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2001年8月31日

Notebook: 開幕ロースター争い

オフェンシブライン固まる

コーチからの正式なコメントはないが、オフェンシブラインの開幕スターターは現状のままでほぼ決まりといって良さそうだ。つまり、OTアール・ドットソンもCフランク・ウィンタースもスターターの座を奪い返すことはできず、ルーキーのOGフェラリオも先発LGとなることはできなかった。

2001 Packers Offensive Line
左タックル 左ガード センター 右ガード 右タックル
Chad Clifton Mike Wahle Mike Flanagan Marco Rivera Mark Tauscher
Barry Stokes Bill Ferrario Frank Winters Glenn Rountree Earl Dotson

残念なのはアール・ドットソン。椎間板ヘルニアで昨季のほとんどを棒に振り、再起を賭けた今年はトレーニングキャンプに入るあたりまでは順調で、タウシャーからポジションを奪い返すものと見られていたが、ヒザを悪くしてしまった。最近では腰も再び痛めてしまい、今のところ開幕先発は絶望的。体調さえ万全ならやはりタウシャー(成長しているとはいえ)よりも力は上。本人の体調次第、また他の選手のケガ次第では、タウシャーをコンバートするなどしてドットソンが先発に復帰することも考えられる。ともかく、ドットソン以外に全くケガ人がいないのは好材料。

現在、公式サイトに掲載されているデプス・チャートは下記の通りだが、LTとRGの控えについては、この表の通りに起用するとは思えない。つまりクリフトンやリヴェラが出られない場合、ドットソンやタウシャーのコンバートでやりくりすることが考えられる。(だいいち、Rountreeはたぶんロースターに残れない)

なお今日の練習では、センターの2人がケガで出られない場合も想定して、リヴェラをセンター、タウシャーを左ガード、ドットソンを右タックルに入れるという布陣の練習もしていたらしい。

2001年8月30日

DTサンタナ・ドットソンがフルパッド練習に復帰

DTサンタナ・ドットソンは昨年11/27のマンデーナイト、パンサーズ戦でヒザ上の四頭筋を断裂して、12/1に手術受けた。それ以来9ヶ月、つらく厳しいリハビリを粘り強く続けてきた彼がついにフルパッドの練習に復帰した。実際の当たりを経験してみて耐えられるか、ということが復帰プロセスの中でも最も注目される大きなステップだったわけだが、それも問題なくクリアできたようだ。

苦しいリハビリを粘り強く続けてきたサンタナ・ドットソンの努力をシャーマンHCは称え、「彼はとてもよくやったと思う。まだ力が完全に戻るまでは先が長い。今日の練習の後、回復していなければならないし、本番はもう来週だ。でもとにかく、私は勇気づけられたよ」と語っている。首脳陣としては開幕のライオンズ戦で15から20プレイほど参加することを今のところ考えているようだ。

サンタナ・ドットソンがケガした翌週に同じ部位を断裂したのが当時ルーキーだったDTスティーヴ・ウォーレンだが、彼のほうの回復は大分遅れている。断裂の度合いがドットソンよりもひどかった事がその理由の第一だが、シャーマンHCは「ドットソンがケガからの復帰の仕方をわかっているのに対して、ウォーレンは大ケガをしたのが初めてで、少しビビって慎重になりすぎてしまう」と説明している。ウォーレンの復帰は11月以降とされていて、さらに最悪の場合、今シーズンは復帰できないことも考えられる。

3番手WRはドライバーが有力か

フリーマン、シュレーダーに続く3番手WRは、今のところドナルド・ドライバーのようだ。練習ではナイスキャッチを連発するコーリー・ブラッドフォードも、プレシーズンゲームでは時折集中力を欠くプレーが多く、やや首脳陣の信頼を失いかけている。その点でドライバーはどちらかと言うと練習より試合に強いタイプだ。(大学時は走り高跳びでも全米クラスの選手だった) 今週のレイダーズ戦が、とりあえずドライバーの最終テストになりそうだ。

期待されたドラフト2巡指名のロバート・ファーガソンは、やはり大学での経験が少ない(1部校のテキサスA&Mではわずか1年)のが響いたのか、プロのオフェンスを把握するのに手間取り、今のところデプスチャートでは6番手WRに甘んじている。先日のドルフィンズ戦ではロクに出番がもらえずに、ふてくされてベンチに座り込む姿がテレビにまで映ってしまった。メディアにもそれを指摘されて「ただフィールドに出てプレーしたいだけなんだ」と主張するファーガソン。

ファーヴ親分は、ウェストコーストオフェンスがルーキーにとっていかに難しいかを述べてファーガソンをかばいながらも、「もう大学生じゃないんだ。『素晴らしい才能を持っていても、それだけじゃダメなんだ』と、彼には毎日のように言っているところだ」「このリーグは、誰も待っていてはくれない。上位指名選手でもだ。1年か2年は辛抱してくれても、その後は別のチームに放り出される。ファーガソンがそうなると言っているわけじゃないけど、彼はもっとフットボールに真剣に取り組まなくては。少しでも早くね」「彼はサイズや能力ではスターリング・シャープによく似ている。でもまだその域には程遠いね」などと、温かくも厳しい言葉をいくつも繰り出した。

DTウォーレンとTEデイヴィスを"PUPリスト"に

パッカーズはリハビリ途上のDTスティーヴ・ウォーレンとTEタイロン・デイヴィスの2人を "physically unable to perform list" に登録した。これによって現在のロースターを65人に絞り込むことができた。"PUP リスト"に登録された選手は、第6週が終わるまでロースターに復帰することはできず、第6週の後は、3週間のあいだにその選手を(もちろん53人の枠内で)ロースターに入れるか、解雇するかの決定をしなければならない、らしい。

