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DDTさんのランボーフィールド観戦記 (3)

■ 12月10日(月)

今日は観光&買い物の日。まずはスタジアムツアーに参加することに。ガイドのおっちゃんの話す英語はもうさっぱり分からないのだが,ラグジュアリーボックスに入れたり,選手の入場ゲートを通ってフィールドに立てたりという貴重な体験をすることができた。ただ,おっちゃんの言ってることのうち,たまにわかる瞬間があるのである。自分でも不思議だったのだが,その内容は,「レベニューシェアリングがどうたらこうたら」とか,「シーズンチケットは30年待ちだ」とかいうもので,よく考えるとこれらの知識をPacker Zoneで得ていたから聞き取れたんだろうなあと今になって思う。

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選手入場通路には栄光の歴史を強調するプレート フィールドレベルから北側スコアボードを眺める
ボックス席上端には永久欠番の5人

スタジアムツアーの後はホール・オブ・フェイムへ。パッカーズの伝統に浸ったり,ランボーリープを体験してみたり(子ども用のアトラクション),展示されている石膏でできた人形の間からブリッツをかけてみたりと,とても1日では回りきれないところであった。

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優勝した1996年ごろの展示 3つのロンバルディトロフィ
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RBポール・ホーナングのハイズマントロフィ ファーヴ特集の載ったSI誌がさっそく登場

次はプロショップにて買い物。私は普段からあまり物欲がなく,また何かを集めたりすることが苦手なため,当初はキャップやTシャツをいくつか買えればいいやという態度であった。デトロイト空港で飲んでいた時も,ちぃさんやsophiaさんに「僕はそんなに買い物に重点は置いていないんですよ」などと言っていたのである。ところが,プロショップの中は当然のことながらすべてがパッカーズグッズ。至るところにGマークがあり,右も左もグリーン&ゴールドである。プロショップに一歩足を踏み入れた瞬間,「うわあ」と声をあげてしまった私が,両手では抱えきれないほどのグッズを買ってしまったのは言うまでもない。

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プロショップの窓にはWRドライバーのポスター プロショップのトレーラーがこれまたカッコいい

昼食後,今回のホテルをとってくださったBさんに会いに行くことに。残念ながらBさんご本人とはお会いできなかったが,Bさんのご両親と話すことができた。おふたりともすごくフレンドリーで,「いいゲームが見られてよかったね」と言ってくださった。お父さんは,パッカーズのゲームを見るために日本からはるばる来たという我々に対して「オーマイガー」を連発しておられた。

Bさんのご両親と別れ,我々は小さな町のグッズショップや,ショッピングモールを訪れた。プロショップで物欲が爆発し,いわばけんちゃん側の人間(NPBさんの観戦記参照)になってしまった私は,行く先々で買いまくってしまった。車を降りるたびに袋が増えていくという有様。グリーンベイでは,プロショップだけでなく,普通のスーパーマーケットにもちゃんとパッカーズグッズを置いているコーナーがあり,それがまたお手頃な値段ということもありついつい手が伸びてしまうのである。

結局,持ってきたスーツケースには到底入りっこないほどグッズを買ってしまった私と,やむを得ない事情で服装一式を買う羽目になってしまったすーさんは,この夜にwalmartでおみやげを入れるボストンバッグを買ったのであった。すーさんは航空会社のせいであって不可抗力であるが,私は単に見通しが甘かったただの阿呆である。タイムマシンで過去に戻れるなら,デトロイト空港でちぃさん,sophiaさんに「僕はそんなに買い物に重点は置いていないんですよ」などとほざいてる自分を張り倒し,「僕はグッズ買いますよ。暴走機関車っす」くらいのことを言わせておきたいくらいである。

この日の夕食は待望のブレットファーヴステーキハウスである。昨日知り合ったshintaさんにも声をかけたところご一緒してくださるとのことで,ぞろぞろと大人数で向かうことに。やはり月曜日とあって客席は空いており,待つことなく席に案内される。1ドル出せば持って帰れるという恒例のメニューの絵柄は,今年は淡い色調の渋いファーヴとなっており,当然全員が購入して持って帰った。

食事を終えた後は店内に併設してあるグッズ売り場を物色。と,ここですーさんの足が止まった。すーさんが見ているのはファーヴのサインが入った,スポーツマン・オブ・ジ・イヤー受賞のスポーツ・イラストレイテッド誌。値段を聞くと225ドル(スポイラ誌の定価は4ドル50セント)という。Packer Zoneでも報じられていたとおり,この号のスポイラ誌はグリーンベイでは全て売り切れで,すーさんだけがまだスポイラ誌をゲットしていなかったのである。そんな事情もあり,ものすごく悩まれていたが,結局買わず,後日聞いたところでは,無事アトランタの空港で4ドル50セントでゲットされたようである。

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ステーキハウス前はファーヴのモニュメント
(これは試合当日の写真)
ステーキハウスの名物メニュー

■ 12月11日(火)

今日は帰国するだけ。昨日買ったディビジョンチャンピオン記念のキャップをかぶり,同じく昨日買ったグリーン&ゴールドのフリースを着て飛行機に乗る。アメリカ国内を移動中は,私のキャップを見てウィンクをしてきたり笑顔で頷いたりしてきてくれる人がいて,すごく気分がよかった。

今回の旅行中,すーさん,ちぃさんそしてsophiaさんから,何度も「DDTさん,初観戦でこんなにいいゲームが見られるなんてうらやましい。」と言われた。確かに,今年観戦に行くと決めた時にはまさかここまで勝つとは予想していなかったし,いくら今シーズンの調子がよくてもベアーズ戦に行っていたら勝ちゲームは見られなかったわけで,本当にツイていたと思う。冬のランボーフィールドでファーヴのTDパスを見ることができ,ディビジョンチャンピオン決定の瞬間を体験できたというのは本当に幸せな時間であった。

■ おわりに

まずは今回の観戦ツアーでご一緒したすーさん,ちぃさん,sophiaさんのお3方にお礼を申し上げたい。初観戦,初訪米でなにもわからない私にいろいろと親切にしていただき感謝しています。とりわけちぃさんにはチケットの手配から現地での運転までお世話になりありがとうございました。また,現地でお世話になったshintaさん,ツアー隊に色々とアドバイスをくださったジャスティンさん,けんちゃんにも感謝申し上げます。

そしてもっともお礼を申し上げなければならないのはNPBさんに対してである。このPacker Zoneというサイトがなければ,私は間違いなく現地観戦に行くことはできなかった。そして,2000年ころからの数年間,私は個人的にすごくしんどい時期を過ごしていたのだが,その間,Packer Zoneを訪れ,ファンのみなさんと一緒にパッカーズを応援することが私の心の支えとなっていたのである。このような素晴らしいサイトを作り,運営されていることに敬意を表するとともに,心から感謝申し上げます。

最後に,この観戦記を読んでくださった方の中には,様々な事情から現地観戦が叶わないという方もたくさんいらっしゃると思います。そんな方に少しでも現地の雰囲気を感じていただくことができればと思って今回拙文を呈しました。

私のつたない観戦記が,かつて私が感じていたような閉塞感や圧迫感を現在感じておられる方の慰みになれば幸いです。

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updated : 2008/01/30