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2002年3月31日

SSビリー・ジェンキンズは引き留めない方向

ケガのバトラーとエドワーズに代わって、プレーオフでは2試合先発を務めたビリー・ジェンキンズだが、パッカーズ側はいまのところ契約延長の動きを全く見せていない。上記の2人が復帰すれば(しかもドラフトでセーフティ指名も予想される)、もう彼には用がない、ということなのかもしれない。代理人によると、ジェンキンズは月曜日にもバッファローを訪問の予定。

T/Gストークスはブラウンズ入りか

T/Gバリー・ストークスの代理人によると、彼はかなりブラウンズ入りに近づいている模様。しかし元NYGのプロボウルG、ロン・ストーンもクリーヴランドを訪れており、ブラウンズとしてはストーンの方が優先度は高いはず。ストークスの条件は金額よりも、スターターになること。もし移籍が成立すると、ブラウンズの左サイドは、ストークスとロス・ヴァーバ。2人の元パッカーズが並ぶことになる。

2002年3月30日

2002年スケジュール正式発表

2002年レギュラーシーズンのスケジュールが下表のように発表された。

9/8   Atlanta  
9/15 @ New Orleans  
9/22 @ Detroit  
9/29   Carolina  
10/7 @ Chicago MNF
10/13 @ New England  
10/20   Washington  
-
-
Open Date
-
11/4   Miami MNF
11/10   Detroit  
11/17 @ Minnesota  
11/24 @ Tampa Bay  
12/1   Chicago  
12/8   Minnesota  
12/15 @ San Francisco  
12/22   Buffalo  
12/29 @ New York Jets  

ディフェンスラインの補強方針

シャーマンHCが今後のディフェンス陣の補強に関して方針を明らかにした。

2002年3月29日

Notebook: DEシエリーはファルコンズへ

ジョン・シュナイダーがフロントに加わる

話し合いが続いていたジョン・シュナイダーがパッカーズの"personnel analyst to GM"という職に就くことになった。シャーマンHCは、「彼はフリーエージェント市場やドラフトの両面で、我々のチームを分析して対策を立てることになる。彼は選手の才能を評価することに非常に優れていて、その知識は非常に役立つはずだ」と評価する。

地元ウィスコンシン州De Pere市出身のシュナイダーはまだ30歳。1994年にパッカーズのロン・ウルフGMの元でキャリアを始め、'97年にはKCへ。2000年にはシアトルに移りホルムグレンHCの元で人事部長に。昨年はワシントンに引き抜かれ人事担当副社長を務めた。しかし今年になってショッテンハイマーらとともに解雇され、その後は数チームから誘いを受けていたが、けっきょく古巣グリーンベイに戻ることになった。

2002年3月28日

DEジョー・ジョンソンの契約について

JS Onlineの最新情報によると、DEジョー・ジョンソンの契約は、契約ボーナス$4.75ミリオン含む総額$33ミリオンの6年契約、ということらしい。契約ボーナスが4.75ミリオンというのは彼ほどの選手にしてはかなり抑え目の金額だが、来春に$1.75ミリオンのロースターボーナスを受け取ることになっているため、実質的には2つを合わせた$6.5ミリオンが契約ボーナスみたいなもの。

ベースサラリーはやはりバックロード型。今年は$650,000だが、来年から$2.85ミリオン、$4ミリオン、$5.5ミリオン、$5.5ミリオン、$7ミリオン。「実質的には総額14ミリオンの3年契約」と考えた方がよさそう。

シャーマンHCは記者会見で、「ジョンソンは我々のチームに、経験とタフネスと知識をもたらしてくれる。彼は今年のFAの中で最も力のあるディフェンス選手であると感じている。また、彼は選手としてディフェンス陣にインパクトを与え、またリーダーとしてチーム全体にインパクトを与えてくれると信じている」

オフシーズンの練習始まる

今年のパッカーズは昨年とは違って、3月にはミニキャンプを行わず、4月末と6月の2回だけ、ということになっている。しかし若手・新加入の選手たちによる(名目上は)非強制のワークアウトが月曜日から始まった。WRテリー・グレンに最も注目が集まるが、ちゃんとグリーンベイにやってきて練習に参加している模様。その他に参加しているのはQBジョシュ・ハイプル、RBロンデル・ミーリー、LBトランス・マーシャル、OGビル・フェラリオ、DEバジャ=ビアミラ、DTロッド・ウォーカーら、期待の若手選手たち。

2002年3月27日

ようやくDEジョー・ジョンソンと正式契約

手続き上の問題で多少手間取っていたセインツDEジョー・ジョンソンとの契約がようやく正式に発表された。今のところ「複数年契約」ということだけで詳細は不明。しかしこれまでの報道によると、契約ボーナス$6?7ミリオン含む総額31ミリオンの6年契約、という説が有力。

ジョンソンは現在29歳。1994年にルイヴィル大からドラフト1巡でセインツに入団。通算50.5サック。昨季は全試合出場、9サックに加えセインツDL陣トップの65タックルを記録した。1999年はヒザのケガで棒に振ったものの、その前後の98年と2000年はプロボウル出場を果たしている。

RFAのWRドライバーに注目集まる

WRドナルド・ドライバー昨季はパッカーズの第4WRだったドナルド・ドライバーは、制限つきフリーエージェント。すでにヴァイキングス訪問を終え、もうじきチーフスも訪問の予定。また、ラムズやビルズからも声がかかっており、なんだかひっぱりだこ状態。もし彼が他チームからのオファーシートにサインしたとしても、パッカーズがそれと同等以上のオファーをすれば移籍は阻止することができる。しかしその時点でサラリーキャップの空きがなければ手を打ちようがなく、パッカーズのサラリーキャップが一杯一杯になったタイミングを見計らってオファーを出す、という戦略も考えられ、まだまだ予断をゆるさない。

2002年3月26日

Notebook: リターナー進展なし

2002年3月23日

WRテリー・グレンの受け入れ態勢

パッカーズは、WRテリー・グレンを受け入れるにあたって、チームと彼との信頼関係を醸成することを第一に考えている。これまでの彼の失敗は、常にコミュニケーション不足が原因だったと考えているからだ。シャーマンHCはトレード前に、グレン本人について徹底的な調査をし、その結果「彼は決して悪い人間ではない」という結論に達した。「誰もが言っていた。『アイツはいいヤツだ。しかし・・・』って」とシャーマンHC。

