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2002年2月28日

制限つきFA選手たちにオファー

パッカーズは、3月1日に制限つきフリーエージェント(RFA)になる予定の3選手に、3段階のうち最も安い$563,000の"Qualifying Offer"を提示した。 最低額のオファーの場合、他チームへの移籍を許した場合、パッカーズが受け取ることができるのは、「その選手がドラフトで指名されたのと同じ順位」の指名権ということになる。 (仕組みは用語解説へ)

提示をうけたRFA選手は、WRドナルド・ドライバー、CBトッド・マクブライド、DT/DEクリディアス・ハントの3人。 ハントはドラフト3巡指名、しかも薬物問題で出場停止の経験があるので、まず他チームからの誘いはないものと予想される。

WRドライバーはドラフト7巡指名、CBマクブライドに至ってはドラフト外入団なので、他チームの興味をひくことは十分考えられる。 (しかし他チームが提示したのと同等以上の金額をパッカーズが提示すれば、移籍を阻止できる)

もう一人のRFA予定選手だった、K.D. ウィリアムズ(ストロングサイドLBの控え)は"Qualifying Offer"を提示されず、解雇されることになった。

RFA選手に旧所属チームが提示するオファーには3段階ある。そのうちのどれを提示しておくかによって、他チームへの移籍を許した場合の補償(ドラフト指名権)の量が変わってくる。なお、上記の制限つきFA選手が他チームと交渉できるのは4月15日まで。それを過ぎて他チームからのオファーがなかった選手は、自動的に上記の金額で1年契約ということになる。

2002年2月27日

LBベルナルド・ハリスを解雇!

昨年とは打って変わって活発なオフシーズンの序章となるのか。 先発MLBのベルナルド・ハリスが解雇されてしまった。 エクスパンション・ドラフトのリストに載せられていたことで、彼の立場が厳しいことは予想されていたが、いきなりの解雇には驚きの声が上がっている。

ハリスはノースカロライナの自宅での電話インタビューで「全く予想だにしなかったってわけでもないよ。気が動転してるってこともない。 プロフェッショナルとして仕方のないことだと、ビジネス上の判断だと思っている。いつでも起こりうることだよ」と冷静なコメント。

ベルナルド・ハリスは30歳。ドラフト外ルーキーとしてパッカーズに入り、今年で8年目。97年に先発に昇格して以来全試合に出場し、5年間で4度もチームのリーディングタックラーになっている。2001年はシーズン半ばに親指を骨折し、キャストで固めたままのプレーだったため、パフォーマンスは明らかに落ちた。また、体重オーバーのためにスピードが鈍ったことにコーチ陣が不満だったとも伝えられている。

「エクスパンションドラフトに名前が挙がったことは、確かに良くない兆候だった。体重オーバーのこともきっと関係があったと思う。 でもそれよりも、スピード重視のディフェンスにしたい、というのが大きかったんじゃないかな。より小さく、よりスピードのあるタイプの選手をコーチたちは欲しがっているんだと思う。マーシャルは上手くいくと思うよ。彼にはその能力がある」とハリス。

彼は昨年3月に4年の契約延長をしているため、3年を残しての解雇となる。 $3.1ミリオンの契約ボーナスのうち、4分の1しか計上していないことになるため、彼を解雇して基本給やロースターボーナスは節約できても、残りの約$2.3ミリオンは今季のサラリーキャップに一括して計上しなくてはならない。

契約交渉もそろそろ佳境

サラリーキャップの苦しいチームは、そろそろ高額年俸のベテランを放出し始めている。しかし今年のパッカーズはそれほどサラリーキャップが苦しくないため、幸いにして大量に解雇しなければならないような状況にはない。それでも今週木曜日の夜12時を過ぎて3月1日になればFA解禁。それまでに契約延長していないFAたちは一斉に他チームとの交渉が可能になる。またサラリーキャップも、3月1日には$71.1ミリオンに抑えていなければならない。以下は、FA予定選手たちとの交渉の状況。(主にJS Onlineによる)

FBウィリアム・ヘンダーソン

契約延長に最も近づいているのが、FBヘンダーソン。31歳のヘンダーソンは、チーム側としては年平均$1.25ミリオン以下に抑えたいらしい。しかし代理人によると「まだ交渉の進展は少ない」とのこと。KCのリチャードソン(5年・契約ボーナス$2.4ミリオン)、ATLのボブ・クリスチャン(2年・契約1.8ミリオン)、CINのロレンゾ・ニール(2年・契約ボーナス$10万)の3つのあいだ、といったところか。

WRブラッドフォード、KR/CBロッサムとの話し合いも精力的に行われている模様。

LGマイク・ウォールとバリー・ストークス

市場価値が最も高い(かもしれない)のは、まだ24歳と若いLGマイク・ウォール。年平均$3ミリオンもの要求をするのでは?という見方もある。

LT/LGの控え、バリー・ストークスは、LTクリフトンがケガで欠場したときに十分な働きをしたことが強気の材料。代理人は先発クラスの金額が欲しいようだが、チーム側としては控えクラスのサラリーしか払えない。

WRビル・シュレーダー

いまだチーム側から何のオファーも来ていない。つまりチーム側は「FA化もやむなし」と見ている。シュレーダー側は、FA市場でどれだけのオファーが来るか。 あまり良いオファーがなければ(立場は弱くなるが)パッカーズと安いサラリーでの再契約もありうるのだが。

RBドーシー・レヴェンズ

本来はまだ契約が残っているのだが、3月1日には$50万のロースターボーナスを受け取る契約のため、それ以前に解雇されるのは決定的。 レヴェンズ本人も、先発させてもらえるチームを探したい、という意思を明確にしている。年齢のこともあり、そのようなオファーがあるかどうかはわからない。もしなければ大幅に安いサラリーで再契約する可能性が高い。

