グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年8月30日

OTアール・ドットソンがついに復帰

6月はじめにヒザの関節鏡手術を受けて以来、チーム練習には一度も参加できていなかったOTアール・ドットソンがようやく復帰した。こんな時期まで一度もプレーできない選手を待っているのは異例なことだが、やはりそこは実績。90年代後半にずっと先発RTを務めたドットソンの能力なら、わざわざプレシーズンでテストする必要はない。それよりも、少しでも無理をしたために開幕に間に合わなくなることがないよう、首脳陣も細心の注意を払って、ようやく復帰にこぎつけた。

金曜日のタイタンズ戦には本人は「出ないと思う」と言い、シャーマンHCは「出るだろう」と言い、どうも噛み合っていないが、要するに、出るとしてもほんの試運転程度、ということだろう。これまでも、室内練習場での別メニューながらかなりの練習量をこなしており、いきなりの出場でもそれほど問題はなさそうだ。「キャンプのはじめにフィジカルテストをパスしなかった時は引退も考えたけど、コーチやドクターの説得を受けいれて、ここまでやってきてよかった」とドットソン。

それよりも今大事なことは、極めて手薄な左タックルの控えをドットソンにやらせてみるということなのだ。デプスチャート上では、ドラフト6巡ルーキーのホウトンが先発クリフトンの控えだが、キャンプでもプレシーズンゲームでも大苦戦。また、ドラフト外ルーキーのケヴィン・バリーはホウトンより頼りになりそうだが、本職は右タックルで、プロ入りしていきなりコンバートでは荷が重い。右タックル以外での出場経験のないドットソンとはいえ、能力的にはこなせるはず、というのが首脳陣の考え。「彼にそれだけの柔軟性があればいいと期待している」とシャーマンHC。

先発LTクリフトンが負傷した場合のシナリオはいくつか考えられる。

  1. 上記のように、アール・ドットソンがそのままLTに入る。
  2. ドットソンを得意なRTに入れ、器用なRTタウシャーを左に移す。
  3. LT経験もあるLGウォールをLTに移し、LGにフェラリオかブラックシアを入れる。

LGウォールは一昨年にLT失格の烙印を押されているし、2年目のフェラリオはまだ頼りないので、(3)の案は避けたい。というわけで(1)(2)の両案が現実的。他をいじらなくてもいい、という点で(1)が理想的なのは言うまでもない。 「新しい目標に向けて挑戦するっていうのはいいね。今年が僕の最後のシーズンになるかもしれないけど、今はこのチャレンジをがんばろうと思う」

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