「彼は今まで多くの問題を経験してきた。彼自身が起こしたものが多いが、そうでないものもある。彼がしたことは間違っていたかもしれないが、私には理解できる。私が魔法の杖を持っていると言うつもりはないよ。しかし、私を信頼してもらったり、そして私が味方だと信じてもらうような、そんな能力については自信をもっているんだ。心理学者じゃないけれど、その値打ちはある、とね」

薬物について。グレンが常用しているわけでは決してないと、シャーマンHCは確信している。以前にマリファナでの陽性反応が一回、それだけだと。テストを受けなかったために2度目の違反(4試合の出場停止)となったが、直後の検査では陽性反応が出なかった。

シャーマンHCは、グレンがチームにうまく溶け込めるように、すでに教育係を指名してグレンの家に送り込んでいる。元エースRBのエドガー・ベネットだ。ベネットは現在 "director of player programs"という肩書きで、特に若手選手たちの相談相手として古巣に貢献している(2月25日の記事参照)。先週、オハイオ州コロンバスのグレンの自宅で、2人はまる1日話し合い、もう少しでベネットは帰りの飛行機に乗り遅れるところだった。

また、シャーマンHCは、グレンに専門家のカウンセリングを強制するつもりはないが、そうすることは有効だとグレンを説得するつもりのようだ。グレンに限らず、チームでは常にカウンセリングを用意しており、選手が必要と感じたときには、それを利用するよう勧めている。

2002年3月22日

Notebook: RBグリーンが家庭内トラブルで出頭へ

2002年3月21日

DEジョー・ジョンソンが契約に大筋合意!

セインツのDEジョー・ジョンソン(29歳)がパッカーズとの契約に合意。グリーンベイは、現在のFA市場で最も評価の高かった大物ディフェンスラインマンを釣り上げた。契約締結はまだで、現在は細かな点での詰めを行っているものと見られている。ESPNのパスカレリ記者によると、契約ボーナス$6ミリオンか7ミリオン含む6年契約ではないか、とのこと。

DEジョンソンに対しては、セインツも高額サラリーを提示して再契約を目指していたため、サラリーキャップに余裕のないグリーンベイにとって彼は高嶺の花ではないかと見られていた。しかしシャーマンHCが直々に彼の家を訪問して説得にあたり、自然芝であること、グリーンベイの家族的な雰囲気、優勝に近いチームであることなどをアピールしたことが功を奏したか。セインツが昨季終盤にチームがバラバラに崩壊しててしまったことも、彼が再契約しなかったことの理由だと言われている。余裕のなかったパッカーズのサラリーキャップに関しては、控えセンターのフランク・ウィンタースがサラリーカットに応じたため、なんとか空きができたようだ。

ジョンソンはパスラッシュ(過去3年で28サック)だけでなくランに対しても評価が高く、ホリデイとのDEコンビは、DEレジー・ホワイトとDEショーン・ジョーンズが組んで以来の豪華なものとなる。ポジション的には、ジョンソンは昨年までシエリーが務めていた"Elephant End"に入ることになる。ヴォニー・ホリデイはストロングサイドの"Power End"に固定。パスシチュエーションでは、昨年同様DEバジャ=ビアミラとDEレイノルズが出てきて、ホリデイとジョンソンはインサイドからラッシュすることになりそうだ。また、DT/DE兼任だったクリディアス・ハントはDTに専念できそう。

とにかくこれでサラリーキャップ枠はほとんど使い果たされ、大物の獲得はおそらく打ち止め。サンタナ・ドットソンを解雇したDTは、ハントに先発を任せるのか。ノーズタックルの方ではギルバート・ブラウンがFAとなっているが、ブラウンと再契約するのか、それともドラフトで指名するか。またはケガで1年以上棒に振ったスティーヴ・ウォーレンを考えているのか。

今年のルール改正について

現在フロリダ州オーランドで開催されているオーナー会議では、ルール改正についても話し合われている。以下はルール変更が承認された点。

しかし、プレーオフのOAK@NEで大問題になった、「ボールが叩き落とされたとき、QBの腕がどうなっていたらファンブルと見なすか」という点については結論が出ず、5月の会議まで先送りされた模様。

2002年3月20日

ロン・ウルフ、GM就任を土壇場で断る

全てが順調に運び、あとはパッカーズとファルコンズの間での条件交渉だけ、と思われた矢先。ファルコンズGM就任を断った、とロン・ウルフ本人が発表した。「このように扱ってもらえるのはこの上なく光栄なことだ。私はオーナーのアーサー・ブランク氏と会う機会に恵まれ、彼はきっとファルコンズに成功をもたらすだろう、と感じている。私にとって、これは極めて難しい決断だった」

「現時点では、私にはこの仕事に必要なだけの献身をすることができない、と思ったのだ。やるからには、自分の全てを捧げてこの仕事に打ち込まなければならない。しかしそれは私にはできない」

昨日は、ファルコンズがウルフに年$4ミリオンもの金額を提示した、とESPNが報じたばかり。ウルフは、サラリーはこ決断とは関係ないと言う。「金は関係ない。良いオファーをしてもらったよ。大変な額だ。(パッカーズへの)補償については私はわからないけれど」

ウルフは、今回の話は断ったけれども、今後ともフットボールの世界に復帰することがないとは言えない、と率直に認めている。「でもまあ今はホッとしてるよ。このところこの話題を引きずってたからね」

現在の最優先はディフェンスライン

QB・RB・FB・OLは全てのスターターが固まり、WRテリー・グレンのトレードで、課題だったエースレシーバーも獲得することができた。2番手WRをどうするかだけがオフェンスの課題だが、パッカーズ首脳はそれよりもディフェンスラインの拡充を現在の最優先事項としている。

その中でも最も熱心に説得しているのが、セインツのDEジョー・ジョンソン。すでにオファーを出して、返事待ちの状態のようだ。彼は、2000年にDEロバート・ポーシェイ(DET)が結んだ、「契約ボーナス$10ミリオン含む総額$25ミリオン」ほどの契約を望んでいると言われている。しかし、彼を望んでいるNO・SEA・CINそしてグリーンベイもそこまでのオファーをする余裕はない、というのが大方の見方。