DEジョン・シエリー

同じく$50万のロースターボーナスを受け取る契約になっているためこのままだと解雇が濃厚だが、 3月1日より前に契約見直しを受け入れて契約延長する可能性もある。

上記以外の選手については不明。

今の時期は、多くの代理人を相手にしなければならない交渉担当/サラリーキャップ担当のアンドリュー・ブラントは、寝るヒマもないほど忙しいはず。 どの代理人もメディアに対しては、決り文句のように「チームに残りたいが、まだ金額のへだたりが大きい」と言うもので、実際に交渉がどうなっているかはまるでわからない。とにかく現地の木曜日深夜まで、ギリギリの交渉が続くことになる。

2002年2月26日

今年の"Packer Hall of Fame"

1970年以来、32年目となる"Packer Hall of Fame"(パッカーズの殿堂)に、 今年は名WRスターリング・シャープと写真家のヴァーノン・ビーヴァー氏の2人が選ばれた。殿堂入りの祝賀会?は6月13日に行われることになっている。

スターリング・シャープは1988年のドラフト1巡指名でパッカーズ入りし、キャリア7年間でプロボウル5回。 首のケガで1994年に引退を余儀なくされるまで、驚異的な数字を残した。ルーキー年から引退するまで全ての年でチームトップのキャッチ数を記録し、通算595レセプションはパッカーズ史上1位。QBドン・マコウスキー、そして若きQBファーヴのメイン・ターゲットだったのは言うまでもない。

シャープは今年37歳。快活でおしゃべりな弟シャノン・シャープと違い、彼は非常に無口で、やや変わった個性の持ち主としても知られている。 本来ならば昨年に選出されいて招待状が送られたのだが、受諾するという届けを期日までに提出しなかったために結局見送り。パッカーズOBたちの間に波紋を呼び起こした。しかし今年はスムーズに事が運んだものと思われる。

もう一人の殿堂入り、カメラマンのヴァーノン・ビーヴァー氏は今年(おそらく)79歳。1941年、18歳の時にMilwaukee Sentinel紙で仕事をしたのがきっかけで、それ以来半世紀以上にわたってパッカーズを撮り続けてきた。その集大成が1997年に出版した " The Glory of Titletown"だ。 不定期ではあるが、今でもパッカーズの写真を撮ることがあるらしい。

今年の2人を加えると、パッカーズの殿堂入りは総勢128人を数えることになる。

2002年2月25日

エドガー・ベネットの仕事

エドガー・ベネットは元パッカーズの名RB。92年にロン・ウルフ元GMの1期生としてにドラフト4巡指名され、エースRBとして活躍。優勝した'96シーズンもレヴェンズとともにランオフェンスを支えた。しかし、97年のプレシーズンにアキレス腱を断裂。そのまま引退に追い込まれてしまった。「グリーンベイというのは他のどの場所とも違う。特別な思い出。特別な時。決して忘れることなどないよ」とベネットは素晴らしい思い出を振り返る。

その後は故郷ジャクソンヴィルでドライクリーニング事業を始めたが、昨年4月からはグリーンベイに戻り、 "director of player programs" という肩書きで再びパッカーズの一員となった。主な仕事は、ルーキーや若手選手たちがプロ選手としてやっていけるよう、フィールド外でさまざまな手助けをすること。グリーンベイでの暮らしがスムーズに行くよう、部屋探しから手伝うこともある。「本当に多岐にわたるよ」とベネット。

プロに入っても大学教育を続けるにはどうするかアドバイス。カレッジからプロに入って大金を手にする選手への金銭面でのアドバイス。 プロ入りから引退まで、選手生活のあらゆる面を経験したベネットは、若い選手たちの良き兄貴分として、またベテランたちにとっては黄金期をともに戦ったチームメイトとして、さまざまなアドバイスを求められる。「選手経験がこの仕事に役立っていると思う。ここグリーンベイで選手生活を送ったわけだし、多くの選手たちと一緒にプレーしたことがある、というのは本当に助けになってるよ」

しかしこれほどの元選手をただのアドバイザーとしておくのはあまりにももったいない。だから、選手たちがフィールドに出ているときには、ベネットはRBコーチやスペシャルチームコーチのアシスタントに早変わりする。 試合になれば、ヘッドセットを付けてコーチを手助けするのだ。「クルームRBコーチは上のボックスにいるから、彼が選手に伝えたいことがあるときには、僕が中継するんだ。ノヴァックSTコーチの手伝いをすることもあるしね」

元選手としてのグリーンベイへの愛着の他にも、この仕事に就いて良かったことがある。彼の妻はグリーンベイ出身なのだ。「家族はものすごく喜んだよ。ヨメさんの実家はみんなこの周辺だからね。お義父さんやお義母さんも、孫にしょっちゅう会えるわけだ」とベネット。彼には6歳の息子と2歳の娘がいるが、残念ながら息子は今サッカーが大好き。「まだ今はね・・・。でもすごく上手いんだよ」と頬をゆるめる。

2002年2月24日

新スタジアム建設資金の税収は好調

2000年の9月にブラウン郡の住民投票によって新ランボーフィールド建設が可決されたが、同時に認められたのが売上税を0.5%増税してその分を建設資金の一部に充てること。税の徴収はすでに2000年の11月からブラウン郡で始まっている。

2001年12月には、なんと前年同月比52%アップの$2.26ミリオンが集まった。クリスマス商戦の時期とはいえ、2000年のクリスマス期よりは景気が後退しているにもかかわらず、である。郡当局では、金利0%ローンによって自動車の売上が好調だったこと、12月にグリーンベイで3試合も行われたことによって消費が活発だったこと、などがその理由ではないかと語っている。

