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ちぃさんのニューオーリンズ遠征記(2)

■ 10月26日(日) Game Day

午前中は国立第二次世界大戦博物館へ行ったりしたのだけれど、もうだんだん落ち着きをなくしてしまって、ナイトゲームだと言うのにもう夕方にはスーパードームへ。

スーパードームの脇には「チャンピオンズ・スクウェア」というスペースがあって、ビール片手にステージを楽しむという格好。

これはセインツのチアリーダー「Saintsation」のパフォーマンス。

そして、ここにもかなりの数のパッカーズ・ファンが。

こんなにいるなら、盛り上がるなという方が無理な話。 そんなワタシのこの日のいでたちはコチラ。今季新発売のプラチナ・カラーのジャージにこれまたNew Eraの新商品。

しかし、ここはセインツの地元。見ると、こんなヘルメットをかぶった一団が。

ネズミがチーズヘッドをくわえている。こういうセンスがいかにもアメリカ。 「対戦相手によって、このチーズヘッドを鳥とかヒョウに変えるのか?」と聞いたところ、「いや、これはパッカーズ相手の時だけかぶるんだ」と。本当か??

ちなみに、この御仁と肩を組んで写真を取ったのだけれど、その際、不覚にもワタシのパッカーズ・キャップの上にこのネズミ付きヘルメットをかぶせられてしまった。後から思うと、これが敗因に思えてならない。。

さて、スーパードームに入場。

入った瞬間の印象は、それほどでかくないな、というもの。

もっとも、これには理由があって、ひとつは去年観客席を大幅に増やしたランボー・フィールドに行ったこと、そしてもうひとつは今年9月にダラスのAT&Tスタジアムに行ったこと。 ダラスの超特大ビジョンと比べるのは酷ではあるけれど、このビジョンも今となってはかなり小さめ。

でも、席は上の方でもかなり見やすい。

そして、肝心のパッカーズ・ファンの存在はと言うと…いたいた。しかも、ホワイトに加えてレヴェンズやバトラーまで!

パッカーズがフィールドに登場すると歓声も起きた。

しかし、やはりここはニューオーリンズ。セインツが出てくると、もう何も聞こえなくなる。パッカーズ・ファンは全体の10%くらいと言ったところか。

ワタシの隣には、ほとんど歓声を上げずにじっくりフットボールを観るタイプの白人男性二人組。

お互い第一シリーズでTDを取って以降FGでしか点が取れない展開には「どっちもほとんど同じことやってるよね」、LBペッパーズがエンドゾーンで落球したプレーには「胸で取りにいっちゃったね。手を伸ばして取ればよかったのに」とコメントしてきたり、「Go Pack Go!」のチャントが起きると「Go Back Home!」とかぶせてきたり。お隣さんとしてはなかなか楽しかった。

その後のゲーム展開についてはもう何も語りません、と言うか、語れません、残念ながら(Packer Zone 試合記事へ)。 セインツ・ファンが "Who dat?" を繰り出す機会がどんどん増え、それがわがパッカーズのチャントに比べて何ともだらだらしているように聞こえて、イライラを助長して…。 (ちなみに、この "Who dat?" というのは、ルイジアナ州南部の訛りで "Who's that?" のこと。 『セインツを倒すなんて言っているのはどこのどいつだ?』 という意味)

パッカーズ観戦は、これまでランボー・フィールドで三戦三勝。今回が初めてのアウェーのゲームだったのだけれど、あえなく惨敗。初めてパッカーズの敗戦を生で観るという結果に。 とは言え、一度は行きたいと思っていたスーパードームには行けたし、パッカーズ・ファンがたくさんいることも再認識できたし、植物園はよかったし、ベニエは美味かったし…と、かなり満足度の高い旅になった。

もちろん、ランボー・フィールドで観るのが最高だけれど、アウェーで観るのもまた楽しい。来季もまたどこかに遠征することを考えよう。もし日本から来たいという方がいれば、ぜひご一緒に!

■ おまけ @ロサンゼルス

ロサンゼルスにNFLはないけれど、カレッジがある!  と言うことで、11月29日(土)にUSC(南カリフォルニア大学)対ノートルダム大学の伝統の一戦を、USCの本拠地ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムに観に行った。

早めにキャンパスに行くと、おぉ、やってる、やってる。やっぱりテールゲート・パーティはフットボールには欠かせない。

スポーツの強豪校だけあって、キャンパス内には、各種スポーツで獲得したトロフィーや、活躍した選手を讃える記念館や記念碑などがあちこちに。

オリンピック出場を果たした選手の記念碑には、一年だけ留学していたマラソンの瀬古利彦選手の名前も。

そして、フットボール・ファンなら素通りできないのが、All-Americanに選ばれた選手の楯がずらっと並ぶ一角。その後NFLで活躍した、そして今も活躍している錚々たる顔ぶれが。

もちろん、パッカーズ・ファンなら忘れちゃいけないLBマシューズのお父さんも。

こんな感じでキャンパス内を散策していると、何やら聞こえてきた。

そう、カレッジと言えばやっぱりマーチングバンド。

ゲーム前にはマーチングバンドがキャンパス内でUSCの応援歌を演奏して、皆でそれに合わせて掛け声をあげたり、歌ったり。否が応でも盛り上がる!

そして、スタジアムへ。

南カリフォルニアの青空にマッチした開放感がたまらない。

USCのマーチングバンドの実力は折り紙つきで、ハーフタイムのパフォーマンスもなかなかの見ごたえ。

ゲーム内容は、USCが1Qだけで3TDを奪うなど49-14というワンサイドゲーム(試合結果へ)になってしまったけれど、NFLとはまた一味違う雰囲気での観戦はなかなか楽しかった。

 

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updated : 2014/12/21