ジョー・ジョンソンに断られた場合、DTレナルド・ウィン(JAX)やDTグレイディ・ジャクソン(OAK)に焦点が移ることになる。

2002年3月19日

WRテリー・グレンの思い出

かつてのペイトリオッツのアシスタントコーチ2人が、JS Onlineのインタービューにこたえて、WRテリー・グレンについて語った。スティーブ・ウォルターズは'97・'98とWRコーチを務め、ポール・ボードローも同じ時期にOLコーチ。2人ともグレンへの悪意を全く含まずに、率直な気持ちを述べている。

「グレンは今まで扱った中で最高のレシーバーだ」とウォルターズは言う。しかしまた、「今までで最も頭のいかれたやつだった」とも。「彼は非常に複雑なんだ。こちらはいつも考え込んでしまう。彼の気持ちをフットボールから逸らさせる何かが、彼の生活にはあるのだろうか? 彼がフットボールに集中できてさえいれば、素晴らしいレシーバーを手にすることになるのだが」とボードロー。

「タレント的には、足りないところなど全くない。今まで見た中で最高だ。もし彼が、ケガもなく、気分よく過ごすことができたら、NFLでも最高クラスだろうけれど、それは大きな『もし』だ」とウォルターズ。また、ボードローはグレンを、NFLの誰と比べても劣らないほどのコンペティターであり、非利己的なプレーヤーだと言う。ただ一方で、グレンは考え込んでしまったり、落ち込んでしまうことが誰よりも多い、と。

「言えることは、彼が毎日違った人間だ、ということなんだ。私などには全く手に負えないような大きな問題を彼は抱えている、という感じがした。どんなコーチであってもね。彼をどう扱うか、などという問題じゃないんだ。彼には専門家の助けが必要だよ」

「練習に来たときには、彼はちゃんとやる。試合に出れば、ハードにプレーして、勝つために出来る限りのことをしてくれる」とウォルターズ。「彼はフィールドに出たときには、その中で最高の選手でいたい、ということなんだ。彼が一番おびえるのは、ケガをしていたり、ケガから復帰した時に、思うようなプレーが出来なかった時だ。そんな時に彼はパニックになる」

「私が気付いたのは、彼は試合の早いうちにボールをキャッチできれば、それは彼のビッグゲームになる、ということだね」とボードローは言う。「もし最初にボールを落としたり、少し足をひねったりすると、次のプレーではどこにいるかさえわからない。ただ、彼は自分の所にボールが来ないと思っても、サボるようなことは決してない」と暗にランディ・モスと比べて言う。

グレンがプロ入りするときの40ヤード走のタイムは4秒4台前半。しかしウォルターズは、そんなタイムは関係ない、彼は誰よりも速い、と主張する。「彼の能力の中で、ディープに走る才能は誰よりも優れている。CBがタイトについていても、ボールが投げられたとたんに、彼はギアを上げることができるのだ」 また、体の大きさからすると、指が長く、手も大きいらしい。

「彼はサイズはないけれど、密集の中でのキャッチを恐れることはない。ウェイトトレーニングはいやがるタイプだが、生まれ持った強さがある」とウォルターズは言う。そして学業成績は振るわなかったが、非常に賢いプレーヤーだと認識している。「彼は非常に本能が優れている。コーチが教えられないようなことでも、自然にこなしている。相手のディフェンスをどう読むか、ちゃんと理解している」

「理想的なサイズではないかもしれないが、レシーバーとしてのプレーに関する限り、彼に出来ないとか、上手く出来ないようなことはひとつもない」

2002年3月18日

付き合いにくかったWRシュレーダー

デトロイトに去ったWRビル・シュレーダー。何人もの記者やコラムニストが、いかにシュレーダーが付き合いにくい人物であったかを口々に語っている。本来なら地元出身でもっと人気が出てもいいはずなのに、メディアとの付き合い方が悪いために、せっかくのチャンスをフイにしてきた、と。

記者に対して全然話さないわけではなかったが、まるで協力的でなかったのは確かだ。特に記者たちとトラブルを起こしたために口を開かなくなったのではなく、彼の学生時代の同級生などによると、元から傲慢な人柄だった、ということらしい。

先輩リロイ・バトラーも、キャリアを通じて「もっとメディアに対してフレンドリーにしなければ、ファンには好かれんぞ」と彼に注意してきたのだが、結局シュレーダーは変わらなかった。

2002年3月17日

Notebook: ロン・ウルフ続報

2002年3月16日

ドームの人工的騒音が緩和?

ヴァイキングスのメトロドームをはじめとして、ドームに遠征するチームを悩ませてきたのが、人工的な騒音だ。アウェーチームが攻撃のとき、ムチャクチャな音量で音楽を鳴らしたり、クラウドノイズを人工的に増幅することによって、サイドラインと選手、また選手同士のコミュニケーションの邪魔をする。現在のルールでは、その騒音は、ハドルが解けるまでなら許されているのだ。

ヴァイキングスの元HCデニス・グリーンは、「それはホームフィールドアドヴァンテージの一部だ」として、ルール改正に抵抗してきた。また彼はNFLの競技委員会の議長のひとりでもあったから発言力は大きかった。しかしついにグリーンは去り、現在の議長はテネシーのジェフ・フィッシャーHCとタンパベイのGMリッチ・マッケイGM。

「もし観客が自然に盛り上がって、相手オフェンスの邪魔になる、というならそれはいい。しかし、騒音を人工的に増幅して相手のコミュニケーションを妨げるのなら、それは禁止にしたいのだ」とマッケイGM。「相手チームがハドルに入ったら、人工的騒音は禁止」というルール改正について、来週の会議で話し合われることになっている。

FA Notebook: 2選手がGB訪問

2002年3月15日

WRテリー・グレンの契約詳細

JS Onlineによると、WRテリー・グレンの5年契約は、総額$25ミリオンだが、実質的には$3.6ミリオンの2年契約だ、とのこと。契約ボーナスは$1ミリオンだが、薬物などのトラブルで出場停止処分を受けた場合、その試合数に応じて、グレンがボーナスを返還することになっている。

ロン・ウルフ続報

ファルコンズの新オーナーからパッカーズのハーラン社長に、「ロン・ウルフ元GM手放す条件を聞かせよ」との連絡があった模様。ハーラン社長は、「条件を決めるのはシャーマンHC/GMに一任する」というコメントを出している。ファルコンズとパッカーズとの間で話し合いがつかなかった場合は、NFLコミッショナーが調停して条件を決めることが予想される。

