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けんちゃんの第32回スーパーボウル観戦記 (その5)

特急「はるか」がまるで海の中に入っていくのかと錯覚しましたが、海の真ん中に突如現れたのが関西国際空港でした。午後5時38分、ユナイテッドエアーのボーイング747はほぼ予定通り離陸。お待ちかね、やっと日本脱出、であります。あとは一直線にロスアンゼルス。真っ暗な空には星も見えません。

1月23日がまたやって来ました。バック・トゥ・ザ・フューチャーですな(何のこっちゃ)。ロスアンゼルス到着は現地時間で朝11時、ドピーカンでおました。暗く陰鬱な日本を飛び立って行き着く先に待っていたのは光り輝く自由の国アメリカ・・などと思うのは勝手ですが、実は日本は曇り、アメリカは晴れていた、という、ただそれだけの話です。

ロスに着くと私はまずイの一番にドンドンと足踏みしてみました。まるで、子供ですな。とまれ、これが私が生涯の最初に夢見、憧れたアメリカなのであります。

筆者とフォード・トーラス足踏みの次ぎはハーツさんにレンタカーを借りに行きました。フルサイズセダン、フォードトーラスを借り出したのは良いけれど、無論私は運転できません。気の毒にすべての行程をMさんが運転しなければなりません。とは言え、Mさん、それほどイヤそうでもありません。まあ、もともとこの人は大人物で何事も「悠揚迫らず」といった態で、私のような小物とは違う。

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ともかく、こうして我々二人は出発しました。一路、サンディエゴへ・・と思ったら、まず最初にハリウッドへ安いフイルムを買いに行く、と言う。「ンなもん、日本で買ってくればいいのに」と言う私にMさん曰くは「ハリウッドでフイルムを買うのが通」なんだそうです。ふーん、そんなもんかね。で、まずハリウッドへ。「すぐそこだ」とMさんは言ったけれど、優に2時間はかかりました。2時間は「すぐそこ」ということなのかもしれません。

有名なハリウッドの看板途中、山の上に有名な「HOLLYWOOD」の文字も見たし、チャイニーズシアターもあったけれど、初めて私が目にしたアメリカは汚らしいゴミがそこかしこに散乱する、浮浪者が右往左往する猥雑なダウンタウンでした。こんな筈じゃなかった。私が夢にまで描いたアメリカはこんなんじゃなかった。なるほど、「夢の実現」というのは何時の場合もどこかうら悲しいものではありますが、これではあんまりだ。私はちょっぴりガックリ来ました。

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ロスからサンディエゴへの片側6車線のフリーウエイ、対抗車線は遥か彼方、はたしかに日本ではお目にかかれませんが、なんと、これが渋滞しておったのですな。そろそろPackersの旗をつけた車やブレットファーヴやレジーホワイトのジャージー、チーズヘッドがちらほらと目につき始めましたから、スーパーボウル渋滞だったのかも知れません。

郊外に出て車はやっとスイスイ走り始めました。この道がサンディエゴは勿論ラスベガス、シカゴ、果てはニューヨークまでも通じていて、しかも「ただ」なんてウソみたいです。出来ることなら包んでもらって持って帰りたいぐらい。でも、出発したのが遅かったのと、最初の渋滞とトイレタイムとシーニングスポットに来る度にMさんがやたら撮影したのと・・要するに6時を過ぎたのにまだサンディエゴに着かない。

クリックすると拡大します実は日本からロスへの便にはロス発1時30分のロスからサンディエゴまでのフライトがおまけについていたのですが、「そんな時間にはもうサンディエゴに着いちゃってますよ」と言うMさんの言を信じてそのフライトをキャンセルして、レンタカーにしたのに、です。 おまけに長旅の疲れか、百戦錬磨の筈のMさんがあろうことか、ウトウトし始めたではありませんか。そして、そのうち、遂に「もう駄目だ」と言い、今にもハンドルを枕に鼾でもかきそうな気配。こりゃいかん。で、私が『運転を代わろう』と言うと、これも『駄目だ』と言う。この人、こういうことにはまったく融通がきかない。石部金吉、頭コンクリートなんです。

こんな状態の中で空港で買ったアトラスの地図と馴れないナビ(レンタカーにはナビがついてました)を頼りに初めてのホテルを探さなければならないとは・・。その名前からして、ホテルは空港のすぐ近くだと検討はついていたので、まず空港を、と思ったのですが、地図を見ると、なんとサンディエゴの周りは空港だらけではありませんか。

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結局、まず空港を三度ばかり間違えて、次に道を四度間違えて・・それ以後は間違えることをまったく恐れなくなりました。つまり、それくらい何度も間違えたのです。でも、遂に、とうとう、やっとサンディエゴ・インターナショナル・エアーポートについたのです。とても小さなきれいな空港で、すぐお隣は港です。空港のおっちゃんにホテルの所在地を聞いたら、親切丁寧にゆっくり教えてくれて、サンディエゴの市内地図までくれました。アメリカも悪くはない・・かも知れない、とあんなにひどい目(何度も道に迷った)にあったのに、私はだんだんそう思い始めていました。

クリックすると拡大しますと、まあ半死半生のMさんを抱えて?やっとクオリテイー・イン・エアーポートに着きました。ワンルーム、ツーベッドのその部屋は私の今までの常識からすると牛が飼えそうなくらい大きかったけれど、ゆっくりしている暇はない、もう夜も遅いが、ぜひ今夜の内に行っておきたいところがあるのです。そこで、もう目が虚ろになっているMさんに恐る恐る、かねて調べておいた「ガスランプ地区へ行ってくれないか」と頼んでみました。すると、今の今まで気息奄々だったくせにムックと起き上がったMさん「海岸、撮影する。行く、よろし」なんて変な日本語だったが、ともかく、行くと言う。この人はいつでも撮影です。そして、私は勿論いつでもPackers。さあ、スーパーボウルのメッカに飛び込むぞお〜。

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updated : 2002/04/07