2001年8月29日

練習に復帰した主力の4選手について

月曜から練習に復帰したのは、RBアーマン・グリーン、RBレヴェンズ、LBナイル・ディッグス、LBネイト・ウェインの主力4人。その結果として、良いニュースが2つと悪いニュースが2つ。

RBトレードの可能性を模索

RB/FBのロースター枠はおそらく5人、多くて6人。どうしてもロンデル・ミーリー、デモンド・パーカー、ハーバート・グッドマンのうち1人か2人はカットしなければならない。その上、多くのポジションでケガ人のためデプスが足りなくなっているため、パッカーズ首脳はRB/FBの誰かをトレード材料にと多くのチームに売り込んでいるようだ。また、レヴェンズやミーリーはサイズもあってFBもこなせることから、FBのヘンダーソンやスナイダーでさえも(求められれば)トレードの可能性がある。

先日のドルフィンズ戦でデモンド・パーカーが80yds、、ハーバート・グッドマンが65yds走ったこともアピール材料になりそうだ。副GMのマーク・ヘイトリーは、「まだ時期尚早だが、いくつかのチームが興味を示している。どのチームとはまだ言えないが。今週の試合前に決まるかどうかはわからない」と語っている。仮にトレードがまとまらずにパッカーズが上記の誰かを解雇(waive)し、複数のチームが獲得しようとした場合、優先権は昨季の成績の悪かったチームにある。そのため例えば優勝したレイヴンズにとっては、契約できる可能性は非常に低くなってしまい、「それならトレードを」ということになる可能性もある。

2001年8月28日

DEハラルド・ハッセルバックと契約

パッカーズは、先週ブロンコスを解雇されたばかりのベテランDEハラルド・ハッセルバック(33歳)と契約した。八ッセルバックはブロンコス一筋で7年間、主に控えDEとして(先発は通算27試合)活躍してきた。ブロンコスを解雇されたのは、もうじき34歳になるという年齢の問題や、若手の台頭などがあるようだ。パッカーズの側はドナテルDCがブロンコスでアシスタントコーチをしていたため、彼のことをよく知っていること、ドナテルDCのシステムに馴染みやすいということもあるだろう。

パッカーズとしては左サイドのDEホリデイの控えに、と考えているようだが、その場合ビリー・ライオンをDTに回すつもりのか、だとすればDTの誰が犠牲になるのか。それとも今回の八ッセルバックとの契約は単にテスト的なものなのか。年齢が年齢だけに、意図が今ひとつわからない。

レヴェンズとグリーンが今週から練習復帰

8/11のブラウンズ戦で左手の第4中手骨を骨折して以来2週間あまり、練習を休んでいたドーシー・レヴェンズが今週から練習に復帰することに決まったようだ。「レヴェンズは、今では問題なく手を握り締めることも出来る。いろいろな添え木を試してみることになるだろう」とシャーマンHC。

NYジャイアンツのRBティキ・バーバーも8/3に同じような部位を骨折しながら、開幕戦を目指して練習に復帰している。パッカーズのスタッフはすでにジャイアンツのメディカルスタッフに、どのような保護具を使っているか相談しているとのこと。金曜日のレイダーズ戦に出られるかどうかは未定だが、シャーマンHCとしては、どうやら開幕のライオンズ戦にレヴェンズを投入する考えであるように思われる。

10日ほど前の練習中に脚の付け根を痛めて以来大事を取ってきたRBアーマン・グリーンも、今週から練習に復帰する。「ディッグスやタイロン・ウィリアムズの場合とは違って、彼の場合はごく軽いものだ。我々は少し過保護になりすぎたかもしれないが、ドルフィンズ戦は雨の中、かなりぬかるんで滑りやすい状態だったことを考えれば、やはり休ませてよかったと思う」とシャーマンHC。グリーンの場合は、金曜日のレイダーズ戦には出場の予定。

ドルフィンズ戦で足首を捻挫したRBロンデル・ミーリーについては、シャーマンHCは「レイダーズ戦は無理かもしれないが、開幕戦には間に合うと思う」と語っている。

ロースターカット始まる

83人もの選手が参加していたトレーニングキャンプから、8/28には65人、そして最終的に9/2には53人にまで絞り込まなくてはならない。各チームともロースターカットが始まっているが、パッカーズも12人のカットを発表した。

カットされた選手の中には、先日契約したばかりのマイケル・ビショップ(元ペイトリオッツQB)や、地元グリーンベイ生まれでウィスコンシン大出身のパンター、ケビン・ステムキーも含まれている。

2001 First Roster Cuts
Name Pos
Michael Bishop QB
Jason Franklin WR
Tom Schau C
Richard Mercier OG
Marques McFadden OG
Giradie Mercer DT
Aaron Fields DE
London Dunlap LB
Damian Demps S
Sam Young CB
Corey Chamblin CB
Kevin Stemke P

これでパッカーズのロースターには71人。今年NFLヨーロッパに参加していた選手に関しては優遇措置があるため、まだカットする必要はないが、それでも現地の火曜日にはあと4人がカットされることになる。

2001年8月27日

Packers - Dolphins Notebook

2001年8月26日

Packers 17 - 12 Dolphins

ファーヴ率いる1stチームが3Qの途中までプレー。1Qに10点取ったものの、2Q以降はまるでパスが通らず。結局ファーヴは7/19の92yds。その間に4つのFGを決められて逆転を許す。4Q(QBはピダーソン)にようやくRBパーカーのロングゲインが出て再逆転。4Qの最後は、残り4分、自陣3ydsからのドライブだったが、RBグッドマンのロングゲインなどで時間を使い切って逃げ切り。

