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2001年12月31日

Packers 24 - 13 Vikings

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Vikings (5-10) 0 3 3 7 13
Packers (11-4) 0 7 0 17 24

前半はMINのディフェンスの頑張りでアーマン・グリーンのランがことごとく止められ、1stダウンがほとんど取れない苦しい展開。逆にMINオフェンスはルーキーRBベネットのランで着実にボールを進めるが、3番手QBウィンのパスが通らず、タッチダウンが奪えない。Kアンダーソンの44ydsFGでMINに先制を許した後、パッカーズはMINの反則などでもらったチャンスに、WRドライバーのリバースが31ydsのロングゲインでそのままタッチダウンして逆転。

後半に入っても、パッカーズは相変わらずランが止められてリードが広げられない。フィールドポジションが常に悪く、自陣ゴール内からのパントはGB陣32までしか飛ばず、FGを許して1点差に。

第4Q開始直後、QBウィンのパスをLBハリスが敵陣でインターセプト。MIN陣7まで迫るがFGどまりで4点差。直後のMINの攻撃で、ついに47ydsのロングパスでTEチェンバレンにタッチダウンを許し、逆転されてしまう。しかし次のパッカーズの攻撃はQBファーヴのパスが完璧だった。WRシュレーダーとフリーマンに交互にパスを通し、TEフランクスへの20ydsパスで敵陣4ヤード。最後はグリーンのランで逆転のタッチダウン。その後は相手QBウィンのパスをCBマッケンジーがインターセプトリターンしてそのままTDとして11点差。残り5分からのMINのオフェンスをなんとかゴール前でしのぎきって試合終了。

2001年12月30日

Notebook: MINのQBカルペッパーが欠場へ

 パッカーズ

John Thierry DE Knee Doubtful
Allen Rossum CB/KR Knee Questionable
Nate Wayne LB Back Questionable
Gilbert Brown NT Toe Probable
Herbert Goodman RB Quadricep Probable
Jamal Reynolds DE Knee Probable

ヴァイキングス

Daunte Culpepper QB Knee Out
Ed McDaniel LB Shoulder Questionable
Chris Hovan DT Ankle Probable
Brad Badger T Toe Probable
Todd Bouman QB Thumb Probable
Lemanski Hall LB Shoulder Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年12月29日

Notebook: LBクリス・ギジーは今季終了

LBクリス・ギジーは、タイタンズ戦の試合開始直前に激しい腰痛のために急遽欠場。椎間板ヘルニアの手術が必要と診断され、そのままインジャリーリザーブ入りし、今季の出場は不可能になった。彼によると、腰痛じたいは今シーズンずっと苦しめられてきたのだが、とりたてて深刻なものではなかった。それがタイタンズ戦のウォームアップをする時になって、足がしびれたり、左脚の感覚がなくなるほどになってしまったという。

手術は12月19日に行われ、傷が癒えるのを待って今週中にもリハビリを開始する予定。リハビリに要する時間は6週間から8週間ということなので、プレーオフを勝ち進むことが出来れば最後には出場できる可能性も少しはあったのだが、53人のロースター上に彼を残しておく余裕はなく、インジャリーリザーブ入りを余儀なくされた。ともあれ、来オフ最初のミニキャンプが行われると思われる3月下旬か4月上旬には、チーム合流は十分可能。

2001年12月28日

WRクリス・カーターがパッカーズに色目?

今シーズンはチーム内でたびたび軋轢をおこしているヴァイキングスの名WRクリス・カーター36歳。シーズン前には「今季が最後」と言っていたが、どうやらそれは撤回したらしい。さらに最近ではチームに嫌気がさしたらしく、「ヴァイキングスに残る気はない」とコメント。最新のインタビューでは愛弟子だったはずのWRランディ・モスが常に全力でプレーしないことを痛烈に批判。さらになぜか「来季はグリーンベイでプレーするかも」などと勝手に言い出す始末。

しかしパッカーズの側は大歓迎、というには程遠い反応だ。リロイ・バトラーは「あまりうまくいくとは思えないな。今のウチに必要なのはディープスレットであって、ポゼッションレシーバーじゃない。彼に電話して説得するつもりはないよ。今度の試合のときに彼と話はするだろうけど、『パッカーズに来てくれ』という話はしない」と冷淡なコメント。QBファーヴも同様だ。

CBマッケンジーとDEホリデイの契約延長は

来オフに無制限フリーエージェントになるのは、スターターではLGウォール、WRシュレーダー、FBヘンダーソン、DTギルバート・ブラウンの4人。しかしパッカーズとしては彼らとの再契約よりも、CBマイク・マッケンジーおよびDEヴォニー・ホリデイとの契約延長を(契約が切れるより1年早く)まとめることを優先するようだ。すでに交渉を始めているという情報もある。

マッケンジーもホリデイもチームの核といえる若手の中心選手で、今季はキャリア最高のプレーを続けていて、しかもまだ成長の余地もある。昨オフと違って、来オフにはまずまずサラリーキャップ上の余裕がある。現在のパッカーズディフェンスで最も価値のあるこの2人を、FAになるより1年早く契約延長することは、チームの将来にとって非常に重要なことだとパッカーズのフロントは考えている。

2001年12月27日

Notebook: DEシエリーは捻挫のみ

2001年12月26日

ランディフェンスの立て直しが急務

ブラウンズ戦では、本来控えRBだったJ・ホワイトに131ydsも走られ、その前の週のタイタンズ戦でも控えRBのスキップ・ヒックスに142ydsランを許した。そのために、タイタンズ戦の前にはNFL6位だったランディフェンスが今ではNFL12位まで急落している。「確かにそれが心配の種だ。我々は非常に良いランストップディフェンスのチームだったはずだが、今ではそれは疑わしい」とシャーマンHC。