これまでに、GMの就任に伴ってドラフト指名権の譲渡が行われたことはない(と思われる)。昨年、元STLのディック・ヴァーミールがKCのヘッドコーチに就任した際には、STLがドラフト2巡と3巡の指名権を受け取った。また、元KCのショッテンハイマーがWASのヘッドコーチ兼GM(みたいなもの)に就任した際には、KCが2001年と2002年のドラフト3巡を譲渡されている。

FA Notebook: WRシュレーダーがライオンズへ

2002年3月14日

ロン・ウルフはファルコンズ行きに乗り気

先週金曜日にファルコンズの新オーナーと面会したパッカーズの元GMロン・ウルフは、その直後には「GM職をオファーされたわけじゃないよ」と否定していた。しかし今週に入っても電話による話し合いは続き、オーナーはウルフの説得に成功しつつあるようだ。AP通信によると、ウルフは今週の火曜日になって「ファルコンズのGMになりたいのだが、大きな障害がある」と語ったらしい。

その障害とはもちろん、彼は現在もコンサルタントとしてパッカーズの契約下にある、ということ。昨年パッカーズGMを辞職する際に、名目上ではあるがコンサルタントとして3年契約を結んでいるため、まだ2年以上は契約が残っている。そのため、パッカーズがその契約を放棄するには、ドラフト指名権を譲渡されることが条件、というのがよくあるパターン。ロン・ウルフはすでにパッカーズのハーラン社長と連絡を取っているようだが、ESPNによると、ハーラン社長は「少なくとも一つの指名権は絶対」と主張しているとのこと。

FA Notebook: LBセッションズと契約

2002年3月13日

KRアレン・ロッサムはファルコンズと契約

パッカーズのリターナーを2年間務めてきたアレン・ロッサムがファルコンズと契約してしまった。内容は契約ボーナス$1ミリオン含む$3ミリオンの3年契約。このところロッサムに対してはパッカーズ側も積極的な交渉をしていたのだが、WRブラッドフォード流出に続いて、惜しい競り負けとなった。昨季はケガがちで欠場の方が多かったロッサムだが、スピードとクィックネスはチーム内随一で、リターナー以外にもカバーチームで重要な役割を担っていただけに、この損失は痛い。

代理人によると、なんといっても決定的だったのは、ファルコンズが「3番手CBの可能性もアリ」と認めてくれたこと。パッカーズも彼のCBとしての能力は高く評価していたのだが、いかんせんサイズがない(172cm)。ダイム隊形でも、先発4人に加えてSエドワーズとCBマクブライドの6人が基本で、ケガ人が出ない限り、ロッサムの出番がないシステムだった。

現在、チーム内にリターナーの有力な後継候補は見当たらない。おそらくドラフトかフリーエージェントでの獲得を目指すことになる。候補となりそうなリターン・スペシャリストは、33歳のブライアン・ミッチェル(PHI)、ロッサムの加入で放出されそうな31歳のダリエン・ゴードン(ATL)、34歳のエリック・メトカーフ(WAS)、31歳のグリン・ミルバーン(SD)。また、INDのテレンス・ウィルキンズは制限つきFAとなっている。

WRフリーマンが女性と和解

1999年にWRアントニオ・フリーマンがおこした自動車事故で、同乗していてケガを負った女性がフリーマンを訴えていた件で、フリーマンとその女性の間に和解が成立。来週月曜から始まるはずだった民事裁判は避けられることになった。和解の内容は公表されていないが、相手の弁護士は「両者ともこの和解でハッピーだ」

事件のときフリーマンは酒気帯び運転。しかも運転していたのは別のチームメイトだ、と最初にウソをついたことで公務執行妨害まで付いてしまった。刑事裁判の方は2000年に済んでおり、$1000ドルの罰金・一年の保護観察処分・法廷費用の負担・50時間の公共奉仕、という判決。すでに全てクリアしている。

2002年3月12日

WRフリーマンの残留が絶望的に

昨季終了以来ひさびさに記者たちの前でコメントしたWRアントニオ・フリーマンは、パッカーズから要求されていた$3.3ミリオンものサラリーカットを拒否する、と明言した。「$4.3ミリオンから$1ミリオン下げてくれ、っていうならわかるけど、$1ミリオンまで下げてくれっていうのは理不尽だ」とフリーマン。「新しい選手に$7ミリオンも払って迎え入れるのに、こっちのベースサラリーを$1ミリオンにしてほしいなんてさ」とWRグレンの契約ボーナスの額に関しては何か勘違いしているようだ。

「チームはテリー・グレンを獲得した。彼らにとっては良かったと思う。でも同時に、僕にとっては、去る時がきたってことだよ」とフリーマンは心を決めた様子。「オフェンスの中の僕の役割は、サラリー同様に減るだろうし、それは自分にとってうれしいことじゃない。金の問題じゃないんだ。自分が幸せかどうかってことなんだ。NFLに$4.3ミリオンの2番手WRなんていやしないし、僕はサラリーカットを受け入れるつもりはない」

「グリーンベイではたくさんのことを成し遂げることができた。ドラフト3巡、全体95番目でNFL入りして、誰一人僕がここまで出来るなんて思わなかったはずだ。グリーンベイの日々を振り返ってみて、何ひとつ後悔するようなことはない。良かったことも悪かったことも」

残念ながらこれでフリーマンの解雇は決定的。問題は6月1日以前に解雇するか、以後に解雇するか。6月1日以前に解雇した場合、契約ボーナスの残り年数分を一度にサラリーキャップに計上しなければならないため、実際今年のサラリーキャップにはほとんど助けにならない。6月1日以後に解雇した場合は、今年$4.3ミリオンの空きができるかわりに、来年のサラリーキャップを大きく圧迫することになる。

WRブラッドフォードはテキサンズへ

迷いに迷っていたWRコーリー・ブラッドフォードは、結局テキサンズと契約することを選んだ。契約ボーナス$1.8ミリオン含む総額5.25ミリオンの3年契約。パッカーズ側も、WRグレンとの交渉成立以来、かなりテキサンズに近い金額を提示してプッシュしていたのだが、やはり先発WRになれる、という魅力が勝ったということだろう。「今でもグリーンベイに対しては愛情を持っている。誰も見向きもしなかった僕にチャンスをくれたのは彼らだから。これは大きな決断だけど、挑戦をしてみたかったんだ」

