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やすびさんのグリーンベイ滞在記 (2)

■ 10月19日 vs. Indianapolis Colts

今日は記念すべきランボーフィールドでの初生観戦の日だ。私がここに着いてすぐに知り合いに連絡を取ってくれたルームメイトのおかげでFace Valueでチケットを手に入れることができた。感謝。この一週間で手に入れたグッズに身を包み、チーズヘッドも持っていくことにする。邪魔になるのは分かっていてもやはり一度は被らないと。今日の試合は3時15分開始のコルツ戦。朝起きてからもうソワソワしっぱなしだ。雪降るかな? まだ全然暖かいのにランボーと言ったら雪な気がしてしまうのも私だけではないはずだ。

朝10時、支度完了。ルームメイトに1時くらいに出ると言われてブーイング。しょうがない、時間もあるしあれするか。Face Painting。一緒に観戦に行くルームメイトは忙しそうなのでヒマそうなルームメイトを見つけて塗ってもらう。ペタペタペタペタ。顔半分に緑、もう半分に黄色を塗りその上からGと描いてもらう。鏡の前でチーズヘッドを被ってポーズを取ってみた。カッコいい。

いよいよ出陣の時間が来た。車を停め足早にランボーに向かう。すれ違う人がみんな笑いかけてくるのはカッコいいFace Painting のせいだろう。初めて生テイルゲイトパーティーを目にする。昼食を食べてから出てきたのだがグリルされているソーセージの横を通るたびに目が行ってしまう。盛り上がってきた。グリーンベイに到着した日からほぼ毎日のように通っていたランボーだが、フィールドの方へ行くのはこれが初めてだ。近い。なるほど、二階席も三階席もないのでどこに座ってもフィールドが近く感じるという意味が一瞬でわかった。野球の球場みたいなものを想像していた私はこの近さに本当に驚いた。そしてきれいな芝生の真ん中に輝くGのマーク。これがランボーフィールドか。席に着き感動しながら選手達の練習を見守る。

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Face Paintingをすませ フル装備で初観戦

開会式。国歌斉唱の後に上空をジェット機が通過する。来るとは予想していたがその迫力は物凄いものがある。いよいよだ。盛り上がった気持ちのまま試合は進み、なんと予想もしていなかった圧勝となった(Box Score)。もうお祭り騒ぎだ。タッチダウン、インターセプトが出るたびにHigh-Fiveの嵐。Go Pack Go! と何度も叫び、最高の気分だ。帰りの車の中でさっそくラジオでパッカーズの試合の話をチェック。家に帰ってもテレビでハイライトと、その日一日中勝利の余韻に浸った。頭の中ではずっと Go Pack Go! が流れていた。

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コルツ戦は思わぬ圧勝に

■ 10月20日〜

こんなに小さな街でもしっかり図書館はある。Down Town にひとつあるし郊外にもある。それに Oneida St. にある Barnes & Noble という Starbucks 付き本屋さんはコーヒーを飲みながらソファでゆっくりさせてくれる。パッカーズ関連の本も置いてあるので息抜きにも良い。これにランボーフィールドの駐車場を併せた3ヶ所が私の滞在中の基本生息場所となる。駐車場内に車を停めランボーの壮観な眺めを目の当たりにしながら本を読む。至福の時間だ。

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雨の日でもランボー駐車場内で読書

10月最後のイベントと言えば Halloween だ。カボチャのお化けを作って飾りコスプレをして遊ぶ日。ちなみにカボチャお化けの作り方は簡単。カボチャと言っても実は中身はスカスカなのでまずは頭をくりぬく。そして大きなスプーンなどで中の種などを掻きだした後、好きなように顔を彫るだけだ。あとは中にろうそくを灯して頭の蓋を戻して完成となる。今年の私の作品はサングラスをかけた悪そうなヤツだ。

ちなみに掻きだした種は洗って塩水に一晩浸した後、こんがりオーブンで焼くと良いビールのつまみになる。そして夜はパーティーへ出かける。ルームメイト繋がりでどんどん知り合いが増えていくのは本当に嬉しいことだ。しかも全員パッカーズファン。もちろん程度の差はあるがそれでもパッカーズの話が当たり前なのはやはりグリーンベイならではだ。この日はちょっと飲みすぎた。