バトラーの不在はやはり響いている。ブラウンズ戦の第2Q、RBホワイトが51ydsを走ったプレーでは、アラインメントのミスが命取りになった。もしバトラーがフィールドにいたら、直前にオーディブルをコールするか、タイムアウトを取るかして防ぐことができたかもしれないプレーだった。「もし僕らのディフェンスがメチャメチャにやられたり、ラインが圧倒されたってことなら心配するけど、これはそうじゃない。修正できる」とシャーパー。

2001年12月25日

Packers - Browns Notebook

2001年12月24日

Packers 30 - 7 Browns

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Browns (6-8) 0 7 0 0 7
Packers (10-4) 13 10 0 7 30

前半から完全にパッカーズペース。最初のドライブをTEフランクスへのTDパスキャッチ(PATは失敗)に結びつけると、次のブラウンズのドライブはCBバウ・ジューの幸運なインターセプトから再びTEフランクスにTDパスが決まって13-0。第2Q、ブラウンズのRBホワイトのランが出てタッチダウンを返され6点差に。FGで3点加えて9点差に広げた前半終了間際、QBカウチのパスをCBウィリアムズがインターセプトしてそのまま69yds走りきってタッチダウン。23-7でハーフタイムへ。

後半もパッカーズの流れは変わらず。第3QにはKロングウェルが45dysのFGを失敗するが、直後のディフェンスでCBウィリアムズがまたもやインターセプト。自陣22ヤードからの攻撃をグリーンの43ydsランで大きくゲインし、最後はレヴェンズがエンドゾーンでダイビングキャッチを見事に決めてダメ押し。第4Qには次第に強くなる雪の中、どちらのオフェンスもなかなか1stダウンが取れず、パントの蹴り合い。最後の12分間はアーマン・グリーンを温存し、さらに最後のオフェンスではQBファーヴも下げる余裕の逃げ切り。

トータルヤーデージではパッカーズ361ydsに対しブラウンズも337yds。7点しか取れなかったとはとても思えない数字だが、4つのターンオーバーが大きかった。逆にパッカーズはケガ人の多いブラウンズのディフェンスラインを圧倒し、ラン222yds、被サックもゼロ。NFL最多のINT数を誇るブラウンズのアグレッシブなセカンダリーに対しては、RB・TEへのショートパスでリスクを避けながら攻めたのが功を奏した。

パッカーズはこれで1998シーズン以来のプレーオフが確定。試合終了間際には、シャーマンHCにゲータレードシャワーの祝福。

2001年12月23日

Notebook: 両DLは出場の方向

 パッカーズ

Chris Gizzi LB Back Out
Gilbert Brown NT Toe Questionable
Allen Rossum CB/KR Knee Questionable
John Thierry DE Knee Questionable
Nate Wayne LB Back Questionable
Earl Dotson T Calf Probable
Bubba Franks TE Ankle Probable
Jamal Reynolds DE Knee Probable

ブラウンズ

James Jackson RB Ankle Out
Courtney Brown DE Ankle Doubtful
Tarek Saleh OLB Hip Questionable
Aaron Shea TE Shoulder Questionable
Daylon McCutcheon CB Ankle Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年12月22日

LBホルムバーグが先発?

ネイト・ウェインとクリス・ギジーのケガのため空席になっているウィークサイドLBのポジション。タイタンズ戦に続きブラウンズ戦でもトランス・マーシャルが先発するものと見られていたが、エド・ドナテルDCは、最近契約したばかりのロブ・ホルムバーグの起用に傾いている。ホルムバーグが優っている点はやはり経験。今年でNFL8年目になる彼は多くのチームを渡り歩き、いろいろなスキームを経験してきたた。タイタンズ戦の前に契約したばかりではあるが、パッカーズのシステムに関しても吸収は早い。

いっぽうルーキーのマーシャルは本業がミドルLB。パワーでは勝っておりアスレチック能力も素晴らしいものがあるが、まだあまりに粗削りでポカが怖い。ただでさえ、バトラーの代わりにルーキーのバウ・ジューを使わなければならないため、これ以上のリスクは避けたい、というのが首脳陣の考えのようだ。

キックオフ不振の原因がわかった

キッカーのライアン・ロングウェルは今季、キックオフの飛距離が出ずにこれまで苦戦してきたが、タイタンズ戦ではまずまず良いキックが何本かあってトンネルの出口が見えてきた。本人によると、結局のところ問題は、「脚の疲れ」だったのだそうだ。つまりフレッシュな状態で試合に臨めていなかった、ということ。

ファルコンズ戦の前、James Tuthill がグリーンベイに来て、「キックオフ専用キッカー」として練習した。その週に関してはロングウェルは練習で全くキックオフを蹴らずに本番を迎え、その結果よいキックオフを蹴ることができた。それがきっかけだった。試合と試合の間の練習で、昨年と同じ量のキック数のつもりだったが、詳しく調べてみるとかなり多く蹴っていたことがわかったのだ。そしてタイタンズ戦の前も練習でのキック数を大幅に減らし、それが功を奏した。

ベアーズファンが差別的いやがらせを受けたと訴え

先日のベアーズ戦@ランボーフィールドの際、シカゴから応援にやってきた黒人女性2人(双子)が、グリーンベイで人種差別的ないやがらせを受けた、とシカゴ地元紙のコラムニストが書いて問題になっている。いかにもベアーズファンの格好をした彼女たちは、レストランやショッピングモール、そしてランボーフィールドで非常に不快な体験をしたと主張している。

グリーンベイ市長は「街のイメージにも関わることで緊急を要する」として、すでに地元警察に調査を命じている。また、パッカーズの警備担当も、調査に全面協力を約束するとともに「もしそのような出来事を目撃した人がいたら連絡してほしい」と語っている。

