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やすびさんのグリーンベイ滞在記 (5)

■ 12月28日 vs. Detroit Lions

Week 17。レギュラーシーズンの最終戦だ。相手はライオンズ。NFL史上初の16戦全敗まであと1敗となって我らがランボーフィールドまでやってきた。一方の我がパッカーズもすでにプレーオフの望みを絶たれており、勝っても負けてもこの試合で今シーズン終了となる。今までのプレーオフ進出の為に絶対に負けられない試合とは違い、ただただ負けたら恥ずかしいだけの試合だ。それでも今シーズン最後のパッカーズ戦。絶対に勝って欲しい。

ランボーに向かう車の中でラジオをつける。パッカーズのチェンネルなのに話題は終始ライオンズの歴史的な記録に関することばかりだ。確かに毎週同じような負け方を繰り返すパッカーズの話題などもうないのかもしれないが。球場に着き開会式を迎えいつものように国歌斉唱が終わる。……。あれ?来ない。過去の4度の観戦時、必ず国歌斉唱の直後に爆音と共に飛んできたジェット機がこの日は来なかった。さぼり?確かにいつもの試合開始を待ち望むあの高揚感は今日はないので、要らないと言えば要らないのだが。

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今季最終戦に押し寄せるファン

試合展開はフットボールのプレーを楽しむ為に来た観客の為のような展開だった。前半からフィールド中央辺りの4th & Long でもガンガン攻めていく。しかしそれが逆に一つ一つのプレーが大事なプレーオフを争そうような試合とは違うことを際立たせ、さみしくなった。大味な展開だったが結果は勝った。負けなくて良かった。0−16コールをする人達もいるが、それが空騒ぎなのは明らかだ。6勝10敗。悔しい。だがこんな試合にも7万人以上のファンが観戦に訪れ空席をみつけることさえできなかったのだから、来年こそは頑張って欲しい。(Box Score

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最終戦はひさびさの快勝

家に帰ってきてテレビをつける。久しぶりの青空の下のゲームで、勝つこともできたのだから気分は悪くない。悪くないがどうしても他チームの試合を恨めしく観てしまう。この最終週までプレーオフの希望があるチームが羨ましくてしょうがない一日だった。

■ 12月29日 最後のTVショー見学

次の日は月曜日。気が向いたのでルームメイトと久しぶりにTVショーを観に行くことにする。Inside the Huddle with Donald Driver。Holmgren Way にある The Bar というバーで5時30分から収録開始だ。4時過ぎに着きビールとビリヤードを楽しみながら開始を待っていたが、いつまで経ってもバーの片隅にあるスタジオのセットが準備されないことに気が付く。聞くとこのショーは先週までで今シーズン分は終わってしまったそうだ。なんてこった。Driverはすでに Florida でバカンスでしたか。

残念だが終わってしまったものは仕方がないので引き続きビールとビリヤードで遊んでいると、Larry McCarren's Locker Room のショーならやっているかもしれないことに気が付く。6時になった頃、すぐ近くのランボーに向かう。開いていた。ホリデーシーズンだからか前回来た時よりも明らかに観客が多く会場も大きく広げられていた。ゲストは Jordy Nelson。このショーもこの日で今シーズン分は終了らしい。撮影終了後、Larryのおじさんが「来週から月曜日は何しようかね」とつぶやいた。

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スタジオ入り口
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今季最後のTVショーは大賑わい

■ 12月後半〜1月 冬の生活

寒い。12月に入り冬が本格化し始めるにつれTVのニュースの主役は天気についてになる。激しい雪が一日中降り続く日はもう珍しくもなんともなくなった。この12月は記録的な大雪だったそうだし、1月には−20℃を下回る日もあった。体感温度はもっと寒い。あまりの寒さのため地元の学校では翌日の休校を発表した、とニュースで報じているくらいだ。

こうなってくると気を付けなくてはいけないのは車の運転だ。道路が雪で覆われているだけでなく、高速道路が凍っていることも珍しくない。いつも通り高速道路を走っていると車線を外れて溝にハマってしまっている車をいくらでも目にする。引き上げてもらうのを待つ為に放置されていることが多いのだが、降り付ける雪にそのまま埋もれてしまいそうだ。ニュースでも早めに対処することをひたすら呼びかけている。

一度私の目の前を走っていた車が高速を降りようとした際に滑ってコントロールを失い、蛇行を繰り返したあげく逆を向きながら溝に突っ込んでいった。街中の道でも平気で滑るので、慎重に運転する以外にない。私は残りの滞在期間が1ヶ月ちょいなのにもかかわらず危険を感じタイヤ4本を新品に交換した。自分の好判断を褒めてあげたい。

雪の中の運転はともかく、アメリカの運転は日本で運転できる人には何の問題もない。右のレーンを走るということ以外に気を付けることは2つだけだ。まずは赤信号での右折。赤信号でも一旦停止した後に右折をして良いのだが、自分の優先順位は一番最後だということを知っておく必要がある。それと右折前にはしっかり右側を詰めること。これを怠ると後続の右折したい車が自分のさらに右に入ってくる。ちなみに一旦停止を怠りチケットをもらうと一時停止無視ではなく信号無視扱いになり、罰金がパッカーズのチケット代よりも高くなってしまうので気を付けないといけない。

もう1つ混乱しやすいのは、4-Way Stop だ。これは交差点で4方向全ての車が一時停止をしなければいけない場所なのだが、交差点を通る順番はラインに停まった順だということを覚えておく必要がある。ラインに停止する際、周りを見ながらその時点でどの車が停止しているのかを確認し、その車が通り過ぎた後が自分の番になる。それだけだ。なんて簡単。これだけ分かっていれば、アメリカ横断だってできるだろう。

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近所の小学校に遊びに来た

冬のグリーンベイには寒い土地ならではの楽しみがある。うちの裏庭にある池はもう11月には凍っていたのだが12月に入って氷の厚さもできてきた。天然のアイススケートリンクだ。たぶんこの機会を逃したら一生アイススケートを上達させるチャンスはないだろうと思い練習した。すぐに雪が積もってしまうため毎日というわけにはいかなかったが多少は上達したと思う。家から車で5分くらいのところにはクロスカントリースキーのコースもあり手軽に遊びに行くことができた。次の日は必ず筋肉痛になってしまうのだけども。車で1時間くらい走った所にはスノーボードを楽しめるダウンヒルスキー場もあり、冬の生活を満喫することができた。

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すぐ近くにはクロスカントリー場が

■ 帰国

1月末日。ついに帰国する日がきた。プレーオフ進出を逃したことが決まった日からずっと帰国日をいつにするか考えていたのだが、結局長々と満喫してしまった。長年お世話になった愛車を処分する。これからは突然道路に飛び出してくる鹿を轢きそうになることもそうないだろう。

空港に向かうルームメイトの車の中でグリーンベイという偉大な街にしばらくのお別れを告げる。ルームメイトを始め、街のみんなには本当にお世話になった。12月初旬に申し込んだプレーオフチケットの代金は残念ながら返金されてしまったが、その申し込み資格を譲ってくれたことも含めみんな本当に快く接してくれた。本当に感謝したい。ランボーフィールドのそばにいくつもあるパーティーハウス。そのひとつを買い取ってホットドック屋さんを開く私の夢の実現はもう少し後になりそうだが、グリーンベイはいつまでもそこにあるだろうから将来の楽しみにとっておくことにする。
本当に良い100日間だった。

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しばしのお別れランボーフィールド
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updated : 2009/8/14