最近ではQBトロイ・エイクマン、昨年はQBスティーヴ・ヤングが引退に追い込まれたように、現代のNFLでは脳震盪が大きな問題となっている。そこで、27歳から86歳の1094人の元NFL選手を対象に、NFL選手会が調査を実施した。
その調査によると、現役時代に脳震盪の経験があるのは全体の61%強。ショッキングなのは、そのほとんどが脳震盪にも関わらず「ベンチに下げられなかった」と証言していること。また、30%の人が3回以上脳震盪を経験していて、5回以上の選手も15%。なんと51%が一度は脳震盪のため意識を失うという経験をしている。脳震盪の影響として、
しびれや悪寒を感じた | 49% |
首や脊椎の関節炎を経験した | 28% |
記憶障害の経験 | 31% |
自分で衣服を着ることが出来なかった | 16% |
自力で食事も取れなかった | 11% |
などなど。その他に8人がアルツハイマー病に苦しんでいて、脳震盪と関連性があるのではないかとこの調査は指摘している。