トータルでラン172ydsは素晴らしいが、パスはわずか136ydsにとどまった。かなり雨が降っていたようなので、弁解の余地はあるかもしれない。

ディフェンスは2Q以降ショートパスをいいように通されていったんは逆転を許すが、タッチダウンを許さなかったのは評価できる。相手に決定力がなかっただけかも。ギルバート・ブラウンらの活躍でランはよく抑えた。一つもサック出来なかったパスラッシュには不満が残る。

2001年8月25日

WRアンソニー・ルーカスを解雇

昨年のドラフト4巡、WRアンソニー・ルーカスがついに解雇された。昨年のドラフト後にヒザを手術して以来、復帰までほぼ1年間。今月半ばにようやく練習に復帰したものの、ロースター入りを争うにはあまりにも時間が足りなかった。キャリア唯一の出場試合は先日のブロンコス戦だが、パスキャッチはなかった。

理想的なサイズとスピードを高く評価されていたものの、大学時から多くのケガに悩まされ、ドラフト後にヒザの手術が予定されていたこともあって、多くのチームが指名を躊躇した選手だった。ロン・ウルフ元GMらしいギャンブル的指名だったわけだが、完全に裏目に出た形。シャーマンHC/GMは、「ウルフ元GMを責めるつもりはない。僕自身もその時その決定に関わっていたわけだから」と語る。

いっぽう、今年の4月から6月までチームに加わっていたCBハーレー・ターヴァーと再び契約した。

Camp Notebook: 公開練習最終日

公開練習としては木曜が最終日。キャンプ前半の熱波がウソのように、最高気温は20℃。

2001年8月24日

ディフェンスの4人が練習に復帰

先週から予告されていた通りディフェンスの4人、DTラッセル・メリーランド、DTギルバート・ブラウン、LBナイル・ディッグス、CBバウ・ジューが練習に復帰した。ジュー以外の3人はスターター級だけにこれは非常に明るいニュース。

この中でやや心配なのがラッセル・メリーランド。腰痛が完全に良くなったわけではなく、「開幕に間に合わせるにはそろそろ動き出さなくては」という意味合いが強い。もしメリーランドがフルコンタクト練習に耐えられないようなら、彼を解雇して別の選手を獲得しなければならないことは確実で、彼としても多少の痛みはこらえながらシーズンを戦っていくほかなさそうだ。今日の練習は「コンタクト練習をしてみて、体がどうか」というテストも兼ねていたようだが、「感触はすごくいいし、走る方もいい。ちょっと勘が鈍ってるけど」ということで結果はまずまず。

ノーズタックルのポジションは、メリーランドとギルバート・ブラウンがプレイタイムを分け合っていくことになるが、どちらも(G・ブラウンはヒザ)爆弾を抱えており、これからも体調を見極めながら練習量をコントロールしていくことになりそうだ。「今年のキャンプではスターター全員がそろうことは今までなかった。昨年終盤の我々には良いケミストリーがあった。これからそれをもう一度取り戻さないと」とメリーランド。

鼠蹊部(脚の付け根)を痛めて2週間ほど練習を休んでいたナイル・ディッグスも復帰したが、彼も完全に痛みが完全になくなったわけではない。鼠蹊部のケガというのは、プレーできないほどひどくはならないが、なかなか良くはならないのだそうだ。ダイム隊形(4DL・1LB・6CB)の時は、LBに本来はネイト・ウェインが入るはずだが、ウェインはヒザを痛めている。ディッグスも長く休んでいたため、最もパス守備の苦手なベルナルド・ハリスがダイム・パッケージに参加せざるを得なかった。「ハリスも出来ることは出来るが、通常はディッグスかウェインを使うことになる」とドナテルDC。

Camp Notebook: QBピダーソン残留でホルダーも安定

雨のため練習は室内練習場へ。

2001年8月23日

トレーニングキャンプの観客数が大幅増加

今年のパッカーズへの期待の表れだろうか。トレーニングキャンプの開始から21日間、今年はすでに35000人ものファンがパッカーズの練習を見るために練習フィールドを訪れた。スーパーボウルに連続出場した97年や98年には毎年90000人ものファンがキャンプにつめかけていたが、このところの不振で昨年は25000人以下に落ち込んでいた。グリーンベイ市当局によると、ファンたちがトレーニングキャンプに集まることによる地域経済への経済波及効果は、75万ドルから100万ドルに上るとのこと。

WRフリーマンの脳震盪

ブロンコス戦でSエリック・ブラウンの(違法な)ヒットを受けて脳震盪で退場したWRアントニオ・フリーマン。火曜日に検査を受けたが、彼のエージェントによると「大丈夫だ」とのこと。フリーマンは99年と2000年にも1度ずつ、同じようなヒットを受けて脳震盪を受けているが、本人によると「たぶん今回のが一番重い。昨夜の記憶がかなり失われているから」とのこと。おそらく今週は練習に参加せず、土曜日のドルフィンズ戦も欠場させることになりそう。プレシーズン最終週のレイダーズ戦については未定。

エリック・ブラウン本人もブロンコス側も「合法なヒットだ。あれのどこが悪い」という姿勢を崩していないが、パッカーズはもちろんその逆だ。再調査のためにNFLにテープを送るかもしれない。NFLの側も再調査することを明言している。有罪?が確定した場合には、罰金または1試合の出場停止処分ということになる。