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カボチャくん達

■ チケット

11月になり、次のイベントは16日にあるベアーズ戦となる。この試合のためにPacker Zoneからすーさんという方が来られることになった。予定を話し合いながらそろそろチケットを取ろうということになる。今回のゲームは年に2試合あるゴールドパッケージの試合のひとつでグリーンベイ市民がシーズンチケットを持っている可能性の低いものだ。実際この試合以外のゲームはルームメイトが手を回してくれたおかげで全てFace Value(最新価格表)で手に入れることができたのだが、この試合のチケットは誰も持っていなかった。そこにたまたますーさんがいらっしゃることになったので私としては結果的に到着以降5試合全てのホームゲームに行けたことになる。

チケットの取り方にはいろいろある。まず考えたのが eBayCraigslist などでの個人売買だ。しかしこれはわずかだが偽物を掴む可能性が捨てきれないところに問題がある。私一人なら問題ないが、今回は万が一でもあってはいけないので信用を買う意味でも地元業者を利用することにした。他の業者からチケットを転売しているような業者を外していった結果、Ticket KingEvent USA が良いんではないかというのが私の感想だ。

さっそくまだ買う気はないうちからこの二店に車を走らせる。まず Ticket King。ここは Oneida St.にありランボーフィールドから歩いても行けるほど近くに位置する。陽気なお兄ちゃん二人と話をした後、今度は Event USA へ向かう。こちらはランボーから少しあるがそれでも車で5分で行ける距離にある。店に入った瞬間、歯医者かと思うような内装だったがこちらも感じの良い場所だった。どちらも在庫を手元に置いているので直接行ってその場で買うことも可能だ。

値段は対戦カードやパッカーズの成績によって変わってくる。今回はシカゴ戦でしかもDivisionを争そっている同士のカードなので値段は跳ね上がっている。シカゴやミネソタなどとのカードは距離的にも敵地から来れる人が増える分値段は上がる傾向にある。もちろんそれでも16日の試合でシカゴのファンは全体の10%くらいだったが、普段は敵チームのファンは1%ほどしかいないことを考えるとだいぶ多いだろう。

ちなみに試合1週間前くらいから徐々にこの値段は崩れていき、試合開始の直前まで下がり続ける。もちろん待ちすぎてなくなってしまうのは困るが、実はそうなくなることはないんじゃないかというのが私の感想だ。試合前日頃から直前までの値段の下がり方とチケットの売れ方には凄まじいものがあるが。ちなみにシカゴ戦はまさかすーさんにハラハラさせるわけには行かないので2週間前に購入した。

様々なシートで観戦したが、席を選ぶ際パッカーズベンチ側(西側/偶数セクション)か相手チーム側(東側/奇数セクション)かはそんなにこだわらなくても良いかもしれない。どこに座っても周りはパッカーズファンだらけだからだ。50ydsラインに近ければ近いほど、自分の座っているシートと逆側のフィールドで試合が進むのが気にならなくなる。フィールドに近いRowほど迫力もあるが逆に見えにくい場面もでてきて、モニターで見直さなくてはならないこともあるかもしれない。真ん中より上はフィールド全体を見回すことができるが、300番台のSectionまで行ってしまうと自分より後ろの観客が少なくなるためフィールド全体の一体感に欠ける。もちろん好みの問題だが、いつかはランボーリープが期待できるシートで選手を祝福したいものだ。

■ 11月10日 Larry McCarren's Locker Room

今日の目的は Larry McCarren's Locker Room。数ある地元TVショーの中でも最も賑やかなショーに参加することにしたのだ。司会はLarry McCarren。80年代あたりにパッカーズでセンターを務めていた選手らしい。プレーで痛めてヘンな方向に曲がってしまった小指を自慢げにチャームポイントにしているのできっと誇りに思っているのだろう。

ショーは月曜日の6時30分から生放送なので5時30分頃にエスカレーターを上りランボーフィールド内4階の会場前に並び始める。特にチケットも必要ないので気軽に行ける。5時45分頃会場が開き席を取る。一緒に来たルームメイトがビールを買いに行ってくれている間ドキドキしながら辺りを見回していた。200人くらい入る会場で撮影場所まですぐそこだ。実は私はこの日テレビに映る為に取っておきの行為をしていた。前日家で髪の毛を切った際、ついでに後頭部に大きくGマークの剃り込みをいれたのだ。まさにしばらく日本に帰らないからこそできる離れ業。テレビに映る気まんまんだ。

