グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年7月18日

PR/CBダリエン・ゴードンと契約

パッカーズは元ファルコンズのPR/CBダリエン・ゴードンと契約した。$650,000の1年契約で、契約ボーナスは$10,000。7年以上ベテランの最低年俸のため、サラリーキャップには$450,000しかカウントされない。ゴードンはCBとしてよりも、パントリターンのスペシャリストとして知られ、昨年は平均14.1ydsを記録してNFCの1位。31歳ながら、まだまだ力は衰えていないことを立証した。ただしキックオフリターンは、ほとんどやらないようだ。

ゴードンはスタンフォード大出身の10年目。身長は180cm。'93年のドラフト1巡22位でチャージャーズ入りし、2年目から先発に定着。キャリアを通じてCBとパントリターナーの両方でプレーし、特にPRとしては素晴らしい数字(通算で平均12.3yds)を残してきた。'97年にはFAでブロンコスに移籍し、スーパーボウルを連覇した2年間は全試合に先発。'99年にはFAでレイダーズに移籍したが、そこではほとんど先発の機会はなく、PRで活躍。そして昨春にレイダーズからカットされファルコンズと契約。ファルコンズはこの春ロッサムと契約したため、ゴードンは再契約されなかった。

'93年のドラフト1巡で15位指名権を持っていたパッカーズのウルフGMは、ゴードンを「その年最高のCB」と高く評価しており、もう少しで指名するところだった(結局LBシモンズを指名)。しかしプロ入り後のゴードンは、CBとしては必ずしも一流とはいえない。「CBとしてはそこそこだが、パントリターナーとしては凄腕」というのが一般的な評価のようだ。CBとしての欠点は、インターセプト狙いのギャンブルをしすぎ、また時おり集中力に欠ける、という批判もある。

奇しくも元パッカーズのPR/KRロッサムはこの春ファルコンズと契約しており、両チームはリターナーを交換した形だ。ゴードンはロッサムのようにスピードでぶっちぎるのではなく、タックルをかわすのが上手い。ロッサムはPRとしては「並」であり、むしろKRが得意だったのに対して、ゴードンはPRが本職で、KRはほとんどやらない。また、コーチにとっては扱いにくい選手、ということでも知られ、これまでにも何度かコーチとトラブルを起こしているらしい。

今回の契約で、パッカーズの最大の懸案だったPRの穴がキレイにふさがったことになる。「彼はPRとして非常に経験豊富だ。フィールドポジションを良くしてくれるだけでなく、判断力も良い」とノヴァックSTコーチ。ゴードンと同じくスタンフォード出身のブラント交渉担当は、「スタンフォード出身が1人ぐらいはロースターにいなくちゃね」とジョーク。ゴードンは昨年のロッサムと同じように「5番目(または4番目)のCB兼パントリターナー」という役割を担うことが予想される。

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