グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年2月10日

エクスパンション・ドラフトの見通し

2月18日に行われるヒューストン・テキサンズのエクスパンション・ドラフト。各チームから5人ずつの「指名してもいいよ」リストが提出され、テキサンズはその中から各チーム最大2名を指名できることになっている。 テキサンズからリクエストのあった選手たちは今週つぎつぎにヒューストンを訪れてフィジカルテストを受けている。逆に「テスト受けてくれ」と言われなかった選手は指名される可能性がかなり低い、ということになる。

テキサンズのGMはこの火曜日に、「エクスパンション・ドラフトでは12人から18人ぐらいしか指名しない」と明言した。つまりその後のFA市場で勝負する、という戦術らしい。どのチームもこれほど豪華なベテランたちをリストに載せているということは、サラリーキャップ上の理由からいずれそれら高給取りを解雇せざるをえなくなる。 それならばわざわざエクスパンション・ドラフトで指名して旧チームとの高額契約を引き継ぐよりも、解雇された後にあらためて契約した方が安上がり、ということだろう。

パッカーズからこのリストに載った5人は、DTサンタナ・ドットソン、DEジョン・シエリー、LBベルナルド・ハリス、LB K.D. ウィリアムズ、ロングスナッパーのロブ・デイヴィス。しかしこれまでの現地ヒューストンでの情報を総合すると、パッカーズからの5人がフィジカルテストに呼ばれた様子はなく、指名される可能性は低そうだ。ヒューストンの現地紙によると、今のところ指名が予想されているのは、OTボセリ(JAX)、LBシャーパー(BAL)、CBマーカス・コールマン(NYJ)、DTウォーカー(JAX)、WR/KRジャーメイン・ルイス(BAL)あたり。

パッカーズが上記の5人をリストに載せた事情はさまざまだ。ロブ・デイヴィスは、ロングスナッパーしか全く出来ない職人のため、まず指名はない。DTドットソンとDEシエリーは、サラリーが高くケガのリスクもあるベテラン選手、ということで指名されにくい。ドットソンは指名されなくても、来季は$3.3ミリオンものキャップ額になるため、 チームに残るにはサラリーカットを強いられることになりそう。シエリーはさらに状況が厳しい。同じポジションにはバジャ=ビアミラやレイノルズがいるため、 来季$3.5ミリオンものキャップ額になるシエリーは解雇される可能性が最も高い選手のひとりだ。

LBハリスがリストに入るのはかなり意外だったが、体重がオーバー気味でシーズン後半に動きが鈍ったこと、ルーキーのLBマーシャルが有望なこと、あたりが理由だろうか。もっとしっかり体を絞れ、とケツを叩く意味合いなのか。LBウィリアムズに関しては、年齢も若く、控えでそこそこ経験もあり、良いスペシャルチーマーでもある、ということで指名しやすい安い選手。ハリスとウィリアムズの2人をこのように扱うということは、首脳陣が今のLB陣にかなり不満を持っている表れかもしれない。ドラフトやFAでLB陣にテコ入れする可能性が高くなった。

カテゴリ : Contract/Personnel, Draft