2002年3月31日

今年のディフェンス強化策

WRテリー・グレンの獲得に続いて、ディフェンスラインに元セインツの大物DEジョー・ジョンソンが加わった。これで他のFA選手には手が出せなくなるほどの大型契約で、なんだか一点豪華主義という気がしないでもないが、賭けるに値する投資だと私は思う。

DEジョンソンは、知名度はそれほどではないが、「NFLの全DEの中でもストレイハンに次ぐ存在」とまで評価する専門家がいるし、「最も過小評価されているDE」と言う人もいる。ポジション別にレーティングを算出しているサイト(評価基準はよくわからないが)では、右DEの中ではジェイソン・テイラー(MIA)やヒュー・ダグラス(PHI)を上回って1位にランクされている。

彼は現在29歳。ケガさえなければ長期契約でも問題ないだろう。 一般にDEはDTと比べて選手寿命が長いような気がする。偉大なレジー・ホワイトは39歳までプレーしていたし、ブルース・スミスも38歳でいまだ現役。30代後半でもバリバリのパスラッシャーは意外に多い。

それに比べると、DTというのは30過ぎると急激に力が落ちる選手が多いのは何故なのだろう。スポーツの世界では、「クイックネスは衰えてもパワーはそれほど衰えない」というのがむしろ常識だと思うのだが。DTというのは常に力相撲で、全身の筋力を酷使するからだろうか。

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私はいつも「どうせ高い金を出すなら、ディフェンスラインかCB」 と考えている。プレミアLBやセーフティを獲得しても、ラインが弱くては宝の持ち腐れになる。逆にラインが強く、CBのパスカバーがしっかりしていれば、LBやセーフティはそこそこでも、コーディネーターの腕次第でなんとかなると思うのだ。

コーナーバックの能力はごまかしがきかない。いくらフロント7が強くても、CBが頼りないと、肝心なところでビッグプレーを許してしまうし、そうならないためには、セーフティの助けが要る。逆に「シャットダウン・コーナー」と呼ばれるようなCBが左右どちらかにいてくれたら、1on1でWRを一人完全に封じ込めることができ、空いた人員でブリッツを入れるなど、作戦の自由度が格段に上がる。かつてのディオン・サンダースはそういった感じで優勝請負人になったし、昨季ラムズのディフェンスが大幅に良くなったのは、アイーニアス・ウィリアムズの存在が大きかった。

ディフェンスラインも同様だ。 常にダブルチームされるような大物が一人でもいれば、それだけで他の選手の仕事は大幅に楽になる。パスシチュエーションでも、4メンラッシュでQBにプレッシャーをかけることができれば、わざわざリスク覚悟でブリッツを入れる必要もない。また優れたパスラッシャーがいれば、相手はその選手をブロックするためにTEやRBを応援によこさざるを得なくなり、そのぶん攻め手は制限されることになる。

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WRテリー・グレン、DEジョー・ジョンソンと思い切った補強をしたことで、パッカーズ首脳は、今後2、3年が優勝するチャンス、と見ていることは明らかだ。QBファーヴの年齢から言ってもそうだし、昨年12勝できたわけだから、あと一歩でスーパーボウル、と考えるのは当然だろう。今のパッカーズはベテランと若手のバランスが取れている。こんな時はそうない。

現行の厳しいサラリーキャップシステムの下では、良いタイミングで効果的な補強をしなければ、優勝のチャンスはあっという間に消え去ってしまう。シャーマンHC/GMは、どちらかというと慎重で保守的なタイプだという先入観が私にはあったので、問題児テリー・グレンの獲得といい今回の巨額契約といい、「意外にガッツがあるんだな」と、見ていて楽しくなった。

投稿者 nagoyapackerbacker : 00:00