2001年8月22日

QBビショップを獲得 QBトリヴァーとTEドレイトン解雇

パッカーズは、先日ペイトリオッツから解雇されていたQBマイケル・ビショップを獲得した。最初にドルフィンズがclaimしていたのだが、パッカーズが横からさらった形。ウェイバー扱いの選手なので、早いもの勝ちではなく、昨年の順位が下だったパッカーズの方に優先権がある。

QBマイケル・ビショップはカンザス州立大出身、ハイズマン・トロフィーの次点だったQB。1999年にペイトリオッツからドラフト7巡指名を受けた。昨年のコルツ戦での前半終了間際のヘイルメリーパスをご記憶の方も多いだろう。強肩と俊足を武器に今春はNFLヨーロッパのフランクフルト・ギャラクシーでも活躍した。「彼はモビリティーがあって、肩が強いが、少し正確性に欠ける」というのがシャーマンHCの評。

パッカーズはQBビリー・ジョー・トリヴァーを解雇。これでピダーソンが2番手QBの座を確保したことになる。残るはビショップ対バリスの3番手争い。また、同じくベテランのTEトロイ・ドレイトンも解雇。これで今年のタイトエンド陣は、昨年のドラフト1位フランクス、今年のドラフト6位デヴィッド・マーティン、ビルズからトレードで獲得したコリンズの3人体制で行くことがほぼ確実となった。

ピダーソンが2番手QBの座を確保しそうな状況で、粗削りなビショップを獲得した真意はよくわからないが、おそらくヘンリー・バリスと3番手QBの座を争わせるものと思われる。また、トレードでベアーズのマクナウンを獲得する可能性はこれでほぼなくなったことになる。

Packers - Broncos Notebook

2001年8月21日

Packers 22 - 7 Broncos

プレシーズンゲーム第2戦はホームでのマンデーナイトゲーム。R・ロングウェルが5本のFGを決め、22-7でブロンコスを破った。

Camp Notebook: DTマイク・ウェルズはコルツと契約

ブロンコス戦の前日ということで、日曜日はランボーフィールドでの軽い練習。

2001年8月20日

ケガ人が続々復帰

マイナーなケガ人が続出している今年のパッカーズだが、ケガ人たちはただボーっと練習を見学してきたのではない。室内練習場のDon Hutson Centerの中で、バリー・ルービン(ストレングス&コンディショニングコーチ)のもと、厳しいトレーニングを続けているのだ。もちろんケガを悪化させたりしないような注意は払った上だが、チーム練習を休むからといってぜい肉を貯めこむようなヒマは全くない。「室内練習場でルービンの下で練習するよりは、無理してもチーム練習に出たほうがマシ」という冗談が出るほど。

その甲斐あってか、主力選手が続々とチーム練習に復帰し始めている。脚の付け根を痛めて数週間も練習を休んでいたCBタイロン・ウィリアムズが久々に復帰した。練習してみて悪化しないか、というテスト的な意味合いが大きかったようだが、今のところ経過は順調。ブロンコス戦は休む予定。

ギルバート・ブラウンも練習(フルコンタクト練習ではなかった)に復帰。ブロンコス戦は休む予定。

来週の水曜日(火曜はオフ)から練習に復帰する予定の選手たちは、LBナイル・ディッグス、DTラッセル・メリーランド、CBバウ・ジュー。 そして待望のDTサンタナ・ドットソンも来週から個人ドリルを開始する予定。ブラウンズ戦でヒザを痛めたネイト・ウェインも来週から少しずつ練習を始める。

Camp Notebook: 新人いじめ厳禁

どのチームでもなんらかのルーキーいじめ?が存在するようだが、マイク・シャーマンHCはキャンプ前から「ルーキーいじめ厳禁」の方針を打ち出して徹底させている。ベテランのショルダーパッドを運ばせたり、食事の時に皿を運ばせたり、ディナーの際に校歌を歌わせたりすることは全て禁止。

2001年8月19日

Camp Notebook: 新人TEマーティン好調キープ

昨日の説教が効いたのか、今日はまずまず充実した内容の練習に。

2001年8月18日

DTマイク・ウェルズ続報

ベアーズを解雇されたDTマイク・ウェルズは人気者のようだ。このオフに手術した彼の肩について懸念があるパッカーズ側は「フィジカルテストを受けに来てほしい」と頼んだものの、彼のエージェントは「ウェルズにグリーンベイの訪問をしてほしいなら先に金額のオファーをしてくれ」と強気。エージェントの話では今のところ8チームから(本当か?)引き合いが来ているとのこと。シャーマンHC/GMも黙って言いなりにはならない。「マイク・ウェルズはまず彼が健康だということを見せてくれなければ。それが第一だ。彼が解雇された理由の一部分は、彼が健康でないということにあるはずだからね」

ベテラン最低年俸プラスアルファぐらいであれば、パッカーズは支払えるだろう。しかし本当に彼の争奪戦が起こって値段がつりあがれば、最悪の場合ラッセル・メリーランドを解雇する可能性もある。その場合にも、腰を痛めているメリーランドよりもウェルズの方が戦力になることが証明されていなければならない。

Camp Notebook: オフェンス不振で説教

雨のため今日は室内練習場へ。ディフェンスと比べてよいキャンプを過ごしてきたオフェンス陣だったが、香はスキルポジションの選手たちが最悪の出来。RBはファンブル、WRはキャッチミス、QBはワイドオープンのレシーバーに投げ損なう。極めて珍しいことにマイク・シャーマンHCが「ひどい。全くひどい!」と声を荒げた。トム・ロスリーOCも練習後、オフェンス全員を集めて説教。