現在テキサンズが契約しているWRのなかで、スターター級なのはブラッドフォードとジャーメイン・ルイス(元BAL)だけ。「FA市場のWRに関しては、我々はブラッドフォードを最も高く評価していた」とテキサンズのGM。

パッカーズの方は、ブラッドフォードが抜け、上記のようにフリーマンも解雇確実、シュレーダーとも再契約しないとすると、昨季から残るWRはドライバー、リー、ファーガソンの若手3人。制限つきFAであるドライバーには、DEN、MIN、HOU、DETの4チームが興味を持っていると見られ、近いうちにオファーがなされると予想されている。( 制限つきFAの解説参照

2002年3月11日

WRテリー・グレンの契約について

JS Onlineによると、WRテリー・グレンが結んだ5年契約は、なんとわずか$1ミリオンの契約ボーナスだという。そして大幅なバックロード型の契約になっているため、今年のサラリーキャップ額はわずか$85万ドル。2004年、05年、06年と大幅にサラリーが上がる契約になっているため、実質的には2年契約と考えてよさそうだ。もし2年後にも彼に残ってもらいたいほど成績が良ければ、その時点で契約見直しをお願いすることになるだろう。

今回の契約にはモラル条項がたくさん含まれているのだが、それは前回のペイトリオッツとの契約も似たようなものであった。しかし、今回は契約を結ぶ過程で、NFLの法律顧問もずっと加わっており、仮に今後グレンがトラブルを起こしたとしても、ペイトリオッツとのような訴訟合戦になることはまずなさそう。

昨日もお伝えした通り、ペイトリオッツとの交換条件は、今年のドラフト4巡プラス、来年のドラフト4巡から2巡のいずれか(成績不振の場合は不要)。記者会見でシャーマンHCは"No risk, no reward"と言っているが、サラリーの安さもあわせると、今回の「賭け」は当初考えられていたよりも、かなりリスクが小さくなったと見てよさそうだ。ちなみにJS Onlineのファン投票では、今のところ全体の75%がトレードに好意的。

WRグレンと合意に至ったいきさつ

3月1日の夜、スカウトコンバインの行われたインディアナポリスで、テリー・グレンの代理人ジェームズ・グールドと会談したマイク・シャーマンHCは、グレン本人に会わせてくれるように頼み、そのまま代理人の車に乗り込んでグレンとの面会に向かった。そしてそこでの話し合いは非常に実りあるものになった。シャーマンHCによると、金のことや、パッカーズでの役割などについては全く話し合わなかったと言う。

非常に厳しい質問をいくつもグレンにぶつけ、グレンの誠意ある返答にシャーマンHCは満足した。「違った行動をとるべきだったことが何度もあった、と彼は率直に認めた。しかし過ぎたことは過ぎたことだ。テリーはそのキャリアにおいて、いろいろと問題があったのは言うまでもないが、私との話し合いにおいては、それらの事柄について、彼は非常に責任を感じていた」

「シャーマンHCは非常に家族を大切にする人で、信仰の篤い人だ。僕らは『信頼』について話し合った。これにはとても感動したんだ。僕は恵まれない子供時代を過ごしたし、これまでにつきあった人たちのこともあったからね」とグレン。「自分が子供っぽいって言うのはイヤだけど、僕はある意味ではまだ若い。もう少し成熟することが必要だとわかっている。僕はここで自分のキャリアを再び甦らせたいんだ。そうするのにタイトルタウンほど丁度いい場所は他にないよ」

2002年3月10日

WRテリー・グレンの入団会見

マイク・シャーマンHC/GMに伴われて記者会見場に現れたWRテリー・グレンは、低く落ち着いたトーンで質問に答えた。「ここに来られたことにとても感謝している。自分にできる限りの努力をして、今まで起きたことをくつがえしたいと思っている」

「僕は正しいことをしたい。試合に勝ちたい。チームプレイヤーでありたい」とグレンは語る。また彼は、ペイトリオッツとの長いトラブル歴によって自分のキャリアが終わってしまうことを恐れたと言う。「自分がどんな人間で、どんなことができるかを示すことができるようなセカンドチャンスが、自分には必要だと感じていた」  昨年学んだことについて聞かれると、「たくさんのことを学んだけど、どれか一つ、ということはない。もっと良い判断ができたはずのことがたくさんあるから」

シャーマンHC/GMは、グレンのオハイオの自宅で3時間も話し合って、彼ならグリーンベイでやりなおしてチームを向上させてくれる、と確信したと言う。「私は彼を非常に信頼しているし、自分の判断も信頼している。そして彼にも私を信頼してもらわなければならない」  私は、逆境に立ち向かうときの人間の強さを非常に信頼しているのだ。そして他人の信用を失ったとき、自分を証明しようとする人間の意思の強さを信頼している」

◆ ◆ ◆

WRグレンと引き換えにペイトリオッツに渡るのは、まず今年のドラフト4巡指名権。そして来季のグレンの活躍次第で来年のドラフト2巡から4巡のいずれか。また、成績が振るわなかった場合は、来年のドラフト指名権は差し出さずに済むらしい。50レセプション800ydsぐらいの「並」の成績だった場合は4巡。もう少し良いと3巡。メチャクチャ良かった場合にのみ、2巡指名権を譲渡する、という条件らしい。

グレンとパッカーズの新しい契約内容の詳細はまだ明らかになっていないが、契約年数は5年。契約ボーナスは$2ミリオンか$2.5ミリオンぐらいではないかと言われている。それに加え、規律に関するオプション条項がたくさん付いているはず。

LGマイク・ウォールは3年契約

昨日再契約が発表されたLGマイク・ウォールは、契約ボーナス$2ミリオン含む総額$7.5ミリオンの3年契約、といったところらしい。「パッカーズには彼と再契約するだけの余裕はない、と見ていた。意外だ」と各メディアの記者たちも口をそろえている。ウォール本人は他チーム訪問の途中だったのだが、木曜日の晩にパッカーズ側が代理人に対して思い切った金額を提示し、急遽契約が成立した、ということのようだ。

昨年のパッカーズは同じく左ガードのヴァーバをFAで失っているが、ヴァーバはガードというよりもタックル扱いでの契約だった。ご存知のように、タックルはガードよりもかなり相場が高い。今までのところ、ウォールに対しては「ガード扱い」でのオファーしかなされていなかったために、パッカーズは競争力のあるオファーができた、という面もある。

ロン・ウルフ元GMがファルコンズのGMに?

