今年でプロ3年目になるパンター、ジョシュ・ビドウェル。99年にドラフト4位でパッカーズに指名されたものの、ルーキーシーズンは病気(睾丸のガン)のためまるまる棒に振ってしまった。復帰した昨季は、大きな期待を背負って(実質的な)ルーキーシーズンに臨んだ。しかし病み上がりのせいか、シーズン後半になるにつれて飛距離のなさ、そして捕ってから蹴るまでの遅さに苦しむことになった。平均飛距離は下から3番目。
そのためパッカーズは4月末のミニキャンプから地元ウィスコンシン大、そしてグリーンベイ出身のルーキーFA、ケヴィン・ステムキーをビドウェルの競争相手として参加させている。「レイ・ガイ賞」(全米最優秀パンター)を受賞したほど強力なライバルだが、迎え撃つビドウェルも昨年とは違う。
オフシーズンもSTコーチとともに精力的にトレーニングをこなしてきた彼は、病み上がりだった昨年とは段違いに好調で、今のところ「明らかにステムキーより優っている」という評価を勝ち得ているようだ。次の課題はそれが次回のミニキャンプ、そしてトレーニングキャンプでも続けられるかどうか。「安定性」こそが昨年の彼に最も欠けていたものだからだ。