グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年8月10日

LB陣のデプス充実

今年の5月ごろまで、パッカーズの一番の弱点といえばLB陣だったはずだ。ミドルLBには未知数のマーシャルが昇格し、両OLBのウェインとディッグスは昨年、細かいケガに悩まされてきた。しかも控えの層は非常に薄く、ドラフトでもLBを指名することができなかった。

しかし6月にハーディ・ニッカーソンと契約してから、LBのデプスを心配する声は急速に消えていった。ひとつにはマーシャルの急成長がある。昨季終了時点から6月のミニキャンプまで、先発MLBに昇格するつもりで猛勉強を続けてきた彼をいったん控えに下げることで、世代交代のリスクを減らすことができる。しかも、化け物のような身体能力を持つマーシャルを、3つのLBすべての控えとすることができれば、デプスについての懸念は大幅に減ることになる。

もうひとつ、ドラフト外ルーキーとしてアルジー・アトキンソンとマーカス・ウィルキンスを獲得できたことも大きい。特にアトキンソンはサイズ(身長195cm)が非常に大きく、ストロングサイドにはうってつけ。運動能力も高い。ただし私生活でいろいろと問題(婦女暴行事件に関わったとか)があり、そのためにドラフトされなかった。まだ粗削りだとか、ムラっ気で集中力に問題があるとか言われているが、そのあたりを克服できればポテンシャルは大きい。

昨年と違い、今年はパッカーズにとってドラフト外ルーキーの当たり年と言えそうで、2人の他にもOTケヴィン・バリー、RBフィッシャー、CBスウィニーなどは評価が高く、ロースター入りはダメでもプラクティス・スクワッドには残れそうな選手がひしめいている。「これほどの選手たちをドラフト外で集めてきてくれるなんて、スカウトたちに感謝しなければ」とペリーニLBコーチ。LBのロースター枠はおそらく6人。ニッカーソン、ウェイン、ディッグス、マーシャルの4人は確定。安定感のある31歳のホルムバーグもおそらく大丈夫。最後の一つの椅子を、ドラフト外の選手たちが争うことになる。

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