タイトエンド陣にこれほど動きがなかったのは久しぶりのこと。ドラフト指名もなく、FA獲得の噂も全くなしの無風地帯。ロースター枠は3人。タイロン・デイヴィスがキャンプでよほど出来が悪ければ、彼をカットしてFAを探す可能性もなくはないが、フランクス、マーティン、デイヴィスの3人で決まりだろう。
2年目にしてプロボウル出場を果たしたが、それはNFCのタイトエンドに有力なライバルがいなかったことと、9TDという数字のインパクトのおかげ。ルーキー年よりはずいぶん良くなったが、ドラフト1巡指名されたのは、もっと大きな期待があってのこと。エンドゾーンでフリーになれたのは、RBグリーンへのプレイアクションが効いたからで、それ以外の場面ではまだ物足りない。ブロックでもパスキャッチでも、もっと頼れるTEになってほしい。スピードではマーティンに完全に負けている。
プロ入りと同時にWRから転向して、今年で2年目。昨年は予想以上にスムーズにコンバート成功したが、シーズン途中でプロの壁にぶちあたり、尻すぼみになってしまった。最大の課題はもちろんブロック。今年はスピードを殺さずに上手くバルクアップに成功しており、ミニキャンプでの評判は非常によい。天性のパスキャッチの上手さは、ルーキー年から非常に評価が高く、いずれはフランクスを上回るポテンシャルを秘めている。
毎年のようにコンディショニング不足で体重オーバー。それでもシャーマンHCは見放さないのは不思議だ。おそらくデイヴィスが一番良かったシーズンにシャーマンはTEコーチだったからだろう。確かに、ケガがなくて体が絞れていれば、3番手TEには十分な力がある。260ポンドまで落としてこい、と言われている。
2年目のRufus FrenchとルーキーFAのBill Seymour の2人は、最終ロースターに残る可能性はほとんどない。