昨年の6月から引退生活に入っているロン・ウルフ元GMが、金曜日にファルコンズのオーナーとアトランタで会談。話は90分も続いたらしい。ファルコンズはこのところGMを探しており、おそらく話題はその一点。噂はあっという間に広がったが、ウルフ本人はやんわりと否定している。

2002年3月 9日

LGウォールとの複数年契約を発表

パッカーズは、フリーエージェントとなっていた左ガード、マイク・ウォールとの複数年契約を発表した。契約の詳細はまだ不明。昨年全試合に先発したウォールは、今年でまだ25歳という若さもあって、FA市場で注目される選手の一人となっていた。これでパッカーズのオフェンシブラインは5人全員が残留。左からクリフトン、ウォール、フラナガン、リヴェラ、タウシャーの5人で今年も戦っていくことになる。

FA Notebook: WRブラッドフォードはテキサンズか

WRクリス・サンダース

すでにグリーンベイを訪れてワークアウトを行った模様。代理人は「いくつかのルートを走ったがとても良かった」と満足げ。サンダースは昨秋に腰の椎間板の手術をしているが、本人によると体調はもう100%に戻っているとのこと。ただし、40ヤード走のタイムにはパッカーズ側は必ずしも満足しなかったようだ。

WRコーリー・ブラッドフォード

ヒューストン滞在中に契約がまとまるかもしれない、という噂のあったブラッドフォードだったが、次の訪問地デトロイトへ向かったようだ。ただし、ライオンズはエースのジョニー・モートンに加え、元ラムズのWRハキームと契約したため、ブラッドフォードは契約したとしても3番手ということになる。

KRアレン・ロッサム

パッカーズのKRロッサムはアトランタを訪問。今後も2チームを訪れることにしている。

WRウィリー・ジャクソン

一昨日のニュースで「グリーンベイを訪問した」とお伝えしたが、誤報だったようだ。代理人は「パッカーズを訪問してもいないし、その予定もない」とのこと。

2002年3月 8日

WRテリー・グレンのトレードがほぼ成立

昨日の時点で懸案だったWRテリー・グレンとパッカーズの間の新しい契約については、大筋で合意が得られた模様。これでトレード成立に向けて最大のハードルを越えたといってよさそうだ。最後に残ったハードルは、訴訟合戦のようになっていたグレンとペイトリオッツの間での合意。現在は双方の弁護士が大量の文書と格闘しているはずだ。早ければ(現地)木曜日か金曜日にトレードを正式発表、ということになりそう。

グレンはNFLに対しても訴えを起こしていて、それは「2度目の薬物違反で4試合の出場停止にされたのは不当だ」というもの。NFLの麻薬に関するシステムは3ストライク制となっていて、最初の違反では出場停止などの処分はなく、治療プログラムを受けつつ、定期的な厳しい検査を義務づけられる。2度目の違反で4試合の出場停止。3度目で1年間の出場停止となる。

グレンは薬物検査をすっぽかしたために(陽性反応が出たのと同じ扱いになる)、2ストライクを取られたという状態。すでに昨年4試合の出場停止にされたことは元に戻せないが、もしこの決定が覆って1ストライクに減らしてもらえるようであれば、彼を迎えるパッカーズの側もリスクが大幅に減ることになる。

弁護士事務所で働いていたチュムラ

元TEマーク・チュムラは昨年の裁判の過程で弁護士の仕事に興味を持ち、自分の弁護士だったジェラルド・ボイル氏の事務所で事務員として働いていたそうだ。ボイル弁護士によると、「彼は本当に復帰する意思なんてなかったんだ。復帰するには5ヶ月か6ヶ月ものトレーニングが必要になると自分でもわかってたし、現在の生活にも満足していた。でも最近になって、NFLの関係者が彼に接触し始めた。最初は1チームだったが、2チームになり、3チーム、4チームと増えていった。電話でその連中と話すうちに、彼は興味を持ち始めたというわけだ」

ボイル弁護士は、どのチームがチュムラに声をかけているかは明らかにしなかったが、「良いオファーが得られなければ、半年も厳しいトレーニングを積んで復帰を目指すことはないだろう」とのこと。また、懸念されていたかつての首のケガについては、チュムラは全く問題にしていないという。

レッドスキンズ首脳と会談したのは確かなようだが、新HCスパリアーは「会って話をしたのは事実だが、それ以上のことはない」とかなり強い調子で否定。オーナーのスナイダー氏が勝手に段取りしたことなのかもしれない。

FA Notebook: LGウォールはSF訪問

LBヘンリ・クロケット

ファルコンズのLBクロケットがグリーンベイを訪問の予定。

WRクリス・サンダース

タイタンズから解雇されたWRクリス・サンダースと契約するのではないか、という噂。テリー・グレンとはオハイオ州立大のチームメイトで、「それでグレンが気分よくやれるなら」ということらしい。実現性には乏しい。

WRコーリー・ブラッドフォード

パッカーズの3番手WRだったブラッドフォードはヒューストン訪問中。テキサンズにほぼ決まり、という噂。彼はこのあとデトロイトやニューオーリンズを訪問する予定にしているが、テキサンズはその前に彼と契約を結んでしまいたいとか。

OGマイク・ウォール

サンフランシスコを訪問。ブラウンズやチーフスも彼に興味をもっているという噂。

OTバリー・ストークス

ベアーズがかなり強い興味を持っているようだが、それはあくまで控えとして、ということらしい。彼の希望は先発。

2002年3月 7日

TEチュムラ、レッドスキンズで復帰か?