楽観的な展望を語るOTアール・ドットソン

このところ古傷の両ヒザの痛みに悩まされて、満足に練習ができないOTアール・ドットソン。6月のミニキャンプまでの出来では、かつての力を取り戻してタウシャーを圧倒するだろうと見られていただけに、周囲ももどかしさを隠せない。開幕スターターがかなり遠のいたどころか、数日前には悲観的なメディアが「このまま引退もありうるかも」という記事を載せるまでになってしまった。

しかし本人はいたって前向き。「ヒザの炎症で僕が引退だなんて的外れもいいところだ。99年には椎間板ヘルニアに耐えながら1シーズン出場した。ヒザの痛みなんてどうってことない」 しかも彼は昔から、ときおり襲う偏頭痛に絶えながらプロのトップレベルで活躍してきた。「はっきり言うけど、今のヒザの痛みは、たぶん僕のキャリアを通じて最も軽い痛みなんだ。とても気分がいいし、幸せだよ」

彼によると、元はといえばヒザの痛みは以前の椎間板ヘルニアのせいだと言う。腰をかばってプレーしているうちにヒザに負担がかかり過ぎたのだ。それだけに、ヘルニアの再発を防ぐためのメニューには細心の注意を払っている。「今はタウシャーがスターターだということは理解している。でもそのことに満足しているわけじゃない。控えのままキャリアを終わらせるつもりはないよ。自分はスターターだというつもりで練習する。その結果どうなるか見てみようじゃないか」

2001年8月17日

ベアーズ解雇のDTウェルズ獲得に乗り出す

昨年まで3年間、ベアーズの先発DT(ノーズタックル)を務めてきたマイク・ウェルズ(30歳)が15日に解雇された。昨年まで現パッカーズのマイク・フラニガンとDTコンビを組んできたウェルズだが、どちらも新加入のテッド・ワシントンとキース・トレイラーに押し出された形だ。もちろん$2.2ミリオンのサラリーも、控えに降格されるとすれば高額すぎた。しかしウェルズ本人は、「サラリーカットを申し出たのに解雇されたのは不思議だ」と不満を語る。このオフに肩の手術をしたとはいえ、先日のタイタンズ戦に出場できるまで回復している。

パッカーズのノーズタックルのポジションは、ラッセル・メリーランドが腰を悪くしていまだに練習に戻れず、ギルバート・ブラウンもヒザに爆弾を抱えて、おっかなびっくり練習に復帰したばかり。昨年はルーキーとして活躍したスティーヴ・ウォーレンも昨季終盤のケガのため、復帰は早くても11月。あまりにも層が薄く、スターター級のノーズタックルが(できれば安く)手に入るなら願ってもないこと。ベテラン最低年俸分ぐらいであれば、サラリーキャップにもすでに空きはある。

すでにペイトリオッツがウェルズに接触しているようだが、パッカーズも本気のようだ。副GMのヘイトリーは、自身も元ベアーズということもあって、ウェルズを「彼は非常にフィジカルな選手だ」と高く評価している。「我々は彼に会ったり、彼のエージェントと話をすることになるだろう。金曜日までには話がまとまってもおかしくない」とまで言い切っている。また、元同僚のフラニガンもすでにウェルズに誘いの電話をかけているらしい。

Camp Notebook: RBグッドマン好調

2001年8月16日

ベアーズのQBマクナウンに興味

今年3年目のベアーズQBケイド・マクナウンが売りに出されている。マシューズ、ミラーのスターター争いに全く加われないばかりか、3番手の地位さえ元パッカーズのワーフェルに脅かされる始末。高給のマクナウンを3番手として置いておくのは割に合わないため、ベアーズはマクナウンのトレードまたは解雇を真剣に検討している。彼のエージェントによると、少なくとも5チーム(パッカーズ、ライオンズ、レッドスキンズ、ドルフィンズ、チーフス?)が興味を示していると言う。

マクナウンをドラフトで指名した張本人が現パッカーズの副GMマーク・ヘイトリー。マクナウンの潜在能力にまだ未練があるらしい。「ベアーズがどうするか見守ってるところだ。トレード条件がどれくらいになるかも含めてね」と語る。しかし「ベアーズが同地区のパッカーズとトレードしたがるかは疑問だ」とも認めている。

いっぽうシャーマンHC/GMは、「まだマクナウンの獲得に乗り出すと決めたわけではない」と控えめ。身体能力はともかく、チームメイトとトラブルを起こすようなマクナウンに対し、チーム内のケミストリーを重視するシャーマンHC/GMは疑問を持っているようだ。

彼を今年トレードに出すとベアーズはサラリーキャップに$3ミリオンものヒットを受けることになるが、すでにその準備はできているらしい。おそらくどのチームも、「来年のドラフトの下位指名権」となら交換OKというところか。

Camp Notebook: WRアンソニー・ルーカスが復帰

マイク・シャーマンHCのルーキー評

昨年の今ごろはルーキーの中からLBナイル・ディッグスがスターターになっており、シーズン中にはTEフランクス、OTタウシャー、OTクリフトンもスターターに昇格した。しかし今年は今のところドラフト1巡のレイノルズさえ開幕スターターとなるのは難しそうだ。それでもシャーマンHCは「今年のルーキーたちには満足している。去年は無理にでもルーキーを使わざるを得ない面があったが、今年は昨季からいるスターターがしっかりしているから、ルーキーの成長を待つ時間があるわけだ」と楽観視する。

2001年8月15日

Camp Notebook: DTメリーランドの腰痛

各チームを苦しめた熱波がようやく去り、月曜日のグリーンベイの最高気温は23℃。素晴らしい。

オフェンシブライン問題

今年のパッカーズの中で最も層が厚く、問題が少ないと思われていたオフェンシブラインだが、先週のブラウンズ戦では思わぬ醜態をさらす結果になった。ランブロックはまずまずだったが、パスプロテクションがボロボロ。4サックを喫した上に多くの反則を重ねた。

