グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年6月25日

ロースター展望 OT編

補強

アール・ドットソンが元気になって戻ってきたことが、何より大きい。OGのフェラリオをドラフト4巡指名して、ウォールとLGのポジション争いとなっているが、タウシャーをOT(の控え)に専念させられればデプスも充実してくる。もしウォールがLGのポジションを確保できなければ、LTの控えもこなすことになる。

LT チャド・クリフトン

昨季はマイク・ウォールが先発だったが第6週@DETでついに大崩壊。翌7週から急きょ、ルーキーながらファーヴの背後を守るという大役を任された。経験のあるヴァーバをLTにまわすべきという意見もあったが、シャーマンHCは「2つのポジションを同時に入れ替えるべきではない」と主張して、ルーキーの投入に踏み切った。結果的にはこれが大正解。その後、7勝3敗(ホーム全勝)の原動力となった。

感心するのはその落ち着き。「ビッグゲームが続くが?」との問いに「テネシー大時代からビッグゲームは沢山経験してるからね。ドームでの喧騒にも慣れてる」と頼もしい答え。言葉どおり、名だたるパスラッシャー達に仕事をさせなかった。大学時代にはペイトン・マニングの背後を守り、ジャマール・ルイス(BAL)の走路を切り開いてきた。

RT アール・ドットソン

昨季は第2週以降、椎間板ヘルニアを悪化させて全く出場できず。解雇されるだけでなく、キャリアもついに終わりかと思われた。ところが解雇された直後に格安のサラリーで再契約。リハビリに懸命に取り組み、今までのところ極めて順調。

腰に負担をかけないため、ここまでのミニキャンプではタウシャーが1stユニットに入っている。しかし腰の問題さえなければ、実力はタウシャーよりもだいぶ上。ほぼ1シーズン代役をこなしたタウシャーを控えに回せればデプス的にも大きい。

RT マーク・タウシャー

地元ウィスコンシン出身のタウシャーはウォークオン(奨学金なし)でウィスコンシン大に入ってスターターの座をつかみ、ドラフト7巡ルーキーながらパッカーズのスターターにまで登りつめるというサクセスストーリー。昨年はアール・ドットソンのケガで14試合に先発。相手DEに圧勝するような場面は少ないが、大きく崩れる試合が一度もなかったことは、精神面での安定を物語っている。

今年はいまのところ、(アール・ドットソンのヘルニアの再発がなければ)再びRTの控えに戻ることはほぼ間違いない。「ガードの方が向いているのでは?」という声もあり、ヴァーバがFAで抜けたLGに入るという案もあるが、シャーマンHCとしては、アール・ドットソンのケガの場合のリスクを減らすため、タウシャーをRTに専念させておきたい考えのようだ。

バリー・ストークス、スコット・カリー

ロースターに残れるとすれば、このあたりまでだろうか。マイク・ウォールもLTの代役ならできるわけで、何人のOTがロースターに残れるかは流動的。ただし、スコット・カリーはヒザのケガのため引退の危機らしい。

マーケス・マクファーデン

ルーキーFA。アリゾナ大出身。タックルとガードを掛け持ち。それ以外に情報なし。

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