グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年5月 3日

変り種WR トラヴィス・ウィリアムズ

多くの選手が「早くミニキャンプ終わらないかな」と思っている中で、「この生活があと2、3週間続けばいいのに」と思っている選手がいた。長身の白人WR、トラヴィス・ウィリアムズだ。ミニキャンプが終わり次第、彼はサンディエゴにいる航空母艦に戻らなくてはならないからだ。海軍アカデミーでプレーした後、2000年にパッカーズのキャンプに参加した彼は、その後の2年間を海軍で過ごし、最近ではペルシャ湾、紅海、アラビア海が彼の職場だった。

航空母艦で電子関係の仕事をしながらも、トレーニングは続けてきたので体はしっかり出来ている。しかし朝7時から夕方6時までの軍務を終えてからのトレーニングはきつい。「そりゃあどちらか一つに集中できればいいな、とは思うよ。船の上でフットボールをキャッチする機会はそうないからね」というウィリアムズ。何とか仲間を見つけてはパスを投げてもらう日々だった。

今回のミニキャンプは彼にとって2年ぶりのフットボール。もちろん最初は不安だった。「2年間もゲームから遠ざかってたから全体的に動きが鈍くなってるんじゃないかと心配した。でも実際、かなり上手くプレーできたと思う。確かに少し勘は鈍ってたけど、ボールは問題なくキャッチできたし、そんなにつまづくこともなかったし。まだ先は長いけど、現時点では満足してる」

今回はサンディエゴの軍港に戻らなくてはならないウィリアムズだが、それも5月24日までで終り、いったんは予備役に退くことになる。軍と彼との契約により、「今後2年間はフットボールをやり、その間にNFLのロースターまたはプラクティス・スクワッドに残れなければ海軍に戻る」ということになったからだ。「ここに来てプレーしていることは、夢がかなったような感じがする。でもまだやらなきゃならないことがたくさんある。なんとかしてチームに残りたいね」

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