2001年12月21日

Sスコット・フロストと契約

パッカーズはフリーエージェントのセーフティ、スコット・フロストと契約した。フロストは今年で4年めの26歳。身長6フィート3インチ、体重219ポンドの大型セーフティ。ジェッツにドラフト3位指名されて3年間プレーしたが今年の夏にカットされ、今季はブラウンズでプレー。どちらのチームでも主にスペシャルチーマーとして活躍してきた。大学時代はネブラスカ大(つまりアーマン・グリーンと同僚)でQBを務め、4年時にはパス1000ydsとラン1000ydsを同時に達成したという変わった経歴の持ち主。

フロストは12月10日にブラウンズを解雇されたばかり。ブラウンズがフロストを解雇したのは、なんと元パッカーズのクリス・エイキンズを獲得するため。結果として両チームはスペシャルチーマー同士をトレードしたことになる。ブラウンズ戦直前の契約のため、「単なる偵察目的で元ブラウンズを獲得しただけでは?」という見方もあるが、シャーマンHCもフロスト本人も全面的に否定している。また、パッカーズは現在ロースター上に2人のQBしか残していないが、彼を獲得したことで、ファーヴとピダーソンの両方がケガに倒れた場合の「エマージェンシーQB」としても多少は(シュレーダーと比べれば)アテになる。

腰を痛めてタイタンズ戦を欠場したLBクリス・ギジーは、水曜日に関節鏡手術を行った。フロストと契約するため、ギジーはインジャリー・リザーブ入り。これで今季は出場できない。

ネイト・ウェインに続くクリス・ギジーのケガで、今週のパッカーズはラインバッカーを探していたのだが、コーネリアス・ベネットを招いてワークアウトを行った結果「戦力としては期待できない」との結論に達し、その他にもめぼしいLBはいない、と判断してフロストとの契約を選んだ模様。

Notebook: RGリヴェラの左手

左手を骨折しながら先発を続けているRGマルコ・リヴェラだが、今後も「試合の半分出て、半分休む」というローテーションに変わりはないようだ。リヴェラの代わりにタウシャーがRGに入り、タウシャーの代わりのRTはアール・ドットソンが務める。ドットソンは昨季はじめまでは堂々のスターターだったわけで、彼が入ることでまた別の良さが出てくる、という判断らしい。

リヴェラの左手を固めるキャストは重さ約10ポンド(4.5キロ)もあるらしく、長くプレーしていると、当然腕や肩が疲れてくる。そのために1試合全て出るのは大変、という事情もあるようだ。そのキャストは、来週になって問題なければもっと小さいものに変えることが出来るとのこと。

2001年12月20日

LBギジーはやはり手術

腰を痛めてタイタンズ戦を欠場したLBクリス・ギジーは、やはり椎間板ヘルニアの関節鏡手術を受けることになった。ギジーはこのまま今季は出場できない可能性が高い。

薄くなったLB陣の層を厚くするため、パッカーズはコーネリアス・ベネットをグリーンベイに呼んでワークアウトを行うべく交渉中。ベネットは現在36歳。1987年のNFL入り以来、ビルズで9年、ファルコンズで3年、コルツで2年プレーした後、昨シーズン終了後に解雇され、それ以来どこのトレーニングキャンプにも参加せず、フットボールから離れている。また彼はビルズとファルコンズで5回のスーパーボウル出場経験がある。

来オフのサラリーキャップ状況

アンドリュー・ブラント最近副社長に昇格したチームの交渉担当、アンドリュー・ブラントによると、パッカーズの来季のサラリーキャップの状況は、昨年の今ごろと比べてかなり見通しが明るい、ということのようだ。昨オフは、もともとサラリーキャップがきつかった上に、FAのSシャーパーとKロングウェルが大活躍したために高額の契約をしなければならなかった。ブラントは、ベテランを慰留しつつキャップ内に収めるために苦心惨憺し、バトラー、ファーヴ、ウィンタース、レヴェンズ、アール・ドットソンらの契約を見直したり減俸したりすることでなんとか乗り切った。(その神業のような活躍によってブラントは昇進したわけだが) 

今年は契約の見直しを多くのベテランに強いるような必要はなさそうだ。「今年は昨年と比べるとかなり有利な位置にいる。昨年のシャーパーやロングウェルのようなFAがいるわけではないし。FAになる選手の多くをキープできると考えている」とブラント。現在のスターターの中で来季FAになるのはWRシュレーダー、LGウォール、FBヘンダーソン、NTギルバート・ブラウン。そしてスターターではないが重要な選手としてはリターナーのロッサム、WRブラッドフォード、DTフラニガンなどなど。FA全員をキープするのは無理としても、「絶対に必要」という選手はほとんどいない。

このような状況を作り出したのは、来オフにFAになるはずだったLBハリスやLBウェイン、RGリヴェラと昨オフのうちに契約延長をしたことや、開幕前にRBグリーンと契約延長し、今季に入ってからも新先発センターのフラナガンと契約延長を済ませていることが大きい。どの選手も、今季の活躍を考えると、来オフにはかなりのサラリーアップを覚悟しなければならないところだった。「いい選手であれば、FAにならないうちに契約延長をしておく」というロン・ウルフ元GMの方針は功を奏しているし、後継者であるシャーマンHCや交渉担当のブラントにも受け継がれているようだ。

2001年12月19日

タイタンズ戦後の話し合い

タイタンズ戦終了後、QBファーヴの記者会見を待つメディアを待たせたまま、マイク・シャーマンHCとQBブレット・ファーヴは30分も話し合いを行っていた。あまりに待たされたこともあって、話し合いの内容についていろいろと憶測が流れたが、シャーマンHCは月曜日の会見で、「いや、もうファーヴは会見を済ませていたものと思い込んでいたものだから。皆さんには申し訳なかった」と軽く受け流した。