6時頃Larry McCarren登場。簡単な撮影の説明の後、会場を暖めに入った。そしてここで予想もしていなかった一言が。「今日はわざわざ日本から来たファンがいるんだよ」 え?まじ? 突然のご指名に驚きながらもステージに上げられる私。そうか、ビールを買いに行っていたあの時か。ハメられた。ステージ上でLarry さんと話をしながら次第にノっていく私。楽しくしゃべっていると突然Gマークが紹介される。ちょっと待って。恥ずかしいんですけど。なかば強制的に後ろを向かされ会場の視線を一斉に後頭部に集める。盛り上がった。

この後も時間が迫ってくるまでやりとりは続き、やっと解放されて席に戻ると近くの人みんなが握手で迎えてくれた。この日のゲストは Greg Jennings。会場は終始笑いに包まれながら進む。CM中に私の頭のGマークがモニターに映し出された際、Greg Jennings が驚いて会場を見回して探していたのが印象的だった。私の方向を向いている間に声を掛けるのが間に合わなかったのが悔やまれる。そしてこの日、私はみごとにTVデビューを果たした。2秒ほどだったが。

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すぐ目の前での収録 司会のラリー・マッカレンとWRグレッグ・ジェニングス

■ 11月上旬 日本食レストランでA.J.ホーク発見

地元St. Norbert Collegeのアイスホッケーを何度か観に行った。なかなかの強豪らしい。Titletown Brewery で地ビールを味わった後、スタジアムへ向かう。アイスホッケーにあまり興味はなかったが、入場料も安いし近いし週末の過ごし方としては悪くないと思った。

Holmgren Wayにある日本食レストラン Nakashima に行く機会があった。まさかグリーンベイで日本食を食べる機会があるとは思っていなかったが楽しみだ。入ってみると店内は満席で大盛況のようだ。バーの方で時間を潰しながら席が空くのを待っていると順番が来て鉄板の前に通される。ここは鉄板焼きのお店のようだ。メニューを選んだ後シェフが登場しパフォーマンスを始める。もちろん日本人のシェフではないがそのパフォーマンスは見事の一言だ。玉ねぎで富士山を造って噴火させたりしながら、その巧みな手捌きで次々に皆に注文の品を配っていく。

次は白米の代わりにチャーハンを頼んだ私の為にご飯を鉄板に乗せ炒め始める。相変わらず見事な手捌きでトントンしながら醤油と水を投入。え?チャーハンに水? 「おまち!」 あぁ遅かった。私のプレートにはべチャべチャの醤油ご飯が。なんてこった。野菜炒めもメインの料理も醤油の味しかしない。茶色、の一言だ。健康的な料理としてアメリカで人気の出た日本食だが、こんなのを毎日食べていたら一週間で病気になってしまう。やはりグリーンベイと言ってもアメリカの田舎だな、と思いながらそれでも楽しいパフォーマンスに満足しながら席を立つ。

と、その時。なんと隣の鉄板の席にA.J. Hawkが!この展開には驚いた。一緒にいるのは奥さんだろうか。思わず皆で席に戻り、追加でアイスを注文してしまった。もちろんプライベートなので声を掛けるわけにはいかないが、盛り上がったのは言うまでもない。今週も頑張ってくださいね。

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秋の終わりのOneida Street

すーさんの来られる日が近づき、TVショーに興味があることを確認する。月曜日にある Larry McCarren's Locker Roomの他に、Mike McCarthy Show をチェックする。このショーの撮影もランボー内で月曜日に行われているのでTVショーのハシゴをするにはちょうど良い。このショーは事前に無料の入場チケットが必要なのだが、公式ホームページによるとすでに今年いっぱいのチケットは出切っているとのことだった。しかしそこはアメリカ。まずは電話をかけてみる。ランチの時間なのか誰も出ないので直接ランボーに出向いて受付のおばちゃんと話をする。何本か電話をかけてくれた後、当日の月曜にチケットを用意してもらえることになった。あっさり。もともとチケットを持っている人が全員来るわけはないとは分かっていたが、こうやってすぐに融通を利かせてくれるところはアメリカの良い所だ。ありがとう、おばちゃん。

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お世話になった ランボーフィールド受付の女性たち
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updated : 2009/8/14