プロボウル3回出場の元TEマーク・チュムラが、レッドスキンズのオーナー、スナイダー氏と会談。どうやら現役復帰の意思があることがあきらかになった。チュムラは33歳。2000年に、未成年への暴行容疑で逮捕され(後に無罪)、パッカーズから解雇。いったんは2001年に復帰へ向けて動いたものの、結局引退することを選び、この2年間全くプレーしていない。

WRテリー・グレン続報

引き続きWRテリー・グレンのトレードについて。各メディアとも最初は混乱していたが、「チーム間での話し合いはついた。あとはパッカーズとグレンの契約交渉だけ」ということでほぼ一致したようだ。それによると、パッカーズからペイトリオッツに渡るのは今年のドラフト4巡指名権および、来季のグレンの活躍次第で来年のドラフト指名権。

「トレードが決まり」との報道に対して、シンシナティの自宅にいたグレンの代理人は激しく否定。「私がここに座ってるということは、まだ合意に至っていない、ということだ」  というわけで、最後のハードルは、パッカーズとグレンが新しく結ぶことになる契約交渉。最大の焦点は契約ボーナスだが、彼の行動(麻薬トラブルや遅刻など)に関する条項を契約内容に盛り込むことも予想されている。

FA Notebook: TEデイヴィスは体重が問題

WRウィリー・ジャクソン

セインツの先発WR、ウィリー・ジャクソンが火曜日にグリーンベイを訪問した模様。

OGスティーブ・マッキニー

コルツのOGマッキニーはグリーンベイへの訪問を予定していたが、その直前、最初の訪問地ヒューストンであっさり契約が成立してしまった。5年$16ミリオンの巨額契約で、どちらにしてもパッカーズはこの値段では手が出ない。

TEタイロン・デイヴィス

昨年、ケガから復帰してからは2番手TEとしてプレーしたタイロン・デイヴィス。パッカーズ側は再契約の意図があることをデイヴィス側に伝えたが、条件は「体重をコントロールできれば」というもの。1998年に7TDと挙げたときの彼の体重は252ポンドだったが、昨年はDE並みの280ポンド近く。チーム首脳の不興を買っていた。

KRアレン・ロッサム

パッカーズのKR/CBアレン・ロッサムは、この木曜日にアトランタを訪問予定。

2002年3月 6日

WRテリー・グレンのトレード成立か?

Green Bay Press Gazette紙によると、WRテリー・グレンのトレードについて、パッカーズとペイトリオッツの間でほぼ合意に達した、とのこと。その報道によると、交換条件としてパッカーズが差し出すのは、今年のドラフト4巡(または3巡?)の指名権および、来季のドラフト指名権(WRグレンの活躍次第で順位は変動)。

WRグレンは未払いにされている契約ボーナスの一部$8.5ミリオンの支払いを求めて訴えを起こし、NFL選手会が仲裁に入るなど、金銭面においてもペイトリオッツ側とこじれにこじれている。グレンとしては、その訴えを取り下げてトレードに従う場合、移籍先のチームに$5ミリオンから$7ミリオンほどの契約ボーナスを要求するのでは、と見られていた。その点での交渉はどうなっているのか、まだわからない。

FBヘンダーソンの契約内容

先週、契約延長にサインしたFBウィリアム・ヘンダーソンの契約内容について、判明した範囲で。契約ボーナス$1.1ミリオン含む総額$4.5ミリオンの4年契約、ということらしい。フルバックとしてはかなり高い方だが、問題は契約ボーナスなので、それが$1.1ミリオンに抑えられれば、仮に来年または再来年、引退するようなことがあっても、サラリーキャップへの痛手はそれほどでもない。

契約が成立したときの記者会見。シャーマンHCは「ヘンダーソンは非常にアンセルフィッシュな選手だ。ロッカールームのリーダーとして私を助けてくれるし、フィールド上では、我々のクォーターバックやテイルバックを守ってくれる。パッカーズで最もアンセルフィッシュな選手の一人なんだ。非常に才能ある若者だし、このままパッカーとして引退までやってほしいと思っている」とほめたたえる。

実際に彼が契約に大筋で合意したのは、FA期間が始まる直前、2月28日の夜9時ごろ。しかしまだ細部の詰めが残っていて、さらなる交渉が必要だった。そのときヘンダーソンは、パッカーズの交渉担当アンドリュー・ブラントに、「日付が変わっても、他チームからの電話を取るつもりはないから安心して続けてくれ」と伝えたらしい。そして翌早朝にめでたく契約が成立。「FA市場を試すことも考えたよ。もしそうしていたら、今回の契約よりも大きな金を手に入れることができたかもしれない。でもそれよりも、自分が心から尊敬できる組織 - 裏方の人も含めて - の一部でありたい、ということが僕にとって、より重要だったんだ」

FA Notebook: WRヘイズがグリーンベイ訪問か

2002年3月 5日

WRテリー・グレン

今回もペイトリオッツの地元、Boston Globe紙から。WRテリー・グレンの代理人は、「今週金曜日までには、移籍が成立するだろう」との見通しを述べた。どうやら今週金曜日というのが一つのカギのようだ。ペイトリオッツはリーグからの出場停止処分などを理由に、グレンへの契約ボーナスの一部($8.5ミリオン)の支払いを保留しているのだが、当然グレンはそれを不服として訴えている。その苦情処理委員会が開かれるのが、今週の金曜日なのだ。契約ボーナス支払いなどの話し合いがついて移籍が実現すれば、当然グレン側も訴えを取り下げることになるだろう。

インディアナポリスで、ペイトリオッツとパッカーズの話し合いがあったのは確からしい。Boston Globe紙は、その他の候補としてOAK、CAR、CLEの3チームの名前を挙げている。そしてペイトリオッツ側は、すでにテリー・グレンに他チームとの会談を許可している。

2002年3月 4日

まさかWRテリー・グレン?

いまやNFL屈指の問題児、WRテリー・グレンのトレード相手として、ペイトリオッツはパッカーズと交渉している、とBoston Herald紙が報じて話題になっている。その記事によると、ペイトリオッツはグレンと引き換えにドラフト3巡と4巡の指名権を求めているとのこと。現在はスカウティング・コンバインが行われているインディアナポリスに各チームの首脳が集結しているのだが、その中で浮上した噂らしい。その報道について聞かれたシャーマンHC/GMは、その噂を肯定することも否定することも拒否した。

FA Notebook: LGウォールはブラウンズ?