2002年2月23日

変り種DEと契約

パッカーズはDEジョン・ギルモア(24歳)と契約した。身長6フィート4インチ(193cm)、体重283ポンド(128kg)。ギルモアは高校でのフットボール経験が1年あるだけで、大学では4年間バスケットボールをしていたというかなりの変り種。ウィスコンシン大ミルウォーキー校を皮切りに4つの大学を渡り歩き、最後はテネシー州立大でプレーしていたらしい。プロ人事担当部長のレジー・マッケンジーは、「彼はサイズがあるし、ワークアウトの内容も良かった。将来有望な若手だと考えている」と語っている。 とりあえずNFLヨーロッパに送って、アムステルダム・アドミラルズで経験を積ませることにしている。

2002年2月22日

ジェームズ・ロフトンがチャージャーズのコーチに

70年代末から80年代にかけてパッカーズのWRとして活躍したジェームズ・ロフトン(45歳)が、チャージャーズのWRコーチに就任した。彼は1978年のドラフト1巡でグリーンベイに入り、86年までプレーした後パッカーズを離れ、レイダーズやビルズなどで93年までプレー。引退後は解説者・アナリストとして活躍していた彼は、今回がコーチ初体験となる。ショッテンハイマー新HCがロフトンを採用したことについて驚きの声も多いが、ジョン・バトラーGMが「新しい血も入れるべき」と主張したおかげらしい。

ロフトンは、教え子となるサンディエゴのWR達全員を合わせたよりも多くのキャッチ数を記録しているとか。通算764レセプション、14004yds、75TD。つい先日のホールオブフェイム投票でも最終候補にまで残っている。

2002年2月21日

DEシエリーは契約見直し交渉中

DEジョン・シエリーはエクスパンション・ドラフトのリストに載せられ、 指名はされなかったもののいずれにせよ解雇は必至と見られていた。 この2年間はケガがちで、しかもバジャ=ビアミラやレイノルズが控えるポジション、さらに来季のサラリーキャップ額が$3.5ミリオンにもなるからだ。しかしシエリーの代理人はこの火曜日にチーム側と2回交渉を行ったようで、 チーム側はまだシエリーを必要としている、ということらしい。

シエリーは来月には$50万ドルのロースターボーナスを受け取る契約になっており、今月中にサラリーカットを受け入れない限り解雇される公算が大きい。 彼の代理人は「シエリーは元気でさえあれば、優れた先発DEであることは証明済みだ。今年は彼がパッカーズに来て初めて元気で過ごすシーズンになる。彼はきっと2ケタサックを記録するだろう。今までだって両ヒザを痛め、肩を痛めた状態でもプレーしてきたんだから。数日前に彼と話したが、今はここ数年なかったほど体調がいいそうだ」と強気。

現役続行のCウィンタースをいったん解雇か

控えセンターを1年間務めてきたCフランク・ウィンタースは、引退か現役続行か注目が集まっていたが、 どうやらもう1年現役を続けることをチーム側に伝えた模様。ところが、パッカーズ側はサラリーキャップ上の問題で、彼を(少なくともいったんは)解雇せざるをえないらしい。彼のサラリーが来季は$1.5ミリオンにもなってしまい、控えセンターには高すぎるためだ。 ウィンタースの代理人は、ここ数日のうちに解雇されるのではないか、と見ている。そしてその後であらためて(おそらく)1年契約の交渉をすることになる。

2002年2月20日

エクスパンションドラフトでGB選手指名なし

現地の月曜日午後に、テキサンズによるエクスパンション・ドラフトが行われたが、結局パッカーズからは誰も指名されなかった。 テキサンズが指名したのは19選手、サラリーの合計はおよそ$41.5ミリオンにも上る。その中にはパッカーズのSSダレン・シャーパーの兄、 LBジェイミー・シャーパー(BAL)も含まれている。(指名選手のリストはこちら

新ブラウンズ発足の際のエクスパンション・ドラフトでは、ブラウンズはサラリーの高い大物をほとんど指名せず、その後のFA市場を重視した戦略を取ったが、 今回のテキサンズは全くの逆。OTボセリ(JAX)やNYジェッツの両先発CBをはじめとして、即戦力の大物選手を指名しまくった。重視したと思われるのはOL、CB、DTあたり。逆にQBは元パッカーズ(昨年はCHI)のダニー・ワーフェルだけ。ドラフト1位でフレズノ州立大のデヴィッド・カーを指名するのは確実と見られている。

どのチームも、サラリーキャップ上の理由から、有力選手をエクスパンションのリストに載せている。テキサンズに獲ってもらえれば、 テキサンズがその契約をまるまる引き継がなければならず、奪われたチームは契約ボーナスまで含めて、サラリーキャップに余裕ができるのだ。だから、「指名されずに済んだ」と見るか、「指名してくれなかった」と見るかは微妙なところ。パッカーズも例外ではない。

パッカーズのプロ人事担当部長のレジー・マッケンジーは「誰も指名されなくてよかった」と主張している。しかしどちらにせよ、リストに載せられた5選手は、なかば戦力外通告されたようなものであり、解雇されるか、残留するにしてもサラリーカットを要求されるのは確実と思われる。

2002年2月17日

WRとRBのフリーエージェント問題

シュレーダーよりブラッドフォード優先?

