グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年7月 2日

ロースター展望 DT編

補強

昨季終盤にサンタナ・ドットソンとスティーブ・ウォーレンの2人が同じようにヒザ上の筋断裂という大ケガをしてしまい、急にデプスが足りなくなってしまった。サンタナ・ドットソンはリハビリが順調で、開幕にぎりぎり間に合うくらい。ウォーレンの復帰は10月あたりを予定。ドラフトではDTを指名せず、ギルバート・ブラウンの復帰とジム・フラニガン(CHIよりFA)の新加入で補うことになった。この項では2人のケガ人が開幕には間に合わないものとして考えてみる。

ラッセル・メリーランド

元プロボウラー。昨年は途中まではイマイチだったが、2人のケガ人によって出場時間が大幅に増えてからは調子を上げ、特にランディフェンスで大きく貢献した。ただ力が下り坂にあるのは間違いなく、最近ではサラリーキャップの犠牲となる可能性も取り沙汰された。しかし若手の良きお手本となるハードワーカーぶりや、ロッカールームでのリーダーシップを首脳陣は高く評価しており、サラリーカットをお願いしつつ(今年は)残留させる方向。

ジム・フラニガン

父親は元パッカーズ。今年ベアーズからFAとして、生まれ育ったウィスコンシンに帰ってきた。ランストッパーとしてより、クイックネスを生かしてペネトレイトするパスラッシャータイプ。その点ではサンタナ・ドットソンの代役としてベストフィットかもしれない。クリディアス・ハントとスターター争いの形だが、ミニキャンプではフラニガンが1stチームに入ることが多くなっているらしい。

ギルバート・ブラウン

優勝した頃の名物巨漢DT、ギルバート・ブラウンが帰ってきた。ヒザのケガや体重との闘いに敗れて1年間フィールドから遠ざかっていたが、昨秋から厳しい減量とトレーニングを積んで契約を勝ち取った。一時期400ポンドを超えていたと言われる体重が、今では340ポンドまで絞り込まれている。またミニキャンプでもオフェンシブラインを押しまくって、復活への期待は高まるばかり。とりあえず現時点での目標は、体調をキープして開幕ロースターに残ることだが、ノーズタックルのメリーランドの控えとしてロースター入りはできるだろう。

クリディアス・ハント

プロ入り2年目、首脳陣期待の若手DT。スモールカレッジ出身の彼は技術的に未熟な点も多かったが、次第にクイックネスを生かすことができるようになってきている。昨年はホリデイがケガした時はDE、ドットソンがケガするとDTにと忙しかったが、今年はDTが手薄ということもあって得意のDTに固定。いよいよ先発に定着するチャンスだが、FAでフラナガンが来たため、やはりトレーニングキャンプでスターター争いということになる。

サンタナ・ドットソン

昨季はケガをする12試合まで、DTながら6サックと実質キャリア最高の活躍を見せていた。リハビリは非常に順調で、うまくすればプレシーズンゲームにも間に合うかもしれないが、フラニガンも獲得したことだし、無理はさせずに済むだろう。基本給だけで$3ミリオンの高給取りなので、ルーキー達と契約するだけの空きを作るため、彼にサラリーカットをお願いすることになりそう。

スティーヴ・ウォーレン

昨年はケガをした13試合目まで、ラッセル・メリーランド(NT)の控えとしてルーキーとしては十分な働きを見せた。ドットソンと比べて断裂の具合がひどかったらしく、復帰はドットソンより1ヶ月ほど遅れることになりそう。そのため今年はPUPリスト(Physically unable to perform)としてシーズンに入る可能性が高い。今年後半にでも彼が成長を見せれば、来年以降メリーランドを解雇して彼がスターターとなるという希望もある。

ルーズベルト・ブラウン、カール・ブラッドリー、デヴォン・クレイブルックス

3人ともFAルーキー。ロースターに残れる可能性はまずない。誰か1人がプラクティス・スクワッドに残れる程度だろう。

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