キャンプ中は好調を伝えられていた左タックルのチャド・クリフトンは昨年のドラフト1位のDEコートニーブラウンのクイックネスについて行けずに惨敗といえる内容。右タックルのタウシャーも元パッカーズのDEキース・マッケンジーに苦戦した。「あの2人の若手タックルはどちらも本来の能力を出し切れていなかった。しかし彼らは昨年も我々のかけたプレッシャーに最後は応えて見せたし、今年は昨年よりもっとよくなってくれるだろう」とベクトルOLコーチ。

今年から先発に昇格したセンターのフラナガンと左ガードのマイク・ウォールと控えタックルのB・ストークスは、なかなか良いプレーをしていたらしい。

ブラウンズ戦では2番手RTとして30スナップほどプレーし、まずまずの動きを見せたアール・ドットソン。昨年彼を苦しめた椎間板ヘルニアの方は全く問題ないが、古傷のヒザの状態が相変わらず思わしくない。ヒザの痛みのために、最近はやや動きも悪くなっている上に、プレー数もコントロールせざるをえない現状では、彼をスターターに戻すメドは立ってない。

2001年8月14日

RBレヴェンズの復帰時期は未定

左手の第4中手骨を骨折してしまい、全治4週間から6週間の診断が下されたRBドーシー・レヴェンズ。彼がもしラインマンだったら、バンデージでぐるぐる巻きにして"club"(こん棒?)と呼ばれるような形にして、すぐに試合に戻れるぐらいなのだそうだ。実際に手や手首などを骨折しても休まず試合に出るラインマンは多い。しかしRBの彼はボールを抱えたりパスをキャッチしなければならないため、そのような荒業はちょっと無理だ。

とはいっても、手の甲と手首の一部を覆うような優れたプロテクターがあるので、(仮に完治していなくても)開幕戦への出場も可能かもしれない。昨年の12月、ジャイアンツのT・バーバーは左の前腕を骨折していながら大活躍したのは記憶に新しい。

レヴェンズのケガのため、開幕ロースターに残るRBの数を3人から4人に増やさなければならないかもしれない。つまり、アーマン・グリーン + レヴェンズ + あと1人という構想だったのが、グリーンとレヴェンズ以外にあと2人ということになる。

3番手RB(レヴェンズが欠場すれば2番手)争いは今のところロンデル・ミーリーがリード。ブラウンズ戦でのキャリー数の多さでもそれは窺える。それを僅差で追うのが実績のあるデモンド・パーカー。スピードはあるが未熟な点の多いハーバート・グッドマンが最終的にカットされる可能性が高い。首脳陣は、来週のブロンコス戦ではパーカーやグッドマンにも多くボールを持たせてテストを続けることになりそうだ。

2001年8月13日

RBレヴェンズが左手を骨折

プレシーズンゲーム開幕戦のブラウンズ戦で、RBドーシー・レヴェンズが左手を骨折。4週間から6週間の欠場が予想される。痛い。退場するまでのレヴェンズはラン5回で29yds、パス2回で25ydsと、良い働きをしていた。「誰かが2番手RBに繰り上がる事になるが、昨年と違って我々のRBは層が厚いから大丈夫だろう」とシャーマンHC。

Packers 3 - 10 Browns

プレシーズンゲーム開幕戦はペナルティやファンブルの多い、やや雑な試合となった模様。パッカーズがペナルティ11回で80yds。ブラウンズが8回で74yds。勝敗を分けたのは、RBミーリーが敵陣ゴールエリアにダイブした際にファンブルしてボールを失ったこと。

良かったのはWRチャールズ・リー(4回41yds)、ブラッドフォード(3回32yds)あたりか。DEバジャ=ビアミラがチーム唯一のサックを決めている。ビドウェルのパントも2回平均44.5ydsとまずまず。

QBたちの成績はファーヴが11回投げて8回成功80yds。ピダーソンが13回投げて10回成功84yds、しかし1インターセプト。トリヴァーが3回投げて2回成功6yds。バリスは出番がなかったようだ。

LBネイト・ウェインがヒザを軽めの捻挫。

2001年8月12日

Camp Notebook: 試合前日は非公開練習

金曜日の練習はランボーフィールドで、非公開で行われた。練習は午前中のみ。午後はクリーブランドへと移動。

2001年8月11日

Camp Notebook: テイクアウェイに注力

今日は少し風も吹いて多少は涼しくなった。このところ練習量を抑え目にしていたせいか、選手たちは動きにシャープさを取り戻している。しかし午後のスペシャルチーム練習は大雨のため室内練習場へ。

RBの誰かをトレード?

