グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年7月 1日

ロースター展望 DE編

補強

パスラッシュの強化が今オフ最大の強化ポイントだったが、ドラフト1巡でジャマール・レイノルズを指名。ハッセルベック(QB)をトレードに出してまで獲得した1巡目10位指名だけに、期待は大きい。それ以外のメンバーは変わらず。昨年DEとDTをかけもちしたクリディアス・ハントは、今年はDTに専念させることになりそう。3番手まではホリデイ、レイノルズ、シエリーで決まりだが、その次は誰になるのか、トレーニングキャンプが楽しみだ。今パッカーズではディフェンスラインにケガ人が集中していて、DE・DTとも多くの選手をロースターに抱えておく必要があるかもしれない。

ヴォニー・ホリデイ

軽量のスピードタイプが多いパッカーズのDE陣においては最もランに強い。ルーキー時にはレジー・ホワイトがいたため8サックを挙げることができたが、それ以降サックに関しては年々数字が下がっている。3年目の昨季はケガにも悩まされ、先発は9試合に留まった。ここ2年間は他に有力なDLがいないためマークが彼に集中したが、ルーキーのレイノルズが活躍するようになれば、本来の力を発揮できるかもしれない。

最初の2年は右サイドだったが、昨年は左サイドに移った。ルーキーのレイノルズは大学時代左サイドをプレーしていたため、レイノルズが不慣れな右サイドで苦戦するようなら左右を入れ替わるかもしれない。とは言っても、ドナテルDCのシステムでは完全には左右を固定せずにローテーションさせるので、どちらにしても両サイドをこなさなければならない。大学時代はDTだったこともあって、パスシチュエーションではDTの位置からパスラッシュをかけることもある。先月、ヒジの手術をしたが、数週間トレーニングを休んだ程度で、キャンプには問題なさそう。

ジャマール・レイノルズ

ドラフト1巡10位。シエリーに代わってスターターとなることが期待されるパスラッシャー。軽量だが素晴らしいスピードとテクニックで勝負する。手の使い方も上手く、ファンブルをさせるのが得意らしい。ランディフェンスを懸念する声が多いが、これはやってみなければわからない。非常にマジメなハードワーカーで、その点でもドナテルDCのローテーション起用のシステムに合っている。

大学時代はほとんど左サイドしか経験がないため、おもに右サイドをやらされることが現在の最大の課題かもしれない。昨年のシエリーは7:3の割合で右サイドをやっていたが、うまくいかないようなら得意な左サイドを増やすかもしれない。

ジョン・シエリー

レイノルズと同じく軽量・スピードタイプのパスラッシャー。昨年は、94年ベアーズにドラフト1巡指名されて以来、キャリア初の全試合先発を果たした。6.5サックというのは派手な数字ではないが、シーズン前からヒザと肩を痛めながらのものだけに価値はある。今年はジャマール・レイノルズにスターターの座を明け渡すことになりそうだが、ローテーション起用だけに出番はある。シーズン終了後にヒザと両肩の手術をしたため、これまでのミニキャンプの練習には参加できなかったが、トレーニングキャンプには間に合いそう。

デヴィッド・ボウエンス、ビリー・ライオン

この2人はなんとかロースターに残りそうだが、どちらか1人が落ちるかもしれない。ライオンは空手をトレーニングに取り入れているらしい。

カビーア・バジャ=ビアミラ

2年目。同タイプのパスラッシャーがチームに多く、よほどバルクアップしてパワーをつけないと、今年ロースターに残るのは無理かもしれない。ケガ人が出ない限り、プラクティス・スクワッドかも。

デアンジェロ・ロイド

ルーキーFA。ロースターには残れそうもない。良くてプラクティス・スクワッド。

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