グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年2月13日

LGウォールはFA市場へ?

マイク・ウォール先発オフェンシブラインの中で唯一、この3月にフリーエージェント化する予定なのがLGマイク・ウォール。今年のFAにはOGが少ないこともあって強気になっているのか、2月中には契約延長せず、3月にFAとなってFA市場を試すつもりのようだ(その上でパッカーズと再契約するかはまた別の話)。あまりに彼の要求が高いようなら、パッカーズとしても彼をあきらめて、控えのストークスか、昨年ドラフト4巡のフェラリオを先発に昇格させなければならない。

その交渉の行方をじっと見守っているのがLT/LGの控えを兼任するバリー・ストークスの代理人。 ストークスも同じく3月にFA化の予定だからだ。もし先発のウォールが出て行くとなれば、ストークスが先発の第一候補となり、商品価値は跳ね上がる。LTクリフトンが足首を痛めて欠場中にストークスがしっかりと穴を埋めた、というのも強気の材料。「彼は先発する力がある。彼と契約するチームは、彼のことをバックアップとは思っていないだろう。我々はウォールほどの金を要求するつもりはないが」

一般に、チームが高く評価する選手ほど早い時期に契約延長するもので、その証拠に昨春にはRGリヴェラが、昨秋にはCフラナガンが契約延長を果たしている。LGウォールは首脳陣からそこまでの評価を得ていないのは確か。また、2年後のこととは言え、LTクリフトンとRTタウシャーが同時にFAとなる(しかもOTは値が張る)ため、その2人と再契約するためにはあまり高額の契約をしたくない、という事情もある。

「FA市場を試してみたい」と強気の姿勢を見せるのは、交渉上の戦術であることも多く、必ずしもあてにならない。FAになったはいいものの、他チームからはたいして良いオファーを得られずに結局かえって安いサラリーで元のチームと再契約、というのはよくある話。どちらにしてもリスクはある。パッカーズ側は、ルーキーのフェラリオをNFLヨーロッパに派遣しなかったのは、オフの間に手元で育てて、キャンプでは先発を争わせるつもりだ、という意図をウォール側にちらつかせているのかもしれない。

カテゴリ : Contract/Personnel