「あれはごく普通の試合後のミーティングに過ぎない。ロードゲームの後にはいつも待ち時間がたっぷりとあるものだから、その時間をつぶさなきゃならない。だから、ファーヴと私は座って、終わったゲームのこと、次のゲームのことを話し合う。今までと同じことをしたまでだよ。移動のバスの中で話し合うこともあるけど、今回はそんな気分じゃなかった。だからバスに乗る前に話し合ったわけだ」

それ以外の事柄についても、月曜日のシャーマンHCはつとめて前向きに振舞っていたようだ。「我々は昨日の試合に負けた。だけどこれで世界が終わりってわけじゃない。たいていのチームがウチの『9勝4敗』という成績と交換してもらいたがるだろう。だから今の位置には満足している」

LBギジーのケガについて

月曜日の検査の結果、LBクリス・ギジーの背中(腰)のケガは、椎間板がズレた、ということのようだ。場合によっては手術が必要になり、そうなると今度のブラウンズ戦はもちろん、今季は全て欠場ということにもなりかねない。

本来のスターター、ネイト・ウェインもまだプレーは無理、ということで、ブラウンズ戦の先発はルーキーのトランス・マーシャルにほぼ決定。LBマーシャルのタイタンズ戦の働きについては、ベテランたちも評価している。「最も難しいポジションのひとつだからね。彼はよくやっていたよ。ビデオを見たら、彼は時折まずいポジションをとっていることあったけど、アスレチック能力とスピードでそれを補っていた」とLBウェイン。ダレン・シャーパーも「マーシャルは自分が正しいポジションにいるかどうか、100%の自信がもてないままずっとプレーしてたみたいだけど、彼はいいプレーをしてた。彼が素早くアグレッシブにプレーしている限り、知識の乏しさを補うことが出来る。フィジカルにアグレッシブでいる限り、彼はもっといいプレーができる」

2001年12月18日

Packers - Titans Notebook

2001年12月17日

Packers 20 - 26 Titans

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (9-4) 10 3 0 7 20
Titans (6-7) 2 13 3 8 26

第1Qは、グリーンがエンドゾーン内でタックルされてセーフティを奪われるという立ち上がり。しかしその後はWRドライバーへのTDパスなどで10点を挙げてパッカーズが逆転。しかしパッカーズが良かったのはここまで。第2Qに入ると、攻守ともにタイタンズがラインを支配し、2度のターンオーバーを生かして2TDを挙げたタイタンズが15-10と再びリード。前半終了間際にはロングウェルが54ydsのFGを決めて2点差に。

後半に入ってからも流れは変わらず、パッカーズは効果的なオフェンスを組み立てることができない。ディフェンスはDEホリデイが今日2度目のファンブルリカバーなどでなんとか3失点に抑えていたが、4Qに入ったところからRBヒックスに走りまくられ、タッチダウンと2ポイント成功でついに13点差に。タイタンズが引き気味に守るようになってからはようやくパスが通り、WRシュレーダーへのTDパスでなんとか7点を返すが、次のオフェンスは結局パント。最後のディフェンスもRBヒックスを止めることができず、逆転の望みは絶たれた。

パッカーズのオフェンシブラインがタイタンズのディフェンスラインに支配され、グリーンのランがまったく出ず、なんと9回9yds。パスオフェンスもDEカースらのパスラッシュに圧倒され、QBファーヴがポケットに留まって投げることができなかった。

オフェンスが1stダウンを取れないため、必然的に守備の時間が増える。最近好調(体調は悪そう)なマクネアのパスが3rdダウンでよく決まり、RBジョージを止めてもTENオフェンスを結局止めることができない。タイタンズオフェンスは、前半はWRメイソン&ダイソンへのパス、後半はTEワイチェックへのパスとRBヒックスのランで完璧にゲームをコントロールした。

2001年12月16日

Notebook: 両DLは欠場へ

DEシエリーとDTギルバート・ブラウンは金曜日の練習を休み、これで2人がタイタンズ戦に出場できる可能性はかなり低くなった。その場合のディフェンジブラインは先週と同じで、フラニガンとウォーカーがノーズタックルのポジションに入ることになる。

リターナーのアレン・ロッサムは木曜日に続き金曜日の練習にも参加。感謝祭の@デトロイトで痛めたヒザはかなり回復したものの、まだ万全ではない。STコーチのフランク・ノヴァックはロッサムの横方向の動きに不安を感じていて、「まだ彼は復帰するのに十分ではないと思う。しかし近い将来には復帰できるはず」と語っている。タイタンズ戦は無理かもしれないが、来週のブラウンズ戦には復帰できそうな感じ。

手の骨を骨折している右ガードのマルコ・リヴェラについては、先週と同様の起用法になりそう。つまり、試合の半分ほど彼にプレーさせ、残り半分は右タックルのタウシャーを右ガードに移し、アール・ドットソンを右タックルに入れる予定。「タウシャーはOLのどのポジションに入れてもきっとうまくやるだろう。あんな奴がいてくれるのは本当に助かるよ」とロスリーOC。

タイタンズのケガ人については、あまりに人数が多すぎて、誰が出れて誰が出られないのかよくわからない。

パッカーズ

Rondell Mealey RB Leg Out
Nate Wayne LB Back Out
Gilbert Brown NT Toe Questionable
Allen Rossum CB/KR Knee Questionable
John Thierry DE Knee Questionable
Robert Ferguson WR Hamstring Probable

タイタンズ

Justin McCareins WR Ankle Out
Chris Sanders WR Back Out
Blaine Bishop SS Foot/Hand Questionable
Kevin Carter DE Calf Questionable
Eddie George RB Ankle Questionable
DeRon Jenkins CB Knee Questionable
Erron Kinney TE Calf Questionable
Kevin Long C Knee Questionable
Derrick Mason WR Hip Questionable
Steve McNair QB Elbow Questionable
Donald Mitchell CB Knee Questionable
Aric Morris SS Ankle Questionable
Zach Piller G Wrist Questionable
Daryl Porter S Knee Questionable
Samari Rolle CB Foot Questionable
Robaire Smith DT Thumb Questionable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年12月15日

ロン・ウルフが顧問としての初仕事

6月にGM職を引退して以来、チーム顧問という名目でパッカーズに籍をおき、メリーランド州アナポリスで引退生活を送っているロン・ウルフ。これまでにもシャーマンHCと電話で連絡を取り合ったりはしていたが、今週はひさびさにグリーンベイに戻り、顧問としての初仕事をした。「彼の頭脳を24時間借りたんだ。ビデオを見てわれわれのチームについて話し合った。フリーエージェントについての予測や、ドラフトについても話し合った」とシャーマンHC。

ただし、来春のドラフトに関して、ウルフが特に深く関わることはなさそうだ。シャーマンHCは、「彼がもしそうしたいのなら、私は賛成する。しかし彼はあまりドラフトに深く関わるつもりはないようだ」と語る。レッドスキンズのオーナー、ダニエル・スナイダーがウルフに対して、一部オーナーシップの提供と引き換えにGM職につかせようとしている、という観測が以前から流れているが、それについてもロン・ウルフは改めて否定。「私は今、リラックスして人生を楽しんでいる」

2001年12月13日

Notebook: LBホルムバーグと契約

2001年12月12日

キックオフが問題

Kライアン・ロングウェルの苦戦はベアーズ戦でも続き、とにかくキックオフの飛距離が出ない。ベアーズの4回のキックオフリターン後のボールの位置は、ベアーズ陣38ヤード、45ヤード、39ヤード、38ヤード。わずか7点に終わったのが信じられないようなフィールドポジションを毎回与えてしまっていた。

ファルコンズ戦の前にはフリーエージェントのキッカーJames Tuthillと契約して、「キックオフ専用キッカー」を検討していたが、今回に関してはケガ人が増えているためにロースター上の余裕が少ない。そのため今週はシャーマンHCもロングウェルと話し合うなどしてキックオフの向上に努めることにしている。具体的な対策としては(それほど沢山あるわけではないが)、しっかりとコーナーにコントロールしてリターナーの進路を狭くする。いっそもっと飛距離を短くして滞空時間の長いキックを蹴る、などなど。

なお、ゴールポストに当てて失敗した41ydsのフィールドゴールについては、「急に強く吹いた風のせい」ということでロングウェルもコーチたちも納得しているようだ。「あれはしっかり蹴れた。ホールドも完璧だったし、すごくキレイに足から離れていった。僕らはボールの行方を見上げると、ボールが真ん中に向かっていくのが見えた。ピダーソンが『ナイスショット!』と言ったところで、ボールがどんどんスライスして行ったんだ。風がボールを運んでいってしまった」とロングウェル。

チャレンジの失敗

3QにTDパスをWRシュレーダーがジャッグルしてキャッチが認められなかった時、マイク・シャーマンHCは迷わずインスタントリプレーを要求して、あっさりと失敗し、タイムアウトを失った。シャーマンHC本人もこの判断は誤りだったと認めている。

「最初に上のブースから、あれはタッチダウンだったと情報が入り、あわててフラッグを投げてしまった。以前はあのフラッグをアシスタントのウォーリックのポケットに入れておいたんだが、ポケットごと引きちぎりそうになったことがあったんだ。それで今度は自分のポケットに入れておいたわけ。そしたら今度は少しばかり手近にありすぎた(笑)」

フラッグを投げた後で、アシスタントコーチから「チャレンジしない方がいい」と知らされたが後の祭り。「レフェリーに、『風のせいでフラッグが飛んでしまっただけ』と主張したんだが受け入れられなかったよ」とシャーマンHC。

2001年12月11日

LBウェインは背中を痛めて1、2試合欠場に

パッカーズのリーディングタックラー、LBネイト・ウェインはベアーズ戦の第1Qに背中を痛めて途中退場。松葉杖をついてサイドラインで応援しなければならなかった。もう少しテストをしてみなければわからないようだが、今のところの診断は「1、2試合の欠場」というところ。シャーマンHCの考えではそれより微妙に短く「7日から10日」とのこと。

代わりに入ったクリス・ギジーは、当然ウェインほどのスピードはないものの、大過なく代役を務めて大きな綻びを見せることはなかったようだ。

オフェンシブラインの頑張り

手を骨折してベアーズ戦をプレーした右ガードのマルコ・リヴェラ。ケガを悪化させるリスクを減らすため、第1・第3Qだけリヴェラがプレーした。第2・第4Qにはタウシャーが代わりに右ガードに入り、右タックルにはアール・ドットソンが入るという布陣。「耐えられないような痛みじゃなかったよ。試合前に、何人かの選手を相手に試してみて、自信を持てたからコーチに言ったんだ。『もし僕が必要なら、僕の方はOKだ』って」とリヴェラ。「彼がキャストをつけたままどれぐらい良いプレーが出来るかが一番の心配の種だった。彼のメンタル・タフネスに関しては全く心配したことなどないから」とシャーマンHC。

RTのドットソンは体調さえ十分であれば、ずっとスターターを務めてきたベテランだけに、コーチたちも何の心配もしていなかったが、問題はガードの経験の少ないタウシャー。しかしタウシャーもラン・パスともに十分な働きを見せてコーチたちを驚かせた。「ドットソンのことは心配してなかったし、実際素晴らしいプレーをしてくれた。しかしタウシャーは、少ない練習量のことを考えると、驚くべき適応力だ」とシャーマンHC。

ジャガーズ戦でそうとうやられた左タックルのクリフトンもまずまずの出来。オフェンシブライン全員とFBヘンダーソンの好ブロックでアーマン・グリーンの125ydsランを支えた。

控えディフェンス選手たちの奮闘

DEジョン・シエリーをヒザのケガで欠き、ランディフェンスの中心であるNTギルバート・ブラウンもつま先を痛めて欠場。LBディッグスはヒジの腱を痛めていて、LBハリスも手をキャストで固めていてタックルが万全ではない。しかも1Q途中でLBネイト・ウェインが背中を痛めて退場してしまった。しかしそのような状況で、RBアンソニー・トーマスのランをよく抑えた。誰がヒーロー、ということではない。代わりに入った選手を含めた全員が良く踏ん張り、層の厚さを示した。

欠場のG・ブラウンに代わってノーズタックルに入ったのは元ベアーズのDTジム・フラニガン。解雇された古巣に対して2戦2勝のお返しができた。「素晴らしいチームエフォートだった。彼らのランを50ydsに抑えて、ほとんどエンドゾーンに入れさせなかったなんて信じがたいほどだ。もちろん、僕にとってはなおさら意味のあることだよ。僕を解雇したベアーズに対してこんな機会が与えられて本当にうれしい。これほどうれしいことはないよ」とフラニガン。

Packers - Bears Notebook

2001年12月10日

Packers 17 - 7 Bears

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Bears (9-3) 0 0 7 0 7
Packers (9-3) 7 0 7 3 17

最初のドライブでフリーマンへのTDパスでパッカーズが先制。前半はパッカーズがヤード数でもタイムオブポゼッション(17分45秒)でも大幅にリード。しかしフィールドポジションの悪さとロングウェルの41ydsFG失敗で追加点を奪えない。しかも前半終了直前には、QBファーヴのインターセプトから自陣5ヤードまで攻め込まれる初めてのピンチ。しかしそこを守りきり、Kエディンガーが23ydsのFGを外してくれて7点差のまま前半終了。

後半最初のベアーズのドライブは35ydsのキックオフリターンでCHI陣45から。マッケンジーがパスインターフェアの反則を取られ、直後にA・トーマスの19ydsのTDランが出て同点。しかもその後はパッカーズのオフェンスとスペシャルチームが悪く、2回続けてGB陣からのCHIのオフェンスというピンチ。しかしそこを2回ともパントに追い込んでしのぎ、迎えたGB陣9からの攻撃。91ydsのドライブをグリーンの12ydsTDランで締めくくってようやく勝ち越し。直後のCHIのオフェンスでシャーパーがインターセプト。グリーンとレヴェンズのランでボールを進め、難なくFGで3点追加。その後はCHIの攻撃をしのいで10点差で逃げ切り。

2001年12月 9日

RGマルコ・リヴェラが手を骨折

右ガードのマルコ・リヴェラが練習中に左手を骨折してしまった。しかしいまのところ本人もコーチ陣もベアーズ戦に先発の予定を変えてはいない。本人によると今のところ痛みなどはないようだが、ブロック時のパンチを繰り出した時にどのような反動(や痛み)があるかはまだわからない。試合まであまりにも時間がないため、ドクターの判断次第では先発交代もあり得る。

リヴェラはランブロックのカギを握る大事なラインメン。しかも今回の相手は重量級のキース・トレイラーとテッド・ワシントン。リヴェラが先発できない場合、右タックルのタウシャーが代役として右ガードに入り、アール・ドットソンが右タックルの先発に復帰することになる。そしてリヴェラ本人は先発できなくても緊急時の控えとしてスタンバイ。

再びSジェンキンズと契約

エイキンズの解雇によって人数が不足しているセーフティ陣を補うため、先月いったん契約しながら翌週に解雇してしまったSビリー・ジェンキンズと契約を結んだ。ジェンキンズは1997年、FAルーキーとしてラムズに入団し、翌年からスターターに定着。99年には全試合先発して優勝に貢献した。2000年からブロンコスに移り全試合先発したが、今年のキャンプでは若手にポジションを奪われ、10月23日にブロンコスから解雇されていた。その後、パッカーズやブラウンズのテストを受けたり、新チーム、ヒューストン・テキサンズのテストを受けたりしたあと、ライオンズ戦の直前にパッカーズと契約、翌週に解雇されていた。

Notebook: WRファーガソンが再び負傷

DTギルバート・ブラウンはジャガーズ戦でつま先を痛め、水木金と3日続けて練習を休み。シャーマンHCによると、腫れはだいぶひいてきたようで、ベアーズ戦への出場は問題ないはず、とのこと。

また、先週リターナーとしてNFLデビューを果たしたWRロバート・ファーガソンはハムストリングを痛めて金曜日の練習を休んだ。彼が出られるならジャガーズ戦同様パントリターナーはファーガソンとフリーマン。彼が無理ならWRチャールズ・リーがリターナーに加わる可能性もある。

パッカーズ

Allen Rossum CB/KR Knee Out
Rondell Mealey RB Leg Doubtful
John Thierry DE Knee Doubtful
Gilbert Brown NT Toe Probable
Robert Ferguson WR Hamstring Probable
Bhawoh Jue CB Groin Probable
Marco Rivera OG Hand Probable

ベアーズ

Phillip Daniels DE Shoulder Probable
Bryan Robinson DE Knee Probable
Anthony Thomas RB Hamstring Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年12月 8日

新加入マット・ボウエンの出番

スペシャルチームでは4種全てに重要な働きをしていたSエイキンズの解雇により、先週契約したばかりのSマット・ボウエンは今週のベアーズ戦から実戦投入されることになった。ボウエンはプロ入り2年目とはいえ、昨年はラムズのスペシャルチームで全試合に出場、チーム最多タイの21タックルを記録している。「スぺシャルチームで大事なのは頑張り(effort)だと僕は思うんだ。それと自分の役割を良く知ること。チームによってスキームが違うとはいっても、スペシャルチームの仕事は、ターンオーバーを奪い、ビッグタックルを狙い、リターンのためにビッグブロックをすることだ。どこでも同じことだよ」

スペシャルチーム以外の通常のディフェンスでも、バトラーとエドワーズの戦線離脱とエイキンズの解雇によって、セーフティは彼をふくめて3人になってしまっている。ベアーズ戦に関しては、まだ彼を通常のディフェンスに参加させることはなさそうだが、プレーブックはみっちりと勉強中だ。「準備も出来ていないうちに試合に向かうなんて信じられないからね。自分もプレーに加わるつもりで準備てしていくつもり」

2001年12月 7日

Sエイキンズが逆ギレ そして解雇

Sクリス・エイキンズは、ファルコンズ戦に続いてジャガーズ戦でもスペシャルチームで馬鹿げた反則を繰り返し、最後にはパントカバーチームからも下げられてしまった。ファルコンズ戦の直後には、しおらしくチームメイトの前で謝罪したり、チームメイトの弁護などもあって解雇を免れたといういきさつがあった。しかし今回は違ったようだ。

「今の状況は全く不愉快なもので、実際僕はここを出て行く準備は出来てる。それでもここへ毎日来て、言われたことをやらなきゃいけない。僕をプレーさせるかどうか決めるのは彼だからね」 「シャーマンHCが僕に対して下す判断は、他の選手の時と違って非合理的で、個人的感情に基づいたものだ。選手とコーチの関係じゃない、個人的なものだよ。僕に言わせれば」などなど。シャーマンHCの下では自分の未来はないと見たのか「早く解雇してみろ」と言わんばかりのコメントをメディアの前で繰り返した。

このエイキンズの爆発の直前、水曜日の朝にはシャーマンHCは、「反則を犯した彼の判断は非常にまずいものだった。彼は非常にアグレッシブなプレーヤーで、もっとよく訓練されなければいけない」と言い、解雇するつもりはないことを明らかにしていた。

追記: 上記記事を書いた後、やはりエイキンズは解雇された。

DTスティーブ・ウォーレンは今季終了

DTスティーヴ・ウォーレンは、ルーキーシーズンだった昨年12/3のベアーズ戦でヒザ上の筋を断裂してしまい、今季もずっと"Physically unable to perform list"に入っていた。3週間前から練習に復帰し、ロースターに戻すかこのまま欠場するかを決定する期限が来た。チームの判断は、このまま"Physically unable to perform list"でシーズンを終えさせるというものだった。昨年、同じ部位をケガしたサンタナ・ドットソンは一部断裂で済んだのだが、ウォーレンの場合は完全に断裂してしまい、完全な回復には至っていないため。また、ノーズタックルのギルバート・ブラウンの控えとしては、開幕直前にトレードで獲得したロッド・ウォーカーがなかなか良くやっているため、ウォーレンには無理させず、来季に完全な状態で復帰させたい、という意図もあるようだ。

Notebook: プロボウル中間発表

2001年12月 6日

DEシエリーは2、3週欠場か

ジャガーズ戦の前半でヒザの腱を痛めて途中退場したDEジョン・シエリーは検査の結果、心配されたような軟骨へのダメージはなかったため手術も不要で、2、3週の欠場で済みそうだ。シエリーはパッカーズディフェンスの枠組みでは"エレファントDE"に分類される軽量でパスラッシュ寄り(ラン軽視)のDE。幸いこのポジションには、バジャ=ビアミラやルーキーのレイノルズが控えていて、チーム内で最も層の厚いポジションと言ってもよい。

シエリーの一時離脱により、代わりのスターターは誰になるか。NFL2位の12サックを挙げているバジャ=ビアミラが昇格するのが常識的な線だが、彼もレイノルズも現状ではラン守備にかなり難がある。しかも今週のベアーズ戦ではアンソニー・トーマスのパワーランをどうやって止めるかが大事なテーマ。そのためDT/DE兼任でホリデイに代わって"パワーDE"のポジションに入ることもあるクリディアス・ハントをスターターにするということも考えられる。そして3rdダウンロングなどのパスシチュエーションでは、バジャ=ビアミラとレイノルズが左右のエンドに入る。どちらにせよ、ようやくデビューを果たしたばかりのジャマール・レイノルズの出番が大幅に増えることは間違いない。

Notebook: 上位指名ルーキーたちにおほめ

2001年12月 5日

Packers - Jaguars Notebook

2001年12月 4日

Packers 28 - 21 Jaguars

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (8-3) 0 7 14 7 28
Jaguars (3-8) 3 10 8 0 21

前半はパッカーズの、特にランオフェンスが完全に封じ込まれ、1Qにはなんと1stダウンなし。2Qもジャガーズペース。ディフェンスもまずまず頑張ってはいるが、いかんせんフィールドポジションが悪く、ズルズルと失点が重なる。前半終了間際にようやくアーマン・グリーンがタッチダウンを挙げて6点差に。

パッカーズは後半初めにフリーマンへのロングパスで敵陣ゴール前まで攻め込むが、TDを奪えないばかりかFGまでブロックされ無得点。再び敵陣深くに攻め込んだ時は、ファーヴがサックされファンブルリカバータッチダウンを喫してしまう。2ポイントまで決まってここで14点差。しかしその直後、シュレーダーへの43ydsのタッチダウンパスが決まり、わずか3プレーで7点差に。ここで完全にモメンタムがパッカーズに移った。直後のキックオフリターンで相手リターナーがファンブルし、LBマーシャルがリカバー。今度もわずか3プレーでフランクスへタッチダウンパス。14点差にされてから3分もたたないうちになんと同点。

4Qに入ってからはジャガーズが優勢。2度もレッドゾーンへ攻め込むが、CBウィリアムズのインターセプトと40ydsのFG失敗でかろうじてしのぐ。両者パントが続いた後、残り2分3秒からパッカーズのオフェンス。グリーンへのスクリーンパスが42ydsのロングゲインとなって一気に敵陣4ヤードへ。最後はファーヴが自らエンドゾーンヘ走り込んでついに勝ち越し。残り1分30秒からのジャガーズ最後の攻撃は、ホリデイとレイノルズがそれぞれサックを挙げ、4thダウン失敗で試合終了。

ケガ人の多いジャガーズディフェンスはアーマン・グリーンのランを封じ込めることに全力を挙げ、それには完全に成功した。しかしそれだけではパッカーズオフェンスを止めるには不十分だった。

2001年12月 3日

Notebook: LTクリフトンは先発復帰に前進

下記のリストには載っていないが、実は一番問題なのは、水曜日の練習中に足首を悪化させてしまったOTチャド・クリフトン。しかし状態はだいぶ良くなったようで、土曜日の練習では1stチームのほとんどのプレーに参加できた。先発復帰へ大きな前進。

ジャガーズはストロングサイドのLBが問題。ケビン・ハーディに加え、控えのクラークまでケガをしてしまいどちらも出場は絶望的。LBを減らして5DBで行くことも検討されているらしい。欠場が続くフレッド・テイラー(RB)はおそらく今回も欠場。無理して出たとしても状態はかなり悪そう。QBブルネルも太腿を痛めていて予断を許さないが、おそらく無理してでも先発するものと思われる。また、コカイン陽性反応が出たと今週初めに警察から発表のあったジミー・スミス(WR)は、残念ながら今週の試合に関しては何の処分も科されないようだ。

 パッカーズ

Allen Rossum CB/KR Knee Out
Brett Favre QB Back Probable
William Henderson FB Back Probable

ジャガーズ

Danny Clark OLB Foot Doubtful
Kevin Hardy OLB Knee Doubtful
Mark Brunell QB Quadriceps Questionable
Marlon McCree FS Ankle Questionable
Fred Taylor RB Groin Questionable
Joe Tuipala MLB Thigh Questionable
Hardy Nickerson MLB Hip Probable
Zach Wiegert G Toe Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年12月 2日

リターナー問題は折衷案が浮上

スピードのある若手リターナーで一発を狙いたいが、大事な所でポカをやられても困る。ということで、リターナー問題に関して折衷案が浮上している。ミスの許されない自陣深くのパントリターンは、キャッチミスやファンブルが少ないフリーマンが担当し、そうでない場所ではルーキーのWRファーガソンやCBルースが担当するというものだ。

金曜日の練習では、ファーガソンがオフェンスの1stチームに加わるシーンが多く見られ、プラクティス・スクワッドのルースよりもファーガソンがWR兼リターナーとして出場する可能性が高まった。ルースは「どうやらファーガソンに傾いてるみたいだ。もし僕を使おうとすれば誰かをクビにしなきゃいけないからね。怒ってるわけじゃないよ・・・がっかりしてるだけ。誰だってがっかりするだろう」

ジャガーズのパンターのC・ハンソンは左足で蹴るため、パッカーズはわざわざフリーの左利きのパンターを2人グリーンベイに呼んでリターンの練習をさせている。また、キックオフリターンの方は、ファーガソン、ルースの他にもRBミーリー、WRブラッドフォード、RBレヴェンズも練習に加わっていて、まだどうなるかはわからない。

第3QBはとりあえずWRシュレーダー

QBファーヴがグリーンベイに来た92年以来、第3QBが必要になったのは一度だけ。95年第9週の@ミネソタ戦、ファーヴに続きタイ・デトマーがケガで退場し、T.J. Rubley という第3QBが登場した。10-10の同点で終了直前にフィールドゴールレンジに入って3rdダウン1、ランプレーをコールされたRubley は、オーディブルでパスに変えてしまい、インターセプト。相手に決勝のFGを決められてしまい敗戦となった。

バリスの解雇で空席になった第3QB。もし1試合の間に、ファーヴに続きピダーソンまでケガに倒れた場合、WRビル・シュレーダーがQBを務めることになった。彼は高校時代にQBをやっていた。「もし第3QBが出るような事態になれば、それはRBのレヴェンズとグリーンのショーになる。QBはRBにハンドオフするだけ。それならシュレーダーでも出来るだろう」とシャーマンHC。

解雇されたばかりのヘンリー・バリスと、プラクティス・スクワッドに契約するということも首脳陣は考えている。また、2人のQBのどちらかがケガした場合に備え、ウェストコーストオフェンスの経験のあるフリーのQBと連絡はとっているらしい。

Notebook: 新加入のSボウエン

2001年12月 1日

QBバリスを解雇 Sボウエンと契約

マット・ボウエンパッカーズは第3QBのヘンリー・バリスを解雇、そして元ラムズのSマット・ボウエンと契約した。ボウエンはアイオワ大出身、昨年のラムズのドラフト6巡指名。身長6フィート1インチ(185cm)、体重208ポンド(94kg)。ルーキーの昨年は全試合に出場し、先発は2試合。スペシャルチームとしてもチーム最多タイの21タックルを記録し、チーム内のルーキーオブザイヤーに選ばれている。しかし今年の開幕戦で右足を骨折し、インジャリー・リザーブ入り。そのまま11月6日に解雇されてしまっていた。

手薄になっているDBを補強しようという意図はよくわかるのだが、第3QBのバリスを解雇してしまったことで、ロースターに残るQBはファーヴとピダーソンだけ。これはかなり異例で、ジャガーズ戦はともかく、このままQB2人でシーズンを戦っていくというのも考えにくい。11/28の記事で紹介したQBハッチンソンと契約できる見込みでもあるのか、その他のQBとの契約が秒読みに入っているのか。ともかく、慎重なシャーマンHCとしてはかなり思い切った決断と言えそうだ。

Notebook: DEレイノルズの初出場が近づく?