パッカーズのWR陣では、2番手のシュレーダーと3番手のブラッドフォードがもうじきFAになる。 しかし現在のところ、ブラッドフォードとの話し合いはすでに始まっているが、シュレーダーとの話し合いはまだのようだ。ということは、パッカーズは31歳のシュレーダーよりも、26歳のブラッドフォードとの再契約を優先している、というのが常識的な見方。 ただし、3年の先発経験のある2番手WRと、3番手WRではサラリーの相場がだいぶ違うのは確かだ。

RBレヴェンズはスターターかどうかが問題

パッカーズは3月1日にはRBレヴェンズに$50万ドルのロースターボーナスを払わなければいけないため、2月中に彼を解雇するのは避けられない情勢。少なくとも一旦は。レヴェンズとしては、あくまで「先発のチャンスを与えてくれるチームがあれば移りたい」という意思を明らかにしているので、解雇は望むところ。

ただし、FA市場で他チームの様子を見た上で、もし望むようなスターターのチャンスが得られないようなら、あらためてパッカーズと交渉することもやぶさかではないらしい。この春32歳になるレヴェンズにすんなりとスターターの座を与えるチームがあるかどうかは大変微妙で、結局古巣に戻って昨年同様アーマン・グリーンの控えを務めることも十分考えられる。

WRフリーマンはプライドが問題

WRフリーマンがパッカーズに残るかどうかは、結局のところ、大幅サラリーカットを受け入れることについての彼のプライド次第であろう、という見方が広まっている。 FA市場に出た場合、彼をほしがるチームがあったとしても、おそらく2番手待遇でしかないはず。それよりはサラリーカットを受け入れてもパッカーズに残った方が、サラリーは高いのは間違いない。

2002年2月16日

DEレイノルズとLBウェインが手術

レイノルズDEジャマール・レイノルズは、ヒザから遊離軟骨を取り除く関節鏡手術を1月28日に行い、その後の経過も順調とのこと。 彼はシーズン半ばから痛みに悩まされていたが、悪化するような性質のものではなかったため、手術はシーズン終了後になってから行った。「全てが非常に上手くいった。この手術は彼のキャリアに影響するようなものではない」とシャーマンHC。治るまでには6週間から8週間かかるとのことだが、最初のミニキャンプ(3月に予定)に参加できるかどうかは不明。

また、LBネイト・ウェインはこの金曜日にヒザの腱を手術(予定)。最初のミニキャンプには参加しないとのこと。

コーチ陣は全員が留任

今年のパッカーズのコーチ陣は16人全員が留任することになった。アシスタントOLコーチのパット・ルエルはカウボーイズから、またRBコーチのシルヴェスター・クルームはビルズから、それぞれ引き合いがあったのだが、結局グリーンベイに留まることになった。「よかったと思う。コーチ全員をとどめておくのは今オフの目標の一つだったからね。みな素晴らしいスタッフだし、協力して上手くやっていると思う」とシャーマンHC。

ジョン・シュナイダーがフロント入りか

この1年間、レッドスキンズで人事担当副社長を務めてきたジョン・シュナイダー30歳。彼もまたオーナーのダニエル・スナイダーによる嵐のような粛清の犠牲となって、ショッテンハイマーHCと同時に解雇されてしまった。彼はよほど優れた人材なのか、現在のところ、パッカーズのシャーマンHC、シーホークスのホルムグレンHC、イーグルスのリードHCから求愛を受けている。

彼は1994年から3年半、ロン・ウルフ元GMの元でアシスタントを務めたのを皮切りに、その後チーフスでプロ人事部長、2000年にはシーホークスに移り、ホルムグレンの下で人事部長を務めている。そしてその後、2001年にレッドスキンズに移って副社長の肩書きまで手に入れることになった。

シュナイダーは地元ウィスコンシン州のDe Pere出身のため、パッカーズ入りが最有力と見られている。「僕はDe Pere出身だから、パッカーズには特別の思い入れがある。でもまだ他チームとも話し合いは必要だ」とシュナイダー。ただし、パッカーズに来るとしても、どのような肩書きになるのかはまだよくわからない。

2002年2月15日

NFLヨーロッパでの所属チーム決まる

Joey Dozier RB Frankfurt
John Gilmore DE Amsterdam
Herbert Goodman RB Scotland
Ed Kehl G Rhein
Paris Lenon LB Amsterdam
Cornell Menafee LB Scotland
Cory Sargent P TBD
Tim Stuber G Barcelona
Hurley Tarver CB Scotland
Emile White S Rhein

NFLヨーロッパには、各チームとも最低6人の選手を派遣することが義務付けられているが、最近はそれを大きく上回る数の選手を派遣するようになっていて、今年は過去最多の254人。パッカーズからは今年は10人の選手がNFLヨーロッパに派遣されるが、その所属チームが決まった。

全254選手のうち、102人はNFL事務局が勝手に?割り振り、残りの137人はNFLヨーロッパの各チームがドラフトを行って選んだらしい。キッカー・パンターの15人は、3月にキャンプを行ってから所属先が決まることになっている。

NFLヨーロッパの各チームは、3月6日から4週間、フロリダでトレーニングキャンプを行い、4週間後の4月13日に開幕を迎える。優勝が決定するのは6月22日の「ワールドボウル」。

2002年2月14日

WRフリーマンはどうなる

WRアントニオ・フリーマンはルーキーの年以来最低の52パスキャッチ、818ydsに終わったが、サラリーの方は(キャップ額で)NFLのWRとしては最高給の$4.8ミリオン。それがさらに来季には$5.7ミリオンにも跳ね上がってしまうため、パッカーズとしては「大幅サラリーカットを承諾しなければ解雇もやむなし」という状況だ。今のところ、チーム側とフリーマンの代理人とは予備的な話し合いしか行っていないが、フリーマン側は強硬な姿勢を崩していない。

今年のパッカーズはサラリーキャップに$2ミリオン以上の余裕が(今のところ)あるため、「どうしても2月中に決着を」というわけではないが、FA市場で有力ベテランWRを狙うなら、早いうちに結論を出すにこしたことはない。今年FAとなる有力WRにはJ・クロウェル(DET)、D・ヘイズ(CAR)、W・ジャクソン(NO)あたり。誰と契約するにせよ、現在の契約のフリーマンと比べれば安上がりなのは間違いない。もしこのままフリーマンがサラリーカットを承諾しなければ、シャーマンHC/GMとしては、つらい決断をしなければならなくなる。解雇せざるをえない場合、もう一つポイントになるのが、「6月1日以前に解雇するか、6月1日以降に解雇するか」という問題だ。

