グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年7月10日

ロースター展望 スペシャルチーム編

補強

昨年開幕前にトレードで獲得したKR/CBロッサムが大当たり。今年もリターナーについては心配せずに済みそうだ。Kロングウェルとの再契約にも成功して、問題は昨年不安定だったPビドウェルだけ。ルーキーFAで地元出身のステムキーと契約してビドウェルと競わせているが、今のところビドウェルが勝ちそう。

K ライアン・ロングウェル

NFL史上最も成功率の高いキッカー。プロボウルは惜しくも逃したものの、地元の厳しい気候条件を考えると彼の成績は称賛に値する。一昨年までは肝心なところでミスすることもあったが、昨年は試合を決めるキックを何本も決めた。

正確さの他に彼の強みは、ミスをしても精神的に引きずらずに次のキックに集中できること。キックオフでの飛距離にやや不満が残るが、飛距離の代わりに正確なプレースメントでコーナーを狙うことで補おうとしている。

K ブレット・スターバ

ルーキーFA。相手がロングウェルでは勝ち目はなさそうだが、キャンプで少しでもアピールして、他チームから声がかかるのを待つ。

P ジョシュ・ビドウェル

期待された99年のドラフト4巡だが、ルーキーシーズンをガンのため棒に振り、昨年が実質1年目。序盤はまずまずだったが、次第に不安定さが目立つようになり、自陣深くからのパントはしばしば味方ディフェンスを窮地に陥れた。スペシャルチーム最大の問題児となってしまったビドウェルだが、昨季途中まで化学療法が続いていたことを考えると、同情の余地はある。

今年はライバルとして地元ウィスコンシン大からステムキーが入ってきたが、今までのところはビドウェルが上回っているというのが大方の評価。"get-off time"(いかに素早く蹴れるか)を最重要課題として取り組んでいる。

P ケヴィン・ステムキー

地元グリーンベイ出身、しかもウィスコンシン大。大学最優秀パンターに与えられるレイ・ガイ賞を受賞したが、惜しくもドラフトはされず、FAルーキーとして契約した。今まではフェンスの向こうでキャンプを見物する立場だった少年が、今ではパッカーズのユニフォームを着てスターター争いをしている。ただし、今のところは先輩ビドウェルが優勢で、ロースターに残るのは容易ではない。ただし、パッカーズがダメでも他チームから声がかかる可能性はある。

KR/PR アレン・ロッサム

昨年はイーグルスでプレシーズンゲームに出た直後にトレードされ、翌日パッカーズのユニフォームを着てプレシーズンゲームに出場した。その後の大活躍を思えばドラフト5巡指名権とのトレードなど安いものであった。特にトップスピードを活かしたキックオフリターンでの活躍は文句なし。コルツ戦でのTDをはじめ、チームの危機を何度も救った。パントリターンはそれに比べると「並」だが、本人によると「昨年は開幕直前のトレードで、どこ走ったらいいかわからないまま突っ走った。今年はもっと良くなる」とのこと。

LS ロブ・デイヴィス

ロングスナッパーひとすじのベテラン。縁の下の力持ちだが、非常に安定したロングスナップはロングウェルの成功率の高さに大いに貢献している。彼の再契約を誰よりも喜んだのはロングウェルであった。

ホルダーは昨年は第2QBのハッセルベックだったが移籍したため、今年はQBピダーソンがやるのか、ビドウェルがやるのか、よくわからない。昨年ハッセルベックの唯一のTDは@TB、フェイクFGからのフランクスへのパスであった。

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