≪ 前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 次へ ≫

けんちゃんの第32回スーパーボウル観戦記 (その1)

クリックすると拡大します
筆者

皆さん、今日は。
Packersを応援し続けて三十有余年、という50歳代の少年です。でも、こんなに長い間Packersを応援し続けているのに、ついこの間の第31回スーパーボウル(Packers  vs. Broncos at San Diego)までアメリカには行った事がありませんでした。貧乏だったから、ではありませんよ。いえ、いかにも貧乏ではあったのですが、アメリカに行かなかったのは、行けなかったのはそれ故ではなかったのです。

これから皆さんに私の「第31回スーパーボウル観戦記」をお送りしようと思うのですが、そういう訳ですので、いきなりサンデイエゴに飛んでも良いのですが、まずはそんなにPackersが好きなのに何故30年もアメリカに行かなかったのか、行けなかったのか、そのあたりからお話させていただきたいと思います。少しだけ我慢して、年寄りの昔話にお付き合い下さい。なんせ、三十年以上の欲求不満がたまってます。私がいくら『Green Bay』と言おうと、いくら『Packers』と叫ぼうと周りはぜんぜ〜ん知ら〜ん顔。三十年間、じ〜っと孤独に耐えてきたんですから。

◆ ◆ ◆

皆さんにとってアメリカとはどんなところでしょうか?「アメリカは我が眷恋の地 (わかります?古くてゴメン。わからん人は辞書引くように。でも、字面から何となくわかるでしょ。)である」なんて言ったら今時の人は何て言うんだろう。

1948(昭和23)年生まれの私が近所で一番の悪ガキ、洟垂れ小僧になる頃、物心つく頃、アメリカは富と繁栄の象徴でした。天を突く摩天楼、ベルトコンベアーで次から次に生産される乗用車、郊外の大きな家、個人の海外旅行者。その頃のアメリカの何と光り輝いていたことか。アメリカ人にとって西海岸がプロミスランドだったと言うのなら、私にとってはそのアメリカそのものがプロミスランドでした。アメリカは物理的にも遠かったけれど、金銭的にはもっと、もっと遠かったのです。「一生に一度で良いから海外旅行をしてみたい」というのは叶う筈のない庶民の夢でした。まさか、その後日本が奇跡と呼ばれる経済発展をしようなどとは神ならぬ身のあずかり知らぬところでした。


それから時は流れて幾星霜。

クリックすると拡大します
60年代パッカーズは黄金時代

時、あたかも1967(昭和42)年。厚顔の、じゃない紅顔の美少年は大学入学と同時にアメリカンフットボール部に入部します。その頃のPackersが(やっと、でてきた)どんなだったか皆様には言うまでもないでしょう。NFL3連覇、スーパーボウル2連覇、まさに天下無敵、向かうところ敵無し状態。ミーハーの私がPackersファンにならない筈がない。ジム・テイラークルーカットに痺れ(同じ髪型にしたんだよ)、バート・スター1本ヘルに憧れ(真似してコーチに怒られた)、ロンバルディおじさんの伝記を苦労して読みました(おかげで後ろ手で歩く癖がついた)。

アメリカも物理的にはともかく、周りに海外旅行経験者もチラホラ、といった具合で経済的には随分近くなってきていました。でも、アメリカ旅行は私の一生の夢、簡単に叶ったのでは面白くない。そこで、私は考えた。『Packersがもう一回スーパーに出るまでは絶対にアメリカには行かん(Packersがもう一回スーパーに出たらアメリカに行く)』という勝手な願掛けをしたのです。

◆ ◆ ◆

『Packersがもう一回・・』は当初、直ぐにも実現しそうでした。何度、「さあ、そうなったら大変だぞ」と無邪気な取越し苦労をしたことでしたろう。近くはなったとは言え、その頃の海外旅行と言えばやはり、今とは比べものにならないぐらい大変な事だったんです。・・・が、その実、その夢はだんだん、だんだんと遠ざかっていくばかりでした。ドルフィンズが勝ちました。あのくそ弱いカウボーイズも二度も、スティーラーズは何と4度も・・。

でも、Packersはいっかな勝ちそうにありませんでした。

紅顔の美少年は何時の間にか大学を卒業し、当然ながらフットボールには何の関係もない会社に就職しました。仕事のからみもあってヨーロッパ、東南アジア、ハワイには何度も行きました。でも、アメリカには、メインランドには決して行きませんでした。一度、「どーしても」ということがありましたが、理由は言わず、うやむやにして断わってしまいました。一緒に行くことになっていた同僚は訳が分からず怪訝な顔をしていましたが。

私は自分勝手にですが、結構義理堅い?んです。「あっ」という間ではありませんでした。29年は長かったです。ジム・テイラーと同じ髪型は、今じゃもう(物理的に)出来ません。でも、とうとう、その日が本当に来たんです。Pack is Back. Packersは本当に帰って来たんです。そして、私がアメリカに行く日が・・・。

≪ 前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 次へ ≫

updated : 2002/02/23