RBレヴェンズはどうなる

RBドーシー・レヴェンズは昨年、$6ミリオンから$1.4ミリオンへの大幅サラリーカットを受け入れている。チームに残ってアーマン・グリーンと先発を争うために残留を選んだのだが、結局キャリーはわずか44回、165ydsに終わった。今年のサラリーは$2ミリオン。 しかも3月1日には$50,0000のロースターボーナスをもらうことになっているため、パッカーズとしては2月中に結論を出さなければならない。

一部の情報では、レヴェンズ(の代理人)は彼が先発できるチームへ移籍したいと考えていているとのこと。実際そのようなチームがあるのかどうかは不明だが、パッカーズとしては控えRBに$2.5ミリオンも払う余裕はなく、彼が残留するためには、2年続けてのサラリーカットが不可欠となる。今後の交渉がどうなるのかは予断を許さない。

2002年2月13日

LGウォールはFA市場へ?

マイク・ウォール先発オフェンシブラインの中で唯一、この3月にフリーエージェント化する予定なのがLGマイク・ウォール。今年のFAにはOGが少ないこともあって強気になっているのか、2月中には契約延長せず、3月にFAとなってFA市場を試すつもりのようだ(その上でパッカーズと再契約するかはまた別の話)。あまりに彼の要求が高いようなら、パッカーズとしても彼をあきらめて、控えのストークスか、昨年ドラフト4巡のフェラリオを先発に昇格させなければならない。

その交渉の行方をじっと見守っているのがLT/LGの控えを兼任するバリー・ストークスの代理人。 ストークスも同じく3月にFA化の予定だからだ。もし先発のウォールが出て行くとなれば、ストークスが先発の第一候補となり、商品価値は跳ね上がる。LTクリフトンが足首を痛めて欠場中にストークスがしっかりと穴を埋めた、というのも強気の材料。「彼は先発する力がある。彼と契約するチームは、彼のことをバックアップとは思っていないだろう。我々はウォールほどの金を要求するつもりはないが」

一般に、チームが高く評価する選手ほど早い時期に契約延長するもので、その証拠に昨春にはRGリヴェラが、昨秋にはCフラナガンが契約延長を果たしている。LGウォールは首脳陣からそこまでの評価を得ていないのは確か。また、2年後のこととは言え、LTクリフトンとRTタウシャーが同時にFAとなる(しかもOTは値が張る)ため、その2人と再契約するためにはあまり高額の契約をしたくない、という事情もある。

「FA市場を試してみたい」と強気の姿勢を見せるのは、交渉上の戦術であることも多く、必ずしもあてにならない。FAになったはいいものの、他チームからはたいして良いオファーを得られずに結局かえって安いサラリーで元のチームと再契約、というのはよくある話。どちらにしてもリスクはある。パッカーズ側は、ルーキーのフェラリオをNFLヨーロッパに派遣しなかったのは、オフの間に手元で育てて、キャンプでは先発を争わせるつもりだ、という意図をウォール側にちらつかせているのかもしれない。

2002年2月11日

プロボウル

QBファーヴが欠場のため、パッカーズからはRBアーマン・グリーンとTEババ・フランクスが出場。もちろん2人とも初出場。RBグリーンは試合開始早々、相手ファンブルで得たチャンスに、いきなりタッチダウンラン。初めてのプロボウルの最初のプレーでタッチダウンを挙げるという幸運を味わった。ロスもあったため、結局ラン2回0yds、1TD。パスキャッチは3回29ydsを記録。TEフランクスはパスキャッチなしに終わった。

2002年2月10日

エクスパンション・ドラフトの見通し

2月18日に行われるヒューストン・テキサンズのエクスパンション・ドラフト。各チームから5人ずつの「指名してもいいよ」リストが提出され、テキサンズはその中から各チーム最大2名を指名できることになっている。 テキサンズからリクエストのあった選手たちは今週つぎつぎにヒューストンを訪れてフィジカルテストを受けている。逆に「テスト受けてくれ」と言われなかった選手は指名される可能性がかなり低い、ということになる。

テキサンズのGMはこの火曜日に、「エクスパンション・ドラフトでは12人から18人ぐらいしか指名しない」と明言した。つまりその後のFA市場で勝負する、という戦術らしい。どのチームもこれほど豪華なベテランたちをリストに載せているということは、サラリーキャップ上の理由からいずれそれら高給取りを解雇せざるをえなくなる。 それならばわざわざエクスパンション・ドラフトで指名して旧チームとの高額契約を引き継ぐよりも、解雇された後にあらためて契約した方が安上がり、ということだろう。

パッカーズからこのリストに載った5人は、DTサンタナ・ドットソン、DEジョン・シエリー、LBベルナルド・ハリス、LB K.D. ウィリアムズ、ロングスナッパーのロブ・デイヴィス。しかしこれまでの現地ヒューストンでの情報を総合すると、パッカーズからの5人がフィジカルテストに呼ばれた様子はなく、指名される可能性は低そうだ。ヒューストンの現地紙によると、今のところ指名が予想されているのは、OTボセリ(JAX)、LBシャーパー(BAL)、CBマーカス・コールマン(NYJ)、DTウォーカー(JAX)、WR/KRジャーメイン・ルイス(BAL)あたり。