2002年3月 3日

FA Notebook: まだ予備的な動き

FA期間に入って1日。パッカーズはすぐに誰か他チームのFAと契約するようなことはなさそうだが、それでもいくつか予備的な動きはあるようだ。

WRドナルド・ヘイズ

パンサーズの2番手WR。193センチの大型レシーバー。26歳。サイズがある分、ややスピードに難がある。2001年は、若いQBウィンキのせいもあって数字が伸び悩んだ。彼の代理人によると、パッカーズを含めて4チームがヘイズに興味を示しているらしい。彼はマディソン市の高校を出て、ウィスコンシン大に進んだ地元選手でもある。「まだ、交渉することに合意したという段階でしかない」と代理人。

MLBマーヴィン・ジョーンズ

NYジェッツのこの3年間全試合に先発したMLB。29歳。高給がネックとなり、最近解雇されてしまった。ジェッツのエドワーズHCによると、「パスシチュエーションにプレーするにはスピード不足だった」とのこと。しかしパッカーズの元先発MLBのハリスに比べれば守備範囲は広い、というのが一般的な評価らしい。こちらもまだ交渉しているといえるような段階ではなが、「本人と一緒にグリーンベイを訪れる予定だ」と代理人。

WRコーリー・ブラッドフォード

ご存知パッカーズの3番手WR。FA期間前には再契約交渉がまとまらなかった。代理人によると、4、5チームが彼に関心を示しているとのこと。土曜日には再びパッカーズと交渉することになっているようだ。

DTサンタナ・ドットソン

サラリーキャップの犠牲となって解雇されたパッカーズの元先発DT。古巣のバッカニアーズが関心を持っているらしい。

LBベルナルド・ハリス

こちらも解雇された元先発MLB。LBカイリー・ウォングに出て行かれそうなヴァイキングスがハリスに関心を示している。(しかし他に良いLBがたくさんFA市場にいるので、第一候補ではなさそう)

NTギルバート・ブラウン

セインツが交渉を申し込んでいるとの噂。しかし彼がニューオーリンズに出向くかは不明。セインツに行くには、人工芝の上でテストを受けなければならない。

2002年3月 2日

FBウィリアム・ヘンダーソンと再契約

FA期間の初日(というか初日早朝?)、フリーエージェントとなったFBウィリアム・ヘンダーソンが4年契約にサインした。契約の詳細はまだ不明。今年のFA市場には、フレッド・ビーズリー(SF)、サム・ギャッシュ(BAL)ほか、優れたフルバックが多いということも、ヘンダーソンがおとなしく再契約に応じたことの背景にはあると思われる。

パッカーズ一筋、今年で8年目となるヘンダーソンは31歳。ルーキー年以外は全試合に出場。ラッシング数、パスレセプション数など、数字的な面ではやや下がってきているものの、優れたブロッキングフルバックとして専門家の間では評価が高い。この2年間はアーマン・グリーンのリードブロッカーとして、2年連続1000ydsラッシングに貢献し、むしろ存在感を増してきている。

FA期間に突入

現地も3月1日に入り、正式にFA期間が始まった。昨年のパッカーズはSSシャーパー、Kロングウェルの2人とFA期間に入る直前に契約延長したものの、今年は結局一人も契約が成立しないうちにFA期間に入ることになった。ただし、RBアーマン・グリーン、Cマイク・フラナガンとは昨年のうちに契約延長済みである。

パッカーズから無制限FA(UFA)となったのは13人。このうち、上記のように、早くもFBヘンダーソンの再契約はまとまった。しかしWRシュレーダーには全くオファーがなされておらず、FA期間の終わり近くになって、よほどシュレーダー側が安い金額を申し出ない限り、再契約はなさそうな情勢。WRブラッドフォード、KR/CBロッサムとは交渉が続いており、チーム側も再契約の意思を明らかにしている。

2002年3月 1日

DTサンタナ・ドットソンとDEジョン・シエリーを解雇!

昨日のLBハリス解雇に続き、DTサンタナ・ドットソンとDEジョン・シエリーが解雇された。これでディフェンスのスターター3人が立て続けにチームを去ったことになる。高給取り3人の解雇により、パッカーズは3月1日の期限にはおよそ$80万ドルほどサラリーキャップ枠を下回ることになった模様。

DTサンタナ・ドットソンは32歳。1996年にバッカニアーズから移籍、優勝に大きく貢献した。2000年終盤にヒザ上の腱を断裂し、2001開幕直前には復帰できたものの、全盛期のスピードは取り戻せていなかった。それに加え、この3月1日に$50万ドルのロースターボーナスを受け取る契約だったため、それを回避するための契約見直し交渉を続けていたが、結局合意には至らず、解雇のやむなきに至った。親しいリロイ・バトラーによると、ドットソンは「もしパッカーズから解雇されたら、故郷のヒューストンでプレーしたい」と漏らしていたらしい。

DEシエリーは30歳。2000年にブラウンズから移籍してきた。2年間スターターの座は守ったものの、2年続けてシーズン中のさまざまなケガに苦しめられ、十分な力を発揮できずに終わった。若手のバジャ=ビアミラやレイノルズが後ろに控えていることも、この解雇の背景にあることは間違いない。$50万ドルのロースターボーナスを含めて約$2.5ミリオンものキャップ額になるために契約の見直しをチーム側が迫っていたのだが、結局本人が拒否した。

シャーマンHCはベテランたちの解雇について、「我々は常にチームをアップグレードすることを目指している。この人事がその助けになることを願っている。確かに彼らベテランがいなくなることで、リーダーシップ上は多少の問題がある。しかしそれは自然に上手くいくはずだ」と説明する。「今回の場合、年齢が問題となったのは確かだ。彼らと同じくらい良いキャラクターで、少しばかり若く、少しばかりスピードのある選手を集めることが私の目標なのだ」

MLBハリスの後継はトランス・マーシャル。DTサンタナ・ドットソンの後継はクリディアス・ハント。DEシエリーの後継はレイノルズかバジャ=ビアミラ。3つのポジションとも一応チーム内に有力候補がいる。その上で、FA市場でよい選手が(安く)手に入るできるようなら獲得に乗り出す、というのが今年のパッカーズ首脳の考え方のようだ。

RBドーシー・レヴェンズを解雇!

予想通りというべきか、RBドーシー・レヴェンズが解雇された。彼は3月1日に$50万ドルのロースターボーナスを受け取る契約になっており、それを避けたいチーム側との話し合いがギリギリまで続いていた。しかしサラリーのことよりも、本人の「スターターになれるチームを探したい」という希望がやはり強く、チームとしては解雇せざるをえなかった形だ。

「レヴェンズはこれまでチームに多大な貢献をしてくれた。現時点では、彼は他チームでスターターの座を追い求めることを選んだ。パッカーズのスターターは、今はアーマン・グリーンであって、レヴェンズにはその可能性はないからだ。しかし我々はドアを開けたままにしておきたい。今後彼がチームに戻る可能性もあるのだ」とシャーマンHC。