したが、その後はなかなか先発のチャンスがなかったようで、そのためにドラフトされなかった。キャンプ開始時には6番手RBに過ぎなかった彼だが、実績のあるキジャナ・カーター、ジェイソン・ブルッキンズらを打ち負かして3番手RBの座を確保した。プレシーズン4試合でラッシング26回121yds(平均4.7yds)とチームトップの成績。パスキャッチも上手い。「彼はハードで、フィジカルなパワータイプのランナーだ。ブロックでもしっかりQBを守る。たくさんのプレーを経験させて、テスト済みだ。もし彼をカットしたら、必ずどこかのチームが契約しただろうことは間違いない」とシャーマンHC。

LBマーカス・ウィルキンズ

彼の場合、「時間をかけて育てていく」という意味合いが強そうだ。なにしろ、テキサス大では、パスシチュエーションでのパスラッシュが主な仕事であり、LBとして先発した経験が全く無いのだ。しかし40yds走で4.41秒というタイムが注目されたように、粗削りだがポテンシャルは高い。また、スペシャルチームでの使い勝手のよさも決め手になったのだろう。ウィルキンズはウィークサイドLBのため、LBパリス・レノンと役割がかぶってしまい、その分ストロングサイドの控えがいないが、そちらはトランス・マーシャルが兼ねることになる。

LBパリス・レノン

彼は今年大学を出たわけではない。2000年の春にリッチモンド大からドラフト外でパンサーズへ。しかし6月にはカットされてしまい、その年はフットボールから離れ、U.S.Postal Service で働いていた。そして翌2001年になって、XFLでプレー。それが認められて4月にパッカーズと契約するが7月にカット。その後シーホークスのキャンプに参加するが、開幕ロースターには残れなかった。12月になってパッカーズのプラクティス・スクワッドに加わり、シーズン後にはNFLヨーロッパに派遣されていた。ヨーロッパでは河口選手と同じアムステルダムでプレーし、チームトップの50タックルを記録している。

その他プラクティス・スクワッドの候補

現時点でのプラクティス・スクワッドの5人の候補は、Cアンディ・エビー、OTマイク・ホウトン、TE/FBビル・シーモア、DEジョン・ギルモア、CBアーウィン・スウィニー、FBクリス・ゴールあたり。すでにCエビーとTE/FBギルモアには、パッカーズ側から「他チームと契約しないならプラクティス・スクワッドに契約してほしい」というオファーがあった模様。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player