レイブンズのエースRB、ジャマール・ルイスがヒザの靭帯を断裂して今シーズンは絶望となってしまい、そのためレイブンズは代わりのRBを探し始めている。今年のパッカーズはアーマン・グリーン、ドーシー・レヴェンズの他にもデモンド・パーカー、ロンデル・ミーリー、ハーバート・グッドマンの3人が控えていていつになく層が厚いため、このうちの誰かがトレード材料になるのでは、というウワサが浮上している。

グリーンはエース決定のため問題外。レヴェンズも「トレードに出す気はない」とシャーマンHCが明言。残り3人が候補となる。今週末のブラウンズ戦が3人の能力を誇示するためのショーケースになるかもしれない。ミーリーが最もレイブンズ好みではないかとウワサされているが、彼は(パーカーもだが)大ケガの経験があるのがマイナス材料。まだ今のところ先方からの打診があったわけではないようだが、どちらにせよこの3人のうち2人しかロースターに残せそうにないので、トレードというのはパッカーズにとっても悪い話ではない。

2001年8月10日

Camp Notebook: 新加入TEコリンズ

相変わらず気温は高い。選手たちへの負担を考慮して、フルパッドでの練習をとりやめて軽装での練習に切り替え。選手たちはもちろん喜んだ。

2001年8月 9日

トレードでTEボビー・コリンズを獲得

パスラッシュDEがダブついているパッカーズと、TEがダブついているビルズの間でトレードが成立した。パッカーズが獲得したのは今年が3年目のTE、ボビー・コリンズ。ビルズへ移るのは若手DEのデヴィッド・ボウエンス。

「私がシアトルにいた時に彼を指名しようとしていたが、先にビルズに(4巡目)指名されてしまった。彼は優れたアスリートで、スピードとパスキャッチ能力がある」とシャーマンHC。ボビー・コリンズは身長193cm、体重111kgの長身スリム型で手が大きい。ブロック力に関してはまだ向上の余地があるかも。North Alabama大の出身。この2年間でパスキャッチ15回、196yds、2TD。エースTEのリーマズマのケガのため、今年のミニキャンプやトレーニングキャンプでは1stユニットでプレーすることが多かったらしい。

一方ビルズへ移ることになったボウエンスは、"エレファント"DE(スピードラッシャー)のポジションで、昨年はシエリーに次ぐ2番手としてまずまずの活躍をしていた。しかし今年はドラフト1巡のレイノルズの入団、バジャ=ビアミラの急成長で4番手に下がり、ロースターに残ることが難しい状態になっていた。

Camp Notebook: 門限延長を賭けニアピンコンテスト

午前中の練習の最後にCBタイロン・ウィリアムズが今回のキャンプ最高の仕事をした。今晩の門限延長を賭けてオフェンス対ディフェンスの3人ずつで行われたニアピンコンテストで、彼は30フィート(およそ9m)につけて優勝。今週もディフェンスが門限の延長を勝ち取って歓声を上げた。Cウィンタース、QBトリヴァー、QBバリス、CBウィリアムズ、DTフラニガン、ケースヴィハーン(CB)の6人のうち、最有力候補は先週のラウンドで72のイーブンパーというスコアを出しているトリヴァーだったが、大きく外した。

シャーマンHCは「今、『休んでいるウィリアムズは練習での疲労がないではないか』というオフェンス側の抗議をうけているところだ。まあそれがミスショットの原因とは思わんがね。とにかくJ・フラニガンのミスショットはうれしいことだ。この夏彼がゴルフでなくウェイトルームで多くの時間を過ごしていた証拠だから。いいショットをした連中に関してはその点ちょっと心配だね」と軽い皮肉。

2001年8月 8日

Camp Notebook: WRルーカスは時すでに遅し?

開幕ロースター入りが難しくなっているのがWRアンソニー・ルーカス。昨年ドラフト4巡指名されたあとプレシーズンゲームでヒザのじん帯を断裂してしまい、1年を棒に振った彼だが、ようやくヒザの傷が癒えて今回のキャンプに参加したところでももを痛めてしまい大幅に出遅れ。今週末には練習に復帰できるかもしれないが、時すでに遅いかも。フリーマン、シュレーダー、ブラッドフォード、ファーガソンの4人はロースター入り当確。チャールズ・リーとドライバーを加えた6人までしかWRのロースター枠はなさそう。

2001年8月 7日

Camp Notebook: 午前の練習を取り止め

日曜午前中の練習(スペシャルチーム)は、シャーマンHCがとりやめを宣言。リフレッシュにあてることになった。気温32℃以上、ということで用心しているようだ。(午後の方が気温は高いと思うのですが)

コーナーバック問題

2001年8月 6日

ファミリーナイトでのスクリメージの内容

Packers Family Night !

土曜日午後7時。ランボーフィールドに48898人の観客を集め、今年で3回目となるパッカーズ・ファミリーナイトが開催された。スクリメージ練習の内容は別項で紹介するとして、ここではイベント全体についての紹介を。(写真

2001年8月 5日

Camp Notebook: 2番手QBはピダーソンがリード

金曜日の練習も引き続き軽め。古傷のあるベテランたちには疲労回復に重点を置かせているようだ。

ベテラン2人がOTストリンガーの葬儀に出席

木曜日、Sリロイ・バトラーとDTサンタナ・ドットソンの2人が休みをもらって、バイキングスのOTコーリー・ストリンガー選手の葬儀に出席した。クリス・カーターやランディ・モスらと抱擁を交わし、悲しみを分かち合った。「彼らはとても感謝してくれた。ウチのヘッドコーチがオレたちを来させてくれて本当に良かった」とバトラーは語る。「確かにオレたちは普段は敵同士としてプレーするけど、同時に仲間でもあるんだ」

ただし、元バイキングスの現役選手の出席がごくわずかだったことや、NFC-Central地区からは他にライオンズのDEロバート・ポーシェイしか出席していなかったことは、昔気質のバトラーにとって不満だったようだ。「NFLの選手が充分いたとはいえないな。全チームから来ているべきじゃないか。ウチのコーチやチーム組織が、彼の死を悼んでオレたちを送ってくれたことを誇りに思うよ」

2001年8月 4日

Camp Notebook: 疲労がピークに

例年にない猛暑の中、選手たちの疲労はピークに達している。コーチたちもそれは十分認識していて、練習を早めに切り上げたり、ケガの不安のあるベテランは休みを取らせたりしている。5万人のファンの前でスクリメージ練習を行う"Packers Family Night" を今週末に控えるこの時期は、毎年練習をスローダウンして疲労回復に重点を置くらしい。