パッカーズが上記の5人をリストに載せた事情はさまざまだ。ロブ・デイヴィスは、ロングスナッパーしか全く出来ない職人のため、まず指名はない。DTドットソンとDEシエリーは、サラリーが高くケガのリスクもあるベテラン選手、ということで指名されにくい。ドットソンは指名されなくても、来季は$3.3ミリオンものキャップ額になるため、 チームに残るにはサラリーカットを強いられることになりそう。シエリーはさらに状況が厳しい。同じポジションにはバジャ=ビアミラやレイノルズがいるため、 来季$3.5ミリオンものキャップ額になるシエリーは解雇される可能性が最も高い選手のひとりだ。

LBハリスがリストに入るのはかなり意外だったが、体重がオーバー気味でシーズン後半に動きが鈍ったこと、ルーキーのLBマーシャルが有望なこと、あたりが理由だろうか。もっとしっかり体を絞れ、とケツを叩く意味合いなのか。LBウィリアムズに関しては、年齢も若く、控えでそこそこ経験もあり、良いスペシャルチーマーでもある、ということで指名しやすい安い選手。ハリスとウィリアムズの2人をこのように扱うということは、首脳陣が今のLB陣にかなり不満を持っている表れかもしれない。ドラフトやFAでLB陣にテコ入れする可能性が高くなった。

2002年2月 9日

QBジョシュ・ハイプルと契約

パッカーズは、QBジョシュ・ハイプル Josh Heupel と契約を結んだ。ハイプルは昨年のドルフィンズのドラフト6巡指名。 しかし昨夏のキャンプで左手首を痛めて長期離脱を余儀なくされてしまい、結局ロースターに残れず開幕直後に解雇。その後9月末頃にはパッカーズ他数チームが彼の獲得に興味を示したが、手首のケガがネックとなって契約には至らず、パッカーズも「手術した手首が治ってから考える」という結論を出していた。ハイプルは現在、手術した左手首のリハビリをオクラホマで行っている。

ハイプルは身長6フィート2インチ(188cm)、215ポンド(98kg)、左投げ。 エースQBとしてオクラホマ大を2000年の全米王座に導き、 通算50TDを挙げてチーム記録を作った。LBトランス・マーシャルとは同僚だったということになる。4年時にはハイズマン賞の次点だったほか、数々の賞を受賞したスター選手。

ドラフト時の一般的な評価は、「短めのパスを、早いタイミングで正確に投げ分けることができる」 「視野が広く、相手ディフェンスを良く読み、非常に落ち着いている」「リーダーシップもある」「足は速いと言うほどではないが、そこそこ動ける」と、まさにウェストコーストオフェンス向き。弱点としては「肩がやや弱く、長めのパスに難がある」「プロで先発になれるほどの(肩を含めて)フィジカル能力があるのかどうか」といった点。ロン・ウルフ元GMは、昨年のドラフト直後に「本当は6巡でハイプルを獲りたかったのだが、直前でドルフィンズに指名されてしまった」と明言していたように、 以前からパッカーズ首脳が彼を評価していたことは間違いない。

とにかく今年に関しては、ハイプルが即座に2番手を務めることは考えにくく、ピダーソンまたは誰か他のベテランQBが2番手、ハイプルが3番手ということになる。 また4月のドラフト(の真ん中から下の指名)でQBを指名し、ハイプルとキャンプで3番手の座を争う、ということも考えられる。「いろんな意味でここは彼に合ったチームだと思う。 彼はパッカーズのコーチたちを気に入っている。また、ブレット・ファーヴの下で勉強できるのも素晴らしいチャンスだ。システムも彼に合っている。QBの素早い判断に頼るところの多いシステムは、彼の得意とするところだ」と代理人。

彼の姓の発音やカタカナ表記について、あちこちで混乱があるのですが、パッカーズ公式サイトに"pronounced HYPE-pull"と明記してあるので、「ハイプル」で行こうと思います。

QBヘンリー・バリスはベアーズへ

QBヘンリー・バリスは昨年のパッカーズの3番手QBだったが、 最後はプラクティス・スクワッドでシーズンを終えたために一足早くFAになっていた。 「2番手QBになれるチャンスがあれば移りたい。そうでなければ戻ってくる」と移籍先を探していたバリスだが、結局ベアーズと契約。パッカーズとしては彼と契約できたら、NFLヨーロッパへ派遣して経験を積ませるつもりであった。

NFLヨーロッパにRBグッドマンら8選手

今シーズン、NFLヨーロッパに派遣する選手が決まった。シーズン終盤には3番手RBだったハーバート・グッドマンには、試合で走るチャンスがほとんどなかったため、ヨーロッパで経験を積ませることにした模様。以下、Ed Kehl(OG)、Hurley Tarver(CB)、Paris Lenon(LB)、Cornell Menafee(LB)、Tim Stuber(OG)、Emile White(S)、Cory Sargent(P)。

2002年2月 8日

Sバトラーの契約見直し交渉が近づく

Sリロイ・バトラーは、昨オフには率先して大幅サラリーカットを受け入れて、ベテラン選手のなかに「安くてもチームに残ろう」という流れを作ってくれた。2002年のベースサラリーは、今の契約のままだと$2.25ミリオンになってしまうのだが、彼は今年もサラリーカットを受け入れるつもりのようだ。「今オフのどこかで契約を見直すことになるだろう。僕はあともう2年はプレーしたいんだ。2003年に新スタジアムが出来たときにプレーしていたい」とバトラー。骨折した肩のリハビリも順調に進んでいる。

クルームRBコーチはグリーンベイ残留

RBコーチのシルヴェスター・クルームは、一昨年まではライオンズで4年間オフェンシブ・コーディネーターを務めていた人物。 最近OCを解雇したバッファロー・ビルズから、新OC候補としての面接にクルームにも声が掛かったのだが、今年はグリーンベイに留まると決めてその話は断った。 「いずれはまたコーディネーター職に」という志を捨てたわけではないが、まだ時期尚早だと判断したようだ。「昨年グリーンベイに来たとき、1年では去るまいと決めていたんだ。あまり動くのは好きじゃない」

2002年2月 7日

DEホリデイとの契約延長を目指す

今シーズン、バジャ=ビアミラの13サックが目立ってはいるものの、実際に一番活躍したディフェンスラインマンは間違いなくDEヴォニー・ホリデイだ。 ラン守備にも優れている彼の本来のポジションは"パワー"DEだが、それだけではなく、シエリーが戦線離脱してからはパスラッシュ主体の"エレファント"DEに移り、またパスシチュエーションではDTの位置からパスラッシュ。常にローテーションするDL陣のなかで、プレー数は最多。8サック72タックルを記録し、ケガさえなければこれだけやれる、ということを証明した。

ホリデイの契約が切れるのはまだ来年の話だが、パッカーズとしては来年フリーエージェントとなってサラリーが高騰する前に、ホリデイと長期契約を結ぶつもりのようだ。すでに昨年末に、代理人との間で予備的な話し合いはもたれたようで、「近いうちに話し合いがもたれることになるだろう」と代理人は話している。

Notebook: ドラフト指名順は28位

2002年2月 6日

2001年最終デプスチャート

遅ればせながら、2001シーズン終了時のデプスチャート。

オフェンスに関しては、開幕時と終了時ではほとんど変化なし。TEデイヴィスがケガから復帰するとともにTEマーティンが3番手に下げられたくらい。 RGリヴェラが手を骨折してからは試合の半分ほどはタウシャーをRGに移し、RTにE・ドットソンを入れるという布陣。

ディフェンスはケガ人が多かったせいで開幕時とはずいぶん変わっている。FSバトラーのケガにより、SSシャーパーはFSに戻り、CBバウ・ジューがSSのスターターに(プレーオフではジェンキンズが先発)。 DB陣は控えSだったアントワン・エドワーズの戦線離脱や、CBロッサムのケガが長引いたため、シーズン途中にジェンキンズ、ティボドー、フロストらと契約するという苦しいやりくりを強いられた。

先発"エレファント"DEだったシエリーのケガのため、"パワー"DEのホリデイが"エレファント"の先発に移り、クリディアス・ハントが"パワー"DEで先発。 パスシチュエーションではバジャ=ビアミラやレイノルズがDEに入り、ホリデイやハントはインサイドからパスラッシュするパターンも多かった。DLには傑出した選手がいない代わりに層が厚かったため、 なんとかけが人にも対処出来たと言えそう。ハント、ライオン、ホリデイはDTとDEのどちらでもできる、というのもやりくりをする上で大きかった。

LB陣はMLBハリスが手を骨折、SLBディッグスがヒジの腱を痛め、WLBウェインが腰を痛めるなど満身創痍だったが、プレーオフには一応ベストメンバーで臨むことができた。控えWLBのクリス・ギジーがシーズン終盤に腰を痛めて戦線離脱したため、シーズン途中に契約したロブ・ホルムバーグが2番手に。

スペシャルチームは、KRアレン・ロッサムが10試合も欠場したため苦しんだが、プレーオフにはかろうじて出場できた。復帰までの間はKRはレヴェンズが頑張り、PRはフリーマンやシャーパー。慣れないポジションだけに大きなミスだけはするまい、という感じ。

LT LG C RG RT TE
1 Chad Clifton Mike Wahle Mike Flanagan Marco Rivera Mark Tauscher Bubba Franks
2 Barry Stokes Barry Stokes Frank Winters Mark Tauscher Earl Dotson Tyrone Davis
3   Bill Ferrario       David Martin
QB RB FB WR "Flanker" WR "Split End"
1 Brett Favre Ahman Green William Henderson Antonio Freeman Bill Schroeder
2 Doug Pederson Dorsey Levens Dorsey Levens Donald Driver Corey Bradford
3 Herbert Goodman Charles Lee Robert Ferguson
DE "Power End" NT DT "Eagle" DE "Elephant"
1 Cletidus Hunt Gilbert Brown Santana Dotson Vonnie Holiday
2 Billy Lyon Rod Walker Jim Flanigan Kabeer Gbaja-Biamila
3 Jared Tomich Jim Flanigan Cletidus Hunt Jamal Reynolds
SLB MLB WLB
1 Na'il Diggs Bernardo Harris Nate Wayne
2 K.D. Williams Torrance Marshall Rob Holmberg
LCB SS FS RCB
1 Mike McKenzie Billy Jenkins Darren Sharper Tyrone Williams
2 Tod McBride Bhawoh Jue Matt Bowen Allen Rossum
3 Scott Frost Keith Thibodeaux
K P Holder Long Snapper KR PR
1 Ryan Longwell Josh Bidwell Doug Pederson Rob Davis Allen Rossum Allen Rossum
2 Josh Bidwell Frank Winters Dorsey Levens Antonio Freeman

2002年2月 4日

Notebook: QBコーチは空席のまま

2002年2月 2日

WRテリー・グレンの獲得も

今シーズンのWRテリー・グレン(NE)ほどトラブルメーカーの名にふさわしい選手はいないだろう。 2000年の11月に7年$50ミリオンの契約を結んだまではいいものの、昨夏には薬物検査を拒否(陽性反応が出た場合と同じ扱いになる)してリーグから4試合の出場停止に。それを知ったオーナーが契約ボーナスの一部やサラリーの支払いをとりやめようとし、対してグレンはトレーニングキャンプをすっぽかして、チームとの亀裂は深くなっていく。

その後、チームの快進撃とは対照的に、ミーティングの無断欠席などでチームから出場停止処分を喰らうなど、もう何回目のトラブルか分からないほど、チームとの関係はこじれている。家庭内暴力で逮捕もされた。結局このプレーオフもチームから今季三度目の出場停止処分。「結局のところ、彼がペイトリオッツに復帰することはありえない。 なんらかの形で放出することになるだろう」という見方が支配的だ。

WR陣を補強したいという意図がパッカーズのフロントにあるのは紛れもない事実だ。パッカーズの副GMマーク・ヘイトリーは、テリー・グレンの獲得もありうる、と発言して話題になっている。 「誰であろうと、チームの勝利に貢献してくれる選手なら、そして我々がその選手とうまくやっていけるなら、彼を獲得するだろう」とヘイトリー。その「うまくやっていく」という部分が一番の問題なわけだが、ヘイトリーは、シャーマンHCの選手を扱う能力について、「彼はその点では最高のHCのひとりだ。彼はどんなことに対しても首尾一貫していて、選手の側はHCに何を期待できるかわかっている。

「世界中にあれほどのアスリートはそういないよ」とペイトリオッツのチームメイトが証言するように、グレンのWRとしての能力の高さを疑う者はいない。 わずか1週間の練習で臨んだ第5週のチャージャーズ戦では、いきなり7回110ydsの活躍を見せている。現在はNFL選手会が両者の調停に乗り出している状態らしい。サラリーキャップ上の問題もあり、巨額の契約金・サラリーの支払いをどうするのかが焦点になりそうだ。金銭上の問題が解決した上で、ペイトリオッツが(ドラフト権などと交換で)グレンをトレードに出す、というのが現実的な解決策かもしれない。

2002年2月 1日

ルーキー総括 後編

CB/Sバウ・ジュー

ドラフト3巡(全体71位)。今シーズン、最も貢献度の高かったルーキー。CBの控えとして修行するはずが、A・エドワーズの戦線離脱によってニッケルバックに。そしてリロイ・バトラーのケガによって先発SSを任されるハメになってしまった。きっと嵐のようなルーキーシーズンだったに違いない。 7試合に先発し、大きなミスはなく、「なかなか良くやった」というのが大方の評価。

「同地区に大きなWRが集まっているので、小さいCBは獲らない」という方針を貫いてきたのが元GMのロン・ウルフ。ジューはその中でも、大学時からフィジカルには定評があり、ハードタックルは得意とするところだった。そしてその強さを買われてのSS転向。先発して最初の試合は第11週の@デトロイト。 なんと最初のプレーで相手WRジョニー・モートンに後ろから追いついてファンブルフォースするというビッグプレー。結局39タックル、2インターセプトでシーズンを終えた。

セーフティにコンバートされたとはいっても、これはあくまで一時的なもの。ケガ人たちが復帰する来季には、本来のCBに戻って先発を目指すことになる。 マイク・マッケンジーは不動のスターターとしても、もう1人の先発、タイロン・ウィリアムズをバウ・ジューが脅かす日は意外と近いのではないか、という見方も多い。

LBトランス・マーシャル

ドラフト3巡(全体72位)。ミドルLBのベルナルド・ハリスの控え。シーズンのほとんどをスペシャルチーマーとして過ごす。 しかしシーズン終盤にはダイム隊形でのLBとしての起用など、限定された役割だったが出番は徐々に増えた。LBとしてのタックルは11。スペシャルチームでのタックルは9。

知能・一般常識テストでの点数が低かったり、ドラフト前のスカウティング・コンバインの時にマリファナ陽性反応が出たこともあってドラフトの指名順位が下がったが、 大学時からフィジカル能力の高さではずば抜けたものを持っていた。キャンプの時のさまざまなドリルでもチーム内でトップクラスの運動能力を発揮していたように、潜在能力の高さは疑うべくもない。

驚いたことに、先日発表されたエクスパンション・ドラフトのリストの中に、先発MLBのベルナルド・ハリスの名前があった。 裏返せば、それだけマーシャルの能力をチーム首脳が評価しているということだ。しかもその能力が花開くのは、早ければ来シーズンになるかもしれない。

OGビル・フェラリオ

ドラフト4巡(全体105位)。今シーズンは一度も試合当日の45人ロースターに登録されず。LGマイク・ウォールの控えとはいっても、実際のLGの控えはバリー・ストークスがLTの控えと兼任していた。フェラリオはウィスコンシン大で4年間全試合に先発したわけだから、 かなり不満の残るルーキーシーズンだったと言っていいだろう。トレーニングキャンプ中からパスプロテクションに苦労していたので、そのあたりが課題か。この春はNFLヨーロッパに派遣して経験を積ませることになりそう。

TEデヴィッド・マーティン

ドラフト6巡(全体198位)。意外なことに、今年のルーキーの中で最も早く出場機会が与えられた。大学時にはWRをプレー。サイズの大きさとパスキャッチの上手さを買って、最初からタイトエンドへ転向させるつもりでのドラフト指名だったため、当然使い物になるまでは時間がかかるものと思われていた。しかしキャンプでは、パスキャッチの上手さとルート取りの良さをアピールし、課題のブロックもそこそこクリア。早くも2番手TEの座を勝ち取って開幕を迎えた。

しかし、やはり経験を必要とするタイトエンドのポジションはルーキーにとっては甘いものではなく、なかなか思うようにプレーできない。しかもシーズンが進むにつれて、チームはRBグリーンのためのブロック力を必要とするようになり、ケガから復帰したベテランTEタイロン・デイヴィスに2番手の座を明け渡すことに。13パスキャッチ、144yds、1TDでシーズンを終えたマーティンは、レーオフ2試合では45人ロースターに加わることさえ出来なかった。

パスキャッチもルート取りも、先発のフランクスより上ではないか、と評価する声も多い。それを生かすためには、今オフの間にしっかり鍛えてバルクアップし、ブロック力を向上させることだ。