DTクリディアス・ハント 復帰への道

薬物問題で4試合の出場停止処分が下ったDTクリディアス・ハント。開幕週から4週間はチームの施設を利用することも許されないが、それまではチームと一緒に練習ができる。それどころか、皮肉なことに彼はキャンプでは絶好調で、DL陣の中ではギルバート・ブラウンと双璧と言われるほど良いプレーを続けている。

チームから離れて過ごす9月の4週間をどう過ごさせるか。今まで、出場停止処分明けの選手は以前のような活躍が出来ないことが多かった。「彼には停止処分の間もフレッシュでいさせたい。進歩を続けさせたい」と語るシャーマンHCは、彼をどこかのスポーツトレーニングスクールに送ることに決めたようだ。キャンプの合宿生活の中でトレーニングをこなし、セミナーに参加する。ひとりぼっちでグリーンベイに残されたり、故郷のメンフィスに帰るよりも、心身ともに健康でいられるはずだ。今回のシャーマンHCのアイディアはNFLでは前例のないことらしい。

2001年8月 3日

Camp Notebook: 商工会議所の面々と会食

暑さは昨日より多少マシに。ヴァイキングスのOTコーリー・ストリンガー選手が熱中症で倒れて亡くなったことを受けて、パッカーズの選手たちも細心の注意を払うよう、シャーマンHCが訓示。練習の合間にもゲータレードタイムを増やし、冷たいタオルの配布も熱心に行っている模様。

QBファーヴが将来について語る

あと3年、34歳まで元気でプレーできたら、引退するか現役続行するかはその時点で考える、というのが現在のブレット・ファーヴの心境のようだ。今年彼が結んだ、10年100ミリオンの契約は、実際は3年契約なのだとファーヴは言う。それ以上プレーするなら、契約を見直すつもりなのだと。

なんとなく弱気な言葉とは裏腹に、今年のファーヴはここ数年なかったほど好調。トレーニングキャンプの前2週間ほど、ミシシッピの自宅で毎日10分ほど投げていたことがその理由なのは明らかだ。相手は妻だったり、義理の父だったり、義理の兄弟だったり、兄だったり。昨年は指に水ぶくれが出来て、それをかばっているうちにヒジ痛も悪化させてしまったようだ。今年は水ぶくれなどなく、指の皮膚がすでに固まってきている。「今んとこ、腕の調子はスッゲエいい」

DTサンタナ・ドットソンの契約見直し内容

以前からお伝えしていた通り、ルーキーたちとの契約やアーマン・グリーンと長期契約をするためのサラリーキャップ上の空きを作るため、DTサンタナ・ドットソンは大幅な契約見直しを受け入れていたようだ。

今年のベースサラリーを$3ミリオンから$2ミリオンに減額。ただし、「プレー数でチームのDLのトップ4に入れば$40万ドル」というインセンティブ条項を付けており、それはキャップにカウントされない。細かい内容は省くが、来年のサラリーも大幅減額している。ただし、もし来年解雇しなければならないような場合には、契約ボーナスの関係で$3.6ミリオンがサラリーキャップを直撃してしまうらしい。無事にケガが治って、2シーズン元気にやってくれれば何も問題ない。

ヒザ上のケガの方は、引き続き順調で、開幕戦への出場が目標。軽いランニングの段階は終わって、フットボール関係の(軽めの)トレーニングをはじめている段階。

2001年8月 2日

Camp Notebook: ギルバート・ブラウン好調

熱波到来。華氏90度台前半、というから32℃から35℃ぐらいの暑さのため、水分(というかゲータレード)を切らさないようスタッフは気を配っている。ただし、午後はスペシャルチームの練習だけだったため、ベテランの多くはひと休み。

2001年8月 1日

Pジョシュ・ビドウェル完勝か

昨年大幅に向上したスペシャルチーム関係では、一番の問題児だったのがPジョシュ・ビドウェル。パンターとしては珍しいドラフト4巡指名だったが、1年目はガンで棒に振り、病み上がりの昨年はNFL29位の平均38.5ヤードと、大幅に期待を裏切った。大学時は平均46ヤードだったのに。

しかし今年はフィジカル面とテクニック面の両方をみがいた甲斐あって、ミニキャンプからずっと良いパントを蹴りつづけている。ドラフト外ルーキーのステムキーより常に5?10ヤード上回る飛距離で、「もう1人ベテランをキャンプに呼ぶべきか」という首脳陣の心配を吹き飛ばしつつある。

親友のKロングウェルは「彼は昨年とは100%別人だよ。昨年もそばで見てたけど、ガンの化学療法のためにどれだけ彼のパワーが落ちていたかわからない」と語る。その化学療法も昨季の終盤には終わり、最近の定期検査でも、転移などの問題が全くないことははっきりしている。練習でのパントは、スターターとして全く問題ないレベルまで来ている。あとは、プレシーズンゲームで練習どおりのパントを蹴れるかどうか。問題はそれだけだ。

ラリー・ベクトルOTコーチ

常に(汚い言葉で)大声を張り上げ続けているのが、OTコーチのラリー・ベクトル。見ているファンに言わせると「聞いてて飽きない」ということだが、地元記者に言わせると「記事に書けんような言葉ばかり」ということらしい。しかしたまには汚くない言葉もある。ブロッキング・ドリルでミスをしたM・マクファーデンに向かって「キサマの何が間違ってたか言ってやりたいがな